オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

美幌川水系源流にオショロコマを捜して50年、いまだ発見できず

2019-02-27 22:56:53 | 渓流魚、蝶、自然
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美幌川水系源流にオショロコマを捜して50年、いまだ発見できず。



20XX-11-2 (土)  晴れ のち曇り  寒い



朝10:10 朝カップ麺を食べ 北見市を 出発。 



釧路川水系支流源流域で遡上大型アメマスを撮影したあと、久しぶりに網走川水系美幌川の源流の支流のひとつでオショロコマを捜してみた。



美幌川水系源流域は何本もの支流があり、深い谷底を流れる支流も多く、しばしば川に到達するのもむずかしいことがある。



これらの支流をシラミつぶしに調査してオショロコマを捜しているが、これまで50年かかっても美幌川水系全域は調べ尽くすことができないでいる。



おびただしい数の小型アメマスがどの支流にもいるがオショロコマは発見出来ない。



支流によってはヤマベが混生しているがアメマスと較べるととても少ない。



この日、美幌川源流域にしては川の水量は意外と多かった。 




ダラダラした浅い流れが主体でたまりが少ないがちょっとしたたまりには沢山のエサ取り名人シンコヤマベがいた。




源流に向かってすすみ途中のたまりで シンコヤマベと3年魚ヤマベ少しと、アメマス幼魚〜若魚をかなり釣った。











 

最後に左沢沿いの道を登ってゆくと滝がありその右手支流のダム下でアメマス、 滝下でもアメマス、ヤマベを釣って終了。
















ずいぶん昔のことだが、このダム下に晩秋の頃、大型アメマスが群れていたことがあるが、その後は見ていない。



アメマスは小型のエゾイワナ化したもの多い。美幌川の常で在来の大型アメマスは滅多にみられない。









 

ダムの上はかなりのダム湖みたいで、その上流は深い谷底を流れ、もしかするとオショロコマがいないだろうかと思うが入って行くのはかなりの決心が必要で今日はパス。 



この支流沿いに登ると 小規模な滝が続き、その上はやがてチョロ川になり引き返す。





ウェーダー、両足ともどこか穴が空いたようで冷水が入ってきて両足ぐしょぬれ。
 


それで戦意喪失し、早めに川をあがって6時過ぎに北見にもどった。



この日も、美幌川水系源流でオショロコマを発見することは出来なかった。

 

アメマスやヤマベのなかには産卵行動に参加した痕跡を示す個体も多かった。



撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。





きょうは かなり疲れたが かみさんが鳥肉と野菜を入れてエノキタケおじやを作った。


エノキタケはこの時期オホーツクではとても多いおいしいキノコでこの日かなり収穫した。


エノキタケのつるつる食感は久しぶりでおいしい。




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ニジマスとアメマスとの闘い、オショロコマは消滅

2019-02-24 12:37:42 | ニジマスによる被害
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ニジマスとアメマスとの闘い、オショロコマは消滅。



20XX-11-24 (日)  晴れ のち曇り   寒い



朝10時。北見を出発、郊外にある昨日のM川支流の下流域へ再度出撃。
 


まっすぐ 昨夕の ニジマスポイントへ入った。



ちなみに、かみさんはこのあたりにハッカ栽培で入植した開拓農家の家に生まれ、幼少期をここで過ごしている。



予想に反して大型魚はもはやおらず 20-25cm ニジマス4 20-25cmほどのアメマス4 が下の大たまりで釣れたのみに終わった。























この日もニジマスがひとしきり釣れてから、アメマスが釣れてきた。残念ながら所謂釣り味はニジマスのほうが圧倒的に優れており、俊敏でパワフルであった。
























オショロコマは、もはや消えてしまい、じりじりと侵淫するニジマスとなんとか闘っているアメマスといったところか。



水温が低く、早あわせで喰いが甘く針かかりが浅いためだろうか、かなりの個体を釣り落とした。






そこから300mほど、本流方向へ釣り下ったが本格的なたまりはもはやなく 最後はダラダラ川になったので川を上がって車に引き返した。


 


予想がはずれ がっかり。 しかし、天気がよくて気持がよかった。



この水域にはもはやオショロコマはまったくいなかったのが印象的であった。



今から45年前、結婚したばかりの私たち夫婦はまさにここで渓流釣りをしたことがある。



背の低いカラマツまじりの森であったが、アメマスとオショロコマは無尽蔵にいた。



今はニジマスが自然繁殖しオショロコマは消えた。


アメマスも最終的には消える可能性が感じられる。


ニジマス放流是か非かなどと議論( 多くは机上の空論だが )をする場合、古い報告の引用に終始するだけでなく、今現在の現状把握を行う労をおしまないことと、最低でも40〜50年の時間経過をも視野にいれて物事を考える必要があるという良い例である。





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いつの間にかニジマス川になっていた。M川支流の下流域。

2019-02-23 12:52:13 | ニジマスによる被害
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いつの間にかニジマス川になっていた。M川支流の下流域。


20XX-11-23 (土)  曇り  寒い



ニジマス繁殖河川として有名なM川本流までは500m ほどの水域にはいってみた。



カラマツ植林地内を屈曲蛇行しながら流れるこの支流の最下流域をさぐってみたのだ。



草木が茂る時期には見通しが悪く、ヒグマとの接近遭遇をおそれ、おいそれとは入ってゆかない。


この日、草木の葉がすっかり枯れ落ちて、森の奥までかなりよく見通せるようになっていたので入って行くことを決心した。


いかにも、ニジマスがつきそうなたまりを発見、振り込むと予想どおり良型ニジマスが次々にヒットした。

































ニジマスがひとしきり釣れて、最後にきたのはアメマス。











約1時間ほどで25-40cm ニジマス6匹、アメマス1 が釣れた。



リリースを念頭におく早合わせのせいか同じくらいのニジマスを釣り落としている。



特に最後のおおたまりに魚が多かった。まだ釣っていないところには、きっと魚は残っている気配。



このあたりはアメマスは多いがニジマスはいないと認識してきたが、いつのまにかニジマス優勢水域になっていたので驚いた。ひとしきりニジマスが釣れ最後にアメマスがきた。



オショロコマはつれなかった。



あたりが暗くなって とても気温が下がってきたので 今日はこれでおしまい。



普段はヒグマとの接近遭遇を恐れ、うっそうとした森の奥には、むやみに入っていかないようにしている。


そんな水域は人知れず外来魚ニジマスに染め上げられていることが多い。



思いがけないニジマスポイント発見であったが 前述のごとく草木の葉が落ち 見通しが良くなったので発見したものである。



午後4時、武装解除とした。



明日、ここからさらにM 川本流までを釣り下って見ようと思う。



午後4時を過ぎるとあたりはもう暗い。 午後5時帰宅したが 真っ暗。


    この項、続く。






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オショロコマ生息域へのニジマス侵入を初めて確認、北見市郊外、M川支流の源流域

2019-02-21 20:52:26 | ニジマスによる被害
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オショロコマ生息域へのニジマス侵入を初めて確認、北見市郊外、M川支流の源流域。


20XX-11-23 (土)  曇り  寒い


北見市郊外のニジマス繁殖河川 M川には支流が多いが、そのうち何本かの支流の源流域にはオショロコマが棲息している。



AM 11;00、その支流のひとつ KS 川の、さらに支流の源流域に棲息するオショロコマを調べに行った。



最上流にダムがあり、ダムの下流100m までの、ごく狭い水域にかろうじて生き残ったオショロコマが棲息している。









































まずそのダム下を狙ったが オショロコマ10  ヤマベ2年魚1 のほか 初めてニジマス幼魚3が釣れてきた。 











今回 危惧していたニジマスが初めて源流域に確認された。

しかも恐怖のチビニジマス(自然繁殖している)であるところが深刻だ。

野生化したニジマスがとうとうオショロコマの棲息域までこの支流を遡って侵入、繁殖を始めている。

誰かがここに放流したのではなく、 ニジマス繁殖河川M川本流から自然繁殖を繰り返しながらついに源流域に到達したものだとおもう。

この最悪のパターンだと、ここのオショロコマの命運は、もはや尽きたといってもよいかも知れない。






かなり下って源流域から、数Km 下流にあるもう一つのオショロコマの棲息ポイントをさぐってみた。



このあたりまで下るとアメマスが混ざり始める。
















この流呈5-6Km の支流にオショロコマがピンポイントで棲息している場所は、さきほどのダム下流と、この狭い水域の2カ所のみだ。

























































ここでは オショロコマ20、アメマス3 が釣れたが、ここでも招かれざる外来魚ニジマス若魚3 が釣れた。








この日、この渓流のオショロコマ生息ピンポイント2カ所いずれにもニジマスが侵入しているのを確認したことになる。

かねてより予測していたとはいえ残念なことだ。 




それでは、はるか下流域ではどうだろうか。この日、初めてさぐってみることにした。




このKS川下流域のニジマスはこれまであまりよく調べたことはなかったのだ。







撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。
 


          この項、続く。




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美しい死の渓流のオショロコマ

2019-02-16 11:23:06 | 渓流魚、蝶、自然
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 美しい死の渓流のオショロコマ


20XX-7-8  (金)  曇り 小雨  寒い


この日、意を決してこれまで余りにも自然度が高いため、長年入ることを恐れていたM川最源流域へ入ってみた。


ニジマス繁殖河川M川水系下流域はオショロコマのピンポイント生息地がパラパラと残存しているため、オショロコマ撮影にはいることがある。


しかし、さすがにこの川の最源流域だけはおいそれと入って行くのがためらわれるほどの畏敬と恐怖の念が先立つ原始の森であった。


今は放棄された荒れ放題の林道があるが各所で崩壊、草木が生い茂り林道は大自然に呑み込まれて消えつつある。


基本的には入林禁止の場所だ。


どこまで入って行けるのか、いってみなければわからない。


長年、ここから先は入らないと決めていたのだが、この日、発作的に草木灌木で消えかけている林道へ愛車フォレスターで侵入した。





キィィーッ、キーッと灌木の枝が車体を傷つける音を聞きながらしばらく走ると、意外と林道の状態が良くなったり、と思ったとたんに路肩が崩れたり、土砂・岩石が崩れ落ちたりしている。


崖から転がり落ちた大きな岩をせっせと除けたり、道をふさぐ倒木をノコギリで切ったり、最後は土砂崩れ頻発域をなんとか突破すると、とたんに古い林道は消えてしまった。


ここで車はストップ。ターンすることもできない。





崖には初めてみる野性のミヤマオダマキが群生していて美しい。














深山幽谷の崖には珍蝶エゾツマジロウラジャノメの食草タカネノガリヤスが群落をつくっており、日高の千呂露川源流のエゾツマジロウラジャノメ生息地にそっくりだ。



今日は、曇りで小雨もよう、気温が低く寒い。もしこの蝶がいても飛ぶことはなさそうだ。


渓流をみると、まさに源流域の渓流。変化に富む類まれな美しい渓流だ。ところどころ、ほれぼれするような溜まり、淵、瀬が続く。





岩は美しく苔むして川底は一見安定しているかに見える。水は限りなく透明で冷たい。



渓流の両脇は深い谷なので崖がせまっている。



いったい、どんなオショロコマがいるのだろう。





わくわくしながら振り込んだが思いがけず、まったく魚信がなかった。




ウソダローッとつぶやきながらこまめにさぐってゆくが、どこをさぐってもまったく魚信なし。




普通、淵や瀬じりには多少ともオショロコマの姿が見えるものだが、一切魚影がない。




実際釣ってみると、こんなにも素晴らしい渓相なのに、どこもここもまったく魚信がなく、溜息がでてしまうが、理由がわからない。


強いて理由を考えると、狭い谷底の渓流は、大雨増水時などには、あまりの暴れ川になるため、オショロコマが棲めないのかもしれない。


それとも過去に毒流しや、林業のため殺鼠剤を撒き続けるなどの異変がありオショロコマが絶えたか。


とにかく理由はわからないが、今現在はどうやら 死の渓流 のようだ。





その後、きっとこれが原因ではないかといった歴史的経緯に思い至ったがここでは触れないでおきます。



ドッキリ。 ヒグマ君が枯れた倒木内の甲虫幼虫を探して食べた跡。




また、危険な林道をゆっくりもどって、無事探検は終わり、コンビニの握り飯で昼食。


この渓流の下流域には魚止めの大きなダムが数基続いている。


この渓流独特の背部網目模様がよく発達したオショロコマをダム間渓流で少し釣って撮影した。







































この日は個体数は少なくて喰いはあまいが良型も多かった。













背部網目模様がよく目立つのが、ここのオショロコマの特徴です。















ダムで各個体群間の交流は完全に遮断されているため遺伝的多様性は落ちる一方、血は濃くなる一方なので明るい未来は約束されていないとおもう。



ただ、100年後、これらのダムが土砂堆積で埋まってしまったり底抜けが起きて崩壊する可能性がないわけではありません。 ダムの寿命は意外と短いことが多い。



この日も撮影記録させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。




 


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タヒチの蝶へのあこがれ、映画 ゴーギャンを見た

2019-02-14 18:47:54 | 映画
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タヒチの蝶へのあこがれ、映画 ゴーギャンを見た。



私は中学生のころフランスの後期印象派画家ゴーギャンの絵を知りました。



彼の絵に描かれているタヒチ島を舞台にした衝撃的な、見慣れぬ人々・風景は太平洋の絶海の孤島タヒチが未知の自然に満ちた世界であることをおもわせ、蝶好きな少年であった私はそこにどんな蝶が舞っているのかを想像しては心を躍らせていたものです。




その後、画家ゴーギャンについて多少の知識を得ていた私は先年、名古屋でのゴーギャン展をみてさらに興味が深まっていました。



先日ビデオ屋のすみっこに、映画 ゴーギャン、タヒチ、楽園への旅 の DVD を発見。さっそく借りて見たのでした。




売れないフランス人画家ゴーギャンは妻と5人の子供がいるが、自分を評価しないヨーロッパの画壇に絶望し、新天地を求めて家族と南太平洋(ポリネシア)にあるフランス領のタヒチ島に渡ろうとしました。




ゴーギャンの自画像。




当然ながら、子供たちも妻も猛反対。結局、彼は1891年単身、タヒチへむかいます。



しかし、彼が思い描いていた楽園はそこには無く、貧乏生活、持病の糖尿病や心臓発作に悩まされる日々。



ある日、彼は昔ながらの生活を続ける人々を求めて、精霊が棲むという森の奥へ入って行く。やがてタヒチの森の奥に古くからの生活を送る人々に遭遇。




そこで美形の若い原住民女性が現れ、いかにもあっさりとゴーギャンの妻になってしまう。




映画のなかでも特に見栄えもしないゴーギャンと、仏語も達者でないこの美しい娘が一緒になるくだりは、ちょっと無理があるかに思うが、そのあたりから映画は佳境にはいってゆく。




ゴーギャンは若い妻をモデルに歴史に残る有名な初期の作品群を描いてゆく。


















映画ではそれぞれの絵にまつわるエピソードがていねいに描かれてゆく。










これらの絵をパリへ送るが、当時の画壇の評価は低くまったく売れなかった。



映画のなかでゴーギャンが海で魚釣りをするシーンがある。



彼が釣った三匹の魚はすべて下顎に外から針が刺さっていた。ポリネシアでは、この針の刺さりかたは妻が浮気していることを示すという下りがある。



私はこんな針がかりを経験していないので内心ほっとしたりした。



自然の流れで若い娘は若い男性との浮気に走り、ゴーギャンはそれをとがめることも止めることもできない。




貧困、病気、若い妻との行き違いや彼女の浮気などでゴーギャンは絶望し、ついにタヒチを離れフランスへもどる。




ここまでの経過がタヒチの自然を背景に叙情的に丁寧に綴られる。映画はここで終わり、やや尻切れトンボ感が残ります。



ゴーギャンを全く知らない人が見るにはちょっときついかも知れないが、タヒチやゴーギャンフアンの方々には必見の映画だと思います。







その後のゴーギャン。

1893年フランスに戻ったゴーギャンはその後、叔父の遺産を受け継ぎ、その資金でパリにアトリエを構えるが、やはり絵は売れなかった。よほどもてない男性だったようで、パリで新たに同棲していた女性にも逃げられ、再度パリに絶望したゴーギャンは、1895年にふたたびタヒチに渡航した。


タヒチにもどったものの、やはり貧乏で持病もよくなく、最終的には家族にも見放されフランスからの仕送りや手紙も途絶えた。


こうした貧困と病気と絶望のなかで、1897年、ゴーギャンは遺書代わりとも言うべき有名な大作 われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、 われわれはどこへ行くのか というやたら長いタイトルの絵を完成させている。 絵もやたらと横に長くて大きい。



私は名古屋のゴーギャン展を見るため東京での学術集会の一日をさぼって新幹線で日帰り旅行をしたことがある。この横に長い圧倒的迫力の巨大な作品を30分ながめていました。毎日、朝から晩までながめているという人もいました。どこかに私が好きな蝶の姿が描かれていないか捜したが、それは見つからなかった。



不運の画家ゴーギャンは晩年の1901年には、タヒチよりさらに辺鄙なマルキーズ諸島に渡り、1903年に死去した。



当時の画壇からの評価は低かったゴーギャンだが、死後次第に評価されはじめ、やがて名声を得て現在に至っている。



ちなみに現在のタヒチは観光と 黒い真珠 黒蝶真珠で有名。




火山島として出現したポリネシアの島々の自然は実は貧弱で、たいした蝶はいないことがわかり、タヒチへの私のあこがれは消えました。







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石狩川水系源流域支流、I W 川上流のオショロコマ

2019-02-08 11:59:30 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-9-1(土) 晴れ

石狩川水系源流域支流、I W 川 上流のオショロコマ


今度は天幕駅付近から林道に入って I W 川上流へ向かった。


途中の大きなダムサイトでは放流ニジマスを狙うヤングの車が4台も来ていてダム侵入を防ぐための矢車型の鉄棒をひんまげてダムの上へ侵入してみんなでルァーを引いていた。


放流された大型ニジマスがかかるというが、しばらく見ていてヒットはなかった。


そこから林道を進み上流の橋に至り、その上下流を探ったがF氏がニジマス幼魚2匹、私が20cm1匹を釣った。


ヒレがひどく小さく 一目で養魚池から直行した養殖ものニジマスとわかる個体であった。



結局、入念にさぐったがこの付近にオショロコマはいなかった。


そこで、そこから林道を登ってゆくとゲートがあり、そこからは林道もかなり荒れてくる。


相当奥に登って両脇から山が迫って自然度が高くなったところから川に降りた。


ここから先は車で進むのは困難であった。


山奥の渓流は、大石ごろごろで水は冷たい。



まわりは鬱蒼たるすばらしい原始林。




やっとオショロコマがいた。









ここは小規模ながらオショロコマが棲む、まさにオショロコマの森であった。































しかし、こんな山奥にまで、各所で釣り人が入っている気配が感じられた。


場荒れしている渓流の常として、ここぞという立派なたまりには、まったく魚がいない。


オショロコマはちょっとした日陰の小さなたまりなどに残っているものの、かなりすれているようでエサにふっとんでくるような感じはなく、いかにも用心深い。


本来、警戒心などまったくなくて、ノーテンキなオショロコマが警戒心のかたまりみたいになっている。

















釣りにくい。いわゆる熟練した山釣り技術が要求される川だ。



オショロコマは振り込みにくいボサの下や水面に覆い被さる木の枝の下などに何とか残っていて、結局20匹ほどをやっと釣って撮影し、丁寧にリリースした。


派手やかさはないオショロコマで、恐らく釣り圧のため個体群の規模はさほど大きくないとおもわれた。


ヒレの着色も目立たず、赤点紋理も派手やかさはなく、小型だがまさに野性的な美しさが感じられるオショロコマだ。


この川のかなり下流では放流ニジマスが見られ、しかもダムの上流に放流しているという無神経さだ。


放流の規模は小さいようだが本当にこまったものだ。


発眼卵埋没放流のような本格的なものではなく恐らく近場の上川町の養魚場から買ってきた若ニジマスをドボドボと放したものであろう。


いまのところ自然繁殖の気配はないが今後油断はできない。


十勝川水系では、上流にオショロコマなどが棲む在来の生態系が残っている川にはニジマス放流をしない という十勝ルールが浸透しているがこのあたりの釣り人等は、まだ生態系に関する意識レベルがかなり低いとしかいいようがない。


かみさんはここの手強いオショロコマをあまり釣れずやや不機嫌状態。


川も歩きにくく相当疲れて、油断すると転びそうになる。年のせいか足にきているのを感じる。


もう午後5時半になってあたりが暗くなってきたので武装解除した。


アイヌの矢じりに使われていた猛毒トリカブトの花。 花、茎、葉、根すべてに毒があります。小樽のとなり、銭函のトリカブトの毒が最も強いとされます。




この日も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。






帰りは上川に出て層雲峡を通って、北見へむかって帰路につく。


今回の調査でも、ダムのため死んでしまったり虫の息の渓流環境、旭川方面の大人口が反映される高度の釣り圧、無思慮なニジマス放流等のためこの水域のオショロコマは将来的にはきっと消えてゆくであろうことが予測された。


まさに絶滅危惧種と思われた。


将来、ここのオショロコマも人知れず消えてゆくことが予測されるが、なんとか渓流環境と魚体の画像だけは記録することができたとおもう。


留辺蘂のファミリーレストラン if (イフ)でステーキ丼で夕食をとって帰宅した。



この日は、ずいぶん色々な川に入ったので相当疲れてしまってバタンキュー。




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石狩川水系源流域支流、TKR 川源流のオショロコマ

2019-02-06 22:12:12 | 渓流魚、蝶、自然
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石狩川水系源流域支流、TKR 川源流のオショロコマ


20XX-9-1(土) 晴れ


TKR川は、上流にダムがありニセイカムシュッペへの登山道への沢もあり、本流はかなり奥が深いが川沿いの林道はない。


今回、まずニセイカムシュッペへの登山道への沢沿いに流れる渓流で釣りを試みたが、あまりにもチョロ川で中止。


本流の橋前後で釣ったが良型オショロコマ1♂以外魚は少なく中止。



続いて TKR 川 本流の一番上のダムへ向かった。



スリット入りの大型ダム下は魚が棲める環境ではなかった。






植林地内の相当な悪路を突破してやっと古いダムに到達、このダム下とその下流域ではオショロコマが釣れた。














しかし良型は少なく小型幼魚・若魚ばかり。













































カワガラスの襲撃でも受けたのだろうか。




















また、ここは恐らくかなりの釣り人が入っている気配が感じられた。


中越駅で昼食のあと、トイマルクシュベツ川へ入ったが奥へ進むと盛んに造材作業中で上流域へ行くのは断念した。



もどって施錠されたゲート近くの橋の前後を釣ったが魚信無く中止。


源流域まで林道があるので行ってみたかったのだが残念。


         この項、続く。




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湧別川水系源流域支流のオショロコマ

2019-02-03 14:40:43 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-9-1(土) 晴れ

湧別川水系源流域支流のオショロコマ


朝8時30分に北見を出発し、かみさん、F 氏と三人で、まだ未調査であった上川から北見峠へいたる国道沿いの石狩川水系の留辺志部(ルベシベ)川の支流を調査に出かけた。


浮島インターで旧国道に出て、北見峠方向にもどり、上越信号所の奥のダムに向かったが、大きなダム下の渓流は荒れ果ててダム下流特有の魚住まずの川になって生体反応がなかった。







ダムの上流も堆積した土砂のためかひどく荒れ果てた川原が続いていた。




何万年も健全に流れ生きてきた渓流が、その流れをとめるダムひとつでたちまち死んでしまった典型例である。


ダムのせいでたちまち川が死んでしまう例と、ダムができてもそれなりに何とか生きている川とがあるが、その理由・違いは今のところはっきりとはわからない。

しかし、ダム建設がその渓流の健康状態をいちじるしく損ねていることは程度の差はあるが一見して明白である。


次に、北見峠付近から入ってゆく南の沢川源流にいたる林道(NTT管理)へ入ろうとしたがガッチリ施錠されており断念。


この間、林道を行き過ぎて石狩川水系をはずれてしまい、とある湧別川源流域の支流に入った。




ダムがありその下で湧別川水系源流域のオショロコマを釣ったがとても小型で地味な個体群である。






































近くの湧別川支流の支湧別川水系のオショロコマと同じであった。 







国道へもどると、観光キツネ君がにじり寄ってきたが、私たちは何もあげません。




       この項 続く。






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遡上サクラマスは♀だけ、不思議な渓流の黒ヤマベ

2019-02-01 11:46:41 | 渓流魚、蝶、自然
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遡上サクラマスは♀だけ、不思議な渓流の黒ヤマベ

20XX年9月17日(月)    敬老の日   曇り〜小雨

 
ちょっと遅くなったが、午後3時に自宅の近くの常呂川支流の源流域に妻と二人でクロヤマベの撮影に出かけた。



この渓流にはアメマスもオショロコマもニジマスもいない。ヤマベだけの川だ。


 
1昨日の大雨で常呂川水系は大増水し、そのときサクラマスが相当数遡上したはずである。


 
この渓流に遡上する正真正銘のネィティブのサクラマスは従来♀ばかりで♂の役割は全面的に河川残留型サクラマス(ヤマベ)が担っている。

 
大雨から一日過ぎて、川の水は落ち着きを取り戻しているが、あちこちに岸辺をえぐられた跡や川岸を越えて広範に水が走った痕跡が生々しい。

 
車を止めてからうっそうとした森の中の林道を15分ほど歩いて釣り場へ向かう。





雨雲が低く垂れ込めているせいか、もう日陰になるところは暗くて夜みたいだ。



今にもここに居着いている雌ヒグマが出てきそうで気持ちが悪い。


熊さんよけの鈴だけでは不安なので、ホィッスルを鳴らしながら歩く。




源流域のなだらかな瀬では30cmほどのサクラマス♀が体をくねらせてホリを造っていた。そのまわりをめまぐるしく黒ヤマベたちが走りまわっているが本来いるはずの♂サクラマスがいない。


 
真っ黒に変身したヤマベたちはエサを流してもそれにはあまり興味を示さず、産卵行動に参加することにご執心でなかなか釣れない。


そのうちサクラマス♀が私たちに気づいて深みの方に逃げ込んでしまった。


 
その後、かなり粘ってクロンボウヤマベをやっと5匹ほど釣って手早く撮影し、その後丁寧にリリースした。










釣り上げた黒ヤマベたちは盛んに放精した。




 
まだ産卵行動に参加しないシンコヤマベたちは瀬に出ていたが数はあまり多くなかった。


 
今日は一時間ほどで撮影を切り上げたが、この間、遡上サクラマスは4♀♀を確認した。

何故かはわからないが、ここでサクラマスの♂を見たことはない。常識的にはあまり考えられないことだが、実際♀ばかりなのだ。


他の渓流では、この時期、大きなサクラマス♂♀が、つがいで産卵行動を行うが ここでは大きなサクラマス♀のまわりにいるのは黒ヤマベばかり。


♂サクラマスがいない不思議な渓流である。♂サクラマスの役割は小さな黒ヤマベたちが担っているのだ。


もう十年来この川のヤマベを見てきたが、サクラマス♀やヤマベの数は毎年こんなもので、今年もこの渓流のサクラマスの状況には大きな変化が無いようだ。


ガラス細工のような危うげなこの生態系が奇跡的にのこっている理由は、いくつかの理由でこの川には釣り人が入ることがないからだと思う。


 
いつまでもサクラマスが戻ってきてくれる川であるよう祈りながら、いつのまにか真っ暗になった林道を歩いて引き返した。

 


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コメント
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