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オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

大型エゾイワナの棲む美しい渓流はヒグマの巣窟。

2025-01-22 14:08:39 | ヒグマの被害など
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大型エゾイワナの棲む美しい渓流はヒグマの巣窟。






202X-6-26 (金) 曇り のち雨  17℃



我が家から車で1時間ほどの原生林の奥に、とりわけ美しい渓流がありそこには大型のエゾイワナ(陸封型アメマス)が棲んでいる。
















しばしば50cm級の個体も見られるが30~40cm級のものが多く、理由ははっきりしないが6月になると大きな溜まりに集結していることがあり、それに当たると思いがけない大釣りができることがあります。




とある理由でこの渓流に至る林道はゲートには鎖がかけられ一般の方が侵入することは極めてまれになって久しい。




この鎖を外し、重いゲートをなんとか開けて林道に侵入、しばらく原生林の中を進むとこの渓流に至る分かれ道に着く。ここからは廃道になった林道の草木をかき分けてしばらく歩いて美しい渓流に至る。






川に踏み込んだ途端、足元から大型のエゾイワナが矢のように走り・度肝を抜かれる。






美しい渓流をせっせと撮影しながら釣り登った。





大型個体が集結するポイントへ直行した。この日わくわくしながら振り込んだものの、当初、意外にも魚信がない。どうも、この日はダメみたい、大釣りは無理と直感した。











それでもオショロコマ数匹、小型エゾイワナ数匹。







































その後、本当にかすかなコツコツというアタリで合わせると予想通り40cm級のエゾイワナがかかる。













猛烈な引きだが負けずに強引に寄せてランデングネットで確保するが、喰いが甘いせいか針がかりは危うげな状態で、身切れで逃げられるものが多い。

























































この日は、あちこちにヒグマの糞が見られ、古いものもあるがついさっきのものかと思われる、まだ新鮮、生々しくて、かすかに生臭い匂いのものもあり、ヒグマの巣窟で釣りをしていることが実感されます。










ヒグマの糞は、こんもりしたエゾタヌキの溜め糞に似たものもあるが、タヌキの糞は普通死ぬほど臭いので匂いで容易に鑑別できます。

















この時期のヒグマの糞は一般的に真っ黒い色が普通で、これは主に柔らかく美味しいフキを食べているためです。秋にコクワの実を腹一杯食べたヒグマの糞は、クリーム色のコクワジャムみたいになります。







糞を割って見るとフキの繊維が確認できます。
















少し雨風にあたった感じのやや古いヒグマの糞。





この日は、比較的大型のヒグマ成獣と思われる糞を4か所で発見しました。











ヒグマの姿は見かけませんでしたがエゾシカはとても多くて、至るところで見かけました。人が入らなくなった林道沿いは、まさに野生の王国になっています。









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知床半島、温泉水が流れ込む渓流の野性的オショロコマとヒグマたち。

2024-07-31 10:55:02 | ヒグマの被害など
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知床半島、温泉水が流れ込む渓流の野性的オショロコマとヒグマたち。




朝9:30 久しぶりに知床半島の渓流へ出発。約2時間ほどひた走って昼過ぎに大岩ゴロゴロの暴れ川、最初の目的渓流へ到着。天候は晴れ、気温25℃。



渓流沿いの林道へ入っていしばらく行くと、やや開けたところに観光客やカメラマンが10人ほどいて三脚やらビデオカメラを並べてヒグマが現れるのを、今や遅しと待っていると言う。異様な光景だが、かなりの確率でヒグマが現れるらしい。今日はまだみかけていない由。


知床ではヒグマと観光客の超接近遭遇は稀でなく、しばしば観光シーズンには林道で観光客の車が渋滞します。先端部では道路脇で草を食べるヒグマ親子を接近激写する観光客がヒグマを取り囲んでいて、知床財団の担当者が到着してヒグマを森に追い払うまで渋滞が続きます。



知床の新世代ヒグマはあまり人を恐れませんが、まさにいつ人身事故が起きてもおかしくない状況と言えます。人気観光地の知床五湖では2024-7-16 駐車場付近に親子ぐまが現れ、子グマ保護本能からか、母グマが観光客に威嚇行動を繰り返したため知床財団はこの母ヒグマを捕殺すると言う出来事がありました。



このように今回の母ヒグマ捕殺の是非とは別に、現在、知床では観光客とヒグマとの人身事故は、一触即発の状況があり、まさにヒヤヒヤものです。




私自身はこの渓流ではヒグマの痕跡はよく見るものの実際に出くわしたことはありません。いつも盛んにホィッスルを吹き鳴らしながら釣っているせいでしょうか。ただ、この渓流でヒグマにあったら万事休す、逃げ場はないので入渓には覚悟が必要ですが、いつもどおり軽いノリでヒグマの巣窟へ入って行きます。



いざと言うときは常時携帯している大型ナタの出番になるかもしれませんが、知床に限らずあまり深刻な気持ちでは北海道の渓流調査はできません。これまで何度もヒグマと接近遭遇していますが幸運にも全て、向こうの方が速やかに去ってくれています。一方、万一相手がいわゆる悪いヒグマであったなら私の命運は尽きると思います。


かなり上流で苦労して渓流に降り釣り始めた。















ここのオショロコマは派手やかさはないが、餌が豊富なせいか、やや大型で体型も立派でいかにも野性的な外観の個体が多く私は好きだ。白点紋理が小さく数がとても多いことからこの渓流独特の外観と言えると考えています。



























下流域は、大岩、大石ゴロゴロのかなりの暴れ川で、これまでに大雨で川沿いの林道がズタズタに破壊されることがしばしばあった。



上流に行くにつれ樹々が鬱蒼となる一方、渓相はいかにも穏やかになってオショロコマの姿も多くなる。こんな浅瀬にいるのかと思われる場所からもオショロコマが飛び出してくる。






















































しかし、知床のほかの渓流と同じく、この30年ほどの私の調査ではこの渓流のオショロコマ個体数は明らかに急速に減少しつつあります。理由はきっと複合的なものと思っています。






この渓流の川底はしばしば特異な緑色文様の岩石が敷きつめられているところがあり、珍しいミドリオショロコマがいないか注意してみてきましたが、今までのところミドリオショロコマは発見できないでいます。















































さらに上流に行くと渓相はとりわけ優れたものになるが、不思議なことにオショロコマの姿はパッタリと消えてしまう。完全な魚なし川になってしまうのです。




当初はその理由が分からなかったが、水温を測ってみて驚いた。なんと水温が20度Cもあるのです。冷水を好むオショロコマは、とても棲めない環境です。その理由は上流に比較的高温な温泉水が流れ込んでいるせいだと思います。





今回も、撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧に元の場所にリリースしました。



実はこの渓流に入ったもう一つの大きな目的は、大型ヤマベ。ここでは種々の理由から知床ではとても珍しいヤマベが釣れ、しかも時期によっては巨大な3年魚が釣れることが多いのです。



         この項、続く。


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2024年5月21日、ヒグマによる子牛襲撃事件に思うこと。

2024-05-23 22:07:19 | ヒグマの被害など
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2024年5月21日、ヒグマによる子牛襲撃事件に思うこと。











報道各社などによれば 2024-5-21 (火)、北海道東部根室管内別海町中春別の子牛育成牧場で飼育中の子牛12頭のうち4頭がヒグマに襲われ死んでいるのが発見された。このほかに、別の子牛4頭がヒグマの爪で重症を負った状況で発見された。付近には巾17cmほどの大きなヒグマ足跡があり、これら子牛8頭はこのヒグマに襲われたものと思われ、別海町ではヒグマ捕獲用の箱ワナを設置した。重症を負った子牛4頭は回復の見込みがなく、その後獣医により殺処分された。

北見市でも放牧中の牛が一頭みえなくなり捜索するとヒグマに食べられ、食べきれなかった遺体の残りが隠すようにされているのが発見されたことがあります。

2019〜2023 年にかけて道東釧路管内標茶から厚岸を中心に、用心深くて決して箱ワナには入らず、多数の熟練ハンターなどの追撃を巧みにかわして合計66頭の牛を襲ったオソ18(当初足跡の巾が18cmの巨大ヒグマとされた) は有名だが、老齢化し2023-7月にやせこけた体で釧路管内釧路村で新人ハンターによりあっけなく駆除された。


本来、ヒグマは主に草食系動物だが、オソ18遺体の分析で完全な肉食系ヒグマに変化していることが確認されました。近年、爆発的に増えたエゾシカ駆除後放置死体などを食べることがきっかけになりヒグマたちが肉食系の食事にシフトしてゆく可能性が懸念されています。豊穣な山野にあったおいしい植物の多くは絶望的に増えたエゾシカにすべて食べられてしまっている光景は昨今の山奥で稀ではありません。


知床の羅臼町を中心に犬喰いを続けているヒグマRTもいまだ駆除されておらず、とりあえず今回のヒグマも捕獲されない恐れがあり遺留物があれば DNA 解析も行われるとおもいます。


ちなみに、今回ヒグマの子牛襲撃の舞台になった別海町中春別にある 重太郎川 は、屈曲蛇行する原始河川のおもかげがあり、かって私が若いころ最も好んだ最高の渓流釣り場でした。自然が豊かで大型アメマスと小型のイトウが多い川で、近くにあった別海保養センター(温泉がよかった)を基地に釣りまくっていた記憶があります。この40年ほどは行ったことがありませんが、当時はエゾシカもヒグマもまったく見かけたことはありませんでした。



国? や道? によるエゾシカやヒグマの管理体制は、従来の保護のしっぱなしによる完全な失敗( 増えすぎ)であり、これを機会にもっと真剣できめこまやかな管理体制の構築が望まれる。とりあえずヒグマの場合は早急な問題個体の駆除と個体数調整が必須であることは誰の目にも明らかで、今後ヒグマと人間が共生してゆくための必要条件だと思います。。



新聞記事は我が家で購読している北海道新聞から引用させていただきました。




昨今、道内各地で住宅街にヒグマ出現等のヒグマ関連ニュースはけっこう報道されていますがサーバーから消える前に、印象深かったもの3件を本ブログでも以下に記録しておきます。



ヒグマに襲われたが頭を蹴り撃退。

2024-4-25(木)、午前10時10分ころ、北海道名寄市智恵文の観光地比翼の滝に近い林道で旅行に訪れた愛知県豊田市の50歳男性がヒグマに襲われたが彼は空手の心得がありクマの頭部を蹴ったところ逃げていったという。男性は一人で林道を車で走行中、道路状況を確認するため車から降りた際、近くのやぶから体長約1,4m前後のヒグマ二頭があらわれうち一頭が襲ってきたため必死に蹴って助かったという。


軽自動車ヒグマに襲われる。

2024-4-28(日)午後1時ころ、北海道根室市東梅の林道を走行中の軽トラックが、たまたま親グマと子グマの間の林道を走る格好になった。母グマは親子を分断されると勘違いしたのか猛烈な勢いで軽トラックに突進、体当たりした。この際、車前部がへこみワイパーがねじれフロントガラスにヒビが入った。軽トラックはその場を脱出しようとしたが母グマはしばらく車を追ってきた。運転していた50歳台男性と同乗者は無事だった。この様子はドライブレコーダーに記録されており衝撃的な映像がマスコミに流され話題になった。その後、この親子グマとおもわれるものは根室市落石地区などで目撃が相次いでいて人間をおそれる気配はない。根室市浜松では 2024-5-12 小グマ2頭を連れた別の母グマも空き缶などを拾う清掃活動中の男性に目撃されている。



山菜採りの81歳男性ヒグマに襲われ重傷

2024-5-5(日)午後1時過ぎに北海道浦河町上杵臼で山菜とりをしていた81歳男性がヒグマに襲われ 首、右肩、右胸、右腕 4箇所を噛まれたが 幸いヒグマは逃げ、男性は意識はあり命に別状はなかった模様。

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とうとう北海道北見市の住宅街にも1.5mのヒグマ出現。

2024-05-17 22:30:03 | ヒグマの被害など
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とうとう北海道北見市の住宅街にも1.5mのヒグマ出現。

2024-5-17(金) 晴れ 一時雨 のち曇り 23℃



北海道では札幌を筆頭に旭川など主要な市町村多数の住宅地にヒグマが出没し話題になってきたがひとり北見市だけは住宅街へのヒグマ出現事件はなかった。


しかし、北海道新聞によれば 2024-5-15 午後8時45分頃。北見市北央町の住宅街に体長1.5mほどのヒグマが現れ、目撃した70代男性が警察に通報したという。ながらく北見市に住んできたが住宅街にヒグマが出たのは初めてではなかろうか。ヒグマが住宅街に出現したというニュースなど皆さん聞き飽きたことでしょうが、北見市民としてはぶったまげてしまう大事件です。

北見市近郊の山林は、いつの間にか気がついたらクマさんだらけになってしまったような印象ですが住宅地にまで現れるとなると、これは別次元の話になります。
















我が家からも車で15分くらいなので、庭仕事を休んで素人ながら現場検証にいってみた。現場は川を挟んで対岸は南丘森林公園のある低山地の住宅街。付近にヒグマを誘因するようなものがないか車で住宅街をウロウロしてみたが(きっと不審車としてかなり怪しまれたのではなかろうか。)、庭の境界に板塀をつくりクレオソート系の防腐材を塗っているようなところが数カ所あったが、板の臭いを嗅がせてもらうと無臭。もうクレオソート揮発成分は抜けてしまったのだと思う。













ヒグマは住宅から2mまで近づき、やがて市道の蘭英橋をわたり南丘森林公園のある低山地へ消えたという。今日の常呂川は水量は少なくヒグマはどこでも徒渉は可能とおもわれるが橋を渡っていったという。橋のたもとには大きな食肉加工工場があった。







森林公園へ向かう道沿いには木製の電柱が2本あり恐らく防腐剤を塗っていると思われたが各所で塗装は剥げ、嗅いでみてもクレオソート系の臭いは無かった。ちなみに私の嗅覚は副鼻腔炎のためかひどく衰えています。





高速道路下を通っている市道は森の中の心地よい遊歩道的な感じでウォーキング中の4人がいたので聞いてみたが、5月15日夜にすぐそばの住宅街にヒグマが出たことをそれとなく知っていたのは一人のみ。一人は驚いてウォーキングを中止し、あわてて帰っていった。





長年、このルートを歩いているという二人組に聞くと、かなり昔に近くで小熊がはねられて死亡したことがあるという。また10年ほど前、南丘森林公園のトイレ横でヒグマの糞をみたという。同じ頃、栗林にクリを拾いに行ったおり、ヒグマが寝ころんだ跡をみたという。さらに昔、道路を横切るヒグマらしきものを二人で目撃したことなどを教えてくれた。






橋をわたって山沿いの家で庭作業中のご夫婦に聞くと、むかし小熊が近くで轢かれた以外はこのあたりでヒグマの話は聞かないという。今回、自分の家のすぐそばでのヒグマ出現事件もまったく知らなかったという。おそらく市職員も事務的にヒグマ出没の見飽きた図案の看板を数カ所立てておしまいといった感じで、新聞をとっていない家が多くなっており今回も現地の人ですらヒグマ出現のニュースをほとんど知らないのに驚いてしまった。
































この付近の自然をみると植林が多い2〜3次林が主体で自然度は低くヒグマが定着できるようなものではなさそう。森林公園周辺を車でぐるりとまわってみたがあちこちに廃屋や太陽光パネルが目立つのみ。




















ついで北見市の市役所に電話でヘアトラップ設置の有無を聞いてみた。最初は森林環境科から緑地なんとか課、ついで農政課、さらに再び森林環境課へ電話はぐるぐるまわされて、結果、皆さんがヘアトラップの意味がわかっていないのに気づく。畑の作物被害がでたときにヒグマ捕獲用ハコワナを設置することについての質問と勘違いされていたもよう。


ヒグマの体毛採取のためのヘアトラップについて説明すると北見市市役所としては一切関与はなく、やるとすれば道庁が一括してやっているのではないかとのことでした。


要するに、北見市近郊の山林などに、人知れずヘアトラップが仕掛けられたとしても、北見市民はそれを知る手立てはないということで、ある意味これは恐ろしく危険なことと思います。


これまで北見市では住宅街にまでヒグマが侵入してきたことはなく、今回のヒグマ住宅地出現につき、その理由について色々考えてみましたがわかりません。



ヘアトラップ設置や住宅街のクレオソート臭の有無などはないか調べてみましたが、その視点での証拠となるものは見あたりませんでした。ヒグマが渡っていったという橋のふもとの大きな食肉工場の存在がすこし関連はあるかもしれませんがヒグマがその工場に執着し行動したということもなさそうです。




結局、許容範囲を超えて増えすぎたヒグマ(体長1.5mの成獣)が、春の移動時期に あぶれてたまたま人里に紛れ込んできたというのが妥当な判断でしょうか。


しかし、こんな芸のない解説に終始することなく、何かほかに本質的な原因はないだろうかといった視点は常に必要だとおもいます。





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危険です。北海道で人知れず行われるヘアトラップ 法による恐ろしいヒグマ調査。人間とヒグマの接近遭遇が激増し人身事故の恐れ。

2024-05-03 08:56:12 | ヒグマの被害など
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危険です。北海道で人知れず行われるヘアトラップ 法による恐ろしいヒグマ調査。人間とヒグマの接近遭遇が激増し人身事故の恐れ。





ヘアトラップ法 は近年、世界的にヒグマなどの実数調査、生態研究などに広く行われているようで、いわゆるヒグマ研究者たちや環境省などは それをそっくりまねた形で日本に導入したようです。しかし、ヘアトラップ法が行われる舞台は北欧、ロシア、アラスカ、カナダなど人口希薄なきわめて広大な地域であり、人間の行動圏とヒグマの生息圏がオーバーラップしている、やたらとせまい北海道とはまったくことなることが考えられます。



この際、ヒグマを引き寄せるために、例えばシャネルの6番 などと呼ばれる揮発性の誘引物質カクテルをトラップ設置場所に大量に(1.5Lほど) ドボドボと撒きます。わが国ではヒグマが大いに好むクレオソートなどを使用しているという噂ですが実際のところは不明です。これら香水? はもしかするとヒグマの健康上、良からぬものかも知れません。たとえば石炭クレオソートは人間に対しては発がん性のある物質を含み、健康を害する恐れがあるとされています。



クレオソートには2種があり、医薬品として家庭常備薬として有名な正露丸の主成分である木(もく)クレオソートと枕木、電柱などの防腐剤として使用されてきた石炭クレオソートがある。ヒグマの嗅覚は両者を区別できるだろうか。正露丸は胃腸の調子が悪いとき何はともあれ正露丸といった軽いのりで日本人に人気の家庭常備薬のようなものです。このクレオソートに強いヒグマ誘引作用があるとすれば、ヒグマによる人身事故とクレオソート( この場合は木クレオソート:正露丸 )の使用、ないし携行の関係はとても興味がありますね。








ヒグマが大好きなこの香水? は数Km 先まで臭いが届くそうでとても広い範囲に住むヒグマたちをヘアトラップへ誘引・誘導します。私が問題視するのは、このヒグマ誘引揮発性カクテルの威力です。



例えて言えば、従来、滅多に採集する機会がなかった美麗蝶オオイチモンジを強力に誘因し,従来の採集では考えられないほどの大量採集を可能にしたリンゴトラップ(腐敗させたリンゴ液を主成分とする)液のヒグマ版と言って良いでしょう。



ヒグマ誘引揮発性カクテルの威力でやってきたヒグマは一心不乱に匂いをかぎ、酔いしれている状況がビデオで紹介されています。ヘアトラップ に張り巡らせた有刺鉄線にヒグマの体毛が引っかかり、ヒグマを傷つけることなくDNA サンプルを得ることができるというわけです。この際、ヒグマ君の安全にはとても配慮が行き届いていますが、たまたま近くに居合わせる状況になるかも知れない人間に関しては、どのような事態が起きるかについては研究者たちは全く興味がないようです。



年中北海道の山奥に入る私はたまたま近くにヘアトラップに撒かれたカクテルに誘引されたヒグマ君がいて、そいつとばったり会ってしまう人間になりそうな強い予感を感じます。




ヘアトラップ でのサンプル収集を競い合う研究者たちは、どの方法が最も効率的かといった論文発表にしのぎを削っているようです。




功を競っている様子はとても熱心で好ましく見えますが、この方法による思わぬ人身事故を考慮しているものはありません。




ヘアトラップ に誘引されたヒグマが人間と遭遇する機会が増えたり、さらには人身事故を起こしたなどといった海外での報告や記載はネットレベルで見た限りでは見つかりませんでした。また、そのような事故を想定したり、その対策について述べているものもないようです。



これは私の想像ですが、恐らく海外でのヘアトラップ 研究の舞台は、国土が狭い我が日本(北海道) とは違って、桁違いに広い人口希薄地帯なのではないでしょうか。




道南や宗谷地方などでの実際のヘアトラップ 設置状況を見ると、恐らく渓流沿いの林道や登山道などに沿った形でしかもかなり密集した形で設置されています。そこにヒグマが誘引されると人間とヒグマの思いがけない接近遭遇事件が起こらないのが不思議といった気がします。




そういった視点で北海道におけるヘアトラップ設置 と近年多発するヒグマ人身事故との関連を再検討して見ると興味深い結果がでるかも知れません。





ヒグマは視力は弱い反面、嗅覚はとても発達した生き物といわれます。そのためヒグマ誘引揮発性カクテルの威力は数Kmにもおよぶことを考えると、登山道や渓流などから少なくとも数Kmの距離をおいてヘアトラップを設置しなければ入山者の安全は保てないとおもいますが、そんな面倒なことは実際には行われないでしょうし、ヘアトラップ設置を実際に請け負う業者さんたちの能力を超えているでしょう。






環境省、というより たまたまこの案件を担当する羽目になった数人の職員のかた は 誘引のために お肉や食べ物など を使っているわけでは無いので 餌づけをしているわけでは無い そこに定着するヒグマはいない などとうそぶいて 言葉のお遊び をしているようですが物事の本質がまったくわかっていないようですね。これはお肉など食べ物による餌づけより はるかに危険 であり、狭いわが国におけるヒグマ調査研究には適していない方法である可能性が高いと感じるのは私だけでしょうか??。




3月2日、自然公園法の改正案が閣議決定されました。改正案では国立公園や国定公園で、ヒグマやキツネ、野鳥などの野生動物へのエサやりを禁止し、管理者などの指示に従わない場合は30万円以下の罰金を科す となっており、エサやりより遙かに悪質なヘアトラップ法 をまさか国立公園・国定公園内で行ってはいないと推定しますが、当然、それ以外の地域で行ってもよいはずはありません。





ヘアトラップ の密集設置で、ふだんならそこにいないはずのヒグマが誘引され、登山客、山菜採り、渓流釣り師、昆虫採集家、植物愛好家、野鳥愛好家、森林管理、林業関係、シカ撃ちハンター、その他種々の理由で、入山する人々が、思いもかけなかったヒグマとの接近遭遇をきたす危険性が爆発的に高まることは容易に想像できます。




今までのところヘアトラップが原因になった人身事故や接近遭遇の報告はなかった( それは今のところ不明 ) から大丈夫などといったゴクラクトンボ的な発想とは別次元の問題です。




私自身はオショロコマ調査やチョウの採集などでヒグマの生息域奥深く入ることが多いのですが、この恐ろしいヘアトラップ のことを知ってからは、行動範囲を縮小せざるをえないかも知れません。




私が知らなかったくらいですから、いくら環境省などがヘアトラップにつき周知徹底をはかっているなどと優等生役人的なことを言ったところで、一般の方々はこの怖ろしいヘアトラップ の実態を知る機会はききわめて稀ではないかと推測します。




また、一方的にヘアトラップを設置するから今年は入山はご遠慮下さいとも言えないでしょう。




新しいオショロコマ生息渓流を見つけて狂喜するのはいいが、近くに人知れず設置してあったヘアトラップ の誘引物質に寄ってきたヒグマ君が 悪いヒグマ だったら私の命運は尽きることになります。何しろ シャネルの6番 は数Km先のヒグマを誘引できるのですから。


北海道で現在おこなわれているヘアトラップ法につきお知りになりたいかたはとても詳細にまとめられた労作がありますのでぜひご参照下さい。




なお、私は北海道のヒグマにはよく遭遇しますし、とても興味をもっており、近年のヒグマ目撃例増加や人身事故は、単純にヒグマの個体数が許容範囲を超えて増えただけとのスタンスをとってきました。いわゆるヒグマ専門家の方々の色々のご意見はすべて付随的なもので本質とはかけはなれたものであると考えてきました。最近、やっとみなさんもそれがわかってきたようで 駆除による個体数調整へ趨勢がシフトしてきたことはみなさんご存じのことと思います。ただ、このヘアトラップ法が肝心のところを伏せる形で実際的には密やかに行われてきたことを最近知り、個人的には怒りを覚えています。ヘアトラップに寄ってきたヒグマのせいで無念の最後をとげるのだけはご勘弁を.....といった心境です。


興味をもった事象や物質にはとことん執着するヒグマが、ヘアトラップ法により強く影響をうけるであろうことは一般の素人でも容易に想像できます。ヘアトラップ法がヒグマの生態系に影響をあたえる( たとえばクレオソートや類似揮発性物質をもとめて人間の生活圏に近寄りはじめるなど ) 危険が排除できないうちは、研究者たちにとっては悪魔的魅力があるヘアトラップ法とはいえ、すぐにでも中止すべきと考えます。





狭い北海道におけるヒグマ調査には適していないと思われる ヘアトラップ 法 はいわゆる餌付けなどを凌駕するとても危険な側面があるので速やかに中止し、個体数調査は従来のような地道・堅実な dropping (ウンコ)調査法などに移行することを強く望みます。どうしてもヘアトラップに固執したい場合は上述の不安を解消する北海道独自の方法を開発する必要があると思います。

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2023年大千軒岳・ヒグマによる北大生死亡事故の経緯と考察 

2024-02-26 16:40:51 | ヒグマの被害など
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2023年大千軒岳・ヒグマによる北大生死亡事故の経緯と考察 






















2023年10月31に北海道渡島管内福島町にある大千軒岳(1072m)に、遭難者が出た場合の救助の下見に登山した消防署員3名が体長約1.7mほどの若いヒグマにおそわれた。襲われたのは福島消防署勤務の大原巧海さん(41)と阿部達也さん(36)、知内消防署勤務の船板克志さん(41)の三名。7合目付近( 標高約550m )で休息中、下方の登山道にのっそりと現れたヒグマは追い払おうと声を出した3人に向かって急に駆け上がってきて船板さんに襲いかかり馬乗りになった。大原さんがすかさず助けに入って持参していた山菜採取用小型ナイフ( 刃渡り5cm )で右目を狙ったが骨にあたり失敗。ヒグマは今度は大原さんに反撃、馬乗りになられて噛みつかれそうになった瞬間、大原さんはクマの喉元にナイフを突き立てた。クマはひるんで喉元にナイフが刺さったまま、もときた登山道を下っていったという。二人は脇腹や大腿部裏面をひっかかれるなどしたが軽傷。3人は登山を中止、下山した。

























その2日前、2023年10月29日、北海道大学水産学部海洋生物学科4年生の屋名池奏人(やないけかなと)さん(22)は一人で大千軒岳へ登山すると友人に告げ出かけたがもどらず、登山口には彼の乗用車があった。遭難の可能性があり松前署員が捜索を開始した。2023年11月2日に7合目付近の沢で、土砂や木の枝がかけられ食害されて損壊はげしい遺体が発見されDNA鑑定で屋名池さんと確認された。遺体の近くに喉元に致命傷となったナイフが刺さったヒグマの死体が発見された。ヒグマは当初1.7m ほどとされたが、死後の現地での実測値は体長1・25メートルで意外と小さい若いオスで栄養状態は比較的よかったという。ヒグマは屋名池さんを食べており、ヒグマ胃内容から屋名池さんのDNAが検出された。この場所から消防署員3名が襲われたところまでは約50mであったという。














以上の大千軒岳ヒグマ事故の概要は、連日断片的にTV 、新聞など報道各社が報道したものを取りまとめたものです。状況より、おそらく単独登山中の北大生が 2023-10-29 何らかの状況でヒグマに襲われ失血死の形で悲惨な最期をとげた。ヒグマは北大生を食べたが、食べきれず土砂や木の枝をかけて獲物をいったん隠したとおもわれます。このヒグマは 2023-10-31 に消防署員らに返り討ちになる少し前、隠した獲物に強く執着し、獲物を確認にいったと思われます。ヒグマは消防署員らをその50m先に発見し、隠した獲物をまもるために ?? 攻撃したとの解釈があります。しかしこれはどうみても論理的に理解しにくい。だって、秘匿している獲物よりもっともっと新鮮でおいしそうなのを、なんと3個体も発見したのですから。人間がいかに弱い生き物であるかはっきり学習したばかりの若いヒグマが何故3名に襲いかかったのか。さらなるおいしい餌と認識したと考えるのは不自然でしょうか。まあ、本当のところはヒグマに聞いて見なければわかりませんが。



このヒグマの不運は、この3名が普通の人間ではなく日々修練に励んでいる立派な肉体、運動能力、強い精神力を持つ現役の消防隊員であったこと、さらに偶然にも小さなナイフがヒグマ頸部に刺さり致命的な血管を損傷させたことです。刃渡り5cmのナイフは普通ヒグマの爪の前には非力すぎます。もし、消防隊員ではなく普通の人間3名であったなら、きっと1970年の日高山脈カムイエクウチカウシ山の悲劇(福岡大学生3名が犠牲)の二の舞になった可能性があります。カムイエクウチカウシ山の場合は一旦ヒグマのものになったリュックを取り返したのが原因とされ食害が目的ではなかったとされていますが、襲ったのは今回と同じく巨大グマではなく、2歳ほどの若い小型のメスヒグマであったという。












何を言いたいかと申しますと、クマ鈴、ホィッスル、爆竹、ラッパなどは、このヒグマには無効、かえってヒグマを寄せる結果になっています。



単独でゆこうが3名で行こうが襲われた場合の顛末は1970年の悲劇のようになった可能性は高い。



一旦スイッチオンになったヒグマにはクマスプレーなどまったく効かないことは、2023年の阿寒の釣り人襲撃事件でもはっきりしています。



結論はこのヒグマが悪いヒグマ(正規分布曲線のはずれに位置する問題ヒグマ)であったと言うことに尽きるのではないでしょうか。




一般的なヒグマ対策はいわゆる良いヒグマ( 人との遭遇を嫌い攻撃性は強くない )には有効ですがこのような問題ヒグマにはまったく無効であるばかりか逆効果であることを認識する必要があり、これらをごちゃ混ぜにしないよう注意が必要ではないでしょうか。





生態系や、そこに棲む生き物(ヒトも含む)の性格、嗜好、行動様式等はいつまでも同一とは限らず、むしろ刻一刻と変わります。従来のヒグマ学のみに縛られない柔軟な思考も必要かもしれません。






今回の事件でもわかるように問題ヒグマに襲われた場合、生還の可能性は唯一、かなわぬまでも戦うことにしかありません。





今回の事例からナタで頭を一撃などは厚い骨があり恐らく無効。胸部も胸骨・肋骨などあり同じ。腹部も有効な一撃はむずかしそう。





意外にも頸部の動静脈系を狙うのが最も有効でしょうか。実はこれをよく知っているヒグマ専門家の方が常に携帯しているすごい刃物を見せてもらったことがありますが、私も多いに参考にしています。





このほか眼前に開いたヒグマの口に鎌を突っ込み口を切り裂いて生還した例や、手負いにしたヒグマの反撃で危機に陥ったハンターが銃創から飛び出した腸を引きちぎって撃退、かろうじて生還した例などがあります。






参考資料とさせていただいた記事はすべて我が家で愛読・定期購読している北海道新聞から引用させていただきました。ヒグマ専従班の記者さんたちのさらなるご活躍に期待します。







ご参考までに。

今回の大千軒岳の大学生死亡事故は含まれません。





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2023年度北海道ヒグマ狂想曲

2024-02-26 15:12:48 | ヒグマの被害など
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2023年度北海道ヒグマ狂想曲。





最近、年余にわたり乳牛60頭を襲撃した恐怖のヒグマオソ18がついに駆除されましたが、この個体の検討から近年の自然環境の変化にともないヒグマの食性も大きく変化しつつある(恐らくエゾシカの激増が多くの意味で関係している)ことがわかってきました。激増したエゾシカに本来ヒグマが食べていた植物を大量に摂取され、一方では狩猟での射殺や交通事故の後、野外に放置されたエゾシカを食べるヒグマが増えているという。


本来菜食中心であったヒグマは肉食にも興味をしめすようになり、家畜や動物 ( おそらく 人間も? ) を襲うことは滅多にないという旧説は、もはや過去の幻想かも知れません。


知床で特に飼い犬を狙って食害し続けている悪名高いヒグマ RT はハンターたちの執拗な追撃を巧みにかわして今も健在です。


2023年、北海道では連日のように、郊外はもちろん公園学校人家近くにヒグマ目撃だの、民家敷地内侵入や工場生ゴミあさり、渓流釣り師襲われて瀕死の重傷だの、ハンターがヒグマに逆襲され重症だの、イトウ釣り師が喰い殺されただの、登山中大学生が喰い殺されただの、ナイフで反撃ヒグマを刺し殺しただのヒグマ記事は枚挙にいとまがなかった。


ヒグマやたら増えすぎたので減らせ( 私はずいぶん前からこの気持ちです )の声が高まるなか都会に住む非当事者お人良しさんたちからのヒグマ殺すなといった的外れクレームの嵐だの、草刈りだの電気柵だのヒグマにGPSを付け人家に近づいたら追い払おうだの( 誰がやるの? )、新聞・テレビ・マスコミは玉石混交のヒグマの記事ばっかりでうんざり、このところ食傷気味でした。


これまでこまめに切り抜いてきたヒグマ関連の新聞などの記事や、Web上のニュースの収集も今年は数が多すぎて、心底、ヒグマ情報の収集分析に疲れてしまいました。



本州、秋田県などでは増え過ぎたツキノワグマによる被害が深刻とのことですが、これと北海道のヒグマの状況をごちゃ混ぜにしたり、果てはカナダの安全クロクマのビデオまで登場させる低レベルテレビ番組すらありました。つい最後まで見てしまい、露骨な視聴率アップ作戦に加担してしまいましたが。



ただ昨今のヒグマ問題は、ほとんどのヒトにとっては所詮興味本位(ニュース性はとても高い)の他人事なのでしょうか。死人・怪我人も出ますが交通事故死や自殺者のほうが数においては、圧倒的に深刻である一方、一般的なニュース性はとても低い。



不運なヒグマ事故の当事者たちや、私のようにオショロコマをもとめて日常的に山奥(ヒグマの巣窟)へ入り込む人間以外にとっては、まさにどうでもよいいわば多少興味をひくニュースに過ぎないのかも知れません。



私は、ずいぶん以前よりヒグマが北海道に残された自然の収容能力をはるかに超えて増えており駆除が必要と考えてきました。みなさんやっと2023年あたりになって事態がのっぴきならない状況になっているのにほんの少しは気づいてくれたようです。


人間においても標準分布曲線のはじっこあたりに位置する危険な悪い人は必ず存在します。ヒグマにおいても個体数が増えれば所謂悪いヒグマは一定頻度で出現するでしょうし、ヒトとの軋轢でパニックに陥り突然悪いヒグマになる個体もでるかと思います。トラブルをおこすヒグマの多くはそのような個体で、これらを万難を排して駆除するのはヒグマと人間の共存をはかる上での必要条件です。



しかし、はっきり言ってもう手遅れ。ヒグマ問題は本質的には、いまやどうにもならなくなったエゾシカ問題と同じことになるかもしれません。



エゾシカは人間を襲うことはないがヒグマは違いますし、朱鞠内湖の釣り人死亡例では実際に人間を腹一杯になるまで食べています。その後湖周囲の山に設置したテレビカメラには、さらに多くのヒグマが映っており関係者を驚かせ、警戒させているようです。


道南の大千軒岳で大学生が食べられた事故のヒグマは、おいしい人間を狙って、さらに別の登山グループを襲撃した可能性が高いと考えます。



野生動物管理としては、いわゆる専門家とかいわれる方々も含めて、毎度のことながら結果として本当にお粗末。いまだに現状では事実上不可能になったヒグマとの共存を大前提に、山のドングリ不作 etc とクマ鈴、ホィッスル、草刈り、電気柵レベルの旧態依然の域をでないさみしいコメントしかないのは、失笑するほどにさびしい。


いわゆるヒグマ研究者の多くはヒグマを心の底から愛している方が多く、どうしても増え過ぎたヒグマを駆除するという発想に至るにはとりわけ慎重で、いわば決して駆除の方向には心が動かないのは心情的に理解でき、考えてみれば当たり前のことです。増えたというが、その科学的根拠は ? etc……というほうの時間稼ぎのほうに気がいってしまうのは当然と言えば当然です。



ヒグマが人間との軋轢なく好ましい状況で生存できる広大な自然環境は現在の北海道では十分ではありません。長年、ヒグマ駆除の手綱をゆるめた状況が続いた結果、増えたヒグマが、人間と共存できる収容能力を遙かに超えて増えてしまったことは、いまや小学生でもわかる理屈ではないでしょうか。



またこういったヒグマ問題に本気の熱情をしめす人の顔が、私の知る限り、専門家といわれる方々も含めてどこにもまったく見えてこないのもとても気になります。現在、最も情熱を示しているのはもしかすると北海道新聞のヒグマ担当記者さんたちかもしれません。




おそらく運悪く心ならずも行政(お役所)レベルのヒグマ担当者とされた方々は、私たちだって片手間ではなく一生懸命やっているのだ、ということでしたら、どうぞ聞き流して下さい。実際問題としては、そういった皆さんがたに頼るしかないのが現状なので、誠にごめんなさい、今後に期待します と言うより仕方がないのがつらいところです。



いろいろ述べましたが、かくいう私自身も問題ヒグマ駆除( ところで一体だれがやるの?  ただみたいな報酬や、諸経費、万一の場合の補償などの費用はどうするの? )以外には名案がないのがさみしいところです。



それでも、やっとヒグマが増え過ぎたとの認識がなされたようで2025年から環境省の絶滅の恐れのある地域個体群LP ( レッドリスト) から除外される見通しになり、2024年4月からは国からの助成金が期待される管理鳥獣指定となる予定で、人間の居住地に近い地域を中心に行われる春グマ猟も解禁になりましたがこれらの成果に期待したいところです。



この際、駆除数や棲息状況のモニタリングはこれまで以上にしっかり行う必要があるのは言うまでもありません。



12月に入り雪が降り、多くのヒグマたちが冬眠に入ってくれると 2023年度ヒグマ狂想曲も多少はおちつくと思われます。2024年はどのようなヒグマ協奏曲になるのでしょうか。北海道新聞のヒグマ担当記者さんたちの活躍に期待します。



問題の性格上、長ながとしたお話になってしまい申し訳ありません。



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北海道阿寒川支流でつり人がヒグマに襲われ重傷を負った。

2023-11-07 18:06:22 | ヒグマの被害など
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北海道阿寒川支流でつり人がヒグマに襲われ重傷を負った。





報道各社によれば2023年10月13日(金)の午後5時ころ、北海道釧路市阿寒町布伏内の(恐らくシュンクシタカラ川下流)の林道で 釣りを終えて自転車で林道を移動中であった釧路市武佐2会社員高橋和寿さん(52歳)は親子グマに遭遇して母グマに襲われ、顔と頚部に裂傷、および右肩の骨折という重症を負った。地図で見ると現場は山奥というより人家の密集する集落まで 1〜2Kmというむしろ人里に近い場所です。



襲撃はさほど執拗ではなかったらしく自力でその場を逃げることが出来たようで、林道に停めてあった車にたどりつき、近くの浄水場まで移動して、そこから119番通報して救急車で釧路市内の病院に搬送されたもよう。



状況からこの事件は親子グマと高橋さんが偶然遭遇、母グマが本能的に防衛行動として襲ったのではないかと推察され、釧路市としてはすぐには駆除対象にしない方針という。



しかし、今回ヒトを襲った母グマは人間がいかに弱い生き物であるかを確実に認識し、小熊もしっかりとその状況を脳に刻み込んだことは間違いない。



不幸なことに、この偶然の出会いでヒトを恐れないヒグマが二頭、確実に誕生した出来事でもあると思います。



今回の舞台は新聞記事などから推察するに ニジマス川として有名な阿寒川の支流舌辛(シタカラ)川のまた支流シュンクシタカラ川と思われます。




これらの川は、かってオショロコマをさがして入念に調査したことがありますが放流されたスチールヘッドニジマスが大繁殖し、いたるところ小型ニジマスが群をなして振り込むとわっと群がると行った辟易するような川でした。もちろん、オショロコマはみつかりませんでした。



この川の源流にあるシュンクシタカラ湖に繁栄していた大型の湖沼型オショロコマは、テレビで紹介されたがために釣り人の波状攻撃に会い激減、さらに追い打ちをかけるように放流されたスチールヘッドが繁殖して絶滅しています。




付近の林道は崩壊しやすそうな場所が多く、おそらく林道が壊れて車両通行止めの場所までは車で行けたのだと思われます。



今回の被害者男性は、そこから本命の釣り場所までは車に積んで行った自転車で移動した猛者の釣り人だったのではないかと推察します。



近年、道内各地では山奥の林道が川の増水などで崩壊しても修復されることは稀で、その結果ヒトが入らなくなったその上流域は、やがて野生の王国となり多数の野生動物が闊歩し、さらに釣り人が入らなくなった川には魚が増えるといった自然の大復活が見られます。



私のような類の釣り人にとって実に魅力的な場所ですが、ヒグマの危険度は限りなく高くなります。今回、ヒグマの釣り人襲撃事件はそのような背景下に発生したのではないかと考えますが、もし間違っていたら大いにごめんなさい。


今回のヒグマに関しては前述の理由で駆除をしない方針???と聞きます。




思い出されるのは2021年4月10日に北海道東部厚岸町で山菜採りをしていた男性がメスヒグマに襲われ死亡したが、このメスヒグマは少し前に自分の小熊が事故で死亡して気がたっていたせいなので駆除はしないと私からすれば全く意味不明の( 専門家??による御意見を参考に? ) 判断がなされ、放置された。



奇しくも、その2か月後2021年6月14日に同じ厚岸町の山林で測量をしていた67歳男性がヒグマに襲われ重症を負っています。


さらに 2023-4-1 午前8時20分ころ、おなじく厚岸町太田4の農道で犬の散歩をしていた女性がクマに襲われ、頭や太ももを噛まれる大けがを負った。女性は背後から突然クマに襲われた。後頭部をかまれ、爪で左太ももや右ふくらはぎを引っかかれた。女性は親戚の車で消防まで運ばれ、ドクターヘリで釧路市内の病院に搬送されたが意識はあり命に別条はなかったという。2匹の犬に被害はなかった。



私は厚岸町におけるこれら3件のヒグマ襲撃事件は、単純に同一ヒグマの可能性を考えたくなりますが、もしかすると違う個体かもしれません。




このような場合、私は一度でも人間を襲ったヒグマの可能性があれば、多少の不確定要素があっても駆除すべきであったと考えます。ただ、首尾よく駆除できたかどうかは全く別の問題になりますが。




相手はヒグマを擬人化した安易な人情論、空想の世界の森のクマさん的発想、など全く通じない猛獣です。




また、すべてのヒグマを収容できる豊穣な大自然は、現在の北海道には、もはやありません。ヒグマが収容可能範囲を超えて増えてしまったのが一連のヒグマ事件の単純な理由です。




現在、人間の生活圏に侵入するヒグマは増える一方です。そのようなヒグマは駆除することが、今となっては、とりわけ狭い北海道で、ヒグマと人間が共存するために最も大切なことと思います。私はヒグマの駆除に関する方針としては今現在、かわいそうですが二択三択は無いと考えます。




新聞記事は我が家で定期購読している北海道新聞朝刊より引用させていただきました。道新は、近年多発するヒグマ関連ニュースでは最も充実しており、それはヒグマ専門の記者さんを配置しているからだと思われます。


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知床でヒグマに襲われクマスプレーで撃退。

2023-06-30 11:33:05 | ヒグマの被害など
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知床でヒグマに襲われクマスプレーで撃退。








2023年6月30日( 金 )の 北海道新聞朝刊24P など報道各社によれば、2023-6-28午後5時ころ、知床半島先端部でオホーツク管内斜里町在住の40歳代男性が体重150Kg以上のオスヒグマに襲われ左腕に軽い怪我を負ったがクマ撃退スプレーを噴射して撃退したという。






男性は異常繁殖して知床半島先端部の生態系を破壊するエゾシカを猟銃で駆除作業中で気配を消すためにクマ鈴などは使用しておらず、草が生い茂って見通しの悪いところでヒグマと遭遇したもよう。






恐らく、突然の接近遭遇で驚き、パニックになったヒグマが防衛行動の意味合いで襲ったものとおもう。







この事件は私の知る限り、二つの大きな意味を持つ。 



一つは実際にクマスプレーでヒグマを撃退出来た日本では初めての実例ではなかろうかということ。実際にネットレベルでの検索ではクマスプレーに関する記事はごまんとあるが、実際にヒグマに使用してこれを撃退した話は私の知る限りでは見当たらない。私はこの方面にさほど精通してはいないので、もし、ほかにも実例があれば、是非ご教示いただければ幸いです。




もう一つは、知床半島で人間がヒグマに襲われた最初の例ではないかということ。一般的に知床のヒグマは遺伝的・棲息環境的に穏やかな性格の個体が多く、そのため人身事故や人喰いなどの事例はないとされてきました。


幸い大事には至らなかったが、この日、人間を襲ったオスヒグマの経験は知床半島のヒグマたちに、それとなく拡散してゆく可能性があるとおもいます。



知床半島では観光客とヒグマとの一触即発・超接近遭遇(いわゆるクマ渋滞など)は日常茶飯事ですが奇跡的にいまだ人身事故は起こっていません。



大勢の観光客がおっかなびっくり野生のヒグマをかこんで激写する光景は異様です。



今回のオスヒグマが再び人間と遭遇した場合、クマスプレーでひどい目にあった経験から先に逃げてくれるか、または先手必勝の攻撃にでるかは誰にもわかりません。私は後者を恐れます。不幸にして同じヒグマにクマスプレーをかまえた人間は、そのヒグマの猛烈な攻撃本能にさらされる可能性が高い。つまりヒグマの習性上クマスプレーによる危機回避は、一回目しか通用しない可能性が高いとおもわれます。






ちなみに、以前、知床岬の環境調査が行われた時、私は蝶類担当でかみさんと参加したことがあります。漁船で文吉湾に上陸し徒歩で岬を目指しましたが、このとき私にとっては初めてのクマスプレーなるものが配られました。ヒグマの眼前2mで噴射して下さいと説明され、そんなの無理と皆さんブーイングでしたが最新のものは改良され射程10mあります。



高山植物が見事だと聞いていた知床岬はエゾシカの食害でひどい有様、何故か外来種アメリカオニアザミのみがびっしりと繁殖しており唖然とした経験があります。チョウは汚損したシロオビヒメヒカゲとミドリヒョウモンがわずかに採集されました。






ヒグマのエゾシカハンテング



早春、知床のオショロコマ調査の帰路、エゾシカを狙うヒグマを目撃しました。



鹿を狙ったヒグマは少し高いところからドドドッと猛烈な速さ、迫力で狙いをつけて鹿に追ったがその鹿はもっと素早く速かった。



越冬で弱ったへたり鹿が時々餌食になるが、この鹿は難なく逃げた。




ハンテングに失敗した熊を笑ったら、私たちの車のまわりをぐるりぐるりと回ってボンネットのあたりをなめてから森の中に消えた。




かみさんは下を向いて震えるのみで、クマを見ろ見ろ、と促しても顔をあげないでいました。









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人間とヒグマ。共存の必要条件。

2023-05-19 20:21:35 | ヒグマの被害など
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人間とヒグマ。共存の必要条件。



厚岸町では2021-4-10 に山菜採りをしていた男性がヒグマに襲われ、死亡するヒグマ襲撃殺人事件が起きています。



このときの殺人ヒグマ(♀)に関しては、現場の近くに事故で死亡したとおもわれる小熊の遺体があったからという専門家 ??の意見をいれて厚岸町としては駆除しないという異例の意味不明判断がなされた。 




その2か月後の2021-6-14 厚岸町の山林で測量作業をしていた釧路市文苑4、会社員平山修一さん(67)がヒグマに襲われ手や足、頭、背中にけがを負い釧路市内の病院に搬送された。被害者は林業関連の会社の作業員で、14日、同僚2人と山に入り、伐採を行うための測量作業をしていた。



厚岸町で立て続けに二件のヒグマによる殺傷事件があったため、同一ヒグマによる事件の可能性も取り沙汰されたが、その後はヒグマによる人身事故はいったん落ち着いた。



ところが、二年が経過した2023-4-1 午前8時20分ころ、厚岸町太田4の農道で犬の散歩をしていた女性がクマに襲われ、頭や太ももを噛まれる大けがを負った。女性は背後から突然クマに襲われた。後頭部をかまれ、爪で左太ももや右ふくらはぎを引っかかれた。女性は親戚の車で消防まで運ばれ、ドクターヘリで釧路市内の病院に搬送されたが意識はあり命に別条はなかったという。2匹の犬に被害はなかった。




2023-4-2 北海道新聞朝刊より引用。





道東の厚岸では短い期間に3件のヒグマ襲撃による人身事故があり、いずれの事件でも当該ヒグマは捕獲されていない。



このほか、標茶・厚岸方面を舞台におびただしい数の牛を殺している オソ18 と呼ばれるヒグマはいまだ駆除されていない。



知床半島羅臼地区を舞台に多数の飼い犬を食い殺しつづけている RT と呼ばれるヒグマもいまだ捕獲されていない。




道南でもヒグマによる人身事故が相次いでおり、このほか滝上町近郊でもヒグマによる人身事故が続いた。



これら最近の一連のヒグマによる人間殺傷事件で、それに関わるヒグマはすべて捕獲されていない(野放し状態)のはとても怖いことだ。



各々のすべての地域には大けがのみならず死亡事故が含まれる。



明らかに、いわゆる悪いヒグマの、ないしは悪いヒグマになりやすいDNA をもつ個体が存在するとおもう。



現代においては人間とヒグマの生活圏はどうしても重なることは避けられない。私はオショロコマ調査でヒグマの巣窟奥深く入って行くことが多く、この間、いわゆる良いヒグマと遭遇したことは何度もありますが当然ながら、襲われるようなことはありませんでした。



私はかねてより、この悪いヒグマの存在を絶つ(万難を排して駆除する)ことが、人間とヒグマとの共存を論じる場合の最初の必要条件であると確信していますが、いわゆるヒグマ研究家さんたちも、行政当局さんも不思議なことにこの点にはあえて触れず、あいも変わらず小学生でも知っている一般論 ( クマ鈴、クマスプレー、危険なところに行かない、草刈り、電気柵 etc etc … ) のコメントばかりに終始しているのは笑止としかいいようがありません。



最近になって、やっと春グマ猟を人家に近い地域に限って解禁しましたが、重い腰にもほどがあるようにおもいます。



ヒグマ対策は各地域の特性もあり多岐にわたるのは仕方がない。



しかし、それとはまったく別の次元の問題として人間社会と同じく、少なくとも一旦悪いヒグマになったしまったヒグマは性善説や一般論で対処するのはとても危険かも知れません。



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ヒグマの子殺し。

2023-03-21 16:05:09 | ヒグマの被害など
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ヒグマの子殺し。





オスのヒグマは雌をさがして広大な北海道の山野で、毎年かなりの距離を移動します。




首尾良く適齢期の雌グマを発見した場合、もし子ずれであれば、メスの発情を促すためにその小熊を殺してしまうことがあると言われており、私もそんなことは道内でもままあるのだろうと考えていました。



しかし、文献的には北海道におけるヒグマの子殺しの実例の記録はこれまで、まったくないのだそうです。



外国ではそのような報告があり、それが北海道でもそれとなく広く語り伝えられてきたのでしょう。




やがてヒグマの子殺しの話が北海道でも定着してしまったということでしょうか。





今回、オスヒグマの糞をよく調べたところ、ヒグマの子殺しの証拠とおもわれる発見があり、報告されました。















新聞記事は我が家で購読している北海道新聞2023-2-19 朝刊 29p の記事を引用させていただきました。



今回、オスヒグマの糞に爪などが発見された小熊について、ほんの少しですが 気になることがあります。



ヒグマは冬眠中に出産するようですが、死産の場合もあるという。また、2021年の厚岸(あっけし)のヒグマ事故の時のように冬眠穴の近くで死亡していた小熊の例もあります。



このオスヒグマが 生きている小熊を必死に守るメスを排除して殺し、食べてしまったのか、それともすでに死んでいた子熊を食べたのかに関する考察はどうなっているのでしょうか。







これは私が懇意にしていただいていた動物写真家 F.M さんからいただいた知床のヒグマ母子の写真です。




彼はヒグマ親子の撮影には特に熱心で、実際には多くの写真は相当な至近距離の車の中から撮影されています。



この写真では撮影しようと小熊と母親に近づきすぎたのか、母親はちょっときつい目をしているようにも見えます。撮影者とヒグマ親子の間には、安全に撮影可能な、あうんの距離感というものがありそうです。



近年、人慣れが著明である知床のクマたちといえども決して人間をまったく恐れていないわけではないようです。



この親子グマも発情期のオスに見つかると大変。メスグマの発情を促すために小熊が全部食い殺されてしまうこともあるということだとおもいます。




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道南でヒグマ人身事故続く。函館郊外の山林で厳冬期、ヒグマに襲われ負傷。

2023-03-10 21:39:53 | ヒグマの被害など
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道南でヒグマ人身事故続く。函館郊外の山林で厳冬期、ヒグマに襲われ負傷。



道南は北海道でもヒグマの棲息密度が濃い地域でヒグマによる人身事故は稀ではない。2022-7-16 には松前町で家庭菜園の作業中の夫婦が襲われ大けがを負った。すぐ近くの福島町では昨年ヒグマによる死亡事故もおきており、問題をおこしたヒグマは今回同様駆除されてはいない。












2022-7-16 北海道新聞 朝刊 31P より引用。




2023-2-4、函館市郊外の山林では、作業中の69歳男性が突然あらわれたヒグマともみ合いになり負傷した。






北海道新聞 2023-2-5(日) 朝刊 27P より引用。



従来、冬眠している時期のヒグマによる人身事故はなかった。



しかし、近年、本来なら冬眠しているはずのヒグマによる冬期間の事故が続いている。



私の知る限りでは、これが4例目で、冬場といえども冬眠穴が近くにあった場合など事故の危険があるので要注意。




今回、もみあい程度でおさまっているが、これは越冬中のところ眠りを覚まされたばかりの寝ぼけヒグマでパワー不足であったのが幸いしたのだと思う。





チエンソーなど林業関係の作業騒音や、越冬穴のぞき込みなどが原因で冬眠中であったヒグマが目覚め、驚いて巣からでたヒグマに襲われる可能性は今後とも念頭に置く必要がある。



これらの原因として、近年増加傾向にあるヒグマの一部が人間の生活圏近くで越冬せざるを得なくなったり、放置された駆除後のエゾシカ死体等をエサに越冬しなくなったヒグマの可能性なども考えられている。



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老練な牛喰い忍者ヒグマ、オソ18、放牧牛61頭を襲撃

2023-03-02 11:07:25 | ヒグマの被害など
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老練な牛喰い忍者ヒグマ、オソ18、放牧牛61頭を襲撃






知床で戸外で繋がれている飼い犬ばかりを襲い、ハンターたちの追跡をのがれて襲撃を繰り返している羅臼町の 犬喰いクマRT ( RT:ルシャテリトリー出身の意 )が話題になりましたが、牛喰いクマもいます。


2019年7月16日から2022年7月11日にかけて放牧中の牛61頭がヒグマに襲われた。


すなわち北海道東部、釧路管内標茶、厚岸両町の広大な地域を舞台に放牧中の牛が次々に襲われ、負傷30頭、内臓を喰われたり頸の骨を折られたりして死亡したもの29頭、不明となったもの2頭。現場に残された体毛など慰留物のDNA 鑑定で、これらは全て同一のオスヒグマのしわざと考えられています。


ちなみに北海道新聞などによれば標茶町だけで2022年度のデータでは約24000頭の乳牛がいるとのことです。ヒグマも多数棲息していますが、これまでは乳牛がヒグマに襲われることはほとんどありませんでした。


最初の現場が標茶町オソツベツで、残された前足の足跡の横幅が18cm もあったことから オソ18 と呼ばれている。監視カメラの映像から推定10歳、体重300Kgと推定されています。


エサなど種々工夫して全域に捕獲用箱ワナを十数箇所設置するもオソ18はかからず若いオスグマがかかったのみ。





とにかく、神出鬼没で老練な忍者のごとく人目につくことがない。この間、一瞬目撃されたことがただ一回あるのみ。牛の食い残しを埋めて再度食べにくるヒグマ特有の性質もみせず、ハンター待ち伏せによる射殺は不可能。




行政に牧場全域を囲う電気柵の設置助成を依頼するも広すぎて予算が足りない。




道は依頼をうけオソ18対策本部を設置、監視カメラやヘアトラップを多数設置して移動経路や越冬場所の特定をめざしているが、あまり成果は上がっておらず、地元酪農家たちは半ば諦めの気持ちで不安な日々を送っているという。









新聞記事は我が家で購読している北海道新聞 2022-7-17(日)朝刊 1 P より引用。



冒頭のヒグマの写真は 藤原美智雄氏が撮影したものですが オソ18 ではありません。






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早春のニジマス釣り、巨大なオスヒグマと超接近遭遇。

2022-11-19 17:44:31 | ヒグマの被害など
早春のニジマス釣り、巨大なオスヒグマと超接近遭遇。






20XX-5-4 (土) 晴れ 25℃



午後1時30分。北見市近郊のエゾヒメギフチョウ発生地へゆくが蝶影なし。




そこで帰りがけに近くのニジマス自然繁殖渓流へ早春のニジマスを見に行った。



ここは、かってはオショロコマの楽園であったが一時期ニジマス放流が繰り返され、その後ニジマスは環境が合ったのか自然繁殖をはじめてオショロコマを駆逐。今はニジマスしかいない水域だ。




まだ草木が葉を展開しておらず殺風景な光景で、森の奥まで見通しが良い。









いつものポイントおおたまり二カ所で釣ったが大型ニジマスはまだ集結していなかった。




ちょっとしたよどみのボサ下などから、けっこう良型ニジマスが飛び出すので橋の下流200mほどでニジマス若魚〜成魚( 25cm )の8匹を釣って撮影。









オホーツクでは一般的に今はニジマスが産卵体勢に入る時期だ。













そのせいか釣り上げた15cmほどのニジマス♂が放精したので驚いた。




ここでは15cm のサイズでニジマスは性成熟していることがわかる。



いまだ大型個体が産卵集結している気配がないので引きあげることにした。



入渓した橋の下へもどり。そこから川を上がろうとした。




橋の下の砂地に生々しいヒグマの足跡発見。




少し前川から砂地の岸辺に上がったようで足跡はまだ濡れている。




30分ほど前、ここを通ったがこのヒグマの足跡は無かった。





おたがい顔は合わせていないものの、恐怖の超接近遭遇だ。





巨大なヒグマオスの足跡とおもわれ、恐らく、早春にメスをもとめて移動中の個体とおもわれた。





発情期のオスはメスを追って気が高ぶっている可能性もあり危険だ。




ヒグマが大好きなギョウジャニンニクが沢山出始めている。







すぐ近くにヒグマがいることは確実で怖くなりすぐに川を上がって武装解除、撤退した。





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札幌市郊外、冬眠穴をのぞきこみ、ヒグマに襲われ二人けが。

2022-04-01 19:58:38 | ヒグマの被害など
札幌市郊外、冬眠穴をのぞきこみ、ヒグマに襲われ二人けが。


近年、札幌近郊の各地でひぐまの目撃情報は枚挙にいとまがないほど増加しているが、とうとう 2022-3-31 札幌市郊外の三角山で越冬中のヒグマの穴をのぞき込んだ一人がヒグマに頭をかまれ、助けようとした一人も腕をかまれるという人身事故が発生した。このヒグマは逃走した。






















この記事の最後にヒグマの会の会長坪田敏男さんがとても興味深いコメントをしている。個体数の増加で人里や登山道付近でも冬眠をしている可能性が高まっているとして 穴を見つけてものぞいたり近づいては絶対だめ と注意を呼び掛けている。 の一文だ。 




私の知る限り、いわゆる有識者とされる方のコメントとして 個体数の増加で という表現は初めてみた。やっと、ヒグマが猛烈に増えているという認識が広まってくれたようで、そうするとおのずからヒグマ対策の方向性も定まってゆくものとおもう。









冬期間にヒグマに襲われる人身事故は、これまでに2件知られており、今回で3件目になる。温暖化がすすみ冬期間も餌に困らなくなれば越冬しないヒグマも出てくるかも知れない。


真冬の北海道、ヒグマに襲われ死亡。


またもや真冬にヒグマに襲われ重症  対策は? 


北海道新聞によれば、2015年1月26日の痛ましいヒグマ事件のほとぼりも覚めやらぬ2015年2月2日に、またもや真冬にもかかわらず森林作業員(74歳)が伐採木選定作業中に突然ヒグマに襲われ顔などをひっかれて重症を負う事件がおこった。現場の近くにはクマの越冬する巣穴があったという。ここで越冬していたオスのヒグマがヒトの気配で覚醒し、巣穴をでて襲ってきた可能性が指摘されている。ここから直線距離で15Km地点では2015-1-26 に別の会社の林業作業員(64歳)がヒグマに襲われ頭部に致命傷を受け死亡しており、同一のヒグマの可能性もある。


新聞記事は我が家で購読している北海道新聞より引用させていただいたものです。




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