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オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

源流域に遡上産卵する大型ニジマス駆除で、ニジマス激減、オショロコマ復活のきざし。

2022-09-25 21:52:32 | ニジマスによる被害
源流域に遡上産卵する大型ニジマス駆除で、ニジマス激減、オショロコマ復活のきざし。





20XX-6-9 (金) 晴れ 25度C 強風



午前 8:40 、釧路川水系源流域のオショロコマを見に北見市を出発。途中、峠の大カーブで曲がりそこなった大型トレーラーが横転横倒しになっており警察車両がきていた。




午前 10時 。 目的の渓流のオショロコマ棲息域に到着。





最初にニジマス20cm。次にアメマス20cm。その後、なかなか当たりがなかったが粘っているとぽつぽつとオショロコマが掛かり始めた。




当たりはかすかだが、最後の瞬間に猛烈に食いつくようで、呑ませてしまった個体が三連続。手早く撮影後、全部ハリスを切って、糸切りリリース。




突然、かなりの大型魚がかかり猛烈な引き。足場が悪く、コントロール不能。引き抜くことなどとうてい不可能。今日は柄の短い小型ランデングネットしかないがそれも車の中だ。このすざまじい引きの大型魚は、恐らく60cm級。この状況では一人では確保するのは不可能。なんども竿をのされそうになり踏ん張ってこらえる。絶望的。ほぼ諦めの気持ちで、それでも数分がんばったが、ついに身切れで針がはずれ逃げられた。




産卵遡上ニジマスの居残りと思われた。今年はランデングネットが無いときに限って思いがけず巨大魚がかかることが続き、まいってしまう。



この水域では、小型個体が多いがオショロコマがよく釣れた。川底の石には沢山のテッポウムシが小石をつづって巣を造っている。オショロコマもニジマスもこれを巣ごと引き剥がしてのみこみ、ムシは消化吸収してばらけた小石は便として排泄する。エサが豊富なようで今日のオショロコマたちはどれもよく肥えている。



この源流域のオショロコマの色調・斑紋には派手やかさはなくとても地味な感じで外見は実に多彩。いまだ一定の傾向に収束することなく遺伝子の多様性もよく保たれていることが伺える。



この源流域では、かっては、ニジマスがかなり繁殖しオショロコマが衰退していたが、私たちが年余にわたり早春に遡上産卵する大型ニジマスを集中的に駆除し続けた結果、ニジマスは激減、やがて衰退していたオショロコマが復活、増殖して明らかに増えているとおもう。




ものすごい速度で落差1.2mほどをぴゆっと乗り越えてゆく小型オショロコマを見た。渓流魚が落差のある難所を乗り越えるパワーはすごい。サクラマスやニジマスは2mくらいまでの落差は高速で跳ね上がり、猛烈パワーで楽に登り切って上流へむかう。





釣り下ってゆき、ここぞというポイントへ振り込んだとたん、突然30cm ほどのニジマスが空中へ飛びあがり、振り込んだターゲットを空中でキャッチしようとして失敗、ザッパーンと水中に落下した。あまりの活性の高さに驚いた。この光景はスローモーションで目に焼き付いた。かっては釣れるのはニジマスばかりという時期があったが、本日はこれら逃げられた2匹と釣り上げた2匹で、ニジマスは合計4匹を確認したにとどまった。

 

 



この日は苦労して100m ほどを釣り下ってさぐったがオショロコマがたまりごとに数匹見当で見られた。










































































さらに林道を下り下流域でも釣ってみたが、下流域ではヤマベ、アメマスが増え、さらに下流では当年魚のチビヤマベが多くなり オショロコマはまったく見られない。



この日のヤマベたち。















この日のアメマスたち。






























浅瀬のよどみに群れているヤマベ稚魚〜1年魚は、ランデングネットで容易にすくうことができた。ニジマスの稚魚はみかけなかった。















今日は林道を横切って飛ぶミヤマカラスアゲハが多く水たまりでは数匹単位の吸水集団がずいぶん見られた。 5♂♂採集、完全品の2♂♂キープした。




午後3時30分。 武装解除し帰路につく。







帰路、峠付近ではまだ横転トレーラーの撤去作業が続いていた。



午後4時50分、帰宅。今日はかみさんが友人と帯広に旅行にいってしまったので、コープで 生寿司と たこ焼きを買って夕食にしたが これがけっこうなボリュームで食い過ぎであった。 



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降海型ニジマスを撮影

2022-09-18 01:48:32 | 降海型ニジマス
降海型ニジマスを撮影。






とある道東の渓流。この渓流の規模を反映してニジマスは小型の個体が多く、最大でも40cm くらいにしかならない。体色が明るく色調が鮮やかな個体が多く、恐らく元々はスチールヘッド系の種苗でしょうか。








毎年、初夏にかけて、ここのニジマスの一部は体形がとても細くなり、ウロコがサンマみたいに銀色を帯びるようになり、ヒレが透明化し、背びれや尾びれの辺縁が黒化してきます。






すなわち、北海道の渓流のトラウトたち( ヤマベ、アメマス、オショロコマ )がギンケ化して降海型となるときとまったく同様の外見的変化を示してきます。



私たちはこれが降海型ニジマスであり、実際に海へ下ってゆく可能性を考えています。付近の海でしばしば捕獲される60cm超えの大型のウミニジマスを漁師の人たちはテツ( 鉄 : steal head? )と呼んでいますが、その由来はこれら降海型ニジマスかもしれません。



私たちは唯1回だけですが、道東の渓流で大型遡上型海ニジマス(スチールヘッド)の群れとおもわれるものを観察したことがあります。







これら海と川をいききするニジマスが北米のような道東本来の native のものか、近辺の近海で過去に海中飼育していたものが時化で網が壊れて大量に逃げ出したものに由来するか、単なる養魚場からの脱出個体によるものか、想像たくましく考えるのは楽しい。




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豪華絢爛、オオウバユリの開花。

2022-09-07 11:41:58 | 北見市の出来事
豪華絢爛、オオウバユリの開花。




2022-7-18(月) 海の日でお休み。 晴れ〜曇り〜ゲリラ豪雨〜雨 29℃ 



釣りの帰路、道路沿いに あちこちにオオウバユリが咲いており撮影したが、遠景で群生する風景の撮影がむずかしい。この時期、森の中には花が少ないのでオオウバユリは、かなり豪華な花に見え、私は旬のオオウバユリの花が大好きです。













本州に見られるウバユリは花が数個しかつきません。大きさも1m 以下と小型。北海道に見られるものは背も1.5mと高く大型で、特に花は10-20個もついてまさに豪華絢爛といった感じです。














北海道に産するものはより大型の変種 オオウバユリ( Cardiocrinum cordatum var. glehnii ) とされています。オオウバユリの球根はアイヌの人たちにとって重要な食料で球根から澱粉をとり、さらに澱粉かすも保存食として利用していたといいます。





一般的な花言葉は 威厳。 または無垢。 しかし、これ以外の花言葉を考えるのもあなたの自由ということになります。 人の数だけ花言葉があってもよいのです。






種子ができて発芽し、それが順調に発育して花をつけるようになるまでにはなんと 8-9年 もかかりますので、ご高齢の方が栽培して花を見るには時間がすこし足りないかもしれません。








とても豪華な花ですが、美しく咲き誇る時間は意外と短くて、やがて花が痛み始めるとみるみる美貌がおとろえてゆくのは哀れをさそいます。




秋には、オオウバユリの実には、おびただしい数の種子ができます。私は初冬の頃、このウバユリをゆすってものすごい数の種子が宙に舞い、新雪の上に落ちるのを見るのが好きです。いたずらっぽい子供みたいですが。




この界隈でオオウバユリを採取する人がいるのかどうか知りませんが、私が見ている限りでは オオウバユリは毎年、私の周辺からは明らかに減っているようにおもいます。種子から開花まで 9年ということを知れば、気楽に採取したり折ったりするのはちょっと気がひける気がします。




北見市内に近づいたころ、ものすごい豪雨となりワイパー最速にしても視界がはっきりせず慎重にゆっくり走らざるを得なかった。この凄い豪雨は約20分続き、自宅へついても依然かなりの雨。空をひっくり返したような土砂降りでした。途中の橋からみた無加川は褐色の濁流。




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