オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

イトウ放流時代に思う その参  道内外来魚

2020-07-31 01:25:37 | イトウ
イトウ放流時代に思う その参  道内外来魚



ここで、 再び イトウ放流の話にもどります。










道内外来魚の概念。



今後増えてくるかもしれないイトウの放流に関してはニジマス放流と類似の問題点があるほかに、ニジマスとは異なる問題として道内外来魚としての概念を念頭において考える必要があるとおもいます。




本州では養殖イワナを、別の水系に放す場合はこれを(そこの在来イワナと交雑する)国内外来魚と表現しますが、イトウやオショロコマに関しては、そのような場合、これは道内外来魚といった概念になるかと思います。




同じイトウでも水系毎に遺伝子に違い(外見の違いのみならず生態的違いにも関与するかも知れない)があることが知られており、今現在イトウが健在、またはその可能性がある水域に他の水系からの養殖イトウを放すことは当然ながら避けるべきというのが、ごく一般的な考え方ではないかと思われます。










よくいらっしゃる理屈っぽい向きの方々は、それじゃあ サクラマス(ヤマベ)やシロザケ、カラフトマスは全道各地で採卵したものを、あちこちの川に都合しあって放流しているのは一体どうなんだと噛みつくようですが、既に長年かけて、もともとの由来が完全に滅茶苦茶になっているので、いまだ純系のオショロコマ、アメマス、イトウ等の話とはまったく次元が異なります。




なお、サクラマスやシロザケにしても知床等では、昔から人工孵化させた稚魚の放流を行わない渓流があります。




そこでは天然の個体群のみが遡上・産卵します。




地元漁師さんは貴重な遺伝子資源として、これらの渓流に登るサケマスを大切にしています。







   近年、盛んな養殖イトウの放流。



本来の自然は、ダム建造、開発、工場排水その他種々の理由でいったん完全に破壊されきったが、見たところ豊かな水量で流れる、たとえば豊平川のような、いわば用水路ないし排水路みたいな水系は道内あちこちにあります。





近年、もともとの生態系は完全に破壊されて今は用水路みたいになっている川に養殖イトウを放す行為が話題になって、賛否両論があるようです。




この場合、生態系の概念からは、単にイトウのみを放したところで本来の自然がよみがえるなど到底考えられないぞ.........という冷ややかな向き(冷やかし)が多い。




その程度のことは放流する方々もおそらく先刻承知のこととはおもいます。




一時期全国的に流行った小学生による人工孵化させたサケ稚魚放流、カムバックサーモン運動も遡上回帰したサケが自然豊かな川底に有効産卵して天然のサケの本来の生態系がよみがえるのでなければ、単なる自然保護ごっこの延長に過ぎない。しかし自然に多少の関心を向けさせる効用はあるかもしれない。




そのような水域に養殖イトウ(成魚)を相当数放して、ときどき釣り具店などをスポンサーにつけてイトウ釣り大会をやれば、無料の管理釣り場を造ったようなもので、一般の釣り人のみなさんは大いに感謝して殺到し、たいそう喜ばれるとは思う。




これまでイトウが放流 された水域として判明しているのは前述のオビラメの会による尻別川、朱鞠内漁協による朱鞠内湖流入渓流が有名ですがこれらは少なくとも同水系の種苗を慎重・計画的に放しており大きな問題点はないと思います。















現在、把握されておりその是非について議論のあるものとしては、これらのほか、阿寒湖、豊平川、石狩川(旭川市内)、真駒内川、後志利別川、漁川、定山渓ダム(さっぽろ湖)、小樽内川、そして恐らく屈斜路湖 に養殖イトウが放流、ないし放流された可能性があります。当然ながらこれら以外にもさらに多くの水域に養殖イトウが密かに放流されているかも知れません。





屈斜路湖ではこれまでまったく見られなかった小型のイトウが最近相次いで釣れていますが、在来の生き残りイトウの復活というより、突然釣れだしたことからゲリラ放流の可能性がささやかれています 。




このように現在あちこちで盛んに行われているイトウの放流をみると、かってのニジマス無差別放流黎明期の頃と同じで、 だって川でもでっかい魚を釣ってみたいんだもん 、みんなで楽しくイトウ釣り ♪♪ という明快・単純・素朴な理由であちこちに養殖イトウを放流している恐れはないだろうか。




それとも、ひたすら放流を続ければ、やがてはイトウの生態系がよみがえるとでも信じておられるのでしょうか。( その可能性は限りなく少ないが、100%否定できるかどうかは不明。)




オビラメの会のように専門家もまじえ、30年にもおよぶ周到・入念な計画(河川の復元等も含む)に基づいてイトウの棲む健全な生態系そのもの をとりもどすといった壮大な理念とはどう見ても異質のものに見えてしまう。




放流はマスコミも動員して豊平川みたいに大っぴらに行うものもあるが、かってのニジマス放流全盛時代のように、こっそり自分たちだけの釣り場を作ろうとゲリラ的に放流することが、今後はむしろ多くなるだろう。




イトウの放流というものを自分自身でもやってみたいと単純に模倣する人もきっと次々にあらわれるだろう。




それが状況によっては最も恐ろしいし、今後急速に増えてくる可能性がきわめて高い。




この類の方々はある種の確信犯的な信念を持っている人が多いようで、生物多様性条約(CBD)からはじまって、生態系がどうだのこうだの........ etc etc......種々述べてみたところで他人の意見なぞ聞く耳もたず、まったく馬の耳に念仏だ。




何故か口はとても達者な方が多いようで相手の予期せぬアラ・弱点を探してそこを突き、うち負かす技術にかけては天才的なところがあるので、メンタルが弱く屁理屈が大の苦手な一般の方たち(私もそうですが)にはおそらく勝ち目はないだろう。




何しろ、今のところ法律的にニジマスやイトウは勝手気まま、自由にどこに放流しても何らおとがめはないのだ どうじゃ文句あるか という素朴な錦の御旗すら持ち出す可能性がある。




ブラックバス、ブルーギルなど生態系を非可逆的に破壊する外来魚の放流を禁止する法律はこのような確信犯的な方々のために、あえて、作られたものと思います。



ニジマスとイトウの放流に関しても、法律的な規制がないからといって今のような完全野放しは好ましくなく、最低限必要なルール、ないし自主規制を考慮すべき時期ではないでしょうか。




普通の釣り人ならイトウの放流情報が流れたとたん、最近でっかいイトウが釣れるという噂の○○川や○○湖へと大挙して出かけたくなることだろう。状況によっては、恐らく道外からの釣り人もたくさん来ると思う。




高額の大型魚用釣り道具やルアーの売り上げがどんどん伸びる。おそらく釣り雑誌もニジマスやブラックバスの時のように、あおりに煽れば、釣り本や釣り新聞の売り上げも飛躍的に伸びるかもしれない。




ニジマス放流は十勝ルールのように川の生態系を重視する人々が少しづつ増えて、その善意にささえられる形でかってのような無差別放流暗黒時代は過ぎたかに見えるが、完全になくなったわけではなく、これを自治体レベルで無思慮に継続しているところすらいまだにあるのは前述のごとくです。



あくまで仮定の話ですが、この確信犯的自治体では、今度は 1メートルサイズの大型養殖イトウを自然豊かな川にどぼどぼと放流して、ニジマスとおなじくキャッチアンドリリースさせ、フライ・ルアーフィッシングの聖地などと大宣伝しながら、さらなる釣り客増加をもくろむ恐れはないだろうかと、とても心配です。




ただ費用対効果の面ではそう簡単にはゆかないとは思うが。 私の杞憂であることを願います。




北海道のイトウ( Parahucho perryi )の大きな特徴のひとつは降海することで、特に天塩川や猿払川では降海して海で大型化する。









たとえば豊平川などに放流した養殖イトウが海に下る可能性もあり、それが別の水系に遡上する可能性もある。




いま、まさにイトウの無差別放流暗黒時代が訪れようとしているのかも知れません。




最後に、何度もの繰り返しになりますが、今現在残存する Native なイトウやオショロコマのピンポイント的な原始の生態系は次世代にも引き継ぐべきとても大切なものです。



そのような場所にはニジマスはもちろん、道内外来種となる他水系の養殖イトウ、他水系のオショロコマなどを放流することは絶対に避けるべきです。




河川、湖沼、そこに棲む貴重な在来魚たちは、釣り人だけのものではありません。




イトウとニジマスとの関係では風連川ではイトウの産卵床がニジマスによって破壊されていることが報告されており、イトウが自然産卵を行っている水系にもニジマス放流は厳に避けるべきと思います。




現在、北海道でイトウが自然状態で産卵し比較的安定して再生産が行われている水系としては、前述のごとく尻別川水系、天塩川水系、猿払川水系、斜里川水系、風連川水系、朱鞠内湖とその流入河川の 6水系が知られる。




それら以外にも 十勝川水系の一部、利別川水系の一部、西別川水系の一部、道東、道北の河川群、小渓流、湖沼 などかってイトウが豊富に生息していた場所(42水系あったといわれる)ないし今でも多少は釣れる水域が残っている。






今現在ほとんどイトウがみられない、ないし少ないからといって、それらの水域に安易に他水系の養殖イトウ(道内外来魚)を放すことには慎重になるべきだとおもいます。




また、イトウの商業的繁殖がまさに軌道にのって養殖イトウの入手が容易になった現在、今後おこりうるゲリラ的な養殖イトウ放流は、水系によっては今ある生態系にとってニジマスによる被害を凌駕する、最も恐るべき驚異になるかもしれません。




道内外来魚というべき養殖イトウ、養殖オショロコマの移植・放流がいくつかの理由(シロザケ、カラフトマス、サクラマス=ヤマベ、ニジマス、ヒメマス、ワカサギの自由な放流をよしとする現状と較べた場合、矛盾を生じるなど )で整合性を欠くため法律的には規制しにくいからというのは理由にならないと思います。




繰り返しになりますが、道内外来魚放流に関しては、今のうちになんらかの対策や心構え、ルール(自主的な規範)などを考える必要があるとおもいます。




そのめどがたつまでは養殖イトウの放流は控えるか、少なくとも複数の有識者のご意見を聞き、その経緯を公表記録してから行うなど慎重な態度が必要かと思われます。




ちなみに私自身は養殖イトウの放流は何がなんでもすべて反対というわけではなく、放流イトウ釣りをおおらかに楽しめる人工的な水域は、多少はあっても良いのかもしれません。




ただ、前例として、バブルの頃に北見市近郊に大きな池を掘り、そこに近郊の川で捕獲した大型イトウを多数放したイトウ専門の釣り堀が出来たことがあります。




イトウのエサ用に多数のヤチウグイが放されて、ほんのひと時、けっこう流行ったようですがバブルが終わった途端に客足が遠のき、たちまち廃業しています。




ちなみに、長年人気があった北見市近郊のトラウト専門の釣り堀が、今年(2020) 閉鎖、廃業しているのを先日確認しました。 残念なことですが、コロナのせいでしょうか。




最後に何度もの繰り返しになりますが、いまある自然に多大なる影響をおよぼす可能性が少しでもある場合、養殖イトウの放流は慎重かつ思慮深い態度が必要と考えます。



    終わり





閑話休題  Parahucho perryi のいくつかの特徴の一つは鱗が大きいことのようですが、そういえばモンゴルのイトウは鱗がめだたなかったような気もします。









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イトウ放流時代におもう  その弐

2020-07-24 18:24:47 | ニジマスによる被害
イトウ放流時代におもう  その弐


ここでニジマス放流の話は避けて通れません。



今現在、ニジマスは法律的には何故か自由な放流が可能だが、それによる多大なる生態系破壊に関しては行政も、所謂学識経験者とされる方々も、釣り人たちも、揃いもそろって完全に見て見ぬ振りを決め込んでいるのが現状だ。



もしくはその現状を知る機会がないか、まったくの情報不足(無知)の可能性もある。




その理由を、いまさらあれこれ掘り起こすのはあまりに大人げないので、今回は一切おこないません。





ただ 釣り人からの多少の経済的見返り ? を期待して、絶滅危惧種VU オショロコマ の生息水域に今なおドボドボと養殖ニジマスを放し続けている信じられない地方自治体もあるのはとても残念におもいます。





そのためサクルー川水系に豊富に生息していた渚滑川独特の虎虎オショロコマは各支流で絶滅ないし激減して虫の息の状況に陥っていました。(2014年の私たちの調査による:2020年現在では一体どうなっているのか心配 です。)




大量のニジマスの継続的放流で絶滅の危機に瀕している渚滑川水系特有の斑紋の所謂虎虎オショロコマ。





北見市近郊M川の美しいオショロコマ。




TYR川のミドリオショロコマ。




SOS川のオショロコマ。




PSK川の銀ぴか遡上型オショロコマ。



SKR川のオショロコマ。




これは知床半島TI川のオショロコマ。虎虎オショロコマとは別種みたいに見えます。




知床半島 SS川のオショロコマ。




石狩川水系I川のオショロコマ。




このようにオショロコマは枚挙にいとまがないほどに、渓流ごとの変異が目立ちます。放流され野生化したニジマスは、その水系独特ののオショロコマをたちまち駆逐・消滅させてゆきます。





ニジマスによる目を覆うような被害を憂うる一方で、かねてよりニジマス釣りも大好きな私は、一見矛盾するようですが、現在の北海道においてのニジマス放流を全面的にすべて否定するものではありません。




もはや取り返しがつかないほどニジマスがはびこってしまい、オショロコマがわずかに生き残っているような渓流ではニジマス駆除の意味はなく自然経過をみてゆくしかないのは、癌と外科手術適応との関係にも似ています。




さらに、すでに在来魚が消えてしまって久しい水域では、当然ながらこの期に及んでのニジマス駆除は無意味であることは言うまでもありません。




ブラウンやカワマスについても同様で、法律的に新た放流することは厳に禁じられていますが、かって道南や静狩川で行われたような安易・軽率なブラウントラウトの駆除活動については種々の問題があり、ケースバイケースで慎重に検討すべきと思います。




道東のカワマス。独特のごく狭い特異な水域にのみ、それなりの生態系を作って長年棲息している。




このカワマス個体群は放流後すでに80年を経過し世界的にみても、いまや貴重な種苗だとおもいます。




















空知川水系にもカワマスは広く浅く広範に独特の生態系をなして存在しています。

空知川水系支流のカワマス。道東産とは外見的にやや異なり区別可能です。






空知川水系では実はカワマス狙いの釣り人がとても多いことを最近知りました。





十勝川水系のブラウントラウト。在来の生物がほぼ消えた特異な環境に、独特の生態系を作って長年にわたって棲息・繁栄している。地元はもちろん、道内外からの釣り人は多い。




















このほか道内でブラウンはカワマスよりは遙かに広範に分布しており洞爺湖や支笏湖で特に大型化したものはアングラーたちの憧れのターゲットになっている。






1938(昭和13年)の湖底火山の爆発で湖水が強く酸性化し魚族が絶えた道東の湖に復活し、現在、独特の生態系で棲息、繁栄しているヒメマス。わが国における Native のヒメマスは阿寒湖とチミケップ湖の2か所のみが原産地。このヒメマスはどこの種苗が移植されたものでしょうか ?。



北海道の湖にはヒメマスが棲息するところが多いが、本来 native のヒメマスは阿寒湖と北見市近郊のチミケップ湖のみで、これ以外の湖のヒメマスはすべて放流によるものです。


現在の屈斜路湖のヒメマスは 1994-1995にかけて、釧路川に遡上したベニザケ親魚由来の稚魚放流がおこなわれたが、これが起源とされています。これは、屈斜路湖で育ちスモルト化したものが降海・遡上型となりベニザケ資源になることを期待したものとおもうが、残念ながらそうはならず、淡水の屈斜路湖内で世代交代を繰り返す湖沼型個体群( 尾叉長28cm前後と小型 )となり現在に至っているのです。



2009年の調査では 採捕された 573個体中1匹のみだが 尾叉長 63.6cm、体重3.12Kg と大型で 耳石の Sr. : Ca 比の検討から降海・遡上型と思われる個体が捕獲されており、きわめて稀にだが降海・遡上型もみられることがわかっています。








このように現在の北海道で 50〜80年前に移植・放流された種々のトラウトたちは、長い経過を経て在来のトラウト同様それぞれ独特の生態系をなして今現在、生息し、これからも生きていきます。




今となっては、これら外来のトラウトたちの存在を全面的に単純完全否定すべき根拠はありません。




生態系とは自然、人為、いずれかの影響問わず常に大きく変動してゆくもので、ことの善悪・損得は人間の歴史と同じくその都度、その時代独特の特殊な背景をも考慮して総合的な判断をしてゆくしかないと考えられます。





しかし、いまだ良好な在来の生態系が残っている数少ない貴重な水系 ( 例えば絶滅危惧種 VU オショロコマ生息域 )には決して外来魚(現実的に問題となるのはニジマス)を放流しないよう、このブログなどで長年、強く強く執拗に執拗に訴え続けてきました。




当初は、私が発する ニジマス放流禁止、問題ニジマス駆除 といった単なる言葉尻のみをとらえて、信じられないような超過激な反発を示し、物事の真意にはまったく耳を傾けようとしない狂信的 ? ニジマス釣り愛好家の方がいることに困惑・驚愕し、現実の世界のきびしさを痛感したものです。




これは根気強く熱心に説明すればすぐわかってくれるなどという甘い考えのみではどうにもならない事象があることを強く思い知らされる結果になりました。生態系がどうとか生物多様性条約がどうとかいった問題ではなく何か大きな利権がかかわっている可能性も大きい。ちょっと大げさですがこの世に戦争が絶えないことと根は一つでしょうか。しかし、こういった状況であっても粘り強い話し合いを続けていくべきであることは言うまでもありません。




かってブラックバス放流禁止の法案に猛反対し100万人もの署名を集めた狂信的バス釣り愛好家たちのすさまじいパワーがこれであることに思い至った次第です。




ちなみに狂信的とは必ずしも悪意をこめているわけではなく、私自身もいくつかのジャンル( たとえば蝶 )においては明らかに狂信的なところがあります。




さすがに10年もニジマス問題をこのブログで発信し続けていると、これらの誤解はかなりとけているかに感じていますが、今でもオショロコマ棲息水域心臓部に放流ニジマスを見かけた場合は徹底駆除(がんばって食べる)をこころがけています。




いまや私以外にも同様な考えで問題となるニジマスを駆除し続ける、 ニジマスバスターズ みたいな釣り人はそうとう増えており、稀少なオショロコマ個体群絶滅を先送りする心強い方々です。




先送りという意味は低水温を好むオショロコマが今のままの地球温暖化がすすむと、源流域の先にはもはや逃げ場が無く絶滅する可能性があるということで、これがオショロコマが激減していることに加えて、絶滅危惧種 Very Urgent(VU) とされる最も大きな理由です。




ニジマス放流に関するこのスタンスは最近では多くの方々にも理解・支持されるようになり、むしろ一般的な外来種(ニジマス)対策の一環として当然のこととも見なされて、大きな手応えを感じています。




在来魚類が良好な生態系を保っているところにはニジマスを放流しないという、最近のニジマス放流に関する十勝ルールは、まさにすばらしいとおもいます。




私が長年、発信しているニジマス放流禁止、ニジマス駆除とはそういう意味ですので、くれぐれも誤解のないようにお願いします。




ちなみに私自身は子供のころからニジマス釣りは大好きで、もはやニジマスしかいなくなって久しい水域、野生化ニジマス一色で既にニジマスがそれなりの生態系をなしている水域では普通にキャッチアンドリリースのニジマス釣りを楽しんでいます。



































         この項、続く。






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イトウ放流時代におもう  その壱

2020-07-20 20:46:41 | イトウ
イトウ放流時代におもう  その壱


イトウ放流に関する諸問題、道内外来種の概念からニジマス放流まで






イトウの保護活動(オビラメの会)が表彰された。







2020-1-31(金)の北海道新聞 朝刊 23P の左下に、ごく小さな新聞記事として紹介されていました。






同会は絶滅が危惧されていた尻別川水系のイトウ( オビラメ : Parahucho perryi  最近の研究で Hucho→Parahucho とされている )を20年前からの採卵・受精からはじめて、孵化した稚魚を育てて母なる尻別川へ放流し続け、ついに成長したイトウたちが遡上・産卵するまでにこぎつけた。






御尽力されてきた前会長草島清作氏が 2019-5-16 に亡くなられたばかりですが、この功績でオビラメの会が シチズン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたというものです。






現在、イトウの商業的な飼育増殖はけっこう盛んで、なかでも阿寒湖漁業共同組合や青森県鰺(あじ)が沢町イトウ養殖場、糸井川市のSKフロンティアなどが有名である。






特に青森県ではイトウの養殖が盛んで、生け簀での海中飼育実験も行われたが夏場に海水温が20℃を越えると併設生け簀のドナルドソンとともにすべて斃死したという。





阿寒湖のホテル、あかん悠久の里鶴雅のロビーの池には阿寒湖漁協が養殖したイトウ50-60cm がいつも数匹泳いでいて希望があればイトウのお造りなどイトウ料理として供される。











飼育・増殖されたイトウたちは種々食用に供されるが、ニジマスと同じく濃厚飼料で肥育されたイトウは野生のものとはまったくの別物でけっこうおいしいらしい。ネットでの通信販売も行われている。




海中飼育ニジマスと同じく、イトウの神戸牛版といったところでしょうか。





このほか各地の管理釣り場などに放され、近年大物釣りのターゲットとしてとりわけ人気が高い。






商業的養殖は意外と順調に軌道に乗っている一方で、オビラメの会では尻別川にもともと棲息していたイトウ(オビラメ)を復活させる(イトウの生態系そのものを復活させる)という壮大なロマンに挑戦し、20年をかけて、行政にも働きかけて河川環境まで大幅に改善させ、それらが成功しつつあるところが素晴らしいと思う。





また、イトウの産卵光景が観察される場所をあえて公表して、ドラマチックな産卵光景を多くの人々に見てもらうことにより、引っかけ針やヤスで突くなどして捕獲する密漁者から、遡上イトウを守るという手法に踏み切ったところも英断だとおもいます。





ちなみに私が子供のころは北見市の近くの利別川源流に産卵のため遡上する大型イトウを現地の酪農家たちは牧草用フォークでブッスリ刺して貴重な食料として捕獲していました。






このほか同様に朱鞠内湖淡水漁業共同組合でも朱鞠内湖の流入河川の一部に、この水系の親魚に由来する発眼卵や稚魚の放流を続けてその効果が明らかになりつつある。





一方、朱鞠内湖ではイトウのエサになるべき生き物たちや棲息環境に対する影響も種々考えなければならず、単にイトウだけを沢山放流すればそれでよいというわけではないといった深刻な問題も明らかになってきている。エサ不足でやせほそったイトウは見るに耐えないかもしれません。





婚姻色で下半身赤くなった朱鞠内湖のイトウ♂。



現在、北海道でイトウが自然状態で産卵し比較的安定して再生産が行われている水系としては尻別川水系、天塩川水系、猿払川水系、斜里川水系、風連川水系、朱鞠内湖とその流入河川などが知られるが、DNAや生態的に差異のある水系毎の個体群を大切にしようという各保護団体の意気込みは強い。





すなわち、本州においては過去に漁協による養殖イワナの無思慮な大量・持続放流によって、これらが在来のイワナと交雑し、各渓流独自のイワナの遺伝的・生態的・形態的特性がことごとく失われてしまったことの轍を踏むことないよう細心の注意が必要と考えられている。





イワナなら何でも良いから沢山釣れればよいという多くの釣り人の要求に漁協が安易に迎合したことが、今となっては悔やまれています。





同様にイトウなら何でもいいからとにかく釣れれば良いといった発想での勝手気ままな養殖イトウの放流は好ましくなく、今のうちに議論を尽くしておくことが望ましいと思う。





ニジマスと同様に非常に魚食性の強いイトウを放流すると、今ある生態系に多大なる混乱を与えることは容易に考えられます。





もしイトウを放流した場合、その水系に将来どのような事態が起こりうるかをも十二分に想像し検討しておく必要があると思います。





この際、イトウの放流とは、成魚放流のみならず、発眼卵、稚魚、幼魚、若魚 などすべてのステージを含みます。



イトウ稚魚。




イトウ若魚。



       この項、続く。







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ニジマス、良型ヤマベ、デカアメマスの混棲における重大な問題点。

2020-07-15 21:16:17 | ニジマスによる被害
ニジマス、良型ヤマベ、デカアメマスの混棲における重大な問題点。





2017-8-26 (金) 晴れ 強風 27度C




この渓流の下流域はかってはオショロコマがとても多く、アメマス、ヤマベと混成していました。





そこへニジマスが侵入し、たちまち自然繁殖を開始し、現在では最大の勢力になっている。





オショロコマはニジマス繁殖の影響をもろに受けてほぼ壊滅 ( 滅多にみられない )、アメマス、ヤマベはかなり減少しつつあるがいまだに健在。





ニジマスは上流へむけて猛烈に勢力拡大を続けたが砂防ダムが上流域に3基あり、これらを越えられないでいる。





そのためダムの上流~源流にかけてはニジマスの侵入をまぬがれてオショロコマ小個体群が生き残っているのです。






しかしアメマスやヤマベは砂防ダム建設後、ダムの上流では完全に消えてしまいました。



オショロコマは自然破壊の元凶ともされる砂防ダムで、奇しくもニジマスから守られているかに見えます。



しかし、どう見てもこのダムの寿命は数十年、せいぜい持っても50年程度でしょうか。



私たちは従来自然保護、生態系の変遷の概念はどうしても自分たちの生存期間内の変動をを基準に考えますが、最近、自分の生存期間がカウントダウンに入ってきて、実はそうではないことに気づき始めた昨今です。





この日、上流域のオショロコマを確認後、下流域の混生水域を釣ってみた。




最も多いのは前述のごとくニジマスです。







ニジマス繁殖に関して注意すべきは、成魚のみならずそれをはるかにに上回る数の、稚魚、幼魚、若魚の存在です。




デカニジマスばかりですと、そこのニジマス個体群は早晩、魚の寿命や釣圧などで消える運命にあり、人気ニジマス釣り場によくあるパターンですが、大型個体の放流を続けなければ魅力的な釣り場の維持は難しいでしょう。




ここでは浅瀬には稚魚の群れがいて、ちょっとしたたまりには最後尾に恐怖のチビニジマスがかなり見られます。先頭にはもっとも大型の個体が定位するのが普通です。



もはやニジマスは自然繁殖のパターンを維持しており、それなりのニジマス生態系を形成しています。




























この水域では渓流の規模から言ってニジマスの大きさは40cm前後が最大級になりますが所謂巨大ニジマスはいません。




ひたすらデカニジマスを追い求める一般的なアングラーやフライマンは、ここでは見たことがなく、私以外の釣り人の痕跡を見かけません、




釣り人の関与がほとんど無いためか野生化ニジマスが、彼等にとって理想的な構成パターンで棲息できているのです。


ニジマス稚魚。












ヤマベに関しては、シンコヤマベ、2年魚、3年魚もしくはそれ以上の個体たちが見られますが、どちらかといえば大型個体が稀に釣れる程度で、若い個体がとても少ないのが現状です。


シンコヤマベ。




2年魚。






3年魚。















ニジマスのためにオショロコマが壊滅し、次に悲惨な状況に陥っているのがアメマスです。ニジマス繁殖が進行するにつれてアメマスは目立って減ってきました。







しばしば、大型のエゾイワナ化した個体が釣れますが、未来をになう稚魚、幼魚、若魚が激減しているのです。








この日も立派なエゾイワナがかかりましたが若い個体が少なかった。
















ついに尺を超えたのだ などと単純に喜んでばかりはいられないのでしょうか ?。







これまでのよくあるパターンに当てはめれば、ニジマスが増えるにつれて、まずオショロコマが消え、アメマスがやがて消え、最終的にヤマベも消えて、野生化ニジマス一色の水域に染め上げられてゆくのが普通です。





ニジマスが日本においても、世界的にも攻撃的外来種ワースト100に選ばれている所以です。






しかし、渓流の性状によってはニジマスとアメマスが勢力伯仲して、最終的にどちらが残るかわからないで経過している渓流もいくつかあり、この渓流もしばらくは様子をみなければどのような力関係になってゆくのかは何とも言えません。




この日も撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧に元の場所にリリースしました。





       
         エゾスジグロチョウ夏型♂たち。




こんな山奥に、植物の攻撃的外来種筆頭のセイタカアワダチソウの大群落があった。見ようによってはとても美しいが、ここのニジマスと同様に駆除などもう不可能で、この植物にはそろそろ帰化植物などといった折衷案みたいな称号が与えられるかもしれない。
この外来種は根から有毒物質を出して周辺の在来種植物の発育を抑えながら猛烈に繁殖してゆく。 花数も圧倒的に多く、豊富な蜜量を誇り、在来の昆虫類を一手に集めて受粉させる。 ニジマス同様に完璧な invader ぶりを発揮しています。







この日も帰宅後 夕食用にトマトを収穫。

   





   終わり。




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野生化ニジマス繁殖渓流でオショロコマ存続の謎

2020-07-11 21:52:49 | ニジマスによる被害
野生化ニジマス繁殖渓流でオショロコマ存続の謎


2017-8-26 (金) 晴れ 強風 27度C




朝11:00 近郊の SK川へオショロコマの近況を観察するために出発。コンビニで昼食のでサンドイッチを購入。 




SK川本流沿いの林道をつめてゆくと 支流のヒューム管橋が先日の台風による大雨大増水で完全崩壊していてイヤな予感。




さらにしばらく進むと、ついに林道に川の流れがもろにがぶつかるところで川岸が広範に流されてしまい、林道が約30mにわたって完全に崩壊・消滅していた。










目の前で急に林道が消えてしまい、狭い林道なので死ぬほど苦労して切り返しを繰り返し、やっとのおもいでフォレスターをUターンさせた。





仕方がないので、そこから川に入り150mほど釣り下ったが小型オショロコマ3匹のみで引き返す。





各所に大雨・大増水の痕跡が残っていた。





林道崩壊部分から今度は釣り登ったがハナカジカが釣れてきた。











一般的にハナカジカのいる水域は川底環境がすぐれていることが多い。





はたして渓流環境がよくなってくるとオショロコマが釣れ始めた。





















さらに遡行しながらオショロコマを20匹ほどを釣って撮影。





















♂は2匹のみで多くは♀個体であった。










この時期、一般的にオショロコマは♀の比率が大きくなる。












ここでは幼魚、若魚もみられそれなりに繁殖が行われているようだ。











今日はオショロコマの喰いが甘く、釣り落としてばかりでかなり釣りにくかった。





この林道は、かなり奥が深くて、最源流近くにはとても美しいオショロコマが棲む短い水域もあるのだが広範な林道崩壊で、もはやそこへ到達することは難しくなってしまった。 ( 2020-7月現在、林道はいまだ修復されていない。)





いずれにしても、これまでの水域ではオショロコマは近年減少しつつもそれなりの個体群をなんとか維持できているようだ。





ところで、この渓流の下流域はオショロコマの天敵とも言うべき外来種ニジマスが大繁殖しているにもかかわらず、何故上流域ではオショロコマたちがいまだに生き残っているのでしょうか ?。







     この項、続く




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おびただしい数のヤマベだが........

2020-07-10 01:23:05 | ヤマベ釣り
おびただしい数のヤマベだが........








2020-7-4 (土) 晴れ 25度C  すごい強風


朝9:00起床。

 

この日は落石がひどいため昨年から通行禁止になっている北見市近郊の林道へ特別なルートからなんとか侵入した。




目的のチョウの撮影を行い、できればついでに林道沿いの渓流でのヤマベ釣りをこころみるつもりであった。




チョウのほうは、よく晴れているものの、ものすごい強風が吹く異様な天候のためたいした成果なし。




そこで当初の計画どおりヤマベ釣りをこころみることになった。




最初に入渓したあたりは、ほぼ源流域に近い細流でおびただしい数のヤマベがいた。




ただ、これらのヤマベはシンコヤマベとはいっても針にもかからないほどの 3-4cmの稚魚の群れで、振り込むとわっと群がりたちまち猛烈にエサを取ってゆくので釣りにならない。



これはまぐれでスレで釣れてきたもので、あまりにも小さすぎていわゆるヤマベ釣りの対象にはならないサイズです。



どうにもならないので、一気に数Km下って少し渓相がましになったあたりで川に降りてみた。







何故か、ほんの100mほどの短い水域でのみヤマベ2年魚、3年魚が入れ食いとなり、さらにアメマスが釣れたが、そこ以外はまたもやおびただしい数のヤマベ稚魚ばかり。


何故かこのボサ下にヤマベがごっそりたまっていました。











根が大岩をかかえこんでいます。




















アメマスは相当大きなものが最初にヒットしたがヤマベ釣りの、やわな仕掛けでは耐えられず逃げられてしまった。




ハリス切れとおもわれたが、よく見ると釣り針が折れていました。




アメマスたちは丁寧にリリースしました。











ヤマベは夫婦で食べる分だけキープしました。







おそらく4か月後くらい、秋おそくに来てみればおいしいサイズのシンコヤマベが入れ食いになる渓かもしれない。





いわゆるヤマベ川としてはあまり定型的な渓流ではないが思い切り下流域をさぐれば良いポイントが見つかるかもしれない。



この渓流は不慣れのためか、ちょっと手強かったヤマベ釣りでした。




旬のヤマベはどう料理してもおいしいが、今晩はハーブ塩と小麦粉をまぶしたものをオリーブオイルで揚げて食べてみました。とてもおいしかった。









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2020年度、オホーツクのヤマベ釣り解禁

2020-07-04 17:10:57 | ヤマベ釣り
2020年度、オホーツクのヤマベ釣り解禁


2020-7-3  晴れ 25℃



昨日は終日雨。ひさしぶりに今日はやっと晴れた。



オホーツク地方のヤマベ釣り解禁は7月1日です。



今日は解禁3日目で、初日は仕事で昨日は雨だったため今日が今年最初のヤマベ釣り出撃です。




これまでは、ヤマベが混生する川ではヤマベが釣れてしまうと密漁と誤認される可能性があり釣りに入るのは避けてきましたが今日からは大丈夫です。




今日は北見市近郊でヤマベ、オショロコマ、アメマスが混生する渓流へ入りました。







7月に入ると初夏の緑のエネルギーに満ちあふれた渓流は植物の圧倒的勢いでむせかえるようです。






雨の日が続いたせいか川の水量はいつもよりやや多く、水はいつものような澄みきった感じではありません。





最初に入渓した場所は、やや上流すぎてオショロコマの生息水域でした。


















今日の目的は旬のおいしいヤマベを、食べるために釣ることなので、オショロコマやアメマスは外道ということになります。


アメマスも少しだけ撮影させてもらいました。




















オショロコマとアメマスの生息状況は例年とほぼ変わりないようです。






今日釣れたオショロコマやアメマスの多くは、ほとんど撮影することもなく全て手早く丁寧にリリースしました。




ここのオショロコマは最も美しくなる秋にでも、再度撮影にきたいと思います。





その下流域ではアメマスが多くなりオショロコマと混生しますが、ヤマベはまだ姿が見えない。





昼食後、思い切り下流へ向かい、溜まりというより瀬を狙って流すと、オショロコマやアメマスとはまったく異なり電光石火、仕掛けをひったくられるような一瞬のアタリで待望のヤマベが銀鱗を踊らせて釣れてきました。

















オショロコマやアメマスと違い、まさに釣ることが快感になってしまう、まさに旬のヤマベ釣りです。




























溜まりに流すと、時々オショロコマやアメマスが混獲されますが今日は食べるための旬のヤマベ釣りが目的なのでひたすら外道として丁寧にリリースします。





解禁3日目だというのに川には釣り人の痕跡はありませんでした。この渓流周辺はヒグマが住み着いているので嫌われているのかも知れません。この日はヒグマが広範にフキを食べた跡がありました。




岸辺やよどみにはとても小さい稚魚たちが群れているのが見えます。この渓流はいまだ奇跡的にニジマスの汚染がなくサクラマスも遡上する近年稀な、まさに原始河川といってもよい渓流と思われます。





ヤマベもシンコヤマベ(1年魚)が多く、ついで二年魚、三年魚が理想的なバランスで棲んでいます。





この日の釣り果。シンコヤマベは唐揚げやバター焼き、二年魚や三年魚は焼き魚やフライにして食べますがこの時期の旬のヤマベは本当においしい。
















普段、釣った渓流魚は撮影したあとリリースすることがほとんどなので、ビクをもってくることはありません。






そんなわけで今日は、やっぱりビクを忘れてきたのでコンビニのビニール袋をぶらさげての、ちょっと格好悪いヤマベ釣りでした。

 







さっそく、夕食は三年魚の塩焼きと庭の野菜でまことに健康的なメニューとなりました。




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