

20XX-7-5 晴れ 暑い
サクラマス密漁の川とオショロコマ

好天で暑くなりそうだ。この日、 F 氏と二人で知床半島、羅臼側の付け根にある K川に初夏のオショロコマを見に出かけた。
峠を越えてK川上流を目指したが、このあたりはちょっと油断するとすぐ道を間違える。
慎重に地図を見ながら走ったのだが、道を一本誤認したばっかりに、かなり右往左往して時間をとられてしまった。
そのうち道を一本間違えていることにやっと気づいてからは順調に林道を走ってK 川上流に到着。

この付近は広い岩盤川である。岩盤川の川底の割れ目などにオショロコマがいる。























上流のダムのせいか水は清冽とはいえない。水の色を反映して、このあたりのオショロコマは、何となく、くすんだ汚い色調で鮮やかさや美しさが感じられない。













オショロコマの個体数は少ないが幼魚から25cmくらいの成魚までいてなんとか世代交代を繰り返しているようだ。
ここは源流域ではないためかウグイ28cm も釣れた。

川下流の大きなダムのあるところへ入ってみた。ダム下の大たまりにはこの時期遡上してくるサクラマス狙いの刺し網(密漁)が放置されていた。
赤いルアーが刺し網に引っかかっているのを回収。シングルフックであった。
ここは漁網でのサクラマス密猟者と、サクラマスのルアー釣りを楽しむ釣り人( 北海道では両者とも違法 。サクラマス一匹につき罰金10万円)が入っているようだ。
小型サクラマスの頭が切り落とされたのが一個転がっていた。他にも釣り人の痕跡がずいぶんある。

ダムから下の橋までしばらく釣り下ってみたが岩盤川の割れ目にオショロコマがいた。橋下のたまりにもかなりのサクラマスが遡上していた。



















ヤマベも少しみられた。

ここで見たことのないカジカの一種を釣った。ウキゴリの一種でしょうか。


この日も撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。
白いランクルが一台、近くをいったり来たりしていたがサクラマス密漁監視車に違いない。
細い渓流竿はサクラマス釣りの竿ではないのを確認してか、ほどなく走り去った。

