オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

無名川の美麗オショロコマ  その弐

2022-02-27 11:09:44 | 渓流魚、蝶、自然
無名川の美麗オショロコマ  その弐





もうずいぶん昔のことになるが、この不思議な無名川を偶然発見して、しかも美麗なオショロコマが多数繁殖しているのを知り驚いた。









地図には、まったくでていないし、この付近を通りかかっても、まさかこんなところに川があるなど誰にも想像できないところだ。 しかもこの川に侵入するにはちょっと勇気がいる面倒な環境です。









このやたらと貧相な川にしては、あまりに不釣り合いな大型で美しいオショロコマが多数いたため、私たちはこの川のことはながらく秘密にしてきた。










実はこの沢は地域の暗黙のゴミ捨て場でもあったようで、そのうえ沢に隣接する水産加工場は盛んに排水をタレ流していた。ブラウン管テレビなど古い電気製品や、壊れた家具、使い古した漁網などが多数投げ捨てられていた。











おせじにも綺麗とは言えない川には排水の栄養でイトミミズが大発生し、これを餌にして、この沢のオショロコマはダム下の溜まりなどに繁殖し、巨大化し、一時は30cm超えのいわゆる尺オショロコマも10数匹が群泳する姿も見られた。




やがてバブルもはじけて世の中も不景気になりイトミミズの栄養源を排水とともに流していた水産加工場も閉鎖され、地球温暖化による異常気象で雨のない高温渇水の夏もしばしば来るようになり、低水温を好むオショロコマにとって最悪の環境が訪れ始めた。








近年(2021年)、この無名川に繁殖していた美麗オショロコマたちは激減すると同時に餌不足のせいか小型化しており、おそらく近い将来には消えてゆくのではないかと感じはじめている昨今です。








     この項、終わり。




最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

無名川の美麗オショロコマ  その壱

2022-02-23 13:33:30 | 渓流魚、蝶、自然
無名川の美麗オショロコマ  その壱


今回はとある不思議な無名川の美麗オショロコマの話。



知床半島には多数の小渓流があり、それらの多くには名前がついているが名前のない渓流もある。国土地理院の地図にはそれらの川は名前どころか存在すらも見当たらない。










おそらく、もともとは川というより小規模な沢みたいな地形があり、普段は多少の沢水が流れていたのかも知れない。そんな沢は普通、渇水期にはおおかた干上がっているのだが時に奇跡的に小規模なたまり水にオショロコマが棲んでいることがある。











数十年一度レベルの記録的な大雨などがあるとほんの一時期だがこの小沢には濁流が出現し、海に多少の土砂流出がみられ漁師さんから苦情が出たりしたのでしょうか。










血まなこで砂防ダムを造るところを探し回る、田中角栄(日本列島改造論で経済景気づけをはかった)時代の開発局がそれを見逃すはずはなく、そういった沢にも、まさに場違いを思わせる一見立派な、しかし安普請の砂防ダムが三基も造られた。






















砂防ダムで多少のダム湖ができ、安普請のダム下は掘れて深いたまりもできて、これらを水源に涸れ沢には年中多少の水が流れるようになり、こうしていわば人工の無名川ができたのだろうと思う。












    この項、続く。


最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いまだニジマス侵淫のない水域のオショロコマ

2022-02-11 16:29:42 | ニジマスによる被害
いまだニジマス侵淫のない水域のオショロコマ




20XX-8-24 (日)  晴れ後曇り  後  雨強風


当然ながら、いまだニジマス侵淫のない源流域においてはオショロコマは従来と同じく健在でした。





次にニジマスとオショロコマが混生しせめぎあうフロンティアより上流数Km にあるR橋の下流にある良ポイント数か所で、釣ってみたががいかにも野性的な美しいオショロコマが良く釣れた。











早合わせに徹したせいか5匹を釣り落としたが、1 時間ほどで 12匹 の立派なオショロコマがかかった。 

















ここにはニジマスはいなかった。

















フロンティアの上流、このあたりが現時点の完全棲み分けラインだろうか。 















しかし一昨日はここから数Km 上流 土管下 おおたまりで思いがけずニジマス稚魚1匹が釣れているので小規模のニジマス侵陰が始まっている可能性はある。





ニジマス遡上をブロックしている土管橋おおおたまりの上流を林道沿いに注意深く見てゆくと、思いがけずもう一つ小規模な土管橋ポイントを発見。ここでもオショロコマが釣れたがニジマスの姿はなかった。










最源流の土管橋下ポイントはやや広く深さもありオショロコマ15匹が釣れたがニジマスは見られなかった。













この渓流の源流では二か所の土管橋でニジマスが遡上をブロックされていると思われた。





しかし、堅牢な砂防ダムによるブロックではないので将来的には安全とはいえないと思う。





午後3:30 午前中からぱらぱら降ったり止んだりであったが雨足が強くなり武装解除し北見へ向かった。





北見方面は集中豪雨みたいに激しく降ったようで 無加川は増水し泥水の濁流になっていた。




      終わり。



最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オショロコマ生息域を乗っ取り、繁栄する外来種ニジマス。

2022-02-05 10:59:36 | ニジマスによる被害
オショロコマ生息域を乗っ取り、繁栄する外来種ニジマス。




20XX-8-24 (日) 晴れ後曇り 後 雨強風



朝 10時 北見市の自宅を出発。 



この日は、一昨日 調査しきれなかった水域でニジマスとオショロコマの関係を調べた。




ニジマスとオショロコマの混生水域( フロンティア)の数Km 下流を釣ってみたがニジマスは多い。























かってはオショロコマしかいなかった水域だが K 橋の上流150m ほどをさぐった。




ここは良好なたまりが5箇所。いずれも ニジマスのみ入れ食いで釣れた。






























若魚〜30cmまでの成魚 12匹。 このほか良型ニジマス 5匹 を釣り落とした。





その上流はみたところダラ川で引き返して昼食。 






昼食後 橋の下流を釣ったがニジマス若魚4匹。100mほどでダラ川になり引き上げた。





















次にニジマスとオショロコマの混生水域フロンティアを釣ってみたがここでは ニジマス20-30cm 6匹 のほかわずかにオショロコマ2匹が釣れ、はやニジマス圧倒的優位になっていた。




























今回の調査でフロンティアから下流は、これまでと同じ結果で、完全なニジマス川になっていることを再確認した。





渓流の規模を反映して大型ニジマスの姿はなかったがオショロコマを圧倒するには十分な体躯、数のニジマスたちが繁栄している。




次にフロンティアから数Km 上流でもはや最源流に近い、いわばオショロコマの最後の聖域ともいえる水域を探ってみた。


         この項、続く。





最後まで見ていただきありがとうございます。できましたらランキングポイントアップのために下記の 渓流釣りバナー をワンクリックしていただければ幸いです。






にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村



にほんブログ村 釣りブログ 渓流釣りへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする