無名川の美麗オショロコマ その弐

もうずいぶん昔のことになるが、この不思議な無名川を偶然発見して、しかも美麗なオショロコマが多数繁殖しているのを知り驚いた。





地図には、まったくでていないし、この付近を通りかかっても、まさかこんなところに川があるなど誰にも想像できないところだ。 しかもこの川に侵入するにはちょっと勇気がいる面倒な環境です。





このやたらと貧相な川にしては、あまりに不釣り合いな大型で美しいオショロコマが多数いたため、私たちはこの川のことはながらく秘密にしてきた。





実はこの沢は地域の暗黙のゴミ捨て場でもあったようで、そのうえ沢に隣接する水産加工場は盛んに排水をタレ流していた。ブラウン管テレビなど古い電気製品や、壊れた家具、使い古した漁網などが多数投げ捨てられていた。





おせじにも綺麗とは言えない川には排水の栄養でイトミミズが大発生し、これを餌にして、この沢のオショロコマはダム下の溜まりなどに繁殖し、巨大化し、一時は30cm超えのいわゆる尺オショロコマも10数匹が群泳する姿も見られた。
やがてバブルもはじけて世の中も不景気になりイトミミズの栄養源を排水とともに流していた水産加工場も閉鎖され、地球温暖化による異常気象で雨のない高温渇水の夏もしばしば来るようになり、低水温を好むオショロコマにとって最悪の環境が訪れ始めた。





近年(2021年)、この無名川に繁殖していた美麗オショロコマたちは激減すると同時に餌不足のせいか小型化しており、おそらく近い将来には消えてゆくのではないかと感じはじめている昨今です。





この項、終わり。
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実はこの沢は地域の暗黙のゴミ捨て場でもあったようで、そのうえ沢に隣接する水産加工場は盛んに排水をタレ流していた。ブラウン管テレビなど古い電気製品や、壊れた家具、使い古した漁網などが多数投げ捨てられていた。





おせじにも綺麗とは言えない川には排水の栄養でイトミミズが大発生し、これを餌にして、この沢のオショロコマはダム下の溜まりなどに繁殖し、巨大化し、一時は30cm超えのいわゆる尺オショロコマも10数匹が群泳する姿も見られた。
やがてバブルもはじけて世の中も不景気になりイトミミズの栄養源を排水とともに流していた水産加工場も閉鎖され、地球温暖化による異常気象で雨のない高温渇水の夏もしばしば来るようになり、低水温を好むオショロコマにとって最悪の環境が訪れ始めた。





近年(2021年)、この無名川に繁殖していた美麗オショロコマたちは激減すると同時に餌不足のせいか小型化しており、おそらく近い将来には消えてゆくのではないかと感じはじめている昨今です。





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