自然繁殖ニジマスによりオショロコマが全滅する渓流とは その弐

20XX-6-7 (日) 曇り のち晴れ 17℃

この渓流は最源流域までダムはひとつもない。


一般的に放流ニジマスが自然繁殖してどんどん勢力範囲を広げてゆくが魚止めとなる砂防ダムがあればそれ以上の上流へは侵入できない。


ニジマス侵入防止ダムとしてダム。その上流域のオショロコマは不本意ながらもニジマスとは棲み分けることができる。

実はそのような状況になっているダムは実際少なくないのだ。







渓流魚にとって悪さの限りを尽くす砂防ダムがこの場合皮肉にもオショロコマ全滅を防いでくれるのである。






米国では源流域に残った貴重なカットスロートトラウトを外来魚から守るためにあえて外来魚侵入防止ダムをつくっているという。






しかし、ダムや魚止めの滝などのないこの渓流ではオショロコマ全滅はもはや避けられないと思う。




スレで釣れてきたニジマス。



この日、ニジマスは6匹を釣り落とし、30匹ほどを撮影した。
前述の春先の雪解け大増水にのって、最源流域にわずかに生き残っていたものが下流へと流されてきたと思われる7匹以外は、かってここに豊富に棲息していたオショロコマは消えていた。

かなり上流までどんどん釣り登り 午後4時15分武装解除した。
林道から相当はなれてしまったが湿地の森を5分ほど強引に横切って進むと意外に早く林道に出ることができた。

30分ほど歩いて愛車フォレスターに着いた。今日はかなり疲れたが、オショロコマの悲劇を嘆く一方で皮肉なことに、正直言うとそれなりに楽しいニジマスディでもあった。

幸いなことに今日はいつもは濃厚なヒグマの気配がなかった。
木々の若葉やコゴミなどの新緑がとてもきれいであった。発生盛期のエゾハルゼミが大合唱していた。
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