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20XX年7月23日。
昔、旭川に住んでいた頃、よく蝶の採集や魚釣りに来たことのある石狩川水系の支流源流域のオショロコマを撮影に向かった。
久しぶりのこの川にオショロコマはまだ健在だろうか。
川への小道に入るつもりが間違って登山道に迷い込んで仕方なく登り始めた。
登山客に混じって雨の中、特長をはき雨合羽を羽織った異様な格好で、えんえん30分ほど登ってやっと川にでた。
ここまでの登山で、はや疲労困憊だ。ここは人気の大雪山系縦走の起点となる登山路で熟年カップル登山客が多い。
結構な山道を登ったせいかウェーダー底の滑り止めがはずれてしまった。
このウェーダーでは川底が滑って危険だ。
懐かしいここのオショロコマはまだ健在であった。
山間の大岩ごろごろの激流で雨の降りしきる中10数匹ほどを手早く釣って撮影。







デジカメが雨に濡れ、とうとうレンズが曇りはじめたのでやむなく撮影を中止した。
高山帯に棲み、暗褐色調で10-15cmと小型であまりきれいとはいえず特徴のない地味なオショロコマだが、個体ごとに微妙に斑紋が異なり新鮮、野性的な感じの個体群だ。







心強いことには、流れのゆるいところに当年生まれの3cmほどのオショロコマ稚魚が本当に多数いた。
こんな山奥に苦労して、小さくて地味なオショロコマを釣りに来る人はまずいないだろう。
とても小型だが、いまだ人間による影響を受けずに、のびのびと繁栄している立派な個体群だと思う。


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