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オショロコマ復活の奇跡?
2024-11-2 (土) 曇り 8℃
この日向かった渓流では一時は継続的ニジマス放流のためオショロコマが壊滅的に激減した。
しかし、その後地方自治体による継続的ニジマス放流が生態系保護などの視点から中止になり、さらに積極的ニジマス駆除行われた結果、近年オショロコマが復活し始めている気配が感じられていたが、久しぶりに調査に入りました。
最初に放流ものヤマベの末裔と思われる2匹が釣れた。かってはニジマスとともに放流されたヤマベたちは下流域にあるダム湖を海に見立てた格好で、それなりの生態系ができていたが、継続的放流が途絶えてからは急速に個体数が減っている。
もともとこの渓流では陸封されたアメマス(エゾイワナと呼ぶこともある)は多かったが、放流もののニジマス、ヤマベが増えてからは個体数が減ってきた印象を持っていました。しかし、この日、小型個体ばかりではあるがアメマスはとてもよく釣れて、明らかに数が増えていた。
小型アメマスはとても多くて、呑まれるのを嫌い、早合わせに徹しているため釣り落としは10匹以上を数えたが、確実に釣り上げて撮影後リリースしたものは21匹。
オショロコマは昨今さらに個体数が増えつつあり、この日は時期的にとても喰いが浅いため釣り落としも多かったが確実に釣って撮影後リリースしたものは 19匹。
オショロコマはこの時期の常で、すでに段階的に産卵行動を行っており、痩せて腹部が引っ込んだ成魚も見られました。
オショロコマはサケマスのように一気に産卵し尽くすことはせず、時間差で段階的に産卵するのは、種族保存のためには合理的な戦略かもしれません。
この日のオショロコマの外見をみると、ある一定のパターンに収束することなく実に多様性に富んでいて驚きました。実はこの水域のオショロコマ成魚は従来外見的にはくすんだ淡い色調に小さな赤点紋理といった独特のものでした。
しかし、この日のオショロコマたちは種々のパターンの外見が目立ち、おそらく遺伝的にも多様性に満ちた個体群に見えます。一旦、激減したオショロコマが復活しているのは明らかですが、この外観の多様性の理由はいろいろ考えましたが、今のところ。よく説明できません。
今日のオショロコマのように、幼魚から若魚の時期の外見は多彩だが、最終的に完全な成魚になった時には元のこの渓流独特の外観に収束するかも、という仮説を立てましたが、どうなるかは経過を見なければわかりません。
さて、一時期はオショロコマを圧倒して繁栄していたニジマス。 継続的放流が途絶え、さらに釣り圧に屈して衰退しつつあるニジマスは、どうでしょうか。
今日は、かろうじて幼魚から若魚を4匹確認できたに過ぎずニジマスの衰退は明らかです。幼魚がいることからいまだに自然繁殖が続いていることはわかりますが、今後は消えてゆくのかどうか慎重に様子を見たいと思います。
ニジマスは継続的放流が無くなったとしても、将来は生存に適した北海道のいくつかの渓流においては帰化外来魚( 私の造語です) のような格好で在来魚と共存しながら居ついてゆく可能性は全くないわけではありません。
自然や生態系は、太古の昔から日々大きく変動しつつあります。ある特定の時期の特定の生態系にのみ固執するのは、この後に及んでは、状況によってはナンセンス( ブラックバスやニジマスやブラウンしかいなくなった閉鎖水域でこれらを駆除することなど )、といった場合もあるといった感情が強くなっている昨今です。
しかし、私達にとって今ある有用かつ貴重な古来からの生態系を破壊するような外来種放流には当然ながら断固反対すべきと考えます。
継続的放流で一時ニジマス一色になるほどオショロコマが衰退したが、継続的放流の中止とその後の釣り圧でニジマスが激減、近年オショロコマが復活しつつあると考えたいところですが今後、さらに慎重に経過を見て行きたいと思います。
この日撮影できたのは、繰り返しになりますが ヤマベ2、 ニジマス4。
アメマス21、 オショロコマ19 でした。
明らかにニジマスとオショロコマの立ち場が逆転しているかのように思われます。
なお提示した写真枚数と個体数は関係なく、同一個体を何枚も撮影したものもあります。
このあたりは保安林で鳥獣保護区のせいか鹿撃ちハンターたちの手を逃れたエゾシカがものすごく多い。夕方になると林道から国道へ出るあたりは 多数道路へ出てくるので走りにくいことこの上ないのです。
秋の終わり、落葉のカラマツの葉が黄色くなって、その後一斉に葉が落ちると林道が黄金色に染まります。
この日の夕食は野菜スパ。美味しい。
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オショロコマ復活の奇跡?
2024-11-2 (土) 曇り 8℃
この日向かった渓流では一時は継続的ニジマス放流のためオショロコマが壊滅的に激減した。
しかし、その後地方自治体による継続的ニジマス放流が生態系保護などの視点から中止になり、さらに積極的ニジマス駆除行われた結果、近年オショロコマが復活し始めている気配が感じられていたが、久しぶりに調査に入りました。
最初に放流ものヤマベの末裔と思われる2匹が釣れた。かってはニジマスとともに放流されたヤマベたちは下流域にあるダム湖を海に見立てた格好で、それなりの生態系ができていたが、継続的放流が途絶えてからは急速に個体数が減っている。
もともとこの渓流では陸封されたアメマス(エゾイワナと呼ぶこともある)は多かったが、放流もののニジマス、ヤマベが増えてからは個体数が減ってきた印象を持っていました。しかし、この日、小型個体ばかりではあるがアメマスはとてもよく釣れて、明らかに数が増えていた。
小型アメマスはとても多くて、呑まれるのを嫌い、早合わせに徹しているため釣り落としは10匹以上を数えたが、確実に釣り上げて撮影後リリースしたものは21匹。
オショロコマは昨今さらに個体数が増えつつあり、この日は時期的にとても喰いが浅いため釣り落としも多かったが確実に釣って撮影後リリースしたものは 19匹。
オショロコマはこの時期の常で、すでに段階的に産卵行動を行っており、痩せて腹部が引っ込んだ成魚も見られました。
オショロコマはサケマスのように一気に産卵し尽くすことはせず、時間差で段階的に産卵するのは、種族保存のためには合理的な戦略かもしれません。
この日のオショロコマの外見をみると、ある一定のパターンに収束することなく実に多様性に富んでいて驚きました。実はこの水域のオショロコマ成魚は従来外見的にはくすんだ淡い色調に小さな赤点紋理といった独特のものでした。
しかし、この日のオショロコマたちは種々のパターンの外見が目立ち、おそらく遺伝的にも多様性に満ちた個体群に見えます。一旦、激減したオショロコマが復活しているのは明らかですが、この外観の多様性の理由はいろいろ考えましたが、今のところ。よく説明できません。
今日のオショロコマのように、幼魚から若魚の時期の外見は多彩だが、最終的に完全な成魚になった時には元のこの渓流独特の外観に収束するかも、という仮説を立てましたが、どうなるかは経過を見なければわかりません。
さて、一時期はオショロコマを圧倒して繁栄していたニジマス。 継続的放流が途絶え、さらに釣り圧に屈して衰退しつつあるニジマスは、どうでしょうか。
今日は、かろうじて幼魚から若魚を4匹確認できたに過ぎずニジマスの衰退は明らかです。幼魚がいることからいまだに自然繁殖が続いていることはわかりますが、今後は消えてゆくのかどうか慎重に様子を見たいと思います。
ニジマスは継続的放流が無くなったとしても、将来は生存に適した北海道のいくつかの渓流においては帰化外来魚( 私の造語です) のような格好で在来魚と共存しながら居ついてゆく可能性は全くないわけではありません。
自然や生態系は、太古の昔から日々大きく変動しつつあります。ある特定の時期の特定の生態系にのみ固執するのは、この後に及んでは、状況によってはナンセンス( ブラックバスやニジマスやブラウンしかいなくなった閉鎖水域でこれらを駆除することなど )、といった場合もあるといった感情が強くなっている昨今です。
しかし、私達にとって今ある有用かつ貴重な古来からの生態系を破壊するような外来種放流には当然ながら断固反対すべきと考えます。
継続的放流で一時ニジマス一色になるほどオショロコマが衰退したが、継続的放流の中止とその後の釣り圧でニジマスが激減、近年オショロコマが復活しつつあると考えたいところですが今後、さらに慎重に経過を見て行きたいと思います。
この日撮影できたのは、繰り返しになりますが ヤマベ2、 ニジマス4。
アメマス21、 オショロコマ19 でした。
明らかにニジマスとオショロコマの立ち場が逆転しているかのように思われます。
なお提示した写真枚数と個体数は関係なく、同一個体を何枚も撮影したものもあります。
このあたりは保安林で鳥獣保護区のせいか鹿撃ちハンターたちの手を逃れたエゾシカがものすごく多い。夕方になると林道から国道へ出るあたりは 多数道路へ出てくるので走りにくいことこの上ないのです。
秋の終わり、落葉のカラマツの葉が黄色くなって、その後一斉に葉が落ちると林道が黄金色に染まります。
この日の夕食は野菜スパ。美味しい。
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