オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

カラフトマスがオショロコマの産卵床を破壊?

2012-09-30 21:58:08 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年10月3日。
斜里川水系平野部渓流、カラフトマスとオショロコマの産卵時期が一致していた。大雨の増水などで、水位が上がって河口でのサケマス捕獲用のトメを乗り越えて遡上してきたのだろうか。それとも、この年は早めにトメをはずしたのだろうか。この日、渓流の源流域におびただしい数のカラフトマスが遡上し、ものすごい水音を立てながらあちこちで産卵行動が繰り広げられていた。




樺太マスが主体だが、さけますがかなり遡上していた。ほりを作って盛んに産卵していた。浅瀬にのりあげ立ち往生したセッパリを撮影し川に戻した。






そこへ沢山のアメマスやヤマベがまとわりついて右往左往しながら狂ったように産卵された卵を食べている。イクラをつけて振り込むとヤマベ、アメマス、それからオショロコマが釣れる。どの魚も腹がぱんぱんで、エッグイーター(卵喰い)をやっていると思われた。









そこでかわいそうだが釣り上げたヤマベとアメマスとオショロコマの腹を少し裂かせてもらった。ヤマベ、アメマスははちきれそうな胃袋からオレンジ色のカラフトマスの卵が沢山こぼれ出てきた。









なんとオショロコマは胃は空っぽで卵巣は産卵直前の成熟卵が一杯であった。






これから1-2週は次々と遡上してくるカラフトマスの産卵が続くと思われる。オショロコマも同じ場所で産卵するが、そのかわいらしい産卵床はカラフトマスの産卵行動の一撃で完膚無きまでにほっくりかえされてしまうのではなかろうか。カラフトマスは天然ものというよりほとんどが最近の孵化放流事業の成果で、ほそぼそとした自然産卵に頼るオショロコマに勝ち目はないとおもう。近年、斜里川水系平野部のオショロコマ激減の一因として、大増産されたカラフトマスの産卵行動がオショロコマの産卵床を相当に破壊している可能性はないだろうか。





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過酷な斜里川水系厳冬期の釣りと華麗な渓流魚たち その弐

2012-09-29 18:04:40 | 渓流魚、蝶、自然
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2008-2-10  日  晴れ     
個体数は夏場と違ってあまり多くない。魚はしっかりしたたまりにしかいないようだ。やせている個体もいるが全体的には、まあまあの栄養状態だ。しかし、この時期は水生昆虫くらいしかエサはないだろう。ほんの2か月ブランクがあるだけなのに、明らかに水中撮影の腕が落ち、どうも写真撮影がいまいち決まらない。だんだん、カンがとぎすまされて、やっとうまく撮影できるようになるまでには相当の時間を要した。2本の渓流をさぐったが、合計すると今日はオショロコマ大小19匹、雪代ヤマベ25匹、良型アメマス2匹、ニジマス2匹(若魚、稚魚)を釣って撮影した。撮影させていただいた渓流魚たちはすべて丁寧にリリースした。この他40cm前後の良型アメマス3匹を取り込む途中でハリスが切れたり針が折れたりして逃げられたのはこの数か月の釣りブランクのせいだろう。さあ、川から上がろうかという段階で、また恐怖の雪こぎの難行苦行が待っていた。はあはあ、ぜいぜいやっとのおもいで川から上がって車にもどったときには、死にそうなほど息が切れ、二人ともしばらくは動けなかった。この状況を想定して、今日の釣りに同行を拒否した妻は賢かったと言える。午後5時30分、無事北見に帰ったが過酷な雪こぎや久しぶりの川歩きで手足腰の筋肉がひどく痛くなりまいった。F氏は川で滑って水中転倒の悲劇のうえに膝を強打した。慣れない冬場の渓流釣りのダメージは計り知れず、まさに危険が一杯と言える。もうこりた。






















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過酷な斜里川水系厳冬期の釣りと華麗な渓流魚たち その壱

2012-09-28 21:12:40 | 渓流魚、蝶、自然
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 2008-2-10  日  晴れ     
まだ2月上旬だというのに、今年の北見は雪も少なく雪かきは今冬一回しかやっていない。道路もアスファルトむき出しで日向では日中暖かく、雪が解けて道路に水たまりまで出来ている。これまで、北見の歴史上こんな暖かい2月上旬はなかった。知床では例年と異なり流氷がほとんど見られず、海には薄い氷が浮いているのみだ。知床方面のヒグマたちも冬ごもりの穴に入らず、大増殖したエゾシカを捕まえて食べてコロコロに太って、越冬体制に入る気はまったくないようだ。こんな状況はこれまで無かった。まさに地球温暖化の影響でしょうか。

朝7時に起きたら本当に良い天気だ。例年2月上旬に渓流釣りなど考えたこともなかったが、久しぶりにオショロコマの顔を見たくなった。2か月ほどご無沙汰している。斜里川水系の支流で比較的川面が出ている渓流数本にターゲットを絞って出撃することに決心した。妻は冬場の渓流釣りの過酷さを昨年経験しているので断固同行拒否。なだめてもすかしてもニェット(ロシア語)。友人の F氏と二人での釣り行となった。







朝9時に北見を出発。よく晴れて日中は暖かくなるかも知れないが0度C以上になることはないだろう。道路には雪がなく夏場と同じ感覚で走れたので予想外に早く現地に着いた。しかし国道を離れるとしっかり雪道となり、次第に冬まっさかりの光景に変わってゆく。どうも状況はそんなに甘くない。雪の斜里岳と山裾の原生林はいつ見てもほれぼれする光景だ。無風。快晴。真っ青な空をウルトラライトプレーンが一機、軽やかな爆音でブーンと飛んでいったので手を振った。山に近づくにつれ雪はさらに多くなり、川へのアクセスで雪をこぐのが一苦労。しばしばズボーッと腰まで深い雪に埋まってしまう。

幸い、川面は開いていて釣りは可能だが、やっと川に到達したころには疲労困憊、目の前真っ暗、肩でぜいぜい息をしている始末、とても釣りどころではない状態に陥った。。それでも渓流の流れをみると血がさわぎ、やっと呼吸を整えて釣りを開始した。最初にニジマス若魚とニジマス稚魚が釣れてがっかり。そのうち小型の雪代(ゆきしろ)ヤマベがかかりはじめた。ややしばらく釣り下ってからオショロコマが釣れ、その後少しずつ個体数は増えていった。やっぱりオショロコマはいいなあと2か月ぶりのご対面で一安心。
































   過酷な斜里川水系厳冬期の釣りと華麗な渓流魚たち その弐  へ続く



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道北のR川のオショロコマ絶滅

2012-09-27 23:32:16 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年8月13日  晴れ  暑い
朝9時北見市を出発。サロマ湖畔は野良人参の白い花が満開で道路添いにどこまでもはびこって壮観だ。
紋別へ出てひたすらオホーツク海の海岸線を北上した。ホタテ漁で知られるS漁港を越えしばらく走って左折、山へ入ってゆく。

古い釣りの本でこの道北の小さな渓流R川に何故かオショロコマが多数生息するという記載を発見し、調べにきたのだ。分布パターンの常識から言えばこの川にオショロコマがいるとは考えられず、異例のことである。

幸い、林道のゲートの鍵が開いており、この小渓流の奥まで入念に釣ることができた。上流のダムまでは水温も13℃と低くヤマベがとても多い。いやになるほどヤマベが多い。近年こんなにヤマベが多い渓流は珍しい。放流でもしているのだろうか。シンコヤマベが多いが2年魚、3年魚もいた。

狭い川面にはうっそうと木々が覆いかぶさり、笹が生い茂り、釣り竿を振るのも容易ではない。もちろんフライやルアーの竿は振れない。なんとか魚は釣れるが楽しい釣りとはほど遠い。

ダムがありダム下では近年珍しいフクドジョウが二匹釣れた。ダムの上流を調べたがダム上流はがらりと環境が悪化した。水量少なく荒れ果てた川はまったく魚住まずの川になっていた。水温も生ぬるく、オショロコマの生息はかなり入念に調べたがまったく確認できなかった。

アメマスも確認出来なかった。もし、本当にオショロコマが、かって多数棲んでいたとすれば、何かの理由で、ばったりといなくなってしまったのだろうか。確かに川は下流域は広い畑や牧草地の中を流れ、源流域も植林を主体とする完全な二次林の中を流れ、自然度は極めて低い。

この森は、もはやオショロコマの森とは到底言い難い。林道に沿ってワレモコウにゴマシジミが多かった。薄暗い林道にはキタベニヒカゲが多かった。




















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オショロコマを殺すおじいさんはキライ

2012-09-26 23:23:53 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年8月27日。
北海道に上陸するかに見えた台風は進路が大きくそれた。台風の直撃は免れて今日は見事に晴れて雨も止んでいる。午後、比較的近くにあるM川の支流にオショロコマを見に出かけた。人口12万、オホーツク随一の大?都市である北見市内とは思われない自然度の高い美しい渓流だ。



































急な斜面を降りて川に降り100mほど釣り登り、オショロコマを撮影した。この渓流独特の淡い黄白色調のオショロコマがいる。赤点紋理は細かく淡いオレンジ色。♂腹部は黄色調に着色する。幼魚から成魚までいて良好な生息環境できわめて順調に世代交代を繰り返しているようだ。このオショロコマの写真を見ればこの渓流の個体群であることはすぐわかる。

オショロコマは撮影後、すべて丁寧に川に戻した。25cmほどのニジマスも4匹釣れたが本流からオショロコマ生息域に侵入してきたこまったニジマスたちだ。林道を下って本流との分岐が近づいた頃、かなり高齢のおじいちゃんが釣り竿とビニール袋を持って川からあがってきた。袋に良型オショロコマ10匹とニジマス15-20cmが5匹入っている。オショロコマは食べてもまずいので煮て柴犬のエサにするという。北見人はこの水系の川魚はとある理由から一般に食べない。彼は子供の頃からこの川でオショロコマを釣って遊んでいるそうで、私よりは遙かに先輩だ。彼は釣り針ケースを北見の家に忘れ、仕掛けに付いていた唯一の釣り針を木にひっかけて失い、泣く泣く戻ってきたという。それは残念でしたね。私はオショロコマを殺す人間は心底大嫌いだ。釣り針は沢山持っていたがオショロコマのことを考えて、あえて彼には釣り針をあげずに別れた。







その後しばらく下ってM川本流のニジマスポイントでニジマス釣り楽しんだ。前述の理由でこの川のニジマスは持ち帰る人が少なく、そのためニジマスはなかなかこの川から消えない。夕刻、車のキーを落としたことに気づいた。幸いスペアキーがあったので事なきを得たが、おじいちゃんに釣り針をあげなかった報いだろうか。

この日は夕食に北見市内の、本命ではない方の回転寿司にいったが予想どおりまずかった。おまけにアジの生寿司の骨が喉頭蓋に刺さり血腫ができてひどく痛い。この回転寿司屋にはもういかない。これもおじいちゃんに釣り針をあげなかった報いだろうか。






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手塩川水系岩尾内川水系のアメマス

2012-09-25 19:41:29 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年8月14日  曇り のち晴れ
手塩川水系のオショロコマを求めてあちこちの支流を捜してきたがこれまでに発見出来ていない。(最終的には、最後の最後に、ついに発見することになるのだが...)     

この日は天塩川水系上流域の岩尾内ダムから岩尾内ダムへ入る支流のSKK川上流域を調査した。岩尾内ダムには毎年相当数のヤマベやニジマスが放流されている。そのせいかヤマベのシンコがものすごく多い。






釣り糸を垂れるとわっとシンコヤマベが群がってくるが、あまりにも魚が小さくて釣りをしているといった感じがしない。

ウグイもけっこう釣れてくる。



放流ものニジマスもいる。


アメマスは下流域から見られるようになり、上流にゆくにつれて数を増し、上流域では水温は12℃とかなり低くなり、とうとうアメマス一色になった。


















魚の数は多いものの、かなり入念にさぐったがオショロコマはまったく確認できなかった。
今回も残念ながら天塩川水系のオショロコマはみつからなかった。この日も撮影させていただいた渓流魚たちは
すべて丁寧にリリースしました。


今日は林道の奥でミヤマカラスアゲハ夏型の大吸水集団が各所で見られた。













夏休みシーズンのせいか神社山公園キャンプ場は100組ほどのテントで大にぎわい。ダム湖で毛針やルアーを振っている釣り人も多かった。けっこう釣れているみたい。キャンプ場周辺は一見、大自然に囲まれたすばらしい環境に見える。しかし一息ついてよくみるとすべては人工の自然、まったくの偽自然そのものだ。この際、それもおおいに良し。単に子供と遊ぶだけなら養殖ものでもなんでもよし、大きなニジマスがいるだけでも偽の自然のほうが遥かに楽しいだろう。北海道といえども、もはや本物の自然にアクセスするのはそう容易ではない。売店で古い味噌パンを買ってさみしい昼食になった。





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初冬の斜里川水系OS川源流域でオショロコマの探索

2012-09-24 20:06:23 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-12-3 晴れ とても寒い
晴れたがとても気温が下がったある年の12月上旬。未調査であった斜里川水系OS川源流域へオショロコマ調査へでかけた。北海道の初冬の渓流釣りは楽しみを通り越して苦行の域に入る。オショロコマの分布調査の目的がなければ、こんな最悪の時期に渓流釣りに行くことはないだろう。川にはあちこち薄氷が張ってとにかく寒い。魚の活性は最低であまり釣れない。越冬直前の荒喰い中のヒグマに遭遇する可能性も大きい。その上、冷たい水中に手を入れて渓流魚を撮影しなければならない。F 氏も妻もさすがに今日ばかりは断固同行拒否。仕方なく、たった一人で山奥の渓流に向かった。私はヒグマ対策という面では、この時期は木々や草木の葉が落ちてはるか遠くまで見通せるので、接近遭遇の可能性は低く夏場よりは、より安全な時期と考えている。かなり山奥に入って渓相がよくなってから入渓した。きっとオショロコマがいるに違いないと踏んでいたのだが予想に反してまったくいない。そのかわり、小型のヤマベがとても多い。アメマスも多くて28cmの良型も釣れた。これらをせっせと撮影しながら釣り登ったが、オショロコマがいない。そのうち、川が凍っているところが目立ちはじめたので、あきらめて引き上げることにした。林道を下ってかなり山を降りたところで、なんとなく竿をいれてみたら、オショロコマが立て続けに3匹釣れた。そうか、あまり源流域にはいないのかと悟ったが、もう時間が遅く引き上げることにした。ここで良型アメマスで口にヤマベ針のハリス付きが刺さっているのが釣れた。ヤマベ釣り師の針にかかったが細いハリスを切って逃げ、九死に一生を得たアメマスであろう。暴れているうちにその針はひとりでにぽろりと抜け落ちた。今日、撮影したのはオショロコマ3匹、アメマス22匹、ヤマベ28匹。 今日も釣り上げた魚たちは手早く撮影して全てもとの渓流に丁寧にリリースした。
オショロコマの棲息は確認出来たが、もっと渓流の状態が良い時期に再度調査にこようと思う。






初冬の海別岳は冠雪していた。





最初はヤマベばかり釣れた。









小雪がぱらつきはじめた。



今度はアメマスが釣れ始める。




















最後にやっとこの渓流のオショロコマが現れた。源流域というより案外下流域にいた。













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十勝川水系源流域 TM-KS川の鮮やかな黄色い腹部のオショロコマ

2012-09-23 23:43:26 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-11-12 午前中晴れ  後 濃霧 寒い
我が家から比較的近い十勝川水系の原流域の未調査支流 TM-KS 川に入った。周りは伐採後の二次林やカラマツなどの植林地で自然度はあまり高くない。渓流はだらだら川で立派なたまりがない。比較的流れのゆるかやな水域に、ほどほどのオショロコマがいた。腹部はしばしば鮮やかな黄色で、背部は褐色調で虫食い紋がとても細かい特徴がある。♀は産卵後がほとんどであった。成魚~若魚を20匹ほど釣り撮影させてもらった。幼魚も多いのは心強かった。上流で林道が崩壊して通行不能になっていたので調査はそこまでとした。今日も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの渓流にもどした。
























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早春 斜里川水系のギョウジャニンニクとオショロコマの撮影

2012-09-21 19:17:56 | 渓流魚、蝶、自然
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平野部の雪はいつの間にかほとんど解けてオホーツクの広大な畑ではトラクターが夜遅くまで懸命に春の農作業をやっている。斜里川水系の渓流に春のオショロコマの撮影に出かけた。この時期オホーツクでは、春一番のおいしい山菜ギョウジャニンニクが最盛期だ。ひとつ欠点がありこれを腹一杯食べた人は猛烈な悪臭がするため近寄れない。連休初日なので、今日は食べても大丈夫。


ビニール袋をぶらさげていますが、おいしい行者ニンニクが一杯入っています。

この水系のオショロコマ成魚の特徴は一般的に緑色調の色調で背部の虫食い模様がくっきり目立ち、ヒレや腹部の着色は淡いピンクからオレンジで、赤点紋理は比較的細かいものが多い。ここから海までダムは無いのだがこれまで降海型は見ていない。従来、この水系ではオショロコマ優勢であったが今年は圧倒的にアメマスが多くオショロコマは明らかに減っているようだ。川の状況その他を見る限り、このままでは恐らくこの水系のオショロコマは近い将来消えてゆくと思う。今回はその思いを込めてオショロコマたちを真剣に撮影した。その映像のほんの少しですが以下に写真を示しておきます。















斜里川水系平野部はどこもそうだが畑が限りなく川に近づき河畔林がいつの間にか無くなっているようなところが多い。何の規制も無かったので畑を少しでも広げようと農家がせっせと木を切ったためである。川岸の護岸や汚水、泥水、農薬の流れ込み、樹木が無いための夏期の水温上昇などで魚類の生息環境は限りなく損なわれている。斜里川の中下流域は今やほとんど死にかけているといっても過言ではない。多数のイトウが棲み豊かな生態系に満ちあふれていたかっての斜里川の面影はほとんどない。サケ・マスだけが多いのは孵化放流事業の努力のたまもので、本来の生態系とはまったく無縁のものである。



この日撮影したオショロコマたちです。すべて丁寧にリリースしました。


斜里川水系のギョウジャニンニクはびっくりするくらい大きく立派だ。味はまあまあおいしい。




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キタキツネは庭石でひなたぼっこがお好き

2012-09-20 19:56:40 | 渓流魚、蝶、自然
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少し昔の話になりますがと言いながら、写真好きの83歳KSさん(女性)が私のところに写真を沢山もってきました。正月が終わって一段落したある朝、知床半島の付け根、斜里町の自宅の窓から庭を見てびっくり。庭石の上にキタキツネが一匹乗っかって、のんびりとひなたぼっこをしていたのです。









カメラをむけると視線が合いますが動じる様子もなくKS さんは滅多にない出来事と思ってせっせと撮影したそうです。あくびをしたり、のびをする瞬間を撮影しようとするのですがなかなかタイミングが合わず難しい。キタキツネは 朝9時ころから午後3時すぎまでずーつと庭石の上にいて、ひなたぼっこをしているうちに寝てしまったりもしていたそうです。陽が傾き始めキタキツネはゆっくりと庭石からおりて、これまたゆっくりとどこかへいってしまったとのこと。








このキツネの尻尾は見事にふさふさしてKSさんは襟巻きにしたらいいかもなどと考えたそうです。それにしても何故キタキツネはこの庭の庭石に乗っかってひなたぼっこと決め込んだのでしょうか?。別にエサを与えたわけでもなく好物のエゾヤチネズミがいるわけでもありません。謎です。








このキタキツネはその後も数日間、KSさん宅の庭に現れて、同様に庭石の上でひなたぼっこをしていたとのこと。ずいぶん写真のモデルになってくれたようですが、その後プッツリとこなくなったとのことでした。







北見市の我が家の庭は森みたいにうっそうと樹木が茂って各種の鳥やらエゾリスやキタキツネもきますが、キツネは足早に通りすぎてゆくだけで、ひなたぼっこをすることはありません。






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ダム工事で破壊された斜里川水系源流域に生き残った美麗オショロコマ

2012-09-19 23:43:32 | 渓流魚、蝶、自然
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2006-11-23  晴れ 強風 気温2℃
この日は異常型オショロコマを撮影した後、さらにもう1本のオショロコマ未調査支流へ向かった。未調査というより未撮影の支流で、まだここの個体群を写真におさめていなかったのだ。この支流は、かっては斜里川水系随一の有名な好ヤマベ釣り場であった。その源流域にはオショロコマが無尽蔵にいた。この川の上流に開発局は一体何を思いたったのか、あろうことか巨大なダムを造った。ほとんどの一般人には知られることもなく深い山奥でやりたい放題の一大工事が行われ、いつのまにかこれでもかといった大きなダムが造られてしまった。付随した河川改修工事もそれこそ目一杯に行われた。その結果、あれほどいたヤマベはサクラマスの産卵場所を完全に奪われ、ほぼ壊滅、オショロコマも信じられないほどに激減してしまった。今現在、建設中止を叫ばれている無用の長物天塩川水系サンルダムが完成すれば、もっと悲惨な状況になることは明らかだ。その後、私は長らくこの渓流魚の消えた支流を訪れることとはなかった。



久しぶりのこの渓流沿いにはダム工事の恩恵??で、立派な林道や橋が整備され、ドーンとそびえる巨大ダムの下流域は竿を入れる気も起きない河川改修工事の行き届いた川になっていた。見た目はそれなりの川だが、すでにいったん完全に死んでしまった川だ。実はこの渓流の支流の一つに多少の自然度の高い水域が残っていて、今日はそこへ入渓してみた。川沿いのひどく荒れ果てた林道は夏場は草ぼうぼうと思われ、普通はヒグマと遭遇する可能性を恐れて、一般の人が入って行くことはまず無いと思われる。今日は草は枯れ木の葉は落ちて見通しが良い。



はたして、この支流の奧の奥には多少の渓流魚が残っていた。入念にさぐって、やっとオショロコマ12匹とヤマベ二年魚2匹を釣って撮影することができた。ひさしぶりのこの水系のオショロコマ成魚♂は美しかった。腹部がオレンジの個体群と、鮮やかな黄色の腹部の個体群の2系統がいる。しかし個体数はきわめて少ない。















とにかく寒くて寒くて閉口した。気温が低く、そのため古くなったデジカメのバッテリーの放電状態がとても不安定だ。フラッシュの光量が落ち、撮影がうまくゆかない。バッテリーを抜いて自分の肌につけて暖めるとまた10枚くらいは撮影可能になる。そんなことを繰り返しながら、だましだまし撮影した。晴れているが冷たい強風が吹き荒れて、あまりに寒く、バッテリーもついに全部放電しきってしまい、もはやこれまで。珍しく早めに武装解除してまだ明るいうちに北見にもどることにした。撮影したオショロコマたちは全て丁寧にリリースした。

F氏が巨大なサルノコシカケを採った。こんな大きなサルノコシカケを見たのは初めてだ。






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秋の十勝川水系、鹿とムキタケ、ヤマブドウ、 やっと見つけたオショロコマ、そこにニジマス

2012-09-18 22:15:20 | ニジマスによる被害
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20XX年9月23日。 何となく、視線を感じた。すぐ近くからエゾシカがじっとこちらの様子を伺っていたのだった。とてもきれいな鹿だった。



 今年はヤマブドウもムキタケも豊作だ。オショロコマ調査にきたのにブドウやキノコ採りに夢中になってしまった。ムキタケは出たばかりでまだ虫が入っていない上物だ。



 この日はなんとなく近郊の林道から山を越え、十勝川水系の支流の源流域のオショロコマを調査した。今年は強風で倒木が多くあちこちで林道が通れなくなっている。倒れた松にははやサルオガセがびっしりと着いている。






生息域は限られるが、オショロコマが局所的に細々と棲んでいる。林道は複雑に入り組んであちこちで縦横に繋がって、しばしば迷路に入り込んだような錯覚に陥るので注意が必要だ。











 この渓流にはオショロコマのほかニジマスが侵入していた。




十勝川水系の渓流。この水系の源流域にまで外来魚ニジマスが侵入していた。この頃はおいしいニジマスが釣れてうれしいくらいの感情しかなかった。



十勝川水系の渓流。産卵行動のために源流域まで遡上してきたオショロコマ♂成魚。尺には足らないがこの小渓流では最大級の大型個体と言える。オショロコマはすべて撮影後 丁寧にリリースした。



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晩夏の美麗オショロコマ その参

2012-09-17 10:14:46 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-8-23 (土)  晴れ 午後気温低下
支流の下流域でやや入渓しやすいところには、珍しく釣り人の痕跡があった。この付近のオショロコマは真っ白い腹の♀が美しい。やや細身の個体が多いのは、もしかするとはや産卵が始まっているのかも知れない。20匹ほど撮影した。今日も撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースした。





























今日はちょっと体調すぐれず、4時に帰路につく。夕食はスーパーで刺身を買って刺身定食。シャワーを浴びて、そのあと急に気温が下がってきたせいか 寒気がして風邪のひき始めみたいな感じになった。 まずい。 早めに布団に入った。


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道東の渓流でヤマベ300匹

2012-09-16 21:49:34 | ヤマベ釣り
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2012年9月16日(日) 曇り 時々小雨
朝9時に北見市を出発。ひさしぶりに道東の渓流にヤマベ釣りにいった。このところ釣り友達の F氏のご近所の方たちが、どうしてもおいしいヤマベの天ぷらを食べたいと哀願し続けているので、心やさしいF氏はやむなく出撃することになった。


  F 氏と、そのF1氏。


すでにヤマベの旬の時期は過ぎているが、いまどきのヤマベのほうがあっさりして天ぷらに良いという意見もある。
はたして、今日は例年にくらべ源流域はかなりの渇水状態でヤマベは数は多いが良型(ここでは15cm 前後が良型 )が少ない。サクラマスの産卵はすでに終わって、産卵行動に参加した3年魚はホッチャレヤマベの状態だ。二年魚の小型ヤマベは針にかかりにくい大きさだが、わっと餌に群がってじゃまをする。ご存じのとおり、道東の Native 小型ヤマベ釣りには、ある程度の技術が必要で、私の経験では一般的に道南や日本海側のデカヤマベのように釣りやすくはない。渓流には草木がおおいかぶさり、すぐに釣り糸がひっかかって振り込みが大変。超正確な振り込み技術を要する。ヤマベ特有のするどいあたりもこの時期はやや弱い。うまくあたりがとれないと釣り果はあがらない。道東のヤマベ釣りでは一定時間に何匹釣れるかが腕の差とされる。びーんっと銀色の魚体を激しく震わせて釣れてくるヤマベ釣りの快感は一度経験したらやめられない。渓流の状況やヤマベの性格に差異が大きいため、ある川での名人も別の川ではそうでない場合も多い。F氏はこの渓流に30年以上も通っているので文字通りここのヤマベ釣りの名人といえる。 この渓流のオショロコマは成魚の斑紋・色調が美しい。今日はヤマベの 1/3ほどのオショロコマを釣ったがすべて丁寧にリリースした。天ぷら目的のヤマベはすべてビクにおさまった。二年前、ここでヤマベ二年魚を頭から丸呑みして口から尾びれがでているオショロコマを数匹釣って撮影した。今日はそのようなオショロコマは一匹もおらず、逆にヤマベ二年魚を丸呑みして口から尾びれが見えるヤマベ三年魚が一匹釣れた(ヤマベの共食い)。午前中1時間、昼飯の後1時間の釣りで、ざっと数えたところ、おいしい天ぷらサイズのヤマベは300匹以上はありそうです。この際、誤解をされては困るのですが、実際にヤマベ資源が減少しつつある渓流や、本州のように漁協による限られた数量の放流ヤマベ(アマゴ)に依存する釣り場等とは本質的に異なり、この原始の渓流ではこの程度の釣りはまったく乱獲とは言えません。 30年以上、ここに通っている釣り師の意見として聞いていただければ幸いです。今日は疲れて北見にもどったので、おいしいヤマベの天ぷらパーティは明日になりそうです。

今回は 久しぶりにリアルタイムな記事をアップしてみました。
















サクラマスの産卵行動に参加したヤマベたち。



午前の部 ヤマベ釣り果。






午後の部 ヤマベ 釣り果


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晩夏の美麗オショロコマ その弐

2012-09-15 12:53:43 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-8-23 (土)  晴れ 午後気温低下




川岸はイタドリの花が満開。





























イタドリの群落をかき分けてところどころで渓流にはいるが、どこもダラダラ川でいわゆる渓相は良くない。しかし時々現れるたまりにオショロコマは群れている。婚姻色に入りつつあり、春と較べると魚体の色調・斑紋が派手で、どぎつい感じになっているのがわかる。この林道は植物が豊かで蝶はヒョウモン類が多かった。最近、北見方面で激増しているメスグロヒョウモン♀もいた。ミドリヒョウモンを撮影。キハダの良木があったのでミヤマカラスも多そうな林道だ。一度蝶の撮影にも入ってみたい。




今日のヤマアジサイはピンク。

ヤマアジサイの花がやや盛りを過ぎているがきれいだ。イタドリはとても大きくなりびっしりと白い花をつけている。




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