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知床でヒグマに襲われクマスプレーで撃退。
2023年6月30日( 金 )の 北海道新聞朝刊24P など報道各社によれば、2023-6-28午後5時ころ、知床半島先端部でオホーツク管内斜里町在住の40歳代男性が体重150Kg以上のオスヒグマに襲われ左腕に軽い怪我を負ったがクマ撃退スプレーを噴射して撃退したという。
男性は異常繁殖して知床半島先端部の生態系を破壊するエゾシカを猟銃で駆除作業中で気配を消すためにクマ鈴などは使用しておらず、草が生い茂って見通しの悪いところでヒグマと遭遇したもよう。
恐らく、突然の接近遭遇で驚き、パニックになったヒグマが防衛行動の意味合いで襲ったものとおもう。
この事件は私の知る限り、二つの大きな意味を持つ。
一つは実際にクマスプレーでヒグマを撃退出来た日本では初めての実例ではなかろうかということ。実際にネットレベルでの検索ではクマスプレーに関する記事はごまんとあるが、実際にヒグマに使用してこれを撃退した話は私の知る限りでは見当たらない。私はこの方面にさほど精通してはいないので、もし、ほかにも実例があれば、是非ご教示いただければ幸いです。
もう一つは、知床半島で人間がヒグマに襲われた最初の例ではないかということ。一般的に知床のヒグマは遺伝的・棲息環境的に穏やかな性格の個体が多く、そのため人身事故や人喰いなどの事例はないとされてきました。
幸い大事には至らなかったが、この日、人間を襲ったオスヒグマの経験は知床半島のヒグマたちに、それとなく拡散してゆく可能性があるとおもいます。
知床半島では観光客とヒグマとの一触即発・超接近遭遇(いわゆるクマ渋滞など)は日常茶飯事ですが奇跡的にいまだ人身事故は起こっていません。
大勢の観光客がおっかなびっくり野生のヒグマをかこんで激写する光景は異様です。
今回のオスヒグマが再び人間と遭遇した場合、クマスプレーでひどい目にあった経験から先に逃げてくれるか、または先手必勝の攻撃にでるかは誰にもわかりません。私は後者を恐れます。不幸にして同じヒグマにクマスプレーをかまえた人間は、そのヒグマの猛烈な攻撃本能にさらされる可能性が高い。つまりヒグマの習性上クマスプレーによる危機回避は、一回目しか通用しない可能性が高いとおもわれます。
ちなみに、以前、知床岬の環境調査が行われた時、私は蝶類担当でかみさんと参加したことがあります。漁船で文吉湾に上陸し徒歩で岬を目指しましたが、このとき私にとっては初めてのクマスプレーなるものが配られました。ヒグマの眼前2mで噴射して下さいと説明され、そんなの無理と皆さんブーイングでしたが最新のものは改良され射程10mあります。
高山植物が見事だと聞いていた知床岬はエゾシカの食害でひどい有様、何故か外来種アメリカオニアザミのみがびっしりと繁殖しており唖然とした経験があります。チョウは汚損したシロオビヒメヒカゲとミドリヒョウモンがわずかに採集されました。
ヒグマのエゾシカハンテング
早春、知床のオショロコマ調査の帰路、エゾシカを狙うヒグマを目撃しました。
鹿を狙ったヒグマは少し高いところからドドドッと猛烈な速さ、迫力で狙いをつけて鹿に追ったがその鹿はもっと素早く速かった。
越冬で弱ったへたり鹿が時々餌食になるが、この鹿は難なく逃げた。
ハンテングに失敗した熊を笑ったら、私たちの車のまわりをぐるりぐるりと回ってボンネットのあたりをなめてから森の中に消えた。
かみさんは下を向いて震えるのみで、クマを見ろ見ろ、と促しても顔をあげないでいました。
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知床でヒグマに襲われクマスプレーで撃退。
2023年6月30日( 金 )の 北海道新聞朝刊24P など報道各社によれば、2023-6-28午後5時ころ、知床半島先端部でオホーツク管内斜里町在住の40歳代男性が体重150Kg以上のオスヒグマに襲われ左腕に軽い怪我を負ったがクマ撃退スプレーを噴射して撃退したという。
男性は異常繁殖して知床半島先端部の生態系を破壊するエゾシカを猟銃で駆除作業中で気配を消すためにクマ鈴などは使用しておらず、草が生い茂って見通しの悪いところでヒグマと遭遇したもよう。
恐らく、突然の接近遭遇で驚き、パニックになったヒグマが防衛行動の意味合いで襲ったものとおもう。
この事件は私の知る限り、二つの大きな意味を持つ。
一つは実際にクマスプレーでヒグマを撃退出来た日本では初めての実例ではなかろうかということ。実際にネットレベルでの検索ではクマスプレーに関する記事はごまんとあるが、実際にヒグマに使用してこれを撃退した話は私の知る限りでは見当たらない。私はこの方面にさほど精通してはいないので、もし、ほかにも実例があれば、是非ご教示いただければ幸いです。
もう一つは、知床半島で人間がヒグマに襲われた最初の例ではないかということ。一般的に知床のヒグマは遺伝的・棲息環境的に穏やかな性格の個体が多く、そのため人身事故や人喰いなどの事例はないとされてきました。
幸い大事には至らなかったが、この日、人間を襲ったオスヒグマの経験は知床半島のヒグマたちに、それとなく拡散してゆく可能性があるとおもいます。
知床半島では観光客とヒグマとの一触即発・超接近遭遇(いわゆるクマ渋滞など)は日常茶飯事ですが奇跡的にいまだ人身事故は起こっていません。
大勢の観光客がおっかなびっくり野生のヒグマをかこんで激写する光景は異様です。
今回のオスヒグマが再び人間と遭遇した場合、クマスプレーでひどい目にあった経験から先に逃げてくれるか、または先手必勝の攻撃にでるかは誰にもわかりません。私は後者を恐れます。不幸にして同じヒグマにクマスプレーをかまえた人間は、そのヒグマの猛烈な攻撃本能にさらされる可能性が高い。つまりヒグマの習性上クマスプレーによる危機回避は、一回目しか通用しない可能性が高いとおもわれます。
ちなみに、以前、知床岬の環境調査が行われた時、私は蝶類担当でかみさんと参加したことがあります。漁船で文吉湾に上陸し徒歩で岬を目指しましたが、このとき私にとっては初めてのクマスプレーなるものが配られました。ヒグマの眼前2mで噴射して下さいと説明され、そんなの無理と皆さんブーイングでしたが最新のものは改良され射程10mあります。
高山植物が見事だと聞いていた知床岬はエゾシカの食害でひどい有様、何故か外来種アメリカオニアザミのみがびっしりと繁殖しており唖然とした経験があります。チョウは汚損したシロオビヒメヒカゲとミドリヒョウモンがわずかに採集されました。
ヒグマのエゾシカハンテング
早春、知床のオショロコマ調査の帰路、エゾシカを狙うヒグマを目撃しました。
鹿を狙ったヒグマは少し高いところからドドドッと猛烈な速さ、迫力で狙いをつけて鹿に追ったがその鹿はもっと素早く速かった。
越冬で弱ったへたり鹿が時々餌食になるが、この鹿は難なく逃げた。
ハンテングに失敗した熊を笑ったら、私たちの車のまわりをぐるりぐるりと回ってボンネットのあたりをなめてから森の中に消えた。
かみさんは下を向いて震えるのみで、クマを見ろ見ろ、と促しても顔をあげないでいました。
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