オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

2024年、秋の屈斜路湖、岸寄りヒメマス釣り

2024-10-19 17:26:06 | ヒメマス
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2024年、秋の屈斜路湖、岸寄りヒメマス釣り。




2024-10-18 (金) 朝快晴 のち曇り 強風 のち荒れ模様となる。14℃。



我が家の庭の紅葉が最高潮に紅葉した後、葉が落ち始めると、屈斜路湖の岸辺には陸封紅鮭:ヒメマスが産卵のため大挙して岸寄りしてきます。





現在、屈斜路湖は漁協などなく、魚は程々にいて、本州方面でよくあるアレだめこれだめそれもダメおまけに高額入漁料といった面倒な規制めいたものが一切ないため、人気抜群、全てが自由な類まれな釣り場として全国的に有名です。 唯一弟子屈町からの釣った魚は持ち帰らないでというお願いが唯一のルールになっていますが罰則などはありません。













ただ、水が悪いせいか屈斜路湖産の魚は食に耐えないため知っている人は決して持ち帰ったりはしません。













私はもっぱら源流域のオショロコマ調査が釣りの多くを占めていますが、それ以外の釣りも当然大好きで、屈斜路湖の岸寄りヒメマス釣りも待ち遠しく、年に数度は出かけます。













最盛期には北海道のみならず全国各地からウソみたいにたくさんの釣り人がヒメマス狙いに訪れます。いろんな釣り方の人を見かけますが、ルアーが一番多くフライがその次、それ以外の釣り方の人はさほど多くはありません。
















ルアーや毛鉤釣りの方々は自分の技術に絶大なる自信を持たれている方がほとんどで、岸寄りヒメマスにもこれらの釣り方で自信を持って立ち向かいますが、一日中頑張ってもあまりの貧果に愕然とする方々が多いように見えます。





この日、朝9:30に北見市の自宅を出発、紅葉で、おりからの天候悪化、強風で枯葉が激しく舞い散っている峠を超えて約1時間で毎年私が好きなポイントへ着きます。




この後、屈斜路湖は大荒れになって行きます。





多い時は50-60台は駐車している釣り人の車が今日は少なくて20台ほど。地元の釧路、北見ナンバーが多く函館、旭川、札幌からの車も見えますが本州ナンバーは見かけませんでした。




今朝方は快晴無風だったのですが、低気圧の通過があるようで、天候は悪化してきました。まずは強風。屈斜路湖ではしばしば一天にわかにかき曇り、湖から岸辺に向かってすごい突風が起こり湖が大荒れになることがあります。ルアーや毛鉤の振込も難しくなり、強い絶望感で釣りを諦め帰路につく人が多くなります。































この日も、最終的には大荒れの湖となってしまい、早々に帰り支度の人たちが多く見られました。




私が釣り支度を終える頃には 見える車は5-6台に減っていました。



湖大荒れで釣り人が減ると、たくさんの人影を意識して右往左往し、やたらとせわしなく泳ぎ回っていたヒメマスたちの動きが穏やかになり、群れを作りやすくなり、その結果威嚇バイトも起こりやすくなり、岸から5-6mまでに近づいてくるものが多くなるのでとても釣りやすくなり、この状態を私は大好きです。






























あたりに釣り人は数人見えるだけです。大波、小波が激しく打ち寄せ、波の泡立ちが消える瞬間に水中にヒメマスの群れがはっきり見えます。






















小柄なオショロコマと比べると圧倒的な強い引きを堪能しながら、せっせと釣っては撮影、リリースを繰り返しました。

















最初の30匹までは数を数えていましたが、その後はやめました。

















ひたすら、釣りました。抱卵メスが卵をパラパラ出すのは稀ですが、オスの多くは釣り上げた後、盛んに放精しました。


車の温度計では外気温は14℃ですが湖から吹き付ける強風はとても冷たく、体感温度はもっともっと低い状態になっています。毎度のことですが夢中で釣っているうちにほとんど低体温症になっていることがしばしばあります。







私の場合はまず頭がぼーっとしてきて判断力や注意力が低下してきます。体の動きがダメージを受けたロボコップみたいにぎこちなくなり、湖底の石や凸凹に足を取られ転倒しそうになり、実際にザンブと転びます。目の奥が痛くなり視力が急速に低下してくるので、こうなると低体温症で意識がだめになる前に釣りはおしまいになります。







午後2時。そういえば昼食も取らずに釣っていたので、車に戻り用意していたポットのお湯でカップ麺を作りおにぎり2個で昼食。












その後コンビニで買った今年初めての柿を食べましたが、水っぽくてまずかった。





熱いカップ麺と車のヒーターで温まると、再び元気が出てきて性懲りも無くまた荒波が押し寄せる湖に入って釣り始めましたが、なぜか急に魚がかからなくなった。第二ラウンドではやっと7匹撮影したところで4時30分。


































































あたりが薄暗くなって、今日は午後6時からの打ち合わせのため北見に帰りつかなければなりません。寒さで動きがぎこちなくなっており武装解除。 帰路につく。








午後5時45分。北見に戻りなんとか時間に間に合いました。ちょっと慌ただしい釣り行になってしまいましたが楽しい時間でした。



午後8時。山岡家のとんこつラーメンの夕食。こんな時間なのに山岡家はとても混んでいて驚きました。





悪天候のため、こ綺麗な写真を撮影することが難しく、波しぶきやら魚の暴れですぐにレンズが曇って、ピントも怪しい写真ばかりになってしまいましたが大急ぎで写真を整理、出来るだけ沢山の写真をアップしました。


どうだ、こんなに釣ったぞという気持ちもありますが10年後、もしかすると100年後にも誰かのお役に立てばといったデータ的意味合いが大きいのは、いつものオショロコマや他の渓流魚の場合と同じです。


私自身、北海道の渓流魚のまともな記録写真がほとんどないためにとても苦労をしましたので、ブログシステムやらデジカメの恩恵をとことん利用して行きたいと思います。





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大荒れの屈斜路湖で岸寄りヒメマス釣り。

2024-09-08 12:04:15 | ヒメマス
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大荒れの屈斜路湖で岸寄りヒメマス釣り。





とある晩秋。金曜日の午後 1:00、天候は悪化傾向だが、屈斜路湖へ岸寄りヒメマスを見に北見市の自宅を出発。 ゆっくり走って 午後 2:10 現地着。




今日は道内各地、道外各地のほか、珍しく岩手県からの車がいたが時間的なものか車は少なく10数台しかいなかった。皆さん、向かい風の強風でルアーもフライも飛ばせず釣りをあきらめて帰り支度の人たちが多い。何組かの釣り人に聞くと、今日は天候も悪く、威嚇バイトがなく、ほとんど釣れていないとのこと。





 


さっそく釣り始めたが 湖はそうとうな荒れ模様で風が強く波が高く岸辺に激しくうち寄せている。気温は低く6℃くらい。水温のほうが高くて11℃。 岸から10mほど立ちこむと押し寄せる波で激しく背中をど突かれる感じ。









おびただしい数の釣り人たちが去ったあと、ヒメマスたちはせっせと本来の産卵行動を開始。大荒れの岸辺すれすれに集まり、オスたちは盛んに威嚇バイトを開始している。こうなると釣りやすいことこのうえない。















ほどなく強風大荒れの湖に釣り人はいなくなった。薄暗くなったころ若者が一人きたが30分ほどで諦めて撤退していった。

















最後に札幌からきたというやたら格好いい釣り師、ルアーで釣り始めたがやがて引き上げてゆき薄暗い湖にはせっせとヒメマスを撮影する私一人のみになった。 


















無心に釣っては撮影、リリースを繰り返すうちにやがてあたりは夜のとばりが降りてきた。



















気温が低く風も強く体温がどんどん下がって、気がついたら体が自由に動かなくなり、思いがけず岩で指を損傷したりしはじめたので低体温症の危険を感じ釣りを終了とした。
















結局 9♂♂4♀♀ を釣って手持ちやらネット内など、波打ち際でせっせと撮影したが、いつもと異なり動的な写真が多くなった。





















釣り終わってセブンイレブンのモンブランで一息ついた。




午後4:40武装解除して帰路につく。 




当時のコンピューター日記より。


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低体温症と屈斜路湖の岸寄りヒメマス釣り

2023-10-24 16:33:02 | ヒメマス
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低体温症と屈斜路湖の岸寄りヒメマス釣り







202X-10-22 (日)  晴れ のち曇り  -1℃~ 12℃~ 6℃ 寒い寒い寒い。

秋、屈斜路湖では陸封型ヒメマスの岸寄り産卵が最高潮の時期になりましたが、気温がやたらと低かったり雨の予報だったりでヒメマスを見に行こうという元気がわかず、うだうだ過ごす日が続いていました。













この日の予報では私の嫌いな冷たい雨だけは降らなさそう。しかし、とにかく寒そうだ。

血気盛んだった頃、この時期、盛んに出撃しては低体温症に見舞われ酷いめにあったことは数知れません。


















私の場合、低体温症の最初の症状は視力に来る。視力が低下して焦点が合わなくなり遠くのものがよく見えなくなる。


震えが止まらなくなり、時々歯がガチガチとなる。


















体の動きが異常に鈍くなり、気がついたらギクシャク、ロボコップみたいにしか動けない。やたらと転びそうになる。えも言われぬ強烈な不快な感覚に襲われ、最悪、這って移動するのがやっとの状態になる。


















最近は少し利口になって、いかに魚が釣れていても、そうなる直前に撤退を開始するので、未だ大ごとにならずに済んでいるのだと思います。


今日は意を決して屈斜路湖に出撃することにしました。



午前9時40分、北見市の自宅を出発。ひたすら走って 湖畔の釣り場には 10時50分に到着。


意外にも、釣り人の車はあまり多くなかった。ナンバープレートを見ると釧路が多く、ついで帯広、ついで札幌、網走、そして北見が少し。道内勢ばかりです。いつもの本州やら四国やらの遠征組がいなかったのは日曜日のせいでしょうか。本州勢は今頃帰路についているのでしょうか。


















私が準備をしているうちに、はや10数名の方々が次々に湖から上がって帰り仕度を始めています。聞くと、皆さん、朝から頑張って1匹も釣れなかったという人ばかり。


それでも、まだたくさんの人たちがせっせとフライ竿を振ったり、ルアーの投げちゃ引きを無心に繰り返しています。フライマンやルアーマンはかっての私もそうだったように自分の釣法に絶大なるプライドを持っています。


しかし、産卵行動に全知全能をかけて岸寄りしているヒメマスたちはルアーやフライに興味を示すことはありません。稀にヒットすることがあるとすれば、それは威嚇バイトによるものです。

















かくいう私も勇んで釣り始めましたが、最初の1時間は全く釣れず途方に暮れてしまいました。やがて湖底の状態と釣り針が古いのが原因と判明してからボツボツと掛かり始め、あまりの寒さにロボコップ状態になっているのに気づくまでに、やっと5匹を釣って撮影、リリース。














この間、私から見える範囲ではヒメマスを釣った方は皆無で、諦めて三々五々湖から上がってゆく釣り人が多かったと思います。一人、歓声とともに釣り上げた方がいましたが、それはヒメマスの卵を腹一杯食べたお腹ポンポンのエッグイーター、大型のエゾウグイを釣った模様です。




午後1時30分。寒さに耐えられず車に戻って、魔法びんに用意した熱湯でカップ麺とおにぎりの昼食。車のヒーター最強にして食後の熱いお茶とどら焼きで何とか生き返りました。






実は、この日持参したウェーダーは左腰部に見てもわからぬ小さな穴が開いているようで、じわじわと冷たい湖水が入って、最終的に左足靴下までがぐっしょりという最悪の状況になっていました。


   この項、続く。


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屈斜路湖の岸寄りヒメマス釣りとおいしいイモモチ

2022-12-05 16:31:11 | ヒメマス
屈斜路湖の岸寄りヒメマス釣りとおいしいイモモチ。
 


前項からの続き、とある秋の日の翌日   (土)  曇り 夜、ゲリラ豪雨。




朝9:00 かわいい孫娘三人を乗せ、勇んで屈斜路湖のヒメマス釣りに出発。孫長男君たちはバスケの練習があり参加せず。




今日、1時間弱で到着した現地では週末のせいか、ものすごい数の車がひしめいて湖岸の狭い道路脇にはえんえんと釣り人たちの車が駐車していて壮観だ。





一体、どれほどの車が駐車しているのか孫たちが興味本位に数えだしたが、50台を越えたあたりできりがないので止めたもよう。







ナンバーを見ると北見、網走、釧路といった地元勢は意外と少なくて旭川、札幌、函館、さらに本州各地、名古屋、京都、四国徳島からの車までいて、お祭りに近い。





今日の本州勢は何故か横浜ナンバーが多く、大きなキャンピングカーも目立つ。






釣り人だけでなく、例年のことだが重装備姿で潜水して岸寄りヒメマスを観察したり撮影したりしているグループも散見される。






湖岸に出ると、ざっと見渡す限りでは数十人がせっせとフライを飛ばしたり、ルアーなど投げちゃ引きをやっている。やたら長い竿で深場を探っているのはきっと十和田湖でヒメマス釣りをやっている人だと思う。支笏湖ヒメマス釣り特有の飛ばし浮きをやっている人はいなかった。





しかし、これらの釣り方では一般的に産卵行動真っ最中の岸寄りヒメマスはなかなか釣れない。私の見ていた範囲では30分ほどの間に釣れた人は誰もいなかった。




一方、屈斜路湖岸はやたらと広く、ヒメマスの岸寄りポイントは沢山あるので、これほど多数の釣り人が入っても、さほど混みあっている感じは全くしない。



しばしば立錐の余地もない北海道の人気サケ釣り場と比べると実にのびのびとした釣り場環境だと思う。

 


私の好きなポイントに行ってみると、釣り人の姿はないものの、潜水グループの人たちが浅瀬に体を沈めてヒメマスの産卵行動を観察中であった。幸いなことに、やがて皆さん、三々五々湖から上がって帰り支度をはじめたので、私たちはしばらく待ってから入れ替わりにそのポイントへ入った。









孫娘たちは いつもどおり 3.0m の細い渓流竿で釣り始めた。

















彼女たちのすぐ近くで、岸寄りヒメマスたちが産卵行動中で、時折はげしい水音をたてている。ふと見ると、すぐ足下に岸寄りヒメマスがきていることもある。




孫たちは、普通の渓流釣りでの竿の扱いは慣れており、次々とヒメマスやエッグイーターのデカウグイを釣り上げる。













いつも釣っている源流域のオショロコマや小型アメマス、ニジマス若魚等と較べると30cm 前後の岸寄りヒメマスの引きはかなり強い。






















いつもの渓流ではきゃーきゃー言いながら釣っているが、今日は真剣そのもの、無言でヒメマスの強引な引きに立ち向かっている。


























とうとう、うかつな力まかせの強引なファイトで竿の穂先を一本折られたのは、私。

続いて、油断したらすごい引きで一気に竿をのされてしまい、なんと穂先がスッポリ抜けてしまいヒメマス君は仕掛けもろとも遁走。

今日は、こうして1本7000円の渓流竿2本がだめになったが、まあ私たちの釣りでは竿は消耗品と考えているので仕方ないか。





次々にヒットするというわけではないが、退屈しない程度のインターバルでヒメマスがかかって孫たちは岸寄りヒメマス釣りを十分に堪能した模様。


















ヒメマスたちは手早く撮影後、すべて丁寧にリリースした。





午後3時。ほどほどのヒメマスを釣って子供たちはそろそろ飽きてきたようなのでに湖からあがった。








ところで、彼女たちの今日の目的は、単にヒメマスを釣るだけではなく、やたらおいしい屈斜路湖のイモモチを堪能することでした。





和琴半島の駐車場に古くからある2軒の売店の揚げイモモチは最高で、おまけにとても安い。










帰路、美幌峠の売店でしばらく遊んで、ここではイモモチはないが揚げイモ団子を食べた。孫たちの食欲はすごい。かわいい孫たちがおいしそうに食べるのを見るのは釣りの快感に勝るとも劣らない。




午後6時帰宅。 午後7:30から孫三女君の誕生会。手巻き寿司、ピザ、唐揚げなどのあと 子供たちはアイスケーキ 大人たちはショートケーキなどで腹一杯。食後は各自からのプレゼントの後、ばばぬき (今は超レトロなトランプゲーム ) をやって大いに盛り上がった。何故か一番若い長男君が一番で主役の三女君が、ばばをつかんだ。三女君は口惜しくてもう一回やったら まったく同じで長男君が一番、三女君がまたもや ババ をつかんで終了した。 午後9:30 お開き。 孫たちと遊んだ楽しい一日でした。  



今日は夕方から 雷 稲妻 集中豪雨 が30分ほどあったが その後は 晴れて 星空。 明日は 晴れそう。


当日のコンピューター日記より。




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大荒れの屈斜路湖で秋の岸寄りヒメマス釣り。

2022-11-26 16:02:51 | ヒメマス
大荒れの屈斜路湖で秋の岸寄りヒメマス釣り。




とある秋の日。


午前10:30。 最近、毎年恒例になった屈斜路湖の岸寄りヒメマスを見に北見市を出発。


11:30   順調に1 時間ほど走っていつもの湖畔のポイントへ到着した。


例年、私が好きな好ポイントにはすでに釣り師一人が入ってせっせとルアーを引いているが今日は朝から1匹も釣れていないとのこと。


 


20m ほど離れて釣りを開始した。最初はいくらやってもまったく掛からなかったが、1時間もやっているうちに何となく例年のコツを思い出してきました。浅い場所のを個別にしっかり狙って釣ると少しづつ掛かるようになり、湖が最初のうちはベタ凪状態であったので湖の中で魚を撮影しました。










産卵行動直前か、産卵体勢に入ったばかりのようで、まだ魚体のキズやスレは軽微。細い渓流竿での釣りでは、引きもかなりのもので、この快感を味わうために年に1-2 度ヒメマス釣りに通っています。









ランデングネットの中で放精するオスもいる。ぱらぱらぱらと卵を産み落とすメスもいる。


















せっせとこれらの岸寄りヒメマスを釣っては撮影、リリースを繰り返す。












その後、当初は無風・ベタ凪であった屈斜路湖は、天候が急変する。 


























おりからの岸に向かっての強風のためルアーはバックラッシュ、毛針は振り込みにくくなってくる。






さらに風が強まり、やがて大きな波が岸辺に押し寄せる大荒れ状態になり、仕方なく波うち寄せる岸辺でせっせと撮影を行った。













そんなわけで、後半はいつもの構図が決まったシャープな写真ではなく、思いがけず動的でみずみずしいヒメマスの写真が撮れた。この際、フラッシュ撮影と波がくるタイミングを合わせるのがとてもむずかしい。
























朝から一匹も釣れないという老練そうなフライマンが仕掛けを見せてほしいと寄ってきたが企業秘密と、とりわけ丁寧に断った。強いて言えばと、毛針は赤が良いことを教えたが今日、赤い毛針はもっていないとのこと。






この時期、完全に産卵体勢に入ってしまったヒメマスたちは、毛針やルアーが近づくだけでぴゆーっと逃げる個体が多いのでこれらの釣り方にプライドを持っているフライマンやルアーマンの方々にとっては、なかなか手強い釣りではないかと思います。





せっせと釣る私の30mほど向こうで、もう一人、コンスタントに釣っている釣り師がいた。しばらく見ていたがまさにしこしこと絶え間なく、釣っている感じ。




陽がかたむき、すでに湖から釣り人の姿はほとんど消えている。気温がどんどん下がり、水中に左手を肘まで入れての撮影で低体温症の傾向がでてきた。左手指はかじかんで感覚がなく、震えがとまらず体の動きがギクシャクしてきた感じ。もういい加減釣り飽きてきた頃 彼も岸に上がってきたので、私は近寄って おおいにほめちぎってから、それとなく釣り方を尋ねると、超企業秘密ですがと、そっと教えてくれたのはあっと驚く、まさに基本的といえばまことに基本的な釣り方でした。




この方は長年、屈斜路湖のヒメマスをつぶさに観察していて秋ばかりでなく年中ヒメマスを釣っているらしい。この時期のヒメマス釣りについては、魚の生態を調べつくしたうえに、かなり工夫を繰り返し試行錯誤の結果、現在の釣り方にいきついたとのこと。




今日、私は細い渓流竿で 35匹のヒメマス( 29♂♂6♀♀ ) を釣っては撮影してリリースを繰り返し、けっこう疲れた。夢中で昼飯も食べるのも忘れて釣っていたので午後4時、峠の駐車場で助六寿司の遅い昼食をとり、しばらく仮眠して午後6時 帰宅した。




遅い夕食は ホタテ炊き込みご飯 と サケのあら汁。


かわいい孫娘たちが声をハモらせて、私たちもヒメマス釣ってみたいだと。それから、ついでに屈斜路湖のおいしいイモモチも食べたいだと。明日はみなさん、バスケの練習が休みとのことで、それではみんなで出かけてみますか。きっと彼女らの主目的はイモモチだとおもうけれど。


             To be continued.


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荒れ狂う湖でヒメマス32♂♂8♀♀。 ネルケのプロフィール その4.

2022-01-16 17:09:33 | ヒメマス


荒れ狂う湖でヒメマス32♂♂8♀♀。ネルカのプロフィール その4.




とある秋の土曜日  晴れのち曇り 猛烈な 強風 8度C 寒い 寒い



朝9:30 屈斜路湖へ出発。 10:40 現地到着。



全国各地から沢山のヒメマス狙いの釣り人がきて林道沿いの狭い駐車場はえんえんと車で一杯。こんなにも人気のある釣り場なのは何故だろう。



あれダメこれダメが多く、おまけに有料といった本州各地の釣り場とことなり、ほとんど何も規制がなく、しかも無料なのも屈斜路湖の大きな魅力なのだろうと思う。



ところが今日の屈斜路湖は今にも降ってきそうなドン曇り、猛烈な強風が吹きつけて、かなりの大波小波が岸辺に打ち寄せる最悪のコンデションだ。



普通なら釣りなど、まったく無理といった悪天候だ。はや釣りは諦めて帰りしたくをしている釣り人が多い。




皆さんに聞いてみると、まったく釣れず、湖から岸へと吹きつける強風のため釣りそのものが無理とのこと。




それでもせっかくきたので私はウェーダーをはいて荒れ狂う湖の岸辺10mくらいまで入ってみたが、押し寄せる波と強風で体が大きく揺れて持っていかれそうになる。



これではフライも振り込めず、ルアーも強い向かい風のためバックラッシュ必発で、まったくダメだと思う。




しかし、ヒメマスの赤い魚体が数匹づつ波の下で散ったり、集合したり、激しく追いかけあったり、産卵行動をしたりしているのがなんとなく見える。



さらに激しい波でヒメマスたちからは、おそらく私がよく見えないのがよいみたいだ。























































おおかたの釣り人は引き上げて、いつものように釣り人が多くないので魚が警戒する気配がないのもよい。






























強烈な大波に背中をどずかれて、つんのめりそうになる。





強風と波で体が揺れる。水の中は暖かく、水から出ている上半身は冷たい強風でどんどん冷え込んでゆく。





しばしばすぐ近くで♂のヒメマスがクワッと大口を開けて赤い目印に攻撃を仕掛けるのが見え、盛んに威嚇バイトしているのが観察される。











結果、いつになく良く釣れて、せっせと撮影、リリースを繰り返した。





初めてやってきたという若いアングラーが寄ってきて私のランデングネットをのぞき込み、ウワー赤い、きれいだと興奮している。





しかし、みなさん、あまりの寒さと悪天候と、まったく釣れないのとで早々に退散していった。




私も低体温症で体の動きが徐々に悪くなり岸辺で、おもいきり転倒したりした。




午後2時、車にもどってヒーター全開し、震えながら昼食のおにぎりを食べた。




午後の部はさらに気温が下がり冷たい風が吹き付ける中であまりの寒さに耐えられず 4♂♂を追加してすぐに終了とした。















結局今日は悪天候が幸いしてか、ヒメマス 32♂♂ 8♀♀ を撮影、リリースして終了となった。





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ネルケのプロフィール。 その四。  北海道屈斜路湖、秋のヒメマス釣り。

2021-12-18 21:04:35 | ヒメマス
ネルケのプロフィール。 その四。  北海道屈斜路湖、秋のヒメマス釣り。 






とある秋の日。 曇り 気温10℃ 寒い 寒い 。 




朝9:00起床。  10:30 屈斜路湖へ出発。 




11:40 湖畔の釣り場に到着。

 


今日はウィークディだがそれでも車30台ほど、札幌、旭川、室蘭など道内各地のほか、本州ナンバー、レンタカーも多い。


 


はや釣り終わって帰りしたくをしている釣り人もいて聞くと、この日もほとんど釣れていないという。


 


湖は少し波があるが、この状況では魚から釣り人は丸見えで、多数の釣り人の影に、岸寄りヒメマスたちは相当敏感になっている。





今日は私の近くに左右各3名ほどがルアーを引いたりフライロッドを振っていたが私がみている数時間の間はまったく釣れていなかった。





























しかし、何かのはずみに威嚇バイトがおこったようで、急に一人が立て続けに二匹釣ったので、まったく釣れないというわけではなさそうだ。





釣り人が一人去り二人去りあたりが閑散としてきたころ、はるばる名古屋からきたという男女のアングラーがやってきた。




釣りファッションが完璧にきまっているほか、本州の管理釣り場できたえているという竿さばきが格段に上手でたちまち数匹を釣った。




あれほどいた釣り人の姿が消え、静かになった岸辺ではヒメマスたちの威嚇バイトが起きやすくなったみたい。






夕方の凪。



















放精する♂。









ヒメマス♀。

♀の画像は別にまとめてみようかと思います。















 







おお。ヒメマスだ。きれいだ。これを釣りたくて来たのです。 と破顔状態で心底嬉しそう。とても感激して熱心に撮影していました。



赤系の小型のルアーがよいみたい。

































私が終始せっせと撮影、リリースをくりかえしているのを見て、朝から5時間やっているが1匹も釣れないというフライマンがやってきました。





今度釣ったらなんとか撮影だけでもさせてほしいというので、きれいなセッパリ1♂を釣って彼にわたした。




彼は緑色のフライなので、どちらかというと赤系のフライがよいのではとアドバイスしたが赤系のフライは用意していないという。




やがてあたりが暗くなってきて、あれだけいた釣り人たちも一人去り、二人去り、名古屋のアングラーさんも消え、とうとう私以外誰もいなくなった。











































私は手元が怪しくなるまで釣り続けて、最終的に18♂♂8♀♀を撮影しリリース、そのほかのあまり美麗とは言えない個体たちはそのまま撮影せずリリースした。






















体が冷え切って。またもやいつもの低体温症寸前になってしまった。 我ながら 馬鹿みたい。


























北見にもどったらもう真っ暗。日本最北のスターバックス。最近オープンしました。






   to be continued.






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ネルケのプロフィール  その参  カップ麺

2021-11-18 17:19:47 | ヒメマス
ネルカのプロフィール その参 カップ麺







とある秋の日。 (日) 晴れ  最高気温15℃ 寒い 寒い


今日は蝶の幼虫の世話やら、たまりきった画像の処理やらやること一杯で、魚釣りはどうしようか迷いに迷ったがとても天気がよいので、午前10時に岸寄り中のヒメマス(landlocked Oncorhyncus nerka )釣りに北見市を出発。



午前11時過ぎに現地着。


全国各地 全道各地からの車が日曜のせいか、まさに沢山の車が駐車しており今日は北見ナンバーも多い。

 
私が着いた頃、はや釣りを終わって帰路につく車も多くみられた。













何人かの釣り人に聞いてみたが、ほとんど釣れていないとのこと。














毛針やルアーにはなかなかこないようだ。岸寄りしているヒメマスは産卵行動に専念しており いくら喰わせようとしても滅多なことではヒットしない。

















頼みの威嚇バイトも、こんなにたくさんの釣り人がいてはヒメマスも警戒してルアーやフライを噛みにはこないようだ。
















それでも皆さん、投げちゃ引きや、毛針の振り込みを無心に続けています。

















突然、激しい水音。やったーっ、エッグのフライに食いついたー と叫ぶ釣り人がいた。しかし、それはおもったとおり大型のウグイでした。














 

ダブルハンドを思い切り振り回してフライを遠投する人、岸辺で足下のヒメマスに喰わせようと粘る人、なんとか威嚇バイトを起こさせようとルアーを踊らせる人、スプーンのルアー三本針で岸辺のヒメマスを狙い引っ掛けを試みる人、無心にキャストを繰り返す人、ものすごい長竿をだしてかなり深いところまで立ちこみ浮き釣りで頑張る人など実に様々だが、ほとんど釣れていないようでした。













昼食はイクラおにぎり、お湯を持参したカップ麺。冷たい水に手を入れての撮影を続けて、低体温症なりかけ寸前状態で、暖かいカップ麺は最高。いつも低体温症でひどい目に遭っているので今日は暖かいカップ麺を用意してきたのだが、温まり最高。スープまで全部飲んでしまいました。







私は もう一匹 もう一匹と 撮影、リリースを続けて気がついたら 湖畔には釣り人が誰もいなくなっており、もうあたりが暗くなって  4:30武装解除。



              この項、 続く。





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ネルケのプロフィール  その弐 威嚇バイト

2021-11-12 20:57:22 | ヒメマス
ネルカのプロフィール その弐   威嚇バイト





とある秋の日。 (金) 曇り 18℃


朝9:30 屈斜路湖へ向けて北見市を出発。峠は晴れて湖がきれいで撮影。

10:40 屈斜路湖畔へ到着。 湖はベタナギ。

私の好きなヒメマス( landlocked Oncorhyncus nerka )の岸寄りポイントでは、はや14名ほどの釣り人が ルアーやフライで釣りをしていたが ほとんど釣れていないようであった。





釣れないので早々に引き上げた釣り人もいたというから、朝方はずいぶん賑わっていたようです。






ヒメマスは岸寄りしていたが、まだ最高潮ではなく個体数はあまり多くはない。





かっては足の踏み場もないほどのヒメマス岸寄りがあったというが、近年はそんな光景は見られないらしい。






今日はベタナギで 釣り人の動きが魚にもはっきりと見えるためか警戒心強く、なかなか掛からないのかも知れない。







産卵行動に夢中のヒメマスたちを普通の方法で釣ろうとしたところで、この時期は摂食そのものにまったく興味がないので、それはもともと無理な相談だ。





産卵行動中のヒメマスたちは近くにルアーや毛針がくると警戒してぴゆーっと逃げて行くものすらいる始末。






思いあまってスプーンや小型ルアーの3本針を利用して引っ掛けを試みる釣り人も多いが、狙って引っかけようとしてもヒメマスはやたら素早く動き、巧みに逃げて滅多なことでは掛からない。



実は岸寄りヒメマスの引っ掛け釣りはやってみるとはっきりわかるが、普通のやりかたでは極めてむずかしく、まず困難といえます。( 11月に入り、産卵行動終了後のへたりヒメマスは掛かることがある。)




その結果、皆さん、文字通り、むなしい投げちゃ引き、むなしいフライの振り込みを数時間もやり続けて、やっと事態を悟り、引き上げてゆく方が多いようです。




そんな中、稀ですが何かのはずみでしょうか、立て続けにヒメマスヒットの釣り人も見かけます。パチンコと同じでそんなラッキーを経験した人はリピーターになるのかも知れません。






やがて、産卵行動中のヒメマスはほとんど摂食せず、威嚇バイトでヒットというパターンしかない事に気づくと一気に釣り果があがってきます。



威嚇バイトとは、♂が自分の産卵行動の邪魔になる♂を全力で追い払ったり、自分の産卵場所に侵入しようとする他の個体を追い払う♀が、思い切り相手に噛みつく様子を指します。



しかし威嚇バイトはヒメマス♂♀の数が少ないと威嚇する必要もなくなり、釣り人の数が多くなると警戒するため急速に見られなくなり、結果、滅多に釣れないといった状況になります。







この日、私は午前11時から午後2時まで3時間でやっと 2♂♂2♀♀ を撮影しリリースしました。






今日はめずらしく湖に波や風がなく湖の水中で撮影を行った。







やがて 雲が広がり、強風が吹き始め、雨も降り始めたのでこれ以上の釣りは無理と判断し、武装解除しました。


 



釣りを終えて帰り支度をしている釣り人たちに聞くと、今日は、みなさんヒメマスは1匹も釣れていないとのことでした。岸寄りヒメマスの数がまだ少なく、反面、釣り人がとても多かったため威嚇バイトが起きにくかったのかも知れません。







   この項、続く。




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ネルケのプロフィール。 その1。

2021-11-03 21:52:39 | ヒメマス
ネルカ(ヒメマス)のプロフィール。
 その1。










秋になると 北海道屈斜路湖では 産卵のためヒメマスたちの岸寄りが始まります。ヒメマス landlocked Oncorhynchus nerka の画像を呈示しながらネルカのプロフィールについて述べてみます。





屈斜路湖は1938年の屈斜路湖地震による水質悪化があり、さらに1950年ころからの急激な温泉開発で温泉水流入による湖水の酸性化、同時にアルミニウムイオンの濃度が魚類にとって致死的レベルに高まった。




そのため1960年ころまでに屈斜路湖の魚類は、ほぼ壊滅状態となり、ついには死の湖になった。





その後、温泉開発が収束したせいか湖水の中性化がすすみ徐々に魚類が棲息可能な環境がもどりはじめました。





1968年以降、屈斜路湖に種々の魚類の放流が行われはじめました。


また屈斜路湖へ流入する小河川群に避難していたアメマス、ウグイなどがもどってきたのか、湖の魚類相が少しづつ回復し現在に至っています。











ただ、攻撃的外来種ニジマスの放流は、いくつかの深刻な問題の火種になっています。





屈斜路湖にはかっては漁協があったようだが 魚類資源が減り1954年に解散、以後漁業権設定のない湖になっている。





すなわち、あれだめ、これだめ、それもだめ に縛られる本州方面の管理された湖と違い、自由に無料で釣りができる湖として近年全国的に人気が高まっている。








釣り方の規制もなく、まさに完全に自由な釣り場で当然、然別湖のような管理人や監視者などはいません。







完全に自由な屈斜路湖の釣りのイメージはとても大切なもので、このスタンスは決して崩さないほうが良いと思います。








規制とまでは言えませんが、唯一、釣った魚は持ち帰らないでほしいとの弟子屈町から釣り人へのお願いがあるのみです。








幸いといおうか、屈斜路湖の魚は、とてもまずいので知っている人は決して食べない。







持ち帰っても法的には問題はないが、屈斜路湖の水質がよくないせいか魚類の味は食に耐えない。

















以前、屈斜路湖で釣ったというニジマスをいただいたことがありムニエルにしたが、まずくて完食できなかった。








和琴半島のキャンプ地では屈斜路湖に繁殖する外来種ウチダザリガニ採りが人気だが、これも阿寒湖産とは異なり、茹でて食べても吐き出すほどまずいという。









ちなみに屈斜路湖畔で採取した山菜ギョウジャニンニクもなぜかとてもまずかったことを思い出した。







すなわち、屈斜路湖の魚類は水産資源としての価値は低く、近年流行のフライ、ルアー釣りのターゲットとしてフィッシング市場を維持したり、多少の地域活性化をになうといった価値が際だっているといえます。実際、湖岸に停められている釣り人の車のナンバーをみると遠く道外のものやレンタカーがとても多い。






北海道の湖にはヒメマスが棲息するところが多いが、本来 native のヒメマスは阿寒湖と北見市近郊のチミケップ湖のみで、これ以外の湖のヒメマスはすべて放流によるものである。






現在の屈斜路湖のヒメマスは 1994-1995にかけて、釧路川に遡上したベニザケ親魚由来の稚魚放流がおこなわれたが、これが起源とされています。







これは、屈斜路湖で育ちスモルト化したものが降海・遡上型となりベニザケ資源になることを期待したものとおもうが、残念ながらそうはならず、淡水の屈斜路湖内で世代交代を繰り返す湖沼型個体群( 尾叉長28cm前後と小型 )となり現在に至っている。






ただ、2009年の調査では 採捕された 573個体中1匹のみだが 尾叉長 63.6cm、体重3.12Kg と大型で 耳石の Sr. : Ca 比の検討から降海・遡上型と思われる個体が捕獲されており、きわめて稀にだが降海・遡上型もみられることがわかった。





湖沼型個体群はヒメマス、降海・遡上型はベニザケと言い分けるとわかりやすく、ベニザケは水産資源保護法、および北海道内水面漁業調整規則により川での捕獲(いわゆる密漁)は禁じられるが屈斜路湖のヒメマス捕獲はこれらの法律には抵触しない。




   ネルカのプロフィール 2 へ続く。






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岸寄りヒメマスの群れと巨大ヒグマ

2020-01-31 14:49:47 | ヒメマス
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岸寄りヒメマスの群れと巨大ヒグマ





2019-10-25 (金) 晴れ のち曇り 13度C  風が冷たくとても寒い



朝10:00 この時期、産卵のため群れをなして岸寄りしてくるヒメマスを見に近郊の湖に出発。




11:30 現地到着。 まず早めの昼食。




私のモンブランをかすめとるかみさんは許せない。




車の外は風のせいかひどく寒い。



あまりの寒さにかみさんがひるんで帰ろうなどと言うのをなだめすかして釣り支度する。




浅瀬に5-10匹ほどの小さな群になってヒメマスが岸寄りしていた。


そんな群があっちにもこっちにもいくつも見える。



婚姻色で赤くなった魚体の群れが追いかけ合ったり、からみあったりしながら水深1mほどの岸辺を移動してゆく。



私たちの他には、遠くに釣り人が一人、黙々とルアーを引いていた。



しばらく見ていたがまったく釣れる気配はなかった。



後に、聞くと朝からねばってやっと2匹釣れた由。




完全に産卵体制に入ってしまうとなかなかルアーにはこないようだ。




このあたりはモミジがきれいな美しい砂地の湖岸だ。




岸から10-15mまで立ちこんで岸の方向を見ながらしっかりヒメマスの群を視認しながらせっせと釣った。





















岸を背にすると光のかげんで魚が見えなくなるのだ。

















♂はカラフトマスに匹敵するすごいセッパリで♂も♀も尾びれと尾部は明るい美しいオレンジ。





















個体によって赤い婚姻色の出方が違うようだ。




頭部は赤みが少なく、体幹はカナダやアラスカの遡上ベニザケのような真紅の婚姻色の個体はなかった。




30-40cm の大きさだが けっこう引きは強くてランデングネットがなければ確保がむずかしい。




♂にくらべると♀はなかなか釣れない。それでも数匹がかかった。







このほか恐らくエッグイーターとして岸寄りしている40cm の大型ウグイもかかった。




波打ち際でのヒメマス撮影は砂地の岸辺がすぐ濁るためむずかしくフキ写真(魚体の下にフキの葉を置く)で撮影した。 




撮影したヒメマスは全てリリースした。




かみさんは途中で低体温症になりかけて車へもどった。




午後3時。あまりに寒いので私も釣り中止、武装解除し帰路につく。 




   巨大ヒグマとの遭遇。




美幌峠から数Km 美幌側へ下ったあたりで50mほど向こうのアスファルト道路右端に真っ黒い大きなゴリラみたいのが立っていた。




かみさんが 何で北海道にゴリラがいるの ???? 。



バカ、ゴリラじゃない。ヒグマだ。でかい。



ヒグマが立ち上がっていたのだがすぐに四つ足にもどって足早に道路を横切った。



かみさんがスマホを構えたときには既にヒグマは森の奥に消えていた。 


あまりに一瞬の出来事で驚いたり感激したりする間もない出来事であった。




私は開発が進んでいる美幌川水系にはヒグマはいないだろうと信じて長年通ってきたが、ヒグマは............いた。


しかも、やたらとでかいのが。


今後は、これまでの考えを改めて、慎重にならざるをえないと思う。





夕食は体が冷え切ったので美幌の三八ラーメンを食べようかと思ったが準備中で、近くの山岡屋のトンコツラーメンを食べたがおいしかった。










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