オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

1m10cm、渚滑川の超巨大ニジマス

2012-12-31 14:15:58 | 大型魚
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昭和40年6月8日に北海道中標津町の標津川で釣り上げられた超巨大ニジマス。
この頃は大きな魚は別に珍しくなかったのであまり撮影時の記憶がないが 、こうして見ると相当大きなニジマスだ。旅行で中標津町に立ち寄ったとき、たまたま民家のおじさんがみせてくれたもの。




昭和63年7月1日、北海道滝上町在住の武山貞郎さんは自宅のすぐ裏を流れる渚滑川水系の支流で大きな魚がいるのを発見し、これを捕獲した。
そこはヤマベ釣りで有名な渓流でこんな大きな魚は見たことも聞いたこともなかったという。
あまりにも巨大な魚であったのでとりあえず冷凍保存した。イトウ釣りなどで有名であった土橋克彦氏ならわかるのではないかと彼に連絡が入ったので土橋氏はこの魚を見に現地まで出かけた。

冷凍庫から出てきた巨大魚は計測すると 1m10cmあったという。一見してニジマスであることはわかったが、さすがの土橋氏もこんな大きなニジマスは初めてであり剥製にして保存することを勧めた。

冷凍庫から出した 渚滑川の体長1m10cm .重さ11Kg の超大型ニジマス。     喫茶店ブリッジ 土橋克彦氏 提供。





後に剥製にするため完全に解凍したときの計測では1m5cmであったという。体重は11Kg で腹を裂くと卵がびっしり詰まっており産卵前の♀ニジマスであった。
剥製が完成し 再度計測するとおよそ1mの大きさになっており、10cmほど小さくなってしまった。このように魚体の大きさは死後かなり変化するもののようだ。一般的に捕獲した直後、生きているときが一番大きい計測値がでるようだ。

ちなみに図鑑やインターネットでニジマスの大きさを調べてみたが普通ドナルドソンでも70-80cmが最大級の大きさで、この個体のように野生化して1mを超えるものはきわめて稀と考えられた。



剥製になって保存されている超大型ニジマス。喫茶店ブリッジ 土橋克彦氏 提供。



1988年3月19日に斜里川で土橋克彦氏が釣り上げた正真正銘のスチールヘッド。つまり海から産卵のため遡上してきた降海遡河型ニジマス。
体長76cm. 重さ4.7 kg. スチールヘッドは直訳すると鉄頭。羅臼側の根室海峡で捕獲されるウミニジマスを漁師の人たちはテツと呼んでいるという。実際にスチールヘッドが釣り上げられることは極めて稀で、この個体は剥製になって喫茶店ブリッジにある。



私が2006年に釣ったスチールヘッドは撮影後においしく食べてしまった。





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標津川水系、手つかずの森、源流域に棲むオショロコマとヤマベ

2012-12-30 10:04:40 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年7月11日。
今日は大気の状態がきわめて不安定で天候不穏だがF氏と朝早く6時30分に北見を出発。8時30分に目的の西別川支流に着いた。カワマスとオショロコマの雑交状況の調査を試みる予定であった。現地へ着いたとたんに不穏であった空模様は急変、まわりも見えないほどの猛烈な土砂降りとなった。雨足は治まる気配がない。仕方なく作戦変更して急遽、標津川支流へオショロコマとヤマベを見にゆくことになった。標津川水系には実に多数の支流がある。そこはF氏が得意とする渓流で渓流沿いの古い作業用の林道は、もはや相当に荒れ果てているせいか、滅多に人が入ることがない。ほとんど手つかずの水域と言って良い。もちろん、そこは完全に凶暴なヒグマのテリトリーでもある。実際に、この付近でハイキングにきた子供が一人行方不明になっているがヒグマに襲われたのではないかと囁かれている。雨は局地的な集中豪雨のようで、西別川を離れるにつれて小やみになってきた。やがて降ったり止んだりの空模様となった。荒れ果てた林道を記憶をたよりに道に覆いかぶさる笹や灌木を押し分けながら走る。当然、車はキズだらけ。車のキズを気にするようなら源流域での釣りは無理だ。試行錯誤を繰り返しながら走り、ほどなく目的の渓流の源流域にたどりついた。



釣りはじめてすぐは、ヤマベは少なく、小型のオショロコマが入れ食い状態であった。オショロコマは色々なパターン・色調の斑紋だが概して目をみはるような美しい個体は少ない。いまだ、ある特定のパターンには収束せず、自然度の高い十分な面積の水域に生息し、遺伝子の多様性をしっかり保っている。実に健康的な個体群といえる。標津川水系源流域で一般にみられる地味な感じのオショロコマたちだ。












かなり釣り下ってから、ヤマベは2年魚を中心に釣れ始めた。エサが豊富なようで小型だが栄養満点の美しいヤマベたちだ。この渓流は基本的には平野部の深い森のなかを流れる、だらだらとした川だ。ところどころにうっとりするほど良いたまりがある。そこはオショロコマとヤマベが釣り堀状態に群泳している。まず素早いヤマベがひとしきり釣れてそのあとオショロコマが釣れてくる。









































一カ所であまりこまめには釣らず、どんどん釣り下って行く。そうしないと今日中には川から上がれない。川は下るにつれて林道から離れる一方だが、ある一カ所でほとんど消えかけている作業用林道が接近し、少し笹をこぐとその林道にはいれる。そこから歩いて入渓地点にもどることができるのだ。この川を上がるワンポイントを見逃すと、とても危ない。今日はそこで木に手ぬぐいを縛り付け、今後のための目印にした。

今日は時間の関係で水中写真撮影は行わず、簡便な手持ち写真ばかりになった。撮影したオショロコマはすべて丁寧にリリースした。おいしそうなヤマベを少しキープした。










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オショロコマの森へのニジマスの侵入

2012-12-29 08:56:55 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-8-29
我が家から比較的近い十勝川水系の源流域にビクをぶらさげてニジマス釣りに出かけた。この水域は深い森の中にあり、従来はオショロコマとハナカジカしかいなかったのだが、近年ニジマスが目につく。


窓から半身をだして白い毛をたなびかせているプリンちゃん。熊がでたらボクが戦うと固く決意している。


従来、この水域はオショロコマ一色でニジマスは見かけなかった。










オショロコマの次に多かったのは、ハナカジカ。近年、何故か激減しています。



この川のはるか下流域ではフライやルアーでのスポーツフィッシングの対象魚として毎年ニジマスが大量に放流されてきた。ニジマスは自然繁殖を始めて、やがて源流域のオショロコマの森にまで遡上侵入するようになった。途中にダムがないのでどんどん源流域にまでニジマスが入ってくるのだ。産卵のため遡上する親ニジマスと、そこに棲むようになった若魚、幼魚とがいる。多少立派なたまりには大抵ニジマスがいて圧倒的パワーで明らかにオショロコマを圧倒し駆逐している。ニジマスは強烈なファイトで釣って楽しく、食べておいしい。オショロコマは釣り味は最低、食べてもまずい。最初の頃はニジマスが釣れるようになってむしろとてもうれしく感じたものだ。しかし、ブラックバスやブラウントラウトと同じく冷静になって考えてみればこれはとんでもない事態であることは疑う余地もない。幸い、まず真っ先にニジマスが釣れて、そのあとにオショロコマが釣れてくる。ニジマスがエサの先取りをしていることは明白だ。そのため釣り人による釣り圧がニジマスの大繁殖をある程度防いでいる。これまでの多くの事例をみるとニジマスはつくづく釣り圧に弱い魚だと思う。一時的にニジマスの好釣り場として有名になったが最後、たちまち釣りきられてしまう事例をよく見てきた。

ニジマスが食べたくなったらオショロコマ生息域に侵入したニジマス駆除にでかける。ニジマスは食べるために釣り、貴重な在来種オショロコマは釣れても丁寧にリリースしている。オショロコマ生息域にニジマスが侵入するのを快くおもわず積極的に駆除と称してニジマス釣りをする人もいて、その一人に会ったことがある。彼は釣ったニジマスを憎しみを込めて全部陸地に放り投げていた。私たちはそこまでは出来ず、せめておいしくいただくことにしている。いづれにしてもオショロコマ生息域にニジマスが侵入する可能性がある水域でのニジマス放流は今後は絶対に行うべきでないと思う。ニジマス放流にかかわる方たちは、強くこのことを念頭に置いていただければと思います。しかし、オショロコマにとって、さしあたっての最大最強の恐怖はニジマスよりもオショロコマを徹底的に釣り切ってゆく一部の釣り人であろう。川にオショロコマがあふれていた時代はもうとっくの昔に終わっている。できればオショロコマはリリースしてあげていただければと思います。






これはおいしいムニエルにしましょう。



この日は、橋に熊の糞をみつけた。糞の中にラズベリーの種や小甲虫や蛇の皮がみられた。この時期、熊が何を食べているかがよくわかる。





鹿の親子がいました。実は最近、子鹿は熊のもっとも好きな餌になっています。





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早春の常呂川源流、エゾタヌキ夫婦の悲しい最後

2012-12-28 12:07:08 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年5月19日。
低温注意報がでており気温は5℃。ひどく寒い。山間部はもっと寒い。常呂川の支流の源流域に早春のオショロコマを見にいった。そろそろ人家が無くなってきた頃、アスファルト道路上に二匹の狸の死体を見つけた。長年北海道の山野を歩いてきたが野生の狸をみたのはこれで3回目。一匹目にはカラスが群れていて、もう目玉がくりぬかれていた。



二匹のエゾタヌキの死体は夫婦と思われ、お互いにおよそ100m離れて転がっていた。一体どんな状況で車にはねられたのだろうと考えるだけで心が痛む。ひっきりなしに車が通るのでそのうち狸せんべいになりことは間違いない。道路脇に死体をずらしておいた。



この時期はオオバナノエンレイソウが満開であちこちに白い花の群落を形成している。この花は北海道大学の校章になっている。



オオバナノエンレイソウの群落。


オオバナノエンレイソウの群落


エゾエンゴサクは青から紫の花をびっしりつける。この植物は羽根の透けたアゲハチョウ、ヒメウスバシロチョウの食草でもある。


紫や青の花には必ず白花が出現する。珍しいエゾエンゴサクの白花。



これはエゾムラサキツツジの白花。


アスファルト道路を離れ、林道をえんえんと走る。トドマツ、エゾマツを主体とする森林の中に常呂川源流域の渓流が見え隠れし始める。夏場はうっそうとして川は見えない。
いつものポイントで入渓するが、夜来の雨と雪解けの増水で川は褐色に濁り水量も相当多くて釣りはほとんど困難な状況であった。


褐色の濁流、増水した常呂川源流域の渓流。



それでも僅かながらオショロコマが釣れた。くすんだ青灰色の早春のオショロコマだ。常呂川上流域のオショロコマは何故かくすんだような色調で鮮やかさがないのが特徴だ。手早く撮影して丁寧にリリースした。川の水も雪解けの増水で混濁しており、きれいな水中写真はむずかしかった。








アメマス若魚も少し釣れた。さすがに今日は川の状況が最悪のせいかあまり釣れない。アメマスの1匹は、よどみに放したら、5分後にまったく同じ個体が釣れてきた。


このあたりでは珍しいチシマザクラが満開の花をつけていた。








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道南の川で50cmの同一ニジマスがリリース後1時間でまた釣れた。

2012-12-27 19:59:18 | 大型魚
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20XX年7月16日。
この数日間、ブラウントラウトの撮影を兼ねて道南の川をあちこち釣った。道南にくるときは長万部の温泉旅館のTさんのお世話になる。彼はこのあたりの川を知り尽くしており、長竿を用いたヤマベの本流釣りの名手だ。彼のお薦めでヤマベとアメマスと虹鱒のいる近くの川に入った。かなり大きな川だが浅い。相当に河川改修工事が行われているが水は清冽で水量も多い。まず、最初のポイント、落差こうの下のたまりでアメマス、ヤマベ、ニジマスを釣ったが思いがけず魚影が濃い。大きなやつは引き抜けず、なんとかいなしているうちに最終的には逃げられてばかり。やっと手元に釣り上げた大型アメマスもハリス止めで糸が切れて逃げられた。夢中で釣っているうちに長年愛用してきた帽子を川に流してしまった。ヤマベは中型個体が多かった。今日は、このあたりの川でのヤマベ釣りにも多少慣れてきたせいか、けっこう釣れるようになった。要するに道東のヤマベと比べると当たりが格段に弱いということを念頭におけばよい。























近くに熊が住み着いているという沢があった。この沢には必ず熊がついているので入らないようにと言われていた沢はパス。きっと魚が多いのだろう。本流沿いも、いかにも熊がでそうな川だが、ざぶざぶ川をこぎながらひたすら釣り登った。道東では、普通こんな大きな川で渓流魚を釣ることはない。途中、ポイントはあまり多くないが、立派なたまりではどこもよく釣れた。大きな壊れた橋桁のあるとても深いたまりはとりわけニジマスが多く、そこで50cmのニジマスを釣ったというより運良く釣れてしまった。道南の野生化ニジマスのあまりのパワーに、ああもうだめだ逃げられるという思いが何度も頭をよぎったが、必死に竿を立てて5分程がんばったら、急に虹鱒が力つき、すーっと寄せられるようになった。何度か失敗したがランデングネットでやっと取り込んだ。美しい♀のニジマスだ。撮影後、丁寧に放流した。





さらに登るとごうごうとダムから水の落下する音がしてくる。ダムまで100mほどのところに石垣のあるたまりがあってそこで初めはニジマス、続いてヤマベが入れ食いとなった。きりがないほど良く釣れた。ニジマスは15-20cm で大きくはない、ヤマベは同じくらいのサイズの良型であった。圧倒的に虹鱒が多い。この川は自然繁殖ニジマスが多すぎると言わざるを得ない。ヤマベも相当数放流されているようで唯一のネイティブトラウトのアメマスはとても少ない。



















あまり長距離の遡行ではなかったが十分に撮影ができたので早めに引き返すことにした。本日最大のポイント、大きな橋桁の深みでさっき放流したばかりの同じ50cmのニジマスがまた釣れた。さきほど釣ってリリースしてからまだ1時間しかたっていない。さすがに最初ほどのパワーはなかったがこれじゃあニジマスもオショロコマも同じではないか。撮影して再放流した。







この川はかってヤマベがとても多く、しばしば釣り雑誌に大きく紹介されたため入渓者が激増、魚がまったくいなくなったが、その後訪れる釣り人もいなくなり、そのためか近年また魚が増えてきているという。しかしT氏の話ではこんなに釣れたことはなかったらしい。こちらではヤマベ(放流が多いという)が最も珍重され、アメマスは食べてまずいのでニジマス、ブラウンより格下でウグイなみの扱いですとT氏が語っていた。唯一のネイティブトラウトも道南では冷遇され、形なしのようだ。



とてもおいしいヤマベの干物の焼き魚。こんなおいしい干物は初めてであった。









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道南のヤマベ、本流釣りの名手

2012-12-26 19:54:01 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-7-15  晴れ
長万部(おしゃまんべ)の夏の朝は濃い霧がかかることが多いが午後にはすっかり晴れた。長万部近郊にはヤマベ釣りの名所がいくつもあってシーズン中はヤマベ釣り師たちでにぎわう。

ヤマベ釣りには渓流釣りと本流釣りがあり、渓流釣りは早い者勝ちで解禁日からしばらくたてば大方釣りきられてしまう。しかし本流釣りはまったく話が変わってくる。まさに釣り師の腕次第だ。

7月中旬、T氏に案内していただいたS川のほれぼれするようなおおたまりにはいつもヤマベが群れているが、一般の釣り人にはほとんど釣れない。

私も愛用の4.8mの竿を使い道東のヤマベ釣り用のごつい仕掛けで本流釣りをこころみたが時折大きなウグイが釣れるばかりでヤマベはまったくかからない。

しかし、ものすごく長く細く繊細な、この川の本流釣り専門の長竿を巧みにあやつって、とても繊細な仕掛けでヤマベ釣りをするT氏はさすがに名手だ。

大小沢山のヤマベがおもしろいように次々にかかる。私の竿、仕掛けと腕ではここでのヤマベ釣りはまったくお手上げだ。私は道東の山岳渓流専門の釣り師であることを改めて痛感させられた。

しかたなく彼の釣ったヤマベがビクに入る前にせっせと撮影させてもらった。




































彼はヤマベの状態が最高の時期しか釣りをしない。よく肥えて脂ののったヤマベたちは三枚に下ろされ、おいしいヤマベの干物になる。ヤマベの干物は彼の経営するスナックの名物料理だ。彼は調理師の資格もあるヤマベ料理の名人でもある。





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道南の川でのアメマスの位置づけ

2012-12-25 19:34:40 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-7-17
道南での川釣り4日目。今日は一人で長万部川本流を釣り下った。川原には羽化したばかりのカラスアゲハ夏型があちこちで吸蜜していた。このあたりは水が澄んで川底の石も綺麗で実に美しい川だ。一方、水量、流速はあるが、全体的にだらだらした浅い水域が多い。ところどころに結構なたまりがあるが魚信はなかった。ただ、昨日のヤマベの本流釣りのように私の腕が悪いのと、大きな川での釣り経験がないせいかも知れない。唯一、小渓流が流れ込むところにある大きなたまりでアメマスが4匹かかった。かなり大きなのもかかったが手元で糸が切れたり、ばれたりして結局32cm1匹のみ取り込んで撮影に成功した。これまでの3日間と違って今日は大した釣り果はなかったがなんとか良型アメマスの写真は撮れた。









早めに目的の橋まで釣り下ってしまったので炎天下、釣りスタイルのままえんえんと国道を歩いて車の待ち合わせ場所へもどった。国道に自動速度違反取り締まり機オービスがあった。なんと、その数百メートル先で警察がネズミ捕りをやっていた。暇なので木陰にすわって様子を見ていた。オービスを通過したあとドライバーは本能的に加速するので、次から次へと捕まって、他人事ながら見ていて実に悲惨な光景だ。人間心理を巧みに利用しているとはいえ長万部警察はさぞや検挙率をかせいだことでしょう。幸い私を迎えにきてくれた長万部川の釣り名人T氏の車はねずみ捕りの前で急に減速する形になり手ぐすねひいて待っていた係官は肩すかしを食った形になった。



カラスアゲハ Papilo bianor のきれいな写真が撮れた。



アメマスを釣った話をすると、彼は気の毒そうにこの付近ではアメマスはウグイと同等かそれ以下の扱いだと話していた。やはり、道南ではおいしいヤマベが別格に扱われているようだ。



このように道南のアメマスは明るい色調で白斑は大きく純白で、正にアメマスらしいアメマスと言える。
一方、ダムなどで海との交流を断たれて長い時間を経過した個体群は色調は暗化し白斑は細かくなり、鮮やかさは無くなり、いわゆるエゾイワナと称される外観へと変化してゆく。




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然別湖のミヤベイワナを釣る その弐

2012-12-24 10:32:21 | ミヤベイワナ
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20 XX-6-26(日) 朝方小雨のち曇り 寒い

朝3時40分起床。昨晩用意しておいた冷たいおにぎりとホテルのサービスのお菓子を食べ、車でオショロコマ遊魚ボート乗り場へ向かう。もう沢山の釣り人が来ていて、用意をしている。

みんな釣り雑誌から抜け出してきたみたいに完全装備が決まっていてやる気まんまん。殺気すら漂っている。私たちのスタイルはあまりにも素人っぽかった。それにしても眠い。





この際、恥をしのんでお願いしてみるしかない。
竿を忘れてきました。どなたか予備の竿があったら貸していただけませんかと聞いてまわるが、こいつらアホかといった一瞥が返ってくるばかり。

何人もに軽くあしらわれた。しかしよい人たちはいるものだ。

帯広からきた二人組のヤングになんとかスペアの釣り竿とリールを貸してくれないかと拝み倒して貸してもらった。スペアだけあってなんともひどいオンボロ竿とリールだ。それでもこの際涙がでるほどありがたかった。

救命胴衣をつけ妻と二人でボートでこぎ出した。よーいドンで皆一斉に良さそうなポイントを目指し漕ぎ出したが力のない私のボートは遅く、みるみる取り残されてしまった。





仕方ないので桟橋からあまり離れないところで釣り始めたが、これが結果的に良かった。今日は小雨が降り波もあってとても寒い。昨日までは気温が高く水温があがりベタ凪でほとんど釣れない日が続いていたもよう。確かに水はあまり冷たくない。

湖の水温が上がり低水温を好むオショロコマは水深20mほどに深く潜っている可能性があるとのことでカウントダウン20秒でやってみて下さいとインストラクター氏が皆に話していた。それでは足りないと考え私たちは40-60秒でリールを巻き始める釣りかたでやってみた。

一般的にオショロコマには赤いスプーンかスピナーが良い。思い切り風上に投げてジッと我慢のカウントダウン。ボートが流されるのにまかせゆっくりリールを巻く。やがて大きなオショロコマがすぐそばまでルアーを追ってくるのが見え始めた。

食いつかずボートの底をぴゅーっと魚が走り抜けて行く。そんなことを繰り返しているうちに、やがてガツンと当たりがありぐんぐんぐんと竿が引き込まれる。




最初は興奮して強引にリールを巻いた。しかし手元まできたところで大暴れしてシングルフックバーブレスの針がはずれて逃げられてしまうことが続く。

あわてずにリールを巻きながら、暴れられないようにゆっくりよせてネットで頭から素早くすくい上げる。だんだん慣れてきた。

妻は必死にリールを巻き魚を寄せたが手元まできたところでなんとリールの柄がスッポリ抜けてしまい、もたつく間に魚は逃げる。

結局、最終的に私が7匹、妻が4匹釣って写真撮影した。しかし写真撮影しようとすると、また暴れて針がはずれて逃げられる。

30-45cmの大型個体でヒレが大きく背部は湖の水の色と同じ濃い緑色で♀の腹部は銀ぴか、♂は薄く黄色調をおび、歯がするどい。赤点紋理は淡いピンク色である。確かにこんなオショロコマは見たことがなかった。







コラ、このようにミヤベイワナを水から上げるのは、実はルール違反。





監視のエンジン付きボートが走り回って巡回するのは、ちょっとうっとうしくてやかましい感じ。













気がついたら釣っているのは私たちだけになった。私たちは最後に上陸したが他の人はあまり釣っておらず、一匹も釣れずに早々に釣りを切り上げた人が多かった模様。竿を借りた二人も釣っていない口ぶりで長いこと私たちが上陸するまで待たされて不機嫌なお顔でした。本当に申し訳ありません。借りたリールの柄を壊してしまいましたと謝ると、それは最初から壊れているので気にしないようにと言われ一安心。

ここは管理釣り場であるという感じが強かったが、結構楽しい釣りであった。また機会があれば今度は自分の釣り道具を忘れずに釣りに来てみたい。

遊覧船船着き場に大型ウグイの群がいて壮観だ。ニジマスも少し見えたがオショロコマは低温を好むのでここからは見えなかった。湖をみおろすレストランのトイレ前に大きなオショロコマのホルマリン液浸標本♂♀があった。写真撮影をした。真っ白に変色しているものの、かっては60cmを越えるミヤベイワナがいたという立派な物的証拠である。











これは以前水族館で撮影したミヤベイワナです。


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然別湖のミヤベイワナを釣る その壱

2012-12-23 10:24:41 | ミヤベイワナ
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20XX-6-25(土)曇りのち雨
オショロコマを調べているからには一度は行かねばならないと考えていた然別湖へミヤベイワナ釣りに出かけた。途中のあちこちの渓流でオショロコマを釣っては撮影しながら然別湖へと車を走らせた。やっと然別湖が近づいてきたところで空模様が不穏、雨が降ったり止んだりし始めた。気温も急速に低下。然別湖は標高840mにある湖なので気候の変化が激しい。ミヤベイワナ釣りは土日が混むようで、今回はキャンセル待ちでやっと釣り券を手に入れたのだが明日の天気は大丈夫だろうか。

 湖が近くなり何か忘れ物をしたようなイヤな胸騒ぎ。なんとルアー竿とリールを家に忘れてきたのに気づいた。昨夜、愛用のフェンウィック3本とアブアンバサダーのリールを念入りに手入れして玄関に置いてあったのだが、車に積み忘れた。まいったな。すべてバーブレスの針に取り替えた多数のルアーだけは忘れずに持ってきている。

福原旅館もインターネット予約したつもりであったが実際には予約に失敗していた。こちらは、なんとか空室があり泊まれた。夜半からはとうとう雨が本降りだ。今日は台湾からの観光客が多い。4Fに福原美術館があり神田日照のオショロコマや山菜、キノコを描いた大きな絵が印象的であった。

出撃は明日の朝早くだ。 ロッドもリールもないアホな釣り師としては、一体どうやってこの危機をのりこえるか。





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早春の野生化ニジマス釣り

2012-12-22 09:59:09 | ニジマスによる被害
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20XX-5-10  晴れ のち小雨  風やや強く寒い。

早春。寒い。小雨。エゾムラサキツツジ8分咲き。北見市の我が家の近くの渓流へこの時期、放流され野生化したニジマスたちが産卵に遡上する。この日は38 cm♀ 28cm♂ 25cm♂の3匹の野生化ニジマスが釣れた。ニジマス♀の産卵口からぱらぱら卵が落ち、腹を割くと手のひら一杯ほどの卵が残っていた。ニジマスの卵でイクラ丼にしたがおいしかった。♂は精巣が発達し、釣ったとき放精した。♂の胃は空っぽであったが、♀の胃には木の枝の小片が2個入っていた。この時期はあまりエサが豊富でないことを示唆している。この日、F氏親子もきていたようだが、ニジマスは釣れず、F氏の息子F1氏はあやまって川に転落し、ずぶぬれになったらしい。かわいそう。この日は例年みられる50cm越えの大型ニジマスはおらず、大方はもう産卵して川を下ったもよう。




















一般常識としては、北海道では、いまだ在来の渓流魚や自然がよく残っている水域に放流されたニジマスは危険な外来魚として駆除の対象だ。
ニジマスは釣り圧にとても弱いので釣り続ければやがて消えてゆく。しかし釣り人の考えは実に多様であり、在来の渓流魚や自然などまったく
無視する形で放流を続ける人もいるようだ。はかない目先の経済利益や何でも良いから大きい魚が釣れさえすれば良いとする人達だ。北海道屈指の自然豊かな渚滑川に滝上町がニジマス成魚大量放流....など。批判の多いこの放流は今でも続けられているのだろうか。 さて、種々の理由でもはや在来の自然が完膚無きまでに破壊されきった隔離水域に、公の場などで充分検討した後に外来魚を放すのは、私はなんら問題はないと思う。個人的な密放流は賛成できない。今回、産卵に遡上するニジマスを釣ったこの水域は、そう言った意味では多少微妙かな。まあ、ウチダザリガニまで大繁殖しているので、もはやニジマスがいても容認できる水域だと思います。



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斜里川中流域、小規模支流にオショロコマ

2012-12-21 12:52:53 | 渓流魚、蝶、自然
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2008-12-5 金  曇り 暖かいが猛烈な強風のち雨
斜里川中流域、サクラマスが群をなして滝越えを試みる有名なサクラの滝の近くに誰も気にしないような、小さな支流があり以前から何となく気になっていた。とても小規模な支流なので、釣り人が入ることはまずないだろう。地図をたよりに農道を走り、鹿ゲートを越えてしばらく行くとその川が見えた。自然度の低い二次林の中、うっそうと繁る笹原の隙間から川面がかすかに見えるチョロ川だ。笹をかきわけ、やっと振り込んで探ってみると、こんな渓流にもオショロコマは棲んでいた。木々がまばらな水域で環境が明るいせいか、明るい色調のオショロコマがいた。成魚♂1匹と幼魚5匹が釣れた。川幅1mもない浅い本当のチョロ川で、こんな川にもオショロコマがいるとは驚きであった。








いました。オショロコマ。













立派な成魚もいました。とても綺麗な個体です。この付近の斜里川本流には黒オショロコマが多いので、この水域は
遺伝的に隔離されている可能性が高いと思います












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大型ニジマスを手づかみ捕獲

2012-12-20 20:01:39 | 大型魚
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20XX-5-15 (日) 曇 雨 曇 すごく寒い
昨日とは打って変わって悪天候で寒い。小雨。それでもF氏と我々夫婦で、北見市近郊のとある渓流にオショロコマさがしに向かった。そこでF氏が遠い昔にオショロコマを1匹釣ったというのであった。短い浅い川である。この渓流は夏場は見通しが悪く熊がこわいのでまず入っては行けない。

結論から言うと、昔F氏が1匹釣ったというオショロコマは予想どうりいなかった。小型のアメマスは合計30匹ほどは釣れて、せっせと写真を撮って放流した。一匹腹を割いてみたら小昆虫やアリを沢山食べていた。15cmのヤマベも一匹釣れた。

思いがけず、45cm、40cmのニジマスペアが浅瀬で倒木にかこまれて逃げられず、ばちゃばちゃしているのを発見、F氏が手づかみにして捕獲した。♀のお腹の産卵孔からは卵がぼろぼろと出た。♂は激しく放精した。

この時期、野生化したニジマスはどこでも産卵のため川の上流へ登るようだ。この大型ニジマスとこの渓流の小さなアメマスではケンカにもならないだろう。しかし産卵されたニジマス卵の多くは、多数棲息する小型アメマスに食べられてしまうかも知れない。








岸辺の崖のところにはギョウジャニンニクが群生していて少し採集した。ヨモギとコゴミを採集したがここのコゴミはまずかった。
この日、長年愛用してきたウェーダーに折れた立木が刺さって破れてしまった。捨てるしかない。





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北見市郊外、意外な渓流にニジマス

2012-12-19 19:46:36 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-10-29(金)  晴れ
地図をながめていて、いつか調査しようと思っていたのだが、渓流の規模からしてさほどの成果が期待できそうもないため、長年おっくうであった北見市郊外のとある川に入った。ここはM川支流で注意しなければ見落としてしまうような小規模渓流だ。夏場は木々や草の葉が繁って入って行くのは大変そうなので、この時期を選んだ。。地図上でめぼしをつけてあったポイントでまずニジマス20-25cmを6匹とオショロコマ若魚1匹が釣れた。 ついでもう一つ上流のポイントを釣ったが、ここは魚信なし。林道工事で目一杯いじられるなどした上、伐採植林で周囲の自然度極めて低いダラ川である。荒れ川のようで増水時にはかなり暴れる川だと思う。 最後に下流にある比較的大きなたまりで釣ったがここは20cmくらいまでのニジマス若魚が8匹ほど釣れた。川が以外と小規模でたまりが少ない貧相な渓流にしてはオショロコマやニジマスがいて意外な感じであった。これらの魚たちはM川本流から侵入してきたのだろうと思われた。川岸には昨日降った新雪がありウエーダーの靴の下の滑り止めフェルトに雪がこんもりと厚くこびりつき歩きにくい。何度もころびそうになって閉口した。
























オショロコマまでいたのには驚かされました。





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斜里川水系、婚姻色の美麗オショロコマ

2012-12-17 20:38:16 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX-9-27  曇のち雨寒い強風 雷
低気圧の影響で天候悪化傾向だ。斜里川水系平野部支流の源流域でオショロコマ撮影を試みた。この日はオショロコマ産卵のじゃまをするカラフトマスやアメマスはみかけない。

当初、ヤマベと小型オショロコマばかりであったが、少し釣り登ったたまりで産卵体制の大型オショロコマ3♂♂2♀♀を釣った。♀はとてもキレイな個体で25cmほどあった。すべて水中で手早く撮影後、丁寧にもとの場所にリリースした。

その後はあまり釣れず。今日はこのあと知床半島の某渓流に産卵のため海から多数遡上している大型ニジマスを見にゆく予定である。






オショロコマ若魚を撮影していると、幼魚が寄ってきて離れない。 おねえちゃん、どうしたの? といった感じであった。



以下の個体は産卵行動に参加すべく婚姻色をまとった♂。







とても美麗な♀成魚2匹。これは♀の婚姻色なのでしょうか?








その夜、とある宿に宿泊。夜半から猛烈な大雨になってきた。やがて強風もともない、まれにみるものすごい大嵐になってきた。
ロビーの書棚に 湿原の釣り というもと釧路在住の医師 竹森義男氏の自費出版本があったので一気に読んだ。昔はものすごく沢山釣れたという自慢話ばかりだがおもしろかった。






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十勝川水系支流NT川、初冬のオショロコマとニジマス侵淫状況

2012-12-16 10:18:10 | 渓流魚、蝶、自然
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20XX年11月13日。  晴れ 薄曇り 強風。

まだ未調査であった北見市の近くの十勝川水系支流NT川へ初冬のオショロコマ探索とニジマスの侵淫状況の有無を調べに出かけた。まずこの川にはオショロコマがいるのかどうかを早く知りたい。最初は源流域をめざした。しかしこの渓流の源流域は川幅がかなり細くなり急流の山岳渓流である。この時期のオショロコマが好む水の緩やかなたまりが少なく結局3匹みて、かろうじて小型のオショロコマ成魚1♂を釣った。産卵行動後のホッチャレ傾向のある個体であった。源流域は標高も高くなるせいか川はうっすら雪化粧となっている。






オショロコマがいることはわかった。個体数が少なかった源流域はあきらめ中流から下流域をねらったが、はたして下流にゆくほどオショロコマが増えた。産卵行動後のホッチャレ傾向の強い♂♀が多かった。














中流域で、そろそろニジマスが出てくるなと思っていたら、ほどなくえぐれのある良いたまりで同行のF氏が32cmの立派なニジマスを釣った。オショロコマ生息域の奥深くに侵入したこのニジマスは食べることにしてキープした。このニジマスがこの時期何を食べているのかを調べた。胃内容はほとんどが肥えた川虫であった。一見何の変哲もない渓流の豊かさが伺える。良型ニジマス出現にやや緊張したがその後インベーダーは現れず、結局ニジマスはこの成魚一匹のみであった。



























オショロコマを撮影しながら下って行くと、30mほど区間が水深1mほどのとろ場になっているプールを発見した。そこには産卵のためか多数のオショロコマが集結していて正に入れ食い状態になった。オショロコマたちは産卵行動後と考えられる個体も多かった。腰をすえて入念に理想的な撮影場所をつくり、せっせと撮影した。しかし長時間、肘まで水に手をつけての撮影で、あまりの冷たさ寒さに耐えられなくなり、ついに調査を中止した。気温-2℃。水温5℃。風が吹くので体感温度はかなり下がり死ぬほど寒い。唇が紫色になり体の震えが止まらなくなった。午後3時半、竿をたたんだ。オショロコマはこのプールで30匹ほどを釣った。魚の特徴はとなりのT川水系と同じだがより美しく見える個体が多かった。もう11月だというのになんと美しいオショロコマだろう。撮影しながら溜息が出た。今日も釣り上げたオショロコマたちはいつも通り手早く水中で撮影して、すべて丁寧にリリースした。















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