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オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

北国の原生林の奥の奥、巨大エゾイワナと遊ぶ。

2024-11-28 12:36:03 | 大型魚
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北国の原生林の奥の奥、巨大エゾイワナと遊ぶ。



2018-7-20 (金) 晴れ のち曇り 強風 27度C



9:15 近郊のT川上流へ向かい出発。



さて、今日はどの支流に入ろうか、迷いに迷いながら林道の奥へ進むと、いつもはガッチリとゲートが閉まっている支流の入り口に通りかかった。ひどく崩壊していたこの林道の整備が多少はすすんだのか、ゲートにぐるぐる鎖はかかっていたが今日は施錠はなく、通行可能になっていたので、ちょっと苦労して鎖を外してゲートを越えて、何となくその林道へ入ってみた。かって、このゲートの少し奥の美しい渓流で良い釣りをしたことを思い出したのです。



途中ではるか下を流れる川をみると、昨年の大増水で川の状態が完全に変わってしまって浅い平凡なダラダラ川になっているのに驚いた。



かなり走って以前入ったことのあるこの支流の支流へつながる、とある古い林道入り口に到着。こんな山奥に林野庁に鳥類調査を委託された環境調査会社という掲示のある札幌ナンバーの車が一台。



林道入り口はびっしりと笹でふさがっている。 古い放置された林道は灌木や笹、雑草で、ほぼ廃道に近い。




強引に草木をかき分けフォレスターでこの支流の橋手前まで行った。途中草で道がよく見えず ずるっと横に滑ったりしたが密生する笹を突破したあとはなんとか無事に走れた。



原始河川を思わせる美しく荒々しい、素晴らしい流れ。水は限りなく澄んで手を切るように冷たく清冽。きっと大釣りを約束してくれるだろう流れにワクワクドキドキしながら釣支度をした。ヒグマを恐れ、目一杯フォレスターのホーンを鳴らしまくってから、ヒグマ撃退グッズの入ったナップサックを背負い、川へ降りた。





最初のたまりで45cm 、30cm 20cm エゾイワナ 。思いがけず良型が かかってびっくり。 釣り人は入っていないのだろうか。かすかな人の踏み跡があったが環境調査員のものかも知れない。



その少し上のたまりで小型アメマス数匹と オショロコマ1♀若魚。














その後 しばらく遡行して 倒れ込んだ巨木手前のおおたまりに到着。かなりの深さがあるすばらしい大たまりで物陰にかくれながら振り込むと30~50cmのアメマス~エゾイワナが入れ食い状態で釣れたので驚いた。















ただ最初の一匹は思いがけず 30cmほどのニジマスだった。ニジマスはこの1匹のみで多数のアメマスのほかはオショロコマが 1匹。 

このたまりは水深2mはあって深いので引きも相当なものでした。


そこから上流域は 次から次へと、もういやになるほど多数の良型アメマスがかかり最後は撮影するのも面倒になり、釣ってはリリースを繰り返した。



































比較的喰いは甘くて呑ませた個体はなく、小さな釣り針の多くは顎骨上の軟部組織を浅くすくうような針かかり。そのため確保までに時間がかかると身切れで逃げられるので、できるだけ手早く釣り上げる必要があった。























釣り上げられる途中のアメマスの後を数匹のアメマスが猛烈に追いかけてくる光景は初めてみたが見事なもので、とても印象的でした。アメマスが大型ルアーを追ってくる時のシーンのようです。  

















今日最後の大たまりは、期待していた大物はいなくて30~40cmエゾイワナ5匹で終了。 この日も撮影させていただいた渓流魚たちは、すべて丁寧に元の場所にリリースしました。














文中、アメマスとかエゾイワナとか表現が異なっていますがこれらはすべて同一のもの Salvelinus leucomaenis です。ダムなどで海からの親魚の遡上が途絶えた場合絶滅する個体群が多いが、絶滅することなく小型化、陸封型となって命脈を保っているものを、生態的差異を念頭に置いて時々エゾイワナと呼んでいます。しばしば所謂アメマスとは形態的にも小型化、暗色調の体色、白点紋理の小型化など、かなり異なってきます。今回登場したものは 50cmクラスのものもいて、エゾイワナとしては最大級と言えます。





ヒグマの気配濃厚な原生林の真っ只中、ふとあたりを見回した途端、急にえも言われぬ猛烈なヒグマへの恐怖心がこみ上げてきました。竿をたたみ大急ぎで川を下って入渓地点まで戻り、一息つき帰路につきました。






帰路、荒れ果てた林道が、染み出た沢水でぬるぬるになっているところでフォレスターが石に乗り上げたとたんずるーっと右に滑って危うく林道から急斜面へ滑落するところであった。危ない。あぶない。超危険、しかし超楽しい釣りだった。


当時のコンピューター日記より。


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早春のデカニジマスたち

2023-02-23 10:41:18 | 大型魚
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早春のデカニジマスたち








ある春の日。試験がせまって孫次女君が比較的静かな環境の我が家に勉強にきています。




早春の庭ではチューリップやクロッカスが咲き始めています。










エゾキリンソウやレブンウスユキソウが葉を開き始めています。









早春のオホーツクでは、どこでもエゾムラサキツツジが満開。





早春のチョウ、エゾヒメギフチョウが産卵する食草オクエゾサイシン。





ひとしきり黄金色の花が咲き誇っていたキタミフクジュソウは花が終わり、葉が展開しはじめた。







そして、この花、タッタソウが満開になると、山奥の渓流には産卵行動のため、野生化したデカニジマスたちが群れになって遡上してきます。







そのニジマスを狙ってきたのですが、林道崩壊で残念。





自然度抜群の山奥にはエゾシカが多い。









別の渓流に転戦。 里では雪が解けているが山奥ではまだ、雪が多い。











早春のデカニジマス釣りは、ほんの一瞬、産卵行動のため源流域に遡上するニジマスの群れにヒットしなければ、何も釣れない。 正に運次第、経験によるヤマカンのみが頼りの釣りなのです。












幸いなことに、おそらくファーストランと思われるまあまあの群れを発見。40~60cmクラスのデカニジマス釣りを堪能させていただきました。













まだ水温はかなり低い。





























































































































この渓流では、環境破壊などで在来の魚類はほぼ壊滅して久しい。この日、遊んでいただいたニジマスたちは全て、丁寧にもとの場所にリリースしました。




遡上ニジマスは、早春、まだ雪の残る源流域で、多くの人には知られることもなく手早く産卵行動を終了し、雪解け増水に乗って一気に本来の棲息場所である中流~下流域へと戻ってゆきます。




このような野生化ニジマスの特異な産卵行動パターンは、オホーツク特有のものなのか、道内一円で普遍的にみられるものなのかは今のところわかりません。







あちこちの水辺にはおびただしい数のエゾアカガエルたちが産卵しています。



フキノトウが少し葉を展開しはじめました。














                  おしまいです。






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早春、デカニジマス爆釣。

2023-01-24 17:06:07 | 大型魚
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早春、デカニジマス爆釣。





この日、近郊のニジマス川の支流のひとつに早春のデカニジマス軍団の遡上状況を見に北見市の自宅を出発。 この時期の常だが今日もパトカーがやたらと目につく。人生ラジオ相談番組など聞きながら速度に注意して慎重に走る。



ほどなく目的地に到着。この時期、普通は山奥の林道は日陰部分にはまだ雪が残っており、なにくそとがんばって進むがとうとう四駆のフォレスターでも突破できなくなり苦労してUターンした。





目的の支流は雪解け増水のためかなりの急流になっており本命と目していた場所では25cm ニジマス1匹がスレでかかったのみ。期待していたのだが残念。




夏場と異なり水量多く、流れがきつく、粘ったものの、いつきニジマス20cm1匹 追加のみ。 




増水のため期待していた釣り果がなく、おまけに本命の巨大ニジマス軍団の群れの気配が全くない。 








しかたなく、いつもはるか遠目にも、なかなかよいたまりだがそこへ到達するのがかなり大変そうなので長らくパスし続けてきたポイントへ向かうことを決心した。




夏場は草木がうっそうと茂り、ヒグマの恐怖から到底侵入する気など起こらないところだが、今日、早春は木々の葉がすっかり落ちてはるか遠くまで見通せる。



たいそう苦労してそこへ到達すると、急流の川なのだがそこだけは深さ 1-2mの穏やかな流れになっていて期待で胸が高鳴る感じ。





おお。ニジマスがライズしている。 振り込むとさっそく良型ニジマスが連続ヒット。












その後, この付近一帯で、嘘みたいに次々に大型ニジマスがかかった。


















































うぃうぃうぃとテグスが水を切って、かすかな糸鳴り、竿がぶるぶると細かく震えたりする。
















40cm級の個体が多いが、とても立派なデカニジマスも混ざる。


















精悍な形相の若い♂、老熟した♂、産卵後♀もいる。





















まだ産卵前で抱卵している♀もいる。






3.0m の細い渓流竿を思い切り絞り込み、激しく1mほど跳躍したり、息を呑むような テールウォークをしたり、さすがニジマス、冬開け一番の釣りで猛烈なファイトを堪能した。

































最後に56cm デカニジマス♀がかかり、さすがにこれは強烈な引きでなかなかランデングネットですくえない。ネットが近づくのを感知して巧みにネットをかわす。10分ほどのやりとりのあと、やっとランデングネットで確保。ネットの中ですぐに浅いかかりの釣り針がはずれ、打ち直して撮影した。

















このデカニジマスが暴れまくったせいか、これを最後に急に魚信が遠のいたので潮時と思い、このポイントの釣りを終了とした。





夏場は草木が茂って到達不可能の見えたこのポイントだが今日は、案外到達できそうな気になって強引に侵入、最終的には思いがけず爆釣の結果となった。





最初は気がつかなかったが、こんなところに、まさかの釣り人が入っている痕跡があった。古いごつい竿のボッキリ折れたのが枯れ草の下に打ち捨てられていた。恐らく、普通の釣りマニアではなくこの付近の自然に詳しい地元農家の方が農繁期前のひまつぶしにデカニジマス釣りにきたような感じです。





今日は 幸いにも目的の大型遡上ニジマス軍団に遭遇し、50cm 前後のデカニジマス7本のほか、多数のいつきの良型ニジマスがかかり、なかなかすごい日でした。



ちなみに、かってこの渓流はオショロコマやアメマスが繁栄していましたが、放流ニジマスの自然繁殖がはじまり、今は完全にニジマス一色に占拠されて久しい。




在来種としては、かっての住人のアメマスが 1匹。





雪解け増水で現流域から流されてきたと思われるオショロコマ若魚 1匹が釣れました。







PS: 早春の山奥のデカニジマス釣りは運よく遡上ニジマスの群れにあたるかどうかが唯一の勝負どころで、釣れるか、なにも釣れないかの2択の釣りです。釣り場と時期は経験と運にたよるしかありません。幸いなことには、この年はさらに幸運が続きました。







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デカニジマスの悲劇 その弐

2022-07-07 16:30:59 | 大型魚
デカニジマスの悲劇 その弐




2022-6-25 (土) 晴れ 強風 32℃ 猛暑


その後はこの水域の本支流独特のオショロコマ4匹、ニジマス幼魚〜若魚4匹を釣って撮影し、猛暑でダウンするのを避けるため、早めに釣りを切り上げる予定であった。








































最後に、本流を少し下ってデカニジマスがしばしばヒットする別の良ポイントへ振り込むと、がつっといやな手応え。








くそ、根がかりしてしまった。力まかせに引いてもまったくはずれず、本日何度目かの仕掛けの処理を覚悟したが、あれ。根がかりのはずの道糸がゆるゆると動き始めた。






なにかでっかい魚がついている感じだが、ニジマス特有の俊敏な動きではない。




しかし、その後は急に魚のパワー大爆発。すごい引き。




流れに乗られると負けそうなのでなんとか岸辺近くに誘導したところ、意外とあっさりランデングネットに収まったのはデカニジマス。












今日、最初に掛けたデカニジマスと同サイズの立派な個体だが、何故か一匹目ほどのパワーが感じられなかった。







釣り針は浅かかり身切れ寸前で、ランデングネットにおさまったところで、針がはずれ危うく逃げられるところでした。




今日2匹目のデカニジマス と思って一瞬心がハイになったものの、なにかが違う。






撮影しているうちに、どうも1時間ほど前にリリースしたのと同一の個体であることがはっきりとわかってビックリ。腹部にまで広がっている黒点紋理が決め手になった。











要するに同じデカニジマスを短時間のあいだに二回釣ったということになった。手早く撮影してリリースしたがデカニジマス君にしてみれば、まさに悲劇としか言いようがない。





                    おしまい。




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デカニジマスの悲劇 その壱

2022-06-29 11:26:48 | 大型魚
デカニジマスの悲劇 その壱







2022-6-25 (土) 晴れ 強風 32℃ 猛暑



朝9:30 起床。 ひどい猛暑の予報だが 10:30 長年ニジマスとオショロコマの勢力が伯仲している近郊の渓流へ出発。

 


約1時間で到着。急斜面をゆっくり下って本流に降りて、しばらく川沿いに下っていつものポイントへむかう。




ゲリラ豪雨でもあったのかやや水量多く、水は凄烈透明とは言えず、何となく笹濁り。

 



やがて、必ず大型ニジマスがいつく大岩横、水深1.5mほどの実績のあるポイントへ到着。今日もきっとデカニジマスとのドラマが期待できそう。




オショロコマ用仕掛けからデカニジマス用の強靱な仕掛けに替えて、いつもの大岩の影へ慎重に流し込むと、思い通り、一発でデカニジマスヒット。




うぃウィうぃと道糸が水を切り、急流に乗って猛烈な引きだ。




強引に竿をしっかり立てて保持するのには両手でもかなりの腕力がいる。




ここでしばしば細い渓流竿が バーンッ と破壊されることが多い。




渓流釣り用の柔なニジマス針はデカニジマスの固い顎は貫通できず、普通は顎骨上の軟部組織をすくう格好で針かかりするので時間をかけると身切れで針がはずれ逃げられる。




そのため、1分ほどのやりとりのあと、早めに取り込みにかかる。




ランデングネットですくおうとすると片手で竿を持つことになり、竿の保持が不安定。一瞬のタイミングでスルリと体をかわされるのを何度も繰り返しつつ、ようやくデカニジマスを確保。



体側の黒点群が腹部にまで広がった特異な外観の立派な♂だ。









手早く撮影してリリースしたが、とても元気に流れに消えた。






この項、続く。



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晩秋の大型アメマスを求めて

2021-08-10 15:53:56 | 大型魚
晩秋の大型アメマスを求めて   


20XX-10-30 (金) 曇り小雨 のち 晴れ 寒い 寒い


朝、小雨が降っている。どん曇りでひどく寒いが午後から回復するとの天気予報を信じて、久しぶりに道東の渓流に産卵のため遡上する大型アメマスを見に出発。



現地に近づくにつれ天気は徐々に回復してきた。11時現地到着。 









心配していた先年の林道崩壊部分は修復されており、台風23号の大嵐で林道に倒れ込んだ木々も大方処理されて上流まで車で入れた。 



最初の橋の上流を探るもたまりには多数の小型アメマスばかりでウミアメマスはおろか大型いつきアメマスもまったくいない。






どんどん登って以前に遡上アメマス大軍団がいた崖下の深みをみると、先頭に大型ウミアメマス1匹と、それに連なる 30-40cm いつきアメマス5-6匹の小さな群が残っていた。



状況を見て判断すると おそらく大方の遡上アメマス軍団は産卵後、台風23号の大雨増水にのって多くが海へ下ってしまった後と思われた。



仕方なく、この小さな群で釣りを試みるしかなかった。。














なんとかいつきのアメマス40cm級などを撮影。 












































晴れてはいるが気温は低く、そのため撮影中にたちまちバッテリーの出力が落ちてカメラが動かなくなることを繰り返す。

 


この項、続く。



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晩秋の大型エゾイワナ

2021-05-21 18:49:05 | 大型魚
晩秋の大型エゾイワナ



20XX-11-2 (金) 曇り のち晴れ 12度C  寒い



朝9;30 この時期に遡上しはじめる50cm 前後のいつきの大型アメマス(エゾイワナ)を狙って釧路川水系のとある支流へ出発。




昨夜おそく、使い古したデカアメマス用仕掛けを破棄して、あたらしく4組ほどを作成した。




太いハリス付き強靱なデカ釣り針をハリスかけに20本用意した。





3.0mの細くしなやか、あまりにも華奢な渓流竿は破壊される可能性があり4本用意したが、この竿でデカアメマスと格闘するのが楽しみ。




11:00 順調に走って釣り場に到着。












小型アメマスがけっこうかかるが50cm 越えのデカアメマスがなかななヒットしない。





















この渓流で、この時期遡上してくるデカアメマスは50cm台のものが最大で、道東の巨大な遡上ウミアメマス群( 80cm の大型個体を釣ったことがある )とは異なり、河川残留型個体(エゾイワナ)が中心だと思われます。





この大型個体を期待して強靱な仕掛けを用意してきたものの、小型アメマスばかりなので、仕掛けを早くから通常のオショロコマ用のものに取り替えてしまいました。




小型アメマスばかりでも、それなりに楽しい釣りでせっせと釣っては撮影、リリースを繰り返しました。













そろそろ、釣り場を替えようかと思いはじめたころ、突然根がかりしたような感触のあと、ゆるゆると道糸が動き出すといった釣れ方で、明らかにデカアメマスがかかりました。





動き出すと序々に動きが速くなりグィーンとやたらと重い引きで、まずい、オショロコマ用の柔な仕掛けであることで強い不安感に襲われました。





さらにまずいことにランデングネット不要とみなして釣っていたのでランデングネットも 10mほど 向こうに置いてあり困ったな。






ただ、夏場と違いこの時期のアメマスはすでに産卵行動後の個体も多く、一般に大きさの割にパワーは弱くなっている。





とはいっても細い渓流竿が満月を通り越して つ の字状に曲がって格闘技の雰囲気満点。





身切れで針がはずれないように祈りながら数分いなして、浅場に一気に突進させる格好で乗り上げさせて激しく暴れるのを素早く両手で押さえて確保した。







このとき、激しく頭を振られたとたん オショロコマ用の細い針が折れた。






ネットに取り込み撮影したが50cmと少しの細身の遡上アメマス(エゾイワナ)でした。






産卵行動後の個体かもしれません。






このアメマスを撮影してリリース後、デカアメマス用仕掛けに取り替え、やる気満々でランデングネット片手に振り込むとウソみたいに2匹目のデカアメマスヒット。 




これはひとしきりの格闘のあと、難なくランデングネットで確保した。











2匹のデカアメマスが縦横に大暴れしてお騒がせしたせいか、その後はヒットが無くなり川をあがりました。







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早春、ファーストランの遡上ニジマス

2021-03-23 07:10:42 | 大型魚
早春、ファーストランの遡上ニジマス






20XX-4-28 (金)  曇り



この日、近郊のエゾヒメギフチョウの発生地に出かけたが気温は12度Cほどで身震いする寒さ。




気温が低くエゾヒメギフチョウはおろか蛾も飛ばないので早々に諦めて撤退した。




帰りがけに、この時期産卵のため源流域へ遡上するニジマスを見に近郊の渓流へ寄ってみた。





川の氷は完全に落ちて川面がでているがまだ本格的な雪解け増水は始まっていないようだ。








岸辺には、まだかなりの雪が残っている。







ニジマスはまだ本格的な遡上は始まっていないようだがかろうじて数匹が視認できた。










ファーストランの遡上個体のようでまだ大型のニジマスではなさそうだ。







入念に振り込みを続けているうちに40cmニジマスがかかり、大騒ぎしながら取り込んだ。







すぐに二匹目 45cm がかかった。







いずれも針かかりは甘くランデングネットで確保したあとバタバタやっているうちに針がはずれてしまった。














この日は寒さ対策をしておらず途中で寒さに耐えられず釣りを中止して帰路につく。








小規模な池のようなところにはエゾアカガエルの卵があった。







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尺ヤマベ、アメマス、デカニジマスと遊ぶ

2020-12-18 16:54:55 | 大型魚
尺ヤマベ、アメマス、デカニジマスと遊ぶ



20XX-8-9 (日)  晴れ 31度C



朝 5:30起床。



この日、朝 早く出張できていた札幌を発ち、7:35 JAL一番機で新千歳空港から女満別空港へ飛び、車で北見に午前 9:00 帰宅した。



眠い。


しかし、とてもよい天気なので 10:30 かみさんと近郊の渓流へ出かけた。




オショロコマはいない渓流で、もろ遊び感覚、もしおいしそうな魚が釣れたら持ち帰る予定。




釣り場が近づくと札幌ナンバーのランクルが見え、国道をフライ、リール竿の二人組が並んで歩いていた。




釣り雑誌から、すっぽり抜け出てきたような、ほれぼれするような格好よいいでたち。




この付近の本流で大型ニジマスでも狙ったのであろうか。



このあたりでは、きっと、なにも釣れなかったと思います。




私たちは滅多に本流での釣りはしない。




私たちの釣り場は種々の理由で一般の釣り人が入ることはまずないといった場所がほとんどである。




北海道では、漁協などによる定期的な放流はないので、すぐに川の魚は釣り切られ、一般的に釣り人の多いところには、あまり魚はいないのです。




したがって釣りをしていて、私たち以外の釣り人に会うことは極めてまれです。




しかし、大いに期待していた最初の良ポイントでは私が30cm アメマス1匹を釣ったのみでがっかり。




そこで、この日は久しぶりにこの川を釣り下ってみることにしました。 




川底が概して岩盤の川で、たまりは少ないが、その少ないたまりにはまあまあ魚がいた。











 


良型アメマスや、オホーツクでは珍しい大型ヤマベが次々にかかり楽しい。


























かみさんは50cm級ニジマスと、それ以上のと、2匹を立て続けにかけたが、悪戦苦闘の末、2匹とも釣り逃がした。

 


ヒットしたニジマスの1 匹は川岸のボサへ矢のような速度で潜り込んだ。




釣り竿が折れんばかりに竿を立てても不思議なことにびくとも動かない。




よく見るとニジマスの口の軟部組織を貫通した釣り針が水中の木の枝に刺さり、さらにハリスが絡まっていた。



それをはずそうとした私が水中の深みで転倒、その間にハリスが切れてデカニジマス遁走。




もう一匹のニジマスは大きすぎた。強い流れに乗ってこの世の物とは思われない猛烈な引き。




なかなか引き寄せられず、まさに格闘、数分間経過したところ、ついに針がはずれ遁走。




デカニジマスに次々に逃げられてかみさん呆然。




約500mほど釣り下ったところで川を上がり、しばらく歩いて入渓地点へもどった。

 


老夫婦が眼精疲労によいからと言ってヨモギの葉を摘んでいた。




デカニジマス2匹に逃げられかみさんはやたらと不機嫌。







彼女にもそれなりの魚を釣らせなければおさまりそうにない。




最後に上流の、いつも魚がたまっている良たまりでかみさんがニジマス30cmと良型ヤマベ1匹。













さらにその上のたまりで25cmニジマスを釣って やや機嫌をなおしてくれた。 











今日は、逃げられてばかり、けっこう疲れたが、わいわい楽しい釣りであった。




逃げられたものの、かみさんの大物ニジマス2匹はけっこう興奮する釣りでした。




最終的な満足度から言うと、必ずしも釣れなくともよい釣りがあっても良い のかも知れません。


おしまい。



もう一台あるマックでやってみると 画像アップロード 普通にできました。 私のもう一台の マックに何かが起ったのかもしれません。 当面 使える方のマックでブログ更新してゆこうかと思います。





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知床、不思議な無名川のデカオショロコマに指を噛まれた。

2020-10-30 13:54:57 | 大型魚
知床、不思議な無名川のデカオショロコマに指を噛まれた。



20XX-11-18 (土) 晴れのち曇 寒い寒い




知床半島羅臼側にあるこの細流は地図に出ておらず名前もない。




地元の役場に聞いても無名川だという。




入渓場所がむずかしく、強引に鉄条網をくぐってこの無名川に入った。




少しくだると二段砂防ダムがありその上のプールで31cm♀1匹、25-7cm♂2匹ほか20匹ほどのオショロコマが釣れた。










知床の他の渓流に較べるといかにも野性的な顔つき、外観に圧倒的な迫力を感じる個体群だ。










この大型♀は尾鰭にまでびっしりと白点を現す珍しいタイプでまだ産卵初期で腹がふくらんでいた。





私の指におもいきり噛みついたので驚いた。あまり痛くはなかったがオショロコマに咬まれたのは初めてだ。




ダム下には小型オショロコマと産卵後のオショロコマ♀がみられた。 





上からみると海へ向かって流れ落ちてゆく途中にさらに2基のダムがある。





いかにもダム下はオショロコマがいそうだがあまりの寒さにそこまで降りてゆく元気がない。




これで撮影を中止した。





ちょうどデジカメのバッテリーもあまりの寒さに放電しなくなってしまったのだ。





撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。





いちおう細流だが立派な小渓流で砂防ダムまでつくられているのに、この川に名前がなく地図にも載っていないとは不思議だ。




そこで、私たちだけで通用する名前をS 川とつけた。





帰りは朝方あった峠の雪も解けていた。






体が冷え切って寒いので斜里のローソンで熱いうどんを食べて帰った。





今日は F 氏の誕生日でせっかくウドンであたたまったがソフトクリームを買ってお祝いをした。



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知床SZ川、巨大な河川残留型オショロコマを釣る。

2020-10-14 01:55:01 | 大型魚
知床SZ川、巨大な河川残留型オショロコマを釣る。





20XX-10-12(日)  晴れ




次に知床半島羅臼側の渓流SZ川へ入った。




かなり上流まで、短い流呈の川に、なんと26基もの砂防ダムがある知床有数の暴れ川だ。




昔から魚が少ない川として有名な川だが、渓相が本当に良くないうえに川岸環境も川底環境もとても悪い。




川底が茶褐色岩盤の、いわゆる岩盤川みたいなところが多く小砂利や砂礫が少ない。






川幅だけは異様に広いところが多くて、たまりがすくなくて浅いダラダラ川だ。





この悲惨な渓流の状況は、ひとえに上流にあるおびただしい数の砂防ダムのなせるわざだ。





いつもは魚が少ないので意識的にパスする渓流だが、この日は久しぶりに様子を見に入渓してみた。




やはり、異常に魚が少ない。




それでもがんばって釣り、まず産卵前と思われるオショロコマ♀ばかり8匹を釣った。


























































この渓流独特のオショロコマは、なんとなく白っぽく青緑色をおびた細めの体躯の♀たちと、やや黄色っぽく腹部が淡く着色する成魚♂である。




何故か♂は一般的に♀より少ない。










さぐった水域の広さからすると魚の棲息密度はかなり低いと言わざるをえない。
 



川沿いに少し進み、それなりのたまりを釣ると、まったく思いがけず巨大なオショロコマがかかった。




大きい。




逃げられないように慎重に寄せると知床では近年稀になった 尾叉長 32cm の見事、巨大なオショロコマ♂であった。





知床では河川残留型オショロコマは15cm程度が平均的な大きさなので 32cm といえば巨大オショロコマと表現してもよいとおもいます。





巨大なオショロコマについては、このブログのサブカテゴリーの 大型魚 をクリックすると他の渓流における多数の尺オショロコマ例が出てきます。




この1♂しかみられずとてもよく肥えていることから、餌をとりやすい最高のポイントに、この1匹が独占状態で暮らしていたのではなかろうか。








ここでも撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。




熊捕獲用の箱ワナがおいてあったがヒグマが入っていないにもかかわらず、扉が落ちていた。







おそらく、台風通過時の想像を絶する強風による、なんらかの影響で扉が落ちてしまったのではなかろうか。





風速36m の強風で裂けた柳の木。




     この項、続く。




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早春のデカニジマス釣りとお気に入りランデングネット。

2020-03-15 12:15:40 | 大型魚
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早春のデカニジマス釣りとお気に入りランデングネット。





早春。 北見市近郊、いくつかの渓流では、早めの雪解け増水が一段落した。




この日の午後遅く、郊外のニジマス遡上渓流へ早春のデカニジマス釣りにでかけた。



寒い。



5-6匹の大型ニジマスが浅瀬を登ってゆくのが見えたが今年の遡上個体は今のところ多くない。




50cm 前後のデカニジマスがかかるが針かかりが浅く、強引に寄せてすばやくランデングネットで確保する。



















たいていネットの中でバタバタやっているうちに針がはずれてしまうので確保まで迅速に行う必要がある。














この日はなぜか♀が釣れる。













まだ産卵行動が開始されておらず尾びれがピカピカの♀。






少しは産卵したのか、腹部がややひっこんでいる個体。







このニジマス遡上渓流はもはや長年にわたり完全なニジマス川で、在来の魚類は何もいない。





ニジマスたちは全て撮影後もとの場所にリリースしました。




ブルブル 寒い。



寒さ対策が、ややおそろかであったため寒さに耐えられず釣りを中止して帰宅した。





このランデングネットは最高で私のお気に入りであったが、後に川に置き忘れてしまいその後行方不明になってしまった。










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>大型トラウトの針かかり考

2020-01-16 23:03:15 | 大型魚
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大型トラウトの針かかり考



カラフトマス・サケ釣りはじめ、海釣りなど食べるための魚を釣る場合には、絶対に逃げられないように思い切りしっかり喰わせて、できれば食道・胃袋あたりにまで深く針が刺されば完璧だ。



また、ごついルアー針や毛針を力任せに合わせて、顎や上顎の硬骨を貫通するほどの針かかりにすればラインが切れないかぎりは確実に魚を確保できる。



30年ほど前までは、私もそういった釣りが主体で、釣った魚をリリースするといった考えは全くなかった。



当時、渓流で釣れる魚は、これほどまずいオショロコマでさえ、常に貴重な家庭の食料であったのだ。



私の子供3人は、渓流魚のフライや天ぷら、ときには焼き魚を、たらふく食べさせられて育ったが、旬のヤマベ以外は一律まずい魚でありオショロコマは特に不評であった。



このように、かっては、釣りは魚を釣り上げる限りない快感と、それを食べるという実益とが、常に2本立てで一緒になっていたのだ。



その後、日本は信じられないほど豊かになって、流通も便利になって、釣り好きのお父さんが苦労して釣ってきた渓流魚が日常の食卓を飾っていた時代は完全に終わった。



スーパーに安くておいしい魚が山積している現在、川で魚が沢山釣れたからと、おすそわけしても心から喜んでくれる人は稀だと思う。




ゲットした渓流魚を食べられるように処理するのは、現代ではかなり面倒くさい作業になってしまったので、かみさんにそれをゆだねると逆鱗にふれることになる。



キャッチアンドリリース。



なんとなく、渓流魚保護、自然愛護 etc、と関連する微妙な錯覚をともなう変なワードだ。





近年、釣った魚をリリースする人たちの中には、前述の魚処理の面倒くささのためにリリースする人もかなり多いのではなかろうか。











要するに魚が欲しいわけではなくて、魚を釣る快感だけを得たいのである。





もしかすると運がよければリリースした魚は来年また釣れてくれるかも知れない。




大きな魚なら、写真やビデオをとってドヤ顔ですごいだろうと鼻の穴を大きくふくらませて、他人に自慢したくなるのが釣り人というものだ。




私の場合は、そういった理由のほかに、渓流魚の分布や生態、外観的特徴の写真記録、生息環境調査などに異常な興味を持っているので毎年釣り上げる魚の数はハンパではないが、その多くは丁寧にリリースしています。




リリースといっても、その魚が一年後にもまた釣れてくるような、最後まで魚の命を損なわないようなリリースは実はかなり難しいと実感してきました。



リリースされて元気よく泳いでいったはずの魚が、数時間後川を上がろうとすると川底に仰向けに沈んでいるのを発見するとかなりこたえます。




針を呑まれないまでも、針がエラや血管をかすめて出血をきたすと大抵は致命傷になります。 




道糸を常に張った状態でかすかな最初のアタリを逃さず、超素早く合わせて釣り針を呑まれないよう細心の注意を払う必要がある。




できれば道糸の動きが止まった瞬間に合わせるように心掛け、アタリもぐんぐんの最初のグで合わせるようにして、要するに超早合わせに徹しています。




そうするとこんな針がかりにすることが可能です。この程度なら致命傷にはならない。











ぐん、ぐん、ぐん といったしっかりしたアタリで合わせるとまずは手遅れで、普通は呑まれており、最後の手段の糸切りリリースを考慮しなければなりませんが、これにも色々問題はあります。







魚をよく視認して、ヒットする瞬間に合わせる Ultra sight fishing も浅い針かかりのためには有用ですが、そのような機会は実際にはそう多くはない。




そのため、私は釣り落としがとても多いのが実状です。




魚が多い時にはバーブレスの針を使うこともありますが、これが一番魚のダメージが少ないと思います。




ただ、確保までに空中で魚が激しく暴れるとかなりの確率で落っこちてしまうので、これが難点です。




針はずしは、小型の医療用彎曲コッヘルを使います。




これは正確な針はずしのためだけでなく、自分の爪を保護するためにも大切だとおもいます。




ところで、大型トラウトを釣る場合、これまで何度か述べてきましたように、私の釣り方では、釣り針は硬い顎骨や頭骨を貫通することは出来ません。




骨の上の軟部組織を、浅くすくうような針かかりになります。




そのため、魚のパワーを弱らせるために長時間のファイトに持ち込むと、大抵最後は身切れで針がはずれてしまいます。










従って、短期決戦、力任せの格闘技みたいな壮絶な釣りになるのです。







このほか私は魚のダメージを少なくして、確実に確保するための特殊な釣り技を使いますが、ここでは触れないでおこうとおもいます。




最後に、誤って返しのある針を自分の指などにぶっすり刺してしまう可能性を考慮して常に小型ラジオペンチを携行すると無難かとおもいます。




渓流釣りに対する考えや趣向は釣り人それぞれで実に多彩・多様なものがあると思いますが、以上が私の渓流釣りのスタンスと針がかりに関する現在の考えです。



リリース。













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大型ニジマス釣りと危険な低体温症

2020-01-09 23:26:26 | 大型魚
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大型ニジマス釣りと危険な低体温症






20XX-4-26  (金) 曇り 気温 2.3度C 強風 寒い




そのあと、巨大なニジマスが数匹、激しく追いかけあって浅瀬を走るのを確認。




産卵のため、少なくともほかに数匹の大型ニジマスがきている。




入念に振り込みを続けるうちに ついに大型ニジマス ヒット。




猛烈に引き、右に左に走り太陽光の加減で道糸が見えなくなると、走る方向をたちまち見失う。



そのため、一人ではなかなかランデングネットにおさめることが出来ない。




5分ほど経過して、何とか足元まで寄せたところでまた道糸を見失った。




次の瞬間、巨大魚が私の股下をすり抜けて走った。




その時、不覚にも、道糸が水中の私のウェーダーにからまった。




釣り竿の弾力性が失われ魚のパワーが直接ハリスにかかったとき、あっけなくハリス切れで巨大ニジマスに逃げられてしまった。




その後しばらくしてもう一匹、大型のニジマスがかかった。












これまでの個体と較べて、ややパワーがない感じ。





おちついて3分ほどのやりとりの後ランデングネットで確保できた。




産卵行動終了後の♀であちこちウロコが落ちて、鼻の頭にはキズが出来ていた。








やや、パワー不足を感じたのはそのせいであったようだ。












左手をざっぷりと思い切り肘まで水につけて撮影しているうちに、毎度おなじみの低体温症になってきた気配。




水温9度Cの水中のほうが暖かいのはよいのだが、水からあげた濡れた左前腕が冷たい風にあたるとき、一気に体温が奪われてゆく。




急にガチガチと歯の根が合わなくなってブルブル体の震えが止まらなくなってきた。




いつものように目の奥が痛くなってきて、視力が落ち、目がしょぼしょぼして焦点が合いにくくなってきた。




手足の感覚が鈍くなってきて、岩に思い切り手をぶつけたはずが、あまり痛みを感じない。




体の動きがロボコップみたいになってきて、動きがそうとう鈍くなっている。




これまで、何度も経験済みの低体温症である。




このままゆくと、経験上、急速に思考力、判断能力が落ちてくることもありこれが限界だ。




危険を感じ、ただちにニジマスはリリース。




釣りはやめて 午後3時40分、武装解除しました。




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早春の巨大ニジマス釣り

2020-01-06 23:06:02 | 大型魚
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早春の巨大ニジマス釣り








20XX-4-26  (金) 曇り 気温2.3度C  強風   寒い




豆パン、目玉焼き、キャベツ千切りの昼食のあと、北見市近郊のニジマス遡上渓流へでかけた。寒い。

 


この時期、多くの釣り人たちにはまったく知られることなく密かに大型ニジマスたちが産卵のため本流域から各水系の源流域へと遡上する。




産卵場所へ到達し、産卵行動後、本流へもどるまでの期間はとても短い。




遡上時期は渓流によって、またその年の気象状況などによって大きく異なる。




およそ産卵後 1週間ほどで多くの大型ニジマスは人知れず源流域から姿を消す。









このタイミングを何とかつかみ、毎年デカニジマスとの格闘技を楽しむ。












オショロコマ生息域に侵入、産卵しようとするニジマスはおいしくいただくが、それ以外の場所では全て丁寧にリリースしてきた。
















その源流域へ通じる林道の多くはまだ雪が積もっており一般的には車で入ることは不可能。




山奥にはまだ残雪が多く本格的な雪解け増水の前のせいか水量はむしろ少ない感じ。




雪をこいで到達したニジマスポイントの川岸には雪少し、先週まであった岸辺の氷はまったく消えていた。




入念に振り込んでも最初の30分はまったく魚信がないがこれはいつものこと。




ここであきらめては、早春の大型ニジマスは釣れない。




それでも何の反応もないとさすがに、もしかしたら魚はいないのかも知れないとあきらめかけた頃、やっとかすかなアタリのあと猛烈な引きがきた。






激しい糸鳴りと水しぶき、なりふりかまわぬ5分ほどの力任せのやりとりのあと、かろうじてネットイン。









私の釣り方では針かかりが浅くなるため、時間が経つほど針がはずれて逃げられる確率が高まる。










3.0m の細い渓流竿が木っ端みじんに破壊されてもかまわないといった気持ちで強引に寄せてネットする。





この時の、いわば Ultra sight fishing でヒット後の格闘技みたいなスリルと興奮が好きだ。




かなり昔、この凄味を知ってから、日本の渓流釣りではルアーやフライは一切止めています。




まるでアキアジ♂をおもわせる大きさ、立派な体躯で、実はこの辺の本流域にはこんなニジマスが沢山いるのかと改めて驚かされる。










  ここでは撮影してリリース。



  この項、続く。






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