オショロコマの森ブログ5

渓流の宝石オショロコマを軸に北海道の渓流魚たちと自然を美麗画像で紹介します、

2024年、早春のアメマス、オショロコマ、さらに大型魚釣り逃がす。

2024-05-15 21:19:20 | 渓流魚、蝶、自然
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2024年、早春のアメマス、オショロコマ、さらに大型魚釣り逃がす。


2024-4-27(土)  晴れ 〜 薄曇り 27℃



この日は良い天気で、まず遡上デカニジマスを狙って近郊の渓流にでかけたものの遡上デカニジマスの群れは見られず敗退。







そこで、しばらく走って下流域にニジマス、中流域はアメマス、最源流域にはオショロコマがかすかに命脈を保っている渓流へむかった。




この時期、大型ニジマスの遡上があるかも知れない。



まっすぐにこの渓流最良のポイントへ入った。 この付近は滅多なことでは期待を裏切られたことのない場所だ。




おおたまりで アメマス20cm くらいの2匹に続いて すくなくとも40cm越えと思われるニジマスヒット。流れに乗ってものすごい引きでなかなか寄ってこない。














しばらくやりとりしたが予想通り口の骨の上の軟部組織に刺さったと思われる針が身切れではずれて逃げられた。拍子抜けしたような、強い虚無感に襲われた。




その後は、どこをさぐっても魚信無く、それでは大型魚はあきらめて最源流のオショロコマを見にゆこうかという気持ちになった。 



岩盤川のポイント、切り通しポイントで 4匹のオショロコマかけるも 2匹は針がはずれ逃げられた。 















二股支流との合流ポイントなどでそうとうな苦労の末にやっとオショロコマ5。 アメマス数匹に逃げられた。
















































せっかく釣った美しい良型アメマスは撮影準備中に針がはずれ逃げられた。






結局 たいそう苦労して アメマス4 オショロコマ7 をかろうじて撮影したにとどまった。 



この時期は、さすがに夏場と違って魚たちの活性はとても低く、喰いは浅く、苦戦を強いられるがこの日も なんとなく欲求不満状態の渓流釣りになってしまった。



オショロコマは、冬が終わってこれからはどんどん美しくなってゆくと思います。 





15:30 武装解除。帰路につく。




夕食は シャウエッセン入り ナポリタンスパ。 おいしい。





疲れたのか その後 居間でぐっすり寝込んでしまい 起きたら 午前1時でした。




この渓流は2週後、リベンジ目的で入渓。おもいもかけなかった大型魚がかかりました。


   To be continued.




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ニジマスとアメマスに押され源流域へと追いつめられるオショロコマ。

2024-05-08 14:16:40 | 渓流魚、蝶、自然
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ニジマスとアメマスに押され源流域へと追いつめられるオショロコマ。


2023-10-15(日) 晴れ 23℃


普段はほとんど魚影無く、オショロコマはいないかに見える渓流だが、産卵のため秋には多少のオショロコマたちが集結する源流域の小規模な水域がある。



源流域のおよそ150mほどの細流域で、浅いよどみなどに産卵後体力を回復しつつあるオショロコマたちが、いまだばらけることなく居残っていた。














産卵行動で腹ぺっちゃんこになっていたが、痛んだヒレや体の擦り傷なども修復されて、また美しいオショロコマにもどりつつあるようです。







































朝から、何本もの渓流を調べてきて疲れたのか、不覚にも浅い流れの石に足をとられ前のめりに転倒。このとき、思い切り手をついて右親指の生爪をはがしそうになり爪床からかなりの出血あり。痛いよー状態になってしまった。





きれいなオショロコマが多いが、活性が低くて食いが甘い。リリースを前提にした釣りで、呑ませるのを避けるため早合わせに徹しているので釣り落としが多かった。



















この小渓流は下流域はニジマス繁殖河川に合流するためか、この源流域まで侵入してきたニジマスの繁殖を意味する幼魚が1匹のみだが釣れてきました。











最後にアメマスが2匹かかったが、ここから下流域はオショロコマは減りアメマスが多くなるような印象を持っています。





















ここのオショロコマはアメマスと侵入ニジマスに押されて明らかに源流域方向に追いつめられ分布域は徐々に縮小しているようで、小型化が進み個体数も減少しています。















右手親指がたいそう痛くて、おまけに気温が下がり寒くなったので急速に戦意喪失して午後4時、武装解除。塩大福とお茶で一息ついた。




午後5時30分 帰宅。  夕焼けがきれい。夕食はトリトンお持ち帰り生寿司。






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ヒレ、腹、が赤く、赤点紋理も鮮やかなオショロコマ。

2024-04-29 16:49:02 | 渓流魚、蝶、自然
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ヒレ、腹、が赤く、赤点紋理も鮮やかなオショロコマ。




2022-9-30 (金) 晴れ

この日の午前中、大型オショロコマ多数を期待して入った知床の渓流では、予想が外れ、サケマスの遡上真っ最中であったせいか、やっと良型オショロコマ2匹と大型ヤマベ3年魚 1匹 が釣れたのみだった。


そこで、懲りたので午後はいくつかの理由でサケマス遡上が無い渓流へ入渓することにした。



目的の渓流には午後 2:30 到着。いつものように橋の上流側からかなり苦労して川に降りたが、実は橋の下流からは容易に入渓できることが後にわかった。


いつものように橋の上流を主に釣っていたが、オショロコマが少ない。たまりは小規模なものが多く特に良型が少なかった。


この渓流の下流域はなぜか常にヒグマの気配が濃厚で、実際、林道で出会ったヒグマが逃げるのを時速50Kmで車で追いかけたこともある。私がその時の様子をブログで紹介して以降、マスコミやネットでヒグマは時速50Kmで走るとの表現が目立つようになったのは興味深い。



今回はオショロコマが少なく、ヒグマが怖いが意を決して今まで行かないようにしてきた橋の下流へと向かってみた。
 



川の規模がやや大きくなって、たちまち良型個体を含めて次々に釣れ始めた。


 















 










しかし、多くは小型で手のひらに入るサイズ、この日は手のひらをバックに撮影すると撮影条件がよろしいようで美しい写真が撮れた。川底をバックにするとやや明るすぎる光量になってしまうようだった。

 















 

















 

















 









 









 










ヒレ、腹、が赤く、赤点紋理も鮮やかな暗色調のオショロコマが釣れる反面、さほど美しくない地味な個体も 1/3 ほどは見られた。外見的には特定のパターンに収束することなく多彩で未だ遺伝子の多様性が保たれている状態と思われました。


 










 










橋から300m ほど釣り下ったがそれより下流は渓相がきびしくなりヒグマも怖いので引き上げた。



橋の下流域からは比較的容易に林道へ上がることができた。今回はなんとかオショロコマ20匹ほどを撮影し、全て丁寧に元の場所にリリースしました。ここのオショロコマも、例えば10 年前と比べると、明らかに減少傾向と小型化が感じられるのは、ほかの地域の個体群と同様です。 



 



次に昔オショロコマが多かったもう一本の渓流をめざしたが最初なかなか川沿い林道入り口の鹿ゲートがわからずいったりきたり。かなり山道を登ったところに右へ入る砕石場への道があり、その突き当たりがやっと懐かしい鹿ゲートでした。



しかしこの林道は現在廃道にちかく草や笹が生い茂り、しばらくゆくと林道そのものが崩壊しており残念ながら苦労してターンして引き返しました。


この日の宿泊は観光地知床をひとまず離れて、おいしい芋焼酎で有名な清里町へ向かった。






清里へ入って、5叉路の交差点を斜里川方向へ左折、橋の手前を右折するとホテル緑清荘が見えた。


チェックインし 午後 7:00から夕食は、近年、質・量ともに度が過ぎている知床のホテルと比べると、現地のよくある食材だがとても美味しくて、量も程よく、とても満足。 









 

ビール中ジョッキ飲んだせいか寝込んでしまい 午後10:00目が覚めて温泉にはいった。青黒いような無味のお湯でぬるぬるして浮遊物も見られるが これは汚れではなく湯ノ華だという。毎朝8:00-10:00清掃しているという。このホテルの部屋着が着心地よい。


このホテルはスタッフが皆さん笑顔でマナーもとてもよいのが印象的でした。


明日から、また知床に戻りいくつかの渓流のオショロコマを見に行く予定。



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秋、産卵行動直後のオショロコマたち-1。

2024-04-24 15:15:12 | 渓流魚、蝶、自然
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秋、産卵行動直後のオショロコマたち-1。







20XX-10-15 (土) 晴れ  気温8度C 寒い。



北見市近郊の湧別川水系支流のとある源流域に産卵時期のオショロコマを見に行った。







この時期、毎年の産卵場所に集結したオショロコマが私の姿を見て激しく右往左往している。ここには私だけでなく、オショロコマの集結を知っているカワガラスたちが来ておりオショロコマたちはかなり敏感になっているようだ。


真っ黒いカワガラスは鳥のくせに巧みに渓流に潜水して、一瞬にしてオショロコマを捕食します。







姿を隠し、しばらくしてオショロコマたちが落ち着いた頃を見計らってそっと振り込んだ。 



産卵後の腹ぺっちゃんこのメス成魚。



















































次項に示しますが、ここの個体群を見ると産卵が一斉に行われるのではなくかなりバラバラの期間に多少のインターバルをもって産卵行動を行なっているように見えます。





放精しきって腹ペチャのオス成魚。



















大型のサクラマスたちも産卵のため遡上しており、間隙を縫って素早く潜り込んでは放精する形で産卵行動に参加したヤマベ2-3年魚も見られたが、擦り傷が多い。














サケ、ベニザケ、カラフトマス、サクラマスたちと異なりオショロコマたちは産卵後もへい死することなく、翌年までにはよく食べて立派な体躯に復活し、秋になると再び産卵行動に参加します。




降海・遡上型か、陸封型か、湖沼型かによって様々とは思いますが、ここのような陸封型個体群では個体の寿命は5-6年くらいでこの間、産卵行動は数回といったところでしょうか。実際、私は実証的に確認したわけではありませんが。





放精前のオス、産卵前でまだしっかり抱卵しているメス。若魚たち、幼魚たちの画像は次項でお示しします。


撮影させていただいた渓流魚たちは全て丁寧に元の場所にリリースしました。



この項、続く。


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知床、大型サケマス多数遡上、姿を消した良型オショロコマたち。

2024-04-17 15:12:23 | 渓流魚、蝶、自然
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知床、大型サケマス多数遡上、姿を消した良型オショロコマたち。




2022-9-30 (金) 晴れ


この時期、オホーツクではタマネギの収穫の真っ最中。収穫のとき発生するタマネギの殻焼きは独特の匂いとともに毎年の風物詩です。









良く晴れているが、斜里岳には雲がかかっている。







この日の午前中は知床半島でもとりわけ大型のオショロコマが釣れるとある渓流へ入渓。この渓流の河口付近にはサケ釣りの車が十数台止まっていた。多くは地元の人たちで知床、釧路ナンバーが多い。札幌、帯広、北見が一台づつ。


私はサケ釣りにはまったく興味がないが、釣り人に聞くと今日はほとんど釣れてはいないようだ。


この日、良型オショロコマをもとめて2時間も大岩ゴロゴロの渓流を遡行した。



驚くべきことだったが、数年前まではあれほどいたオショロコマが全く見られない。幼魚、稚魚の姿もなかった。




やっと大型ヤマベ3年魚 1匹 が釣れた。




ヤマベは尾ビレがズタズタ、尾部はかじられたあとが痛々しい産卵行動後の個体であった。すぐ上のたまりには数ペアの巨大なサクラマスが泳いでいた。

















こんどこそ、こんどこそと良ポイントをさぐりながら遡行したがその後は魚信なく、気づいたら2時間も釣り登っていたのだった。



数年前は良たまり毎に大抵数匹の良型オショロコマがいたのだが、釣りきられてしまったのだろうか。



かろうじてまあまあの良型オショロコマ2匹が釣れたが、この渓流独特の大型オショロコマは姿を現さなかった。





































これ以上はヒグマが怖い。遡行をあきらめて30分かかって河口までもどったが、とてもむなしい感じ。



橋の下流のたまりをみると せっぱりのカラフトマスや かなり大型のサケとおもわれる個体が多数ゆらめきひしめいていた。この川は サクラマスを含め 3種のサケ・マスが遡上していることになる。




オショロコマたちはこれら大型サケマスを嫌い、さらに源流域へと移動したのだろうか。途中、ヒグマが食い散らかしたカラフトマスの残骸があちこちにみられた。






渓流沿いの湿地に、最近あまり見かけなくなったガマの穂があった。





     この項、続く。



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釧路川水系、秋の源流域の風景。

2024-04-11 13:54:35 | 渓流魚、蝶、自然
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釧路川水系、秋の源流域の風景。


202X.10.3 (土) 曇り 強風 のち雨 14度C



10:30 秋も深まり、とある釧路川水系源流域に秋の渓流魚を見に出発。 寒い。



この時期、源流域に遡上するデカアメマスを期待していったのだが、まったく見られず用意していた大型ランデングネットは出番がなかった。






小型アメマスが最も多く 、次いでヤマベ2-3年魚が多く、オショロコマはやや少なく 、ニジマスは幼魚 2 といった具合であまりパッとしない釣り果でした。


この時期、遡上してきたサクラマスたちに混ざって産卵行動に参加したと思われるヤマベたち。













ヤマベ当年魚と思われる個体。

















この水域では絶え間ないニジマス駆除の効果か、ニジマスの勢いは明らかに弱まっていると思います。














枯れ葉などバックにきれいな写真撮影に専念。秋になるとこの渓流の水は限りなく透明・清冽になってくるので夏場とくらべると写真がかなり鮮明になる傾向があります。





小型アメマスたち。































リリースされ口が裂けたオショロコマ1。





何かの研究目的のマーキングとしてエラブタ切りされたオショロコマ。





ここではエラブタ切りのほか、タグ打ち、アブラビレ切り、背ビレ半分切りなど、お魚の尊厳を傷つけるマーキングをする研究や自然実習の人々 (本州の大学などから来ている学生・研究者など ? )が稀ではありませんが、中でもエラブタ切りは最もいただけないマーキング方法です。





ここは入渓がとても容易であるせいか、けっこう渓流魚の研究者などが入っているようだ。





本州方面ではほとんどの渓流が漁協による放流によって魚の存在を維持しており、てばやく研究をおこなえる手つかずの自然渓流がないためと思われます。



入渓者が多いせいか、近年、オショロコマは概して小型化の傾向が顕著です。































































今日はオショロコマとアメマス、ヤマベが まあまあ見られ ニジマスが少なくなっていた。 


サクラマス遡上があるようで産卵行動に参加したキズありヤマベや、性成熟したクロンボウヤマベのほか、産卵行動に参加しなかったとおもわれる当年魚ヤマベも多かった。




昼食後 風が強まり 時々雨が降ってくる不穏な天候で あたりは薄暗く気温も下がってきた。ややもの足りない釣り果であったので、おもいきって普通の釣り人や研究者なら、きっとはいってゆかない林道奧へと侵入してみた。






今日は天候条件がよろしくないので、ひよって本命のポイント水域までの中間地点で川に降りてみたが 残念ながらダラダラ川で あまりよい溜まりがなく良型オショロコマを少し追加したのみで終了。























天候が怪しくなって気温も下がり風が強まり体感温度は急速に低下しはじめたうえに、あたりが薄暗くなってきたせいか 何となく戦意喪失状態になって 3;30 武装解除。帰路につく。







エゾシカ君のお見送りでした。










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イトウの骨格標本と、イトウのかぶと。

2024-04-02 23:57:48 | 渓流魚、蝶、自然
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イトウの骨格標本と、イトウのかぶと。


釣り師のみなさんは北海道の巨大魚イトウ(漢字では魚へんに鬼と書く)の魚拓や剥製は見たことがある人が多いと思いますが骨格標本はお目にかかる機会は滅多にないのではと思います。


北海道北見市の隣町の美幌町にある美幌博物館で珍しいイトウの骨格標本をみました。



骨格標本から類推することができると思いますが強靱なアゴと鋭い歯で種々の魚類やカエル、エゾヤチネズミ、ヘビ、鳥のヒナなど小動物を捕食します。




昔から大きなイトウを釣ったら記念に頭部を切断、乾燥させてニスなどを塗って補強し、飾り物にしたのをイトウのカブトと呼んでいました。奇しくも美幌国保病院の検査技師をされていた渓流釣り師の八卷正宜(やまきまさよし)さんの名著 いとうの里 の表紙がイトウのカブトの写真でした。まだカラー写真が珍しい頃で白黒写真の本ですが私の愛読書でした。







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網走川水系、最源流域に奇跡的に生息する希少オショロコマと地球温暖化。

2024-03-29 14:38:36 | 渓流魚、蝶、自然
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網走川水系、最源流域に奇跡的に生息する希少オショロコマと地球温暖化。





20XX-7-26 (日) 曇り 一時 雨。


前項からの続きです。午前11時30分。 網走川水系支流の支流の支流の最源流域に奇跡的に生息している希少なオショロコマを見に出かけた。






従来、数ある網走川水系支流を20年以上かけてシラミ潰しに調査した結果、2箇所のみ、ほんの狭い水域にのみオショロコマの生息を認めています。そのことが奇跡的に生息している希少なオショロコマという表現の所以です。





今回はそのうちの一箇所に出掛けました。この個体群は暗い環境に棲むせいか体色は暗色調で栄養状態はよく赤点紋理は鈍いオレンジで細かく鮮やかさはない。


















ヒレは赤くならず、腹部は淡く黄色に着色する。生息域が狭いせいか、ややずんぐりした体型が多い。














前項のごとく、状況的にはこの渓流に見られる多数のアメマス軍団に押され押されて、オショロコマたちが最源流域に追い込まれてしまったかに見えますが真偽のほどはわかりません。






近年、地球温暖化による全地球的な気象変動のせいで、北海道でも南方系生物の北上傾向が見られます( チョウ類、海産魚類などに顕著 )。かって寒冷気候のため稲作は不適とされた北海道ですが今や日本で最も美味しい米ができます。






渓流の水温を系統的に調査したデータは明らかではありませんが生息に低水温を必要とするオショロコマは温暖化の影響を真っ先に受ける可能性があります。






低水温を好むオショロコマはもともと水温が最も低い渓流の最源流域に生息することが多く、渓流の水温上昇が始まっても、それ以上は逃げる場所がないのです。平たく言えば絶滅の危険があるということです。これが種々の理由で現在激減中のオショロコマが絶滅危惧種VU とされる最も大きな理由かも知れません。






実際、森林伐採、砂防ダム建設、河川改修、林道建設、釣り人の乱獲、最悪はニジマスをはじめとする外来魚の放流、その他数多いオショロコマ生息を脅かす要因をはるかに凌駕して、最も壊滅的威力を発揮するのは地球温暖化でしょうか。















地球温暖化の影響がもはや取り返しがつかないほどの状況に陥るのが10年後か、50年後か、100年後か、500年後か、誰にもわかりませんが、これまで万年単位で起こってきた変化が、未曾有の短期間で起こっているのが現在の地球の状況であることは間違いないとおもわれます。



そんなことをなんとなく考えながら網走川水系支流の支流の支流の最源流域に奇跡的に生息している希少なオショロコマを10匹ほど釣っては撮影、リリースを繰り返しました。



















10年ほど、ここのオショロコマ個体群の観察を続けていますが、種々の理由でこの個体群の未来はあまり明るくないと考えています。最悪のケースも考慮し、後世に残る記録としてデジタル画像記録だけはしっかり行なっておきたいと思います。








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アメマスとオショロコマの闘い

2024-03-27 12:24:00 | 渓流魚、蝶、自然
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アメマスとオショロコマの闘い





20XX-7-26 (日) 曇り 一時雨 25℃

北海道東部オホーツク海に注ぐ網走川のオショロコマを探して、長年かけておびただしい数の支流群を調査してきた。





網走川水系支流の源流域はどこも小型アメマスはとても多いがオショロコマはいくら探しても見つからなかった。



アメマスのほかには孵化放流事業に由来する小型のヤマベがとても多い。
















小型ヤマベは多いが 小型のアメマスはさらに多い。
































網走川の大きな支流のひとつ津別川水系では放流ニジマスが自然繁殖して在来のアメマスを脅かしていますが力関係は今のところ両者伯仲していると思います。。



一時は網走川水系にはオショロコマはいないのではないかと考えたが、やがて極めて局所的だが網走川水系支流源流域に、やっと二箇所のみだがオショロコマの生息域を確認できました。



いずれも、アメマスばかりが多い中、奇跡的に生息していたと言っても良いほどに局所的な最源流域の狭い水域です。



アメマスは下流・中流域から多数みられるがオショロコマは最源流域のせいぜい数百m の狭い区間にしかみられず数も多くない。



状況的にはオショロコマは数で圧倒的にまさる強大なアメマス軍団に押されて上流へ上流へと追われ、最後は現在の最源流域にまで追い詰められてしまったかに見える。孵化放流事業に由来する小型のヤマベたちもオショロコマはとても嫌うので、最終的にはオショロコマに勝ち目はなさそうに思われます。












また、地球温暖化に伴う気象変動( 猛暑、渇水、水温上昇、大雨、大増水、川底環境破壊 など ) でより低水温を好むオショロコマがジリジリと狭い源流域へと移動せざるを得なくなっている可能性もあります。







     この項、続く。




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ノドヤケ、怪しく光るエゾシカの目、そして暗色調の特異なオショロコマたち。

2024-03-22 19:50:07 | 渓流魚、蝶、自然
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ノドヤケ、怪しく光るエゾシカの目、そして暗色調の特異なオショロコマたち。




2023-10-14(土)  晴れ  26℃


この日、十勝のブラウントラウト釣りの帰路、十勝川水系支流の支流の支流の源流域にオショロコマを見に寄ってみた。









しかし、産卵体勢の良型オショロコマは、さらに源流の産卵場所へと移動してしまい居残りオショロコマが少し見られたのみ。




















いまだ産卵行動に参加するほど成熟していない若い小型のオショロコマ6匹ほどを釣って水中で手早く撮影して丁寧にリリースしました。



















喰いが甘く、そのため他に5匹ほど釣り落とした。






この日のオショロコマたちは、やや暗色調でオレンジ系の赤点紋理は小型。ヒレの着色は目立たない。






この水系のオショロコマの外見的特徴として腹部がほんのりと淡く着色する。



















この時期に出てくるおいしいキノコ、ムキタケがあり少し採集した。



午後 4:10 武装解除し帰路に着いた。林道はエゾシカが多くフラッシュ撮影で目が怪しく光る。



けっこう飛ばして走り午後5:30 帰宅。

 

夕食は なべ焼きうどん。 



ムキタケを鍋に入れたがツルリンとした食感でおいしい。あわてて、うっかりムキタケを呑み込んだりすると喉に引っかかりヤケドするので、このキノコの別名はノドヤケ。







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ニジマスとアメマス、渓流魚の撮影、フキ写真。

2024-03-08 21:20:50 | 渓流魚、蝶、自然
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ニジマスとアメマス、渓流魚の撮影、フキ写真。





2023-6-9 ( 金 )  曇


このあたりはまだ標高がさほど高くないせいか川岸は広範に大きなフキの葉が密生して、まさにフキの川だ。


もう少し標高が増すと亜高山帯の渓流の川岸はフキからササ一色に変化する。


この渓流の釣りは、昨年このブログで紹介したことがあります。




かってはオショロコマが繁栄していたが放流ニジマスが自然繁殖を始めて、とうとうニジマス川になってしまいオショロコマが消えたという、毎度おなじみよくあるパターンをたどった渓流です。



























































ちょっと変わった状況として、かっては少なかったアメマスがニジマスと同程度に増えているという、やや変わった経過をとっているのが興味深いと思います。































おそらく、将来的にはそのアメマスも駆逐されニジマス一色になるだろうが、渓流の生態系を変化させる要因は単一とは限らず複雑な場合もあり慎重に経過をみてゆきたいとおもいます。























今回、同じ渓流の釣りを再度アップしたのですが、前回と決定的に異なるのは魚の撮影に際して、すべての写真は背景をフキの葉にしているところです。






川底を背景にしての撮影は、たとえば魚が暴れて尻尾を一振りすると水が濁ってしまうなど、とっても神経を使わなければなりません。







この点、底にフキの葉を敷くと撮影時間が大きく短縮できるので、フキ写真 と呼んで状況によっては、しばしば、この撮影法をつかっているのです。





そんなことを考えながら釣っては撮影、リリースを繰り返した。






最後に思いがけなく、消えてしまったと思っていたオショロコマ良型が 1オスのみ釣れた。感激した。完全には駆逐されてはいなかったようで密かに命脈を保っていたのだ。




今後の状況によっては私の希望的観測として、したたかなオショロコマたちが復活する可能性もあり、この個体はとりわけ丁寧にリリースしました。









川岸に密生する大きなフキはヒグマやエゾシカも大好きです。フキを食べるとヒグマの糞はしばしば真っ黒になりますが今日もそんな糞が至るところにありました。




今日の夕食は外食。 最近、北見市でもたいそう人気の 餃子の王将 へゆきました。



私は、いつもの中華ソバセット。飽きない味でおいしい。



かみさんは思いきって豚辛ラーメンを食べようかと、たいそう迷っていましたが結局あっさり系の定食になりました。









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目が覚めるような美しいオショロコマ が棲む渓流

2024-02-15 14:03:43 | 渓流魚、蝶、自然
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目が覚めるような美しいオショロコマ が棲む渓流


202X-8-12 (金) 曇り  32℃ 暑い 

この日、久しぶりにブラウントラウト釣りに出かけた。北見市あたりは良い天気であったが、現地へ向かう途中あちこちに道路に不吉な大きな水たまり。釣り場に着くと不安が的中しブラウントラウトの棲む川は近年頻発するすざまじいゲリラ豪雨の直後でゴウゴウと流れる褐色の濁流と化し水位も50cm は上昇、とても釣りは無理と判断せざるを得なかった。


急遽、予定を変更し、1 時間ほど走って、十勝川水系支流のオショロコマの撮影に向かった。



十勝川水系のとある支流の支流のまた支流のまた支流の最源流域。どうということもない渓流です。






ここは従来、オショロコマはとても少ないうえ、よどみが少ないダラ川が続き、釣りにくい渓流ですが、ごくごく狭い水域にのみ、ある時期のみ、さらにほんの短期間のみ、しばしば奇跡的にオショロコマが集結していることがあるのです。






期待して入渓してもハズレのことが多いのだがこの日はなんとなくオショロコマが溜まっている予感。







ゲリラ豪雨の影響はなく、ここの水量は普通で水はとても凄烈透明だ。







特に根拠のない期待は的中し、予想どおり25cm 前後の良型美麗個体を混じえてオショロコマが入れ食い状態で釣れてきた。





ここの支流には何故か 目の覚めるような美麗個体を含んだ大型のオショロコマ が見られるのです。栄養状態がよく、姿形が美しいメス成魚は真っ白い腹部を縁取る淡い黄色がえもいわれず美しい。撮影していてもため息が出るほど美しい。

























オショロコマにしてはかなりパワフル、とてもよく引いてなかなか上がってこない良型も多かった。





























オスはメス成魚のようなあでやかで美麗な個体よりは、がっしりたくましい姿形のものが多い。
























メスのように艶やか美麗なオスもしばしば見られます。
















水がきれいで川底の石もきれいでせっせと撮影、リリースを繰り返したが、なかなかよい写真がとれたと思う。





笑いが止まらないほどよく釣れたが数時間ののち魚信が遠のき、とうとう底魚のハナカジカが釣れてきたのでオショロコマの撮影を中止した。





オショロコマ30匹以上は撮影したと思う。10匹ほど釣り落としたが今日は喰いは甘く どちらかというとオショロコマにしてはやや釣りにくい日でした。

 


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初冬、凍り付いた渓流で2023年最後の釣り

2024-01-20 10:56:49 | 渓流魚、蝶、自然
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初冬、凍り付いた渓流で2023年最後の釣り





2023-12-10(日) 晴れ  +3℃ 強風




朝9:00 起床。 孫3女君発熱あり。急病センターへゆきインフルエンザA でした。




11時。 かみさんが、あんたクマを怖がって最近釣りに行かないみたいだね、などと刺激するのでついこんなにも寒い日なのに竿治めと思い出かけた。




11:30 昼が近かったので、通りがかりのソバ屋で天ざる1560円、豪勢な天ぷらやたらと多く、がんばって全部食べたら胸焼け、嘔気、腹満感がでてきてまいった。






考えてみれば例年のことだったが、当初狙った林道は冬期間に入りすでにゲート閉まっていた。仕方なく次の渓流へむかったのだが、ここも早めのゲート閉鎖になっていた。






エサがほしいのかキタキツネがやってきて停車すると車のまわりをぐるぐるやっていたが、エサはもらえないことを悟って行ってしまった。






仕方なく、ごく近場の無難な渓流に入ってまず最初の良ポイント付近をさぐったが魚信なし。 






川面はまだ開いているが岸辺や流れのゆるいところは氷が張っている。





厚着でウェーダーきつく運動制限あり、危うく転びそうになりけっこう危険だ。






二つ目の橋上流、いつも魚がごっそりたまっているポイントへ入ったら 喰いがとても浅いが オショロコマ4  アメマス6  ヤマベ2 をやっと釣り上げて撮影、全て丁寧にリリースした。渓流魚たちは、いずれも産卵行動の影響が目立ち、その後やや体力を回復しつつある状態と思われました。




あまりの寒さで最初バッテリーの出力が出ずデジカメ作動不良でボケ写真ばかりだった








バッテリーを脇の下に入れてあたためると段々調子がでてきた。とにかく寒い。ぽつぽつと釣り上げては撮影。アメマス(エゾイワナ)の黄色い腹部が美しい。









産卵行動後だが美しいオショロコマ♂たち。
















いわゆる枯れ葉ヤマベたちも釣れるが群れるほどいたチビヤマベたちはどこにいったのだろう。






幸いなことに。種々の理由でこの渓流はニジマス汚染を免れている。アメマスの勢力は案外強い。













冷たい水に手を入れて撮影中に、肘のあたりまで濡れてしまい、たちまち低体温症になり、最初の症状、視力低下が始まりまいった。

















この日は朝から強風が吹いている。最初は山の上のほうでごうごうやっていたが、やがて谷筋にものすごい突風が吹き込んできた。







もう釣りどころではない。あまりの寒さにおおあわてで振り出し渓流竿をたたもうとしたが、どっこい、竿がガチガチに凍り付き、継ぎ竿をたたむのが困難。車の中でヒーター最強にして氷を解かして継ぎ竿を収納した。







この時期、午後3時には陽が傾き沢筋は薄暗くなってきた。この日は、いい釣りでしたとまでは言えないが納竿の釣りとしてはこんなものでしょうか。








武装解除して帰路につく。この渓流にはよくヒグマの痕跡をみるが、もう越冬体制にはいったのか今日は何もなかった。 




午後3時30分。日没。 たちまち暗くなりはじめ4時には真っ暗になった。




日曜夕食は、恒例のトリトンお持ち帰り生寿司。 




天ぷらソバで腹具合最悪だったが ガスターD 服用でやや改善 寿司は何とか食べた。 






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オホーツク常呂川支流のヤマベ川、新居常呂川にやっとオショロコマを発見。

2024-01-11 13:50:58 | 渓流魚、蝶、自然
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オホーツク常呂川支流のヤマベ川、新居常呂川にやっとオショロコマを発見。


      



202X-5-20 (金) 晴れ のち曇 一時雨。


オホーツクの名流常呂川 (ところがわ)は多くの支流群があり中でも大きな支流の一つに新居常呂川( にいところかわ)がある。



常呂川支流のいくつかには源流域にオショロコマが生息している。しかしこの新居常呂川の支流群を長年調査してきたがオショロコマはどうしても発見出来なかった。




この渓流の上流から源流には孵化放流事業に由来すると思われる多数のヤマベが見られ、在来のアメマスも多い。ニジマスはこれまでのところ、おそらくいない。ちなみにオショロコマは、はるかに俊敏なヤマベの放流を嫌い、知床の例ではヤマベの放流があると、オショロコマそこから姿を消すことが知られています。




ヤマベ川といっても良いほどヤマベが多い新居常呂川の渓相は実に見事だが、ヤマベもアメマスも大型個体は稀で10 ~15cm の小型個体が多い。




ヤマベの多くは1-2年魚で、超小型のエサ取り名人、当年魚がほとんど。3年魚はまれで滅多に見ることがない。もしかすると入渓が容易な川なので釣り人が多いだけなのかもしれない。




おそらく川に残るヤマベよりも、降海して美味しいサクラマス資源になる個体の方が多いのではないかと思う。





しかし、新居常呂川源流まで遡上産卵するサクラマスは意外と少ないことから網走川水系と同じく、おびただしい数の小型ヤマベの存在は、孵化放流事業に頼っているところが大きいのではあるまいか。








前置きが長くなってしまいましたが、この日、ついに新居常呂川源流域でオショロコマを確認しました。20年探しても発見できなかったので新居常呂川にはオショロコマはいないと言いたいところでしたが、世の常として、いないと言い切るのは、いた というよりはるかに難しいことを如実に示す出来事でした。





















新居常呂川の源流域のごく小規模な支流。本流から枝分かれしたところから上流200mまでのごくごく短い水域に新居常呂川独特のオショロコマが奇跡的にいました。








不思議なことに、この短い水域には本流ではあれだけ多いアメマスもヤマベも、もちろんニジマスも見られずオショロコマだけが生息していました。


















それなりの自然繁殖が行われているようで幼魚~成魚を12匹ほどが釣れ、手早く水中で撮影してリリースしました。






















小型でとても地味な外観のオショロコマです。淡く明るいくすんだ灰褐色調の体色で、赤点紋理は淡いオレンジで小さく鮮やかさはない。腹部はほんのりと黄色味を帯びる個体が多く、ヒレの着色も軽度で鮮やかさはない。栄養状態は良好でよく肥えている。背部虫食い紋や背びれの白点は普通で特別な特徴はない。




















新居常呂川のオショロコマは他では、あまり見かけない外観でなんとなくこの場所特有のものと言えなくもないが、いずれにしても今のところ観察個体数は少ない。今後、さらなる地道な調査が必要です。


















この時期、あたりは早春の景観でこの付近ではあまり多くないエゾノリュウキンカの花が咲いていました。









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釧路川水系源流域。多彩な外観のオショロコマ-2

2024-01-06 18:39:49 | 渓流魚、蝶、自然
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釧路川水系源流域。多彩な外観のオショロコマ-2


20XX-9-23 曇り のち雨 のち曇り  寒い 寒い 小雨続く



引き続き、とある釧路川水系支流源流域。


















長時間、冷たい流れに手をつけて撮影を続けてゆくうちに徐々に体温が下がり始め低体温症の気配を感じる。












氷雨が降り始めた。ショロコマを釣っては撮影、リリースを繰り返すが今日はあまりに寒すぎる感じ。



















とうとうかみさんはぶるぶるがたがた震えだした。氷雨のなか携帯用の雨合羽を着ての釣りになっていたが、もう限界かな、低体温症でダウンする前に、急遽武装解除して釣りを終了した。


















この日も水中で手早く撮影させていただいたオショロコマたちは全て丁寧にもとの場所にリリースしました。





夏場、見事な白い花をたくさんつけていたウバユリがもう実をつけはじめていた。






帰路、途中の町でいつものラーメン屋で少し暖まって一息ついた。





おそらく地球温暖化はじめ種々の要因で、近い将来には絶滅が予測されることを前提に、この20年ほど絶滅危惧種VUのオショロコマの鮮明な画像収集を続けてきましたが、寒さや体力の衰えが感じられるようになってきました。



         終わり。


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