昔、石ばかり拾ってる少年、居ましたねっ。
河原へ遊びに行けば平べったい石ばかり探して、川へ向かってやれ「二重飛び」だの
「三重飛び」だのと・・・。
三重県の熊野川を流下し、河口から海へ流れ出て太平洋の荒波によって削られ
打ち上げれた石の内、黒くて丸い石を「那智石」 を呼びます。
それを「拾い子」と呼ばれる人達が一つ一つ採取して市場へ。
でも、今では海外産が多く出回り、黒い丸石全般を、こう呼ぶ場合が多いですね。
現場で「那智石」を久しぶりに敷くという職人が「拾われた石」を今度は、
一つ一つ丁寧に敷き詰めています。 土花吉と雑談しながら・・・。
根気の要る作業ですが、昔は頻繁に観ることが出来た「那智石」。
造園の世界では未だ健在ですが、今や建築では珍しくなってしまいましたねっ・・・。