途中、菜の花と芝桜の共演を見付けては脇道に逸れたり。。。
足を延ばすには少し遠い、山あいの無人駅を目指しトコトコ・・・。(クシュン・・・)
ここJR越美北線・「勝原駅」は無人駅。。。普段は日に数本しか列車が停車しない駅にも関わらず、
今の時期のみ人の波が押し寄せ賑わいをみせる。
あたり一面に咲く「ハナモモ」。
1973年頃まで、ここ勝原駅は旧国鉄・越美北線の終着駅。
当時配備されていた蒸気(ハチロク)もここで転車台に載せられ向きを変えていた。
古い福井新聞より
そんな、転車台があった場所も今では「ハナモモ」に埋め尽くされ、訪れる人の目を楽しませる。
白(源氏)と赤(平氏)が同時に咲く「源平桃」。
「今年は平氏(赤)が多い」だの「やっぱ源氏(白)が多い方が綺麗」だの。。。
中にはこんな花弁を持つ花桃も。。。
あの頃は誰も訪れることが無かった「山あいの無人駅」。
そんな1973年5月、眠い目を擦りながらオリペン片手に早朝の鈍行列車に一人飛び乗り、目指すは
この「勝原駅」に向かう蒸気(さよならハチロク)が始発する福井機関区。当時、土花吉13才(通称:少年PEN)撮影
さよなら列車とはいえ、ヘッドマークを着けたのみの早朝の貨物列車。別に大したイベントもなく「ハナモモ」どころか
花すらなく、寂しく煙のみを残し去っていった姿が思い出される。。。