イタリアの物理学者「ガリレオ・ガリレイ」にちなんで名前が付けられた「ガル(加速度)」。
これが中々、厄介なもので大きい地震だからガルの数値が高くなるわけでもない。
今までの地震の加速度で最大なものが2008年の「岩手宮城内陸地震」時の4022ガル。
(これについてはギネスに認定されている ←こんなもの認定されても・・・なのですが)
この時のマグニチュードが7.2で震度6強。
1995年の阪神淡路大震災はマグニチュードが7.3で震度7、そして加速度が818ガル。
3.11の折、福島第一原発がある大熊町で震度6強、加速度550ガル。
今回というか現在進行中の「熊本地震」において、現在稼働中の「川内原発」を政府は停めようとはしない。
テレビに出てくる何処ぞの大学のセンセイたちも、そのことについては全く触れない。
触れるのは「活断層のズレ方」や「地震の大きさ」などで「ガル」には触れない。
原子力規制委員会も「現在のところ停止する必要はない」と言い切る。
この「現在のところ」というのが、どの時点を差すのかも不明で相変わらず判断に鈍さを感じる。
何処ぞの元女子アナの素人原子力防災相も新規制基準の基準地震動「620ガル」という数値を持ち出し、安全と言う。
たかが「620ガル」。。。(因みに一般建築の新耐震基準は「300ガル程度」とも言われている)
しかし、前にも述べたように「マグニチュード」や「震度」とは全く比例しない「ガル」については、ただでさえ
予知出来ない地震以上に難しいもの。震度が小さくても加速度が大きい場合もある。
「この程度の地震では問題ありません」というのは全くの間違いで、規制委や政府がもし我々に
説明するのであれば「この程度の地震による加速度(ガル)では問題ない」と言うべきところ。
因みに震度7を観測した熊本県益城町では既に「1580ガル」を記録している。。。
停めようと思えば、原発を立地する地方行政の首長にもその権限は有する。
原子力規制委員会や政府、司法に頼らずとも鹿児島県知事は停める権限を持っている。