藤田嗣治展を観てきた。没後50年を記念したものでこれまでで最大規模の展示だという。
創作初期から晩年まで網羅的に展示されていて全体像が見えてくる内容だった。見てすぐに気づくことは作風が次々と変化していることと評価を得て名を成した後も作風が変化していることで、とても同じ作者によるものとは思えないほどである。晩年になっても新たにフレスコ画に挑むなど画家魂の塊のような人だったのだと思う。
藤田の絵の特徴としてひとつ気づいたのは画面に遠近感や立体感が乏しく平面的に描かれている作品が多いと感じられたことである。別に貶して言っているのではなくて、やはり日本画の要素が入っているのだなと思ったのだ。
パンフレットにも使われている「私の夢」という作品では動物の描写が細密画のように描かれていて裸体像の描き方とは好対照。彼の絵には猫がよく登場するが、他の動物にも関心を持っていたようで動いているポーズの描き方も巧みだ。
会場は混んではいたが、鑑賞に支障があるほどではなく東京ではこの程度の混雑は普通のこととして受け止めている。しばらくはこれだけの展示はないだろうから観に出かけてよかった。
美術館前に置かれた作品。
創作初期から晩年まで網羅的に展示されていて全体像が見えてくる内容だった。見てすぐに気づくことは作風が次々と変化していることと評価を得て名を成した後も作風が変化していることで、とても同じ作者によるものとは思えないほどである。晩年になっても新たにフレスコ画に挑むなど画家魂の塊のような人だったのだと思う。
藤田の絵の特徴としてひとつ気づいたのは画面に遠近感や立体感が乏しく平面的に描かれている作品が多いと感じられたことである。別に貶して言っているのではなくて、やはり日本画の要素が入っているのだなと思ったのだ。
パンフレットにも使われている「私の夢」という作品では動物の描写が細密画のように描かれていて裸体像の描き方とは好対照。彼の絵には猫がよく登場するが、他の動物にも関心を持っていたようで動いているポーズの描き方も巧みだ。
会場は混んではいたが、鑑賞に支障があるほどではなく東京ではこの程度の混雑は普通のこととして受け止めている。しばらくはこれだけの展示はないだろうから観に出かけてよかった。
美術館前に置かれた作品。