Enoの音楽日記

オペラ、コンサートを中心に、日々の感想を記します。

帰国報告

2010年08月27日 | 身辺雑記
 バイロイトから帰ってきました。オペラの感想は後日に回すことにして、とりあえず旅の報告を。

 今回の旅は、初日はニュルンベルクに泊まり、翌日からはバイロイトに6泊するという単純な日程でした。ニュルンベルクではホテルを取りましたが、バイロイトではガストホーフに泊まりました。ガストホーフというのは1階が居酒屋で2階から上が宿泊室になっている簡易な宿です。6泊して144ユーロ(約16,500円)! 1泊あたり3,000円にも満たない額です。しかも朝食つき。バス・トイレは共同でしたが、同フロアーに4室しかなかったので、ほとんどかち合いませんでした。

 祝祭劇場までは歩いて10分程度でした。緑豊かな畑が広がる道を歩いて行きました。目の前の丘には赤茶色の祝祭劇場が見えます。私は今後バイロイトというとまずこの道を想い出すだろうと思いました。
 オペラの帰りにこの道を歩いていると、草のよい匂いがしてきました。夜風がほてった頬を気持ちよく冷ましてくれます。ガストホーフに戻って、まだ店が開いていたら、ビールと食事を頼みます。閉まっていたら、斜め向かいの居酒屋に行きました。そこは夜遅くまでやっていました。

 滞在中、オペラのチケットが取れていない日が1日と、オペラがない日が1日ありました。1日はニュルンベルクに戻って、ゲルマン民族博物館を見学しました。この街はドイツ・ルネサンスの画家デューラーが住んでいた街です。そのためか油彩画が7点ありました。市内にはデューラーの家も残っていて、当時をしのぶことができました。

 もう1日は近郊のコーブルクという街と、世界遺産にも登録されているバンベルクを訪ねました。コーブルクはこじんまりした旧市街が残っている好ましい街でした。その中心部のマルクト広場でソーセージを立ち食いしました。
 バンベルクの旧市街はさすがに規模が大きく、観光客でごった返していました。地ビールの燻製ビールがお目当てでしたが、喧騒を避けて駅に戻って構内のビストロで飲みました。さすがに美味しい! 今回飲んだなかで最高でした。

 ニュルンベルクとバンベルクには後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーとシュトースの作品がありました。これらは今回の収穫でした。

 帰国の飛行機では皆さん寝静まって暗くなった機内で、一人ワインを飲みながら旅の反芻をしていたら、深く満たされた気分になりました。

 では、後日、バイロイト音楽祭の報告をします。
コメント (2)
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