脇役がどれだけ魅力的かもドラマ作りの上で重要な要素だ。(以下、ネタバレ)
相棒SPの城崎愛梨(葉月里緒奈)はこんな人物だ。
青森の田舎から出てきて銀行で働いている。
メガネをかけ地味な性格ゆえ、男性からも声をかけられることがない。
「私の人生なんてこんなもの」と諦めている。
そんな所に畑山財閥の御曹司・哲弥(甲本雅裕)が現れる。
財閥の御曹司ゆえに金遣いが荒くわがまま、何をやっても許されると思っている。
だが、そんな哲弥は愛梨にとって刺激的な別世界に連れていってくれる人間だった。
豪華なレストラン、部屋に盗撮カメラを設置されて24時間見つめられる生活、街でオトコを誘惑、ホテルの前まで来ると、誘ったオトコではなく現れた哲弥とホテルに入ってしまう刺激的な遊び。
そんな悪戯が発展して、愛梨は哲弥と狂言誘拐事件を起こしてしまう。
この様に脇キャラがしっかり描かれていると、物語はしっかりしてくる。
松本清張が「張り込み」で描いた女性にも似ている。
彼女はこんなことも言う。
「真面目ってほめ言葉ですか?君は真面目だねっていわれるたび馬鹿にされているように思う」
愛梨の心情描写はさらに続く。
愛梨は自分を刺激的な世界に連れていってくれる男・哲弥を殺してしまうのだ。
理由はこうである。
哲弥は愛梨にとって「麻薬の様な人物」「毒だとわかっていてもほしくなってしまう」。
だから思う。
「死んでくれれば別れられる」
「麻薬のような男を断ち切るためには死んでもらうしかない」
★研究ポイント
脇役の魅力・推理ドラマの場合は犯人の魅力。
★追記
3時間SPらしく、描かれる犯罪は2本立てになっている。
ひとつは狂言誘拐。
目的はお金ではなく世間をあっと言わせるものだから、ヘリコプターからお金をばらまかせる。
警察に脅迫電話をかける電話は、携帯電話で誘拐された愛梨のものだから、逆探知されたも平気。
インターネットの掲示板で「明日、千葉海浜公園でお金をばらまくから集まれ」と声をかける手口。
だが、そんな偽装も右京に見破られる。
誘拐監禁され手錠をかけられたという愛梨の手首に傷がないこと。
壊れにくいフレームのあるメガネにかけ替えたこと。
監禁から解放されたのにシャワーを浴びなかったことから右京に見破るのだ。
いつもかけていなかったフレームのあるメガネをかけた事に関して、右京はこう指摘する。
「滅多にしないことをするのは、それなりの理由があるからなんですよ」
ふたつめは暗示殺人。
血液は1/3なくなると死んでしまうという暗示をかけると、人間は死んでしまうという。
愛梨は哲弥を目隠しし、ロープで縛ると、首筋に軽い傷をつけスポイトで水を垂らしていく。
哲弥は先程の暗示もあり、自分の首から血が流れていると錯覚してしまう。
そして「半分以上、流れちゃったみたい」という愛梨の言葉に絶命するのだ。
相棒SPの城崎愛梨(葉月里緒奈)はこんな人物だ。
青森の田舎から出てきて銀行で働いている。
メガネをかけ地味な性格ゆえ、男性からも声をかけられることがない。
「私の人生なんてこんなもの」と諦めている。
そんな所に畑山財閥の御曹司・哲弥(甲本雅裕)が現れる。
財閥の御曹司ゆえに金遣いが荒くわがまま、何をやっても許されると思っている。
だが、そんな哲弥は愛梨にとって刺激的な別世界に連れていってくれる人間だった。
豪華なレストラン、部屋に盗撮カメラを設置されて24時間見つめられる生活、街でオトコを誘惑、ホテルの前まで来ると、誘ったオトコではなく現れた哲弥とホテルに入ってしまう刺激的な遊び。
そんな悪戯が発展して、愛梨は哲弥と狂言誘拐事件を起こしてしまう。
この様に脇キャラがしっかり描かれていると、物語はしっかりしてくる。
松本清張が「張り込み」で描いた女性にも似ている。
彼女はこんなことも言う。
「真面目ってほめ言葉ですか?君は真面目だねっていわれるたび馬鹿にされているように思う」
愛梨の心情描写はさらに続く。
愛梨は自分を刺激的な世界に連れていってくれる男・哲弥を殺してしまうのだ。
理由はこうである。
哲弥は愛梨にとって「麻薬の様な人物」「毒だとわかっていてもほしくなってしまう」。
だから思う。
「死んでくれれば別れられる」
「麻薬のような男を断ち切るためには死んでもらうしかない」
★研究ポイント
脇役の魅力・推理ドラマの場合は犯人の魅力。
★追記
3時間SPらしく、描かれる犯罪は2本立てになっている。
ひとつは狂言誘拐。
目的はお金ではなく世間をあっと言わせるものだから、ヘリコプターからお金をばらまかせる。
警察に脅迫電話をかける電話は、携帯電話で誘拐された愛梨のものだから、逆探知されたも平気。
インターネットの掲示板で「明日、千葉海浜公園でお金をばらまくから集まれ」と声をかける手口。
だが、そんな偽装も右京に見破られる。
誘拐監禁され手錠をかけられたという愛梨の手首に傷がないこと。
壊れにくいフレームのあるメガネにかけ替えたこと。
監禁から解放されたのにシャワーを浴びなかったことから右京に見破るのだ。
いつもかけていなかったフレームのあるメガネをかけた事に関して、右京はこう指摘する。
「滅多にしないことをするのは、それなりの理由があるからなんですよ」
ふたつめは暗示殺人。
血液は1/3なくなると死んでしまうという暗示をかけると、人間は死んでしまうという。
愛梨は哲弥を目隠しし、ロープで縛ると、首筋に軽い傷をつけスポイトで水を垂らしていく。
哲弥は先程の暗示もあり、自分の首から血が流れていると錯覚してしまう。
そして「半分以上、流れちゃったみたい」という愛梨の言葉に絶命するのだ。