「ラブコメ」の基本は「すれ違い」にある。
現代の女子高生・亜未と人気ポルノ作家・多々良の恋を描いた「苺とチョコレート」はこうすれ違う。
1.キスから先をしてくれない亜未の悩み。
友達に「女としての色気がなさすぎるんじゃない?」と指摘される。
そこで大人っぽいスカートをはいて多々良の所へ。
多々良には「脚太く見えるな。そのスカート」と言われる。
今度はスリップドレスを着ていくが、「おまえ、服着んの、忘れてるぞ」と言われる。
2.デートで食事に行くが、多々良の昔の女に会ってしまう。
デートを邪魔されて「帰る!」と言って店を出て行ってしまう亜未。
翌日「やっぱり昨日は子供っぽかったよね」と多々良の所に行くが、多々良は昔の女と寝ている。
3.いよいよベッドイン。
多々良がシャワーを浴びている時に、亜未はワインを飲んで酔っぱらって上機嫌に。
「やっほー、せんせー、おっそーい」
翌日、気を取り直してエッチしようとするが、ベッドには別の女の下着があって
亜未は「先生、あたしのこと好きだって言ってくれたよね。じゃあ、どうして他の人と寝るの?」怒り出す。
それに対して多々良は「ったくバージンはめんどうくさいよな」と返してしまう。
そう言われた亜未は部屋を出て行くが、そのリアクションはオンナである。
「あんな下着のことくらい もっとうまくごまかしてよ。あたしといる時くらいあたしだけの先生って思わせてくれてもいいじゃない」
「愛される心地よさを感じたいの」と思う亜未は別の男とつき合い出すが、一途に亜未を思ってくれる男にはこんな感想をもらす。
「あたしだけを好きって言ってくれる人、心地よくって、くすぐったくて、ちょっと退屈」
この辺の女性の描き方は女性作家にしかできない。
すれ違いはまだ続く。
4.多々良が不能になってしまう。
亜未は「もしかしてあたしに女のとして魅力がない!?あたし太った?お腹のあたりとか?かかとのとこかさかさしてる」と悩み、多々良が「なんだよ、この女やる気なくすなー」と思っているのではないかと思ってしまう。
そしてエステに行く。
こんな亜未の想いに対し、多々良の思いはこうだ。
「好きだから自分の気持ちをコントロールしようと必死なのだ。じゃなかったら、おまえのことめちゃめちゃにしてる」
「本気で好きな子には手出しできない」
「汚れのない笑顔。無垢の天使」である亜未を傷つけたくないのだ。
まさに「ラブコメ」の王道。
この様に手を変え品を変え、作家は様々な「すれ違い」を作っていくのだろう。
★研究ポイント
「苺とチョコレート」の女性作家にしかできない女性キャラクターの描き方。
★追記
亜未は女子高生ながらブランドが大好きな女の子。
不相応なブランド品にこだわる亜未を多々良の代わりにつき合うことになった男は非難する。
「やっぱ高校生は高校生らしいものをもたなくっちゃ。ブランド物なんかさ、持ってたって似合わないと思うよ」
それに対して亜未はこう思う。
「(多々良)先生はそんなこと言わなかった。不釣り合いだとかいうことはあるけれど、ほしいというあたしの気持ちは否定しない。いつも思ってる。ヴィトンの似合う女になりたいエルメスの似合う女になりたい。先生に似合う女になりたい」
こうリアクションする女の子を描けるのは、女性作家しかいない。
現代の女子高生・亜未と人気ポルノ作家・多々良の恋を描いた「苺とチョコレート」はこうすれ違う。
1.キスから先をしてくれない亜未の悩み。
友達に「女としての色気がなさすぎるんじゃない?」と指摘される。
そこで大人っぽいスカートをはいて多々良の所へ。
多々良には「脚太く見えるな。そのスカート」と言われる。
今度はスリップドレスを着ていくが、「おまえ、服着んの、忘れてるぞ」と言われる。
2.デートで食事に行くが、多々良の昔の女に会ってしまう。
デートを邪魔されて「帰る!」と言って店を出て行ってしまう亜未。
翌日「やっぱり昨日は子供っぽかったよね」と多々良の所に行くが、多々良は昔の女と寝ている。
3.いよいよベッドイン。
多々良がシャワーを浴びている時に、亜未はワインを飲んで酔っぱらって上機嫌に。
「やっほー、せんせー、おっそーい」
翌日、気を取り直してエッチしようとするが、ベッドには別の女の下着があって
亜未は「先生、あたしのこと好きだって言ってくれたよね。じゃあ、どうして他の人と寝るの?」怒り出す。
それに対して多々良は「ったくバージンはめんどうくさいよな」と返してしまう。
そう言われた亜未は部屋を出て行くが、そのリアクションはオンナである。
「あんな下着のことくらい もっとうまくごまかしてよ。あたしといる時くらいあたしだけの先生って思わせてくれてもいいじゃない」
「愛される心地よさを感じたいの」と思う亜未は別の男とつき合い出すが、一途に亜未を思ってくれる男にはこんな感想をもらす。
「あたしだけを好きって言ってくれる人、心地よくって、くすぐったくて、ちょっと退屈」
この辺の女性の描き方は女性作家にしかできない。
すれ違いはまだ続く。
4.多々良が不能になってしまう。
亜未は「もしかしてあたしに女のとして魅力がない!?あたし太った?お腹のあたりとか?かかとのとこかさかさしてる」と悩み、多々良が「なんだよ、この女やる気なくすなー」と思っているのではないかと思ってしまう。
そしてエステに行く。
こんな亜未の想いに対し、多々良の思いはこうだ。
「好きだから自分の気持ちをコントロールしようと必死なのだ。じゃなかったら、おまえのことめちゃめちゃにしてる」
「本気で好きな子には手出しできない」
「汚れのない笑顔。無垢の天使」である亜未を傷つけたくないのだ。
まさに「ラブコメ」の王道。
この様に手を変え品を変え、作家は様々な「すれ違い」を作っていくのだろう。
★研究ポイント
「苺とチョコレート」の女性作家にしかできない女性キャラクターの描き方。
★追記
亜未は女子高生ながらブランドが大好きな女の子。
不相応なブランド品にこだわる亜未を多々良の代わりにつき合うことになった男は非難する。
「やっぱ高校生は高校生らしいものをもたなくっちゃ。ブランド物なんかさ、持ってたって似合わないと思うよ」
それに対して亜未はこう思う。
「(多々良)先生はそんなこと言わなかった。不釣り合いだとかいうことはあるけれど、ほしいというあたしの気持ちは否定しない。いつも思ってる。ヴィトンの似合う女になりたいエルメスの似合う女になりたい。先生に似合う女になりたい」
こうリアクションする女の子を描けるのは、女性作家しかいない。