「踊る」シリーズのテンポとキレがない。
冒頭は「なぜ室井さんが逮捕されたのか?」をナレーションで延々と語っていく。
小説じゃないんだから、情況説明は芝居でやってほしい。
「室井と新宿北署の刑事たち」、「室井と担当弁護士・小原(田中麗奈)」の2プロットで物語は進行していくのだが、どちらも消化不良。
室井と刑事たち、弁護士との心のふれあいが伝わって来ない。
警察をやめることになった室井が新宿署の刑事たちを前に「捜査会議を開く」というシーンは見せ場だったので、弁護士の下りをなくして刑事たちとの交流にスポットを当てた方がいいのではないかと思う。
また、室井が何と対決しているのかがわかりづらい。
「殺人事件の本当の犯人」なのか「室井を告訴した悪徳弁護士」なのか?
「警視庁」と「警察庁」のポスト争いの醜さも描いているが、結局、両者が勝手に手打ちをして室井は何も解決していない。
実は「本当の犯人」も「悪徳弁護士」も室井の力では何も解決していない。
信念の男・室井慎次を描こうとしているのだろうが、暴行にあったり昔の自殺した恋人のことをリークされたりして、室井の行動がすぐに止まってしまうこともストレスが残る。
以下の犯人と悪徳弁護士・拝島のせりふだけが迫力がある。(以下、ネタバレ)
犯人「ふたりの男に言い寄られて、面倒くさいから片方を殺してもらっちゃった。あいつ(殺されなかった恋人の警官)、便利なんだもん。ホストクラブのツケは(警察の力で)チャラにしてくれるし、(押収した)ドラッグも廻してくれるし」
弁護士・拝島「正義じゃ金になりませんからね」
★研究ポイント
主人公が何と格闘して、どう行動したかを明確にすること。
主人公が自分の心の葛藤をどう克服したかを明確にすること。
それを描くためには、脇役やエピソードも省略することも必要。
冒頭は「なぜ室井さんが逮捕されたのか?」をナレーションで延々と語っていく。
小説じゃないんだから、情況説明は芝居でやってほしい。
「室井と新宿北署の刑事たち」、「室井と担当弁護士・小原(田中麗奈)」の2プロットで物語は進行していくのだが、どちらも消化不良。
室井と刑事たち、弁護士との心のふれあいが伝わって来ない。
警察をやめることになった室井が新宿署の刑事たちを前に「捜査会議を開く」というシーンは見せ場だったので、弁護士の下りをなくして刑事たちとの交流にスポットを当てた方がいいのではないかと思う。
また、室井が何と対決しているのかがわかりづらい。
「殺人事件の本当の犯人」なのか「室井を告訴した悪徳弁護士」なのか?
「警視庁」と「警察庁」のポスト争いの醜さも描いているが、結局、両者が勝手に手打ちをして室井は何も解決していない。
実は「本当の犯人」も「悪徳弁護士」も室井の力では何も解決していない。
信念の男・室井慎次を描こうとしているのだろうが、暴行にあったり昔の自殺した恋人のことをリークされたりして、室井の行動がすぐに止まってしまうこともストレスが残る。
以下の犯人と悪徳弁護士・拝島のせりふだけが迫力がある。(以下、ネタバレ)
犯人「ふたりの男に言い寄られて、面倒くさいから片方を殺してもらっちゃった。あいつ(殺されなかった恋人の警官)、便利なんだもん。ホストクラブのツケは(警察の力で)チャラにしてくれるし、(押収した)ドラッグも廻してくれるし」
弁護士・拝島「正義じゃ金になりませんからね」
★研究ポイント
主人公が何と格闘して、どう行動したかを明確にすること。
主人公が自分の心の葛藤をどう克服したかを明確にすること。
それを描くためには、脇役やエピソードも省略することも必要。