「特命係長 只野仁」(柳沢きみお著 ぶんか社コミックス)は実にオトコに都合のいい作品だ。
内容は「只野仁は大手広告代理店の窓際係長。だが、彼には彼には会長直属の特命係長として様々なトラブル・事件を解決する裏の顔があった」というもの。
高橋克典主演でドラマにもなったが、この主人公、セックスが凄くて只野を見るとどんな美女でも人気女子アナでも「ステキー。あ~~っ、私ダメ~。抱いていますぐ抱いて。あ~、私ってどうしちゃったの~。抱いて~~!!」となってしまう。
そして、別れた翌日も「どうやったらあの人とまた会えるの……。あ~~っ、あの人に抱かれたい~~っ。なんだって言うことをきくわ~」「会いたくて気が狂いそうよ。あの鋼のようなシャープなカラダ!あのセックス。あ……思い出しただけで濡れてきちゃった」と女性を悶々とさせるのだ。
只野はこうやってセックスで美女を籠絡して、事件を解決していく。
単純明快だが、このストレートさがストレスに悩む中年サラリーマンの心を掴むのだろう。
只野がジェームス・ボンドの様な存在でなく、窓際族というのも共感させる仕掛けだ。
只野は会社では虫けらの様に彼を嫌っているプライドの高い秘書課の坪内紀子を抱いて虜にしてしまう。
(女たちにはなぜか只野がメガネを外してしまうと、別の人間に見えてしまうのだ)
会社でバカにされていても、ベッドでは虜にさせてしまうという図式である。
また、只野が懲らしめるのは、「金を横領して、愛人を3人も囲い、銀座のクラブで豪遊する精力絶倫部長」であったり、「特権で女子大生をものにしてしまう大学教授」などである。
これも世の男性の溜飲を下げるのであろう。
★研究ポイント
自分をバカにしているプライドの高い女性、相手に絶対にされない女性を抱いてみたいという世の中の男性の欲望を代弁した作品。
これは中年オトコのマーケッティングによって生み出された作品だ。
★追記
様々な男たちから貞操を狙われている山吹一恵という女性社員がいて、彼女の貞操が危なくなると、只野が助けるという図式も面白い。
また、罠であったが冴えない中年の上司・佐川に若い恋人ができた時、彼が言った言葉も悲哀を感じる。
「この幸せがいつまでも続くわけがない。そう思うとこわくなるばかりで、彼女がいなくなったら……それからの人生を考えると、絶望してしまうのだよ。それなら、いっそこんな夢見なかったほうがよかったんじゃないかと……」
内容は「只野仁は大手広告代理店の窓際係長。だが、彼には彼には会長直属の特命係長として様々なトラブル・事件を解決する裏の顔があった」というもの。
高橋克典主演でドラマにもなったが、この主人公、セックスが凄くて只野を見るとどんな美女でも人気女子アナでも「ステキー。あ~~っ、私ダメ~。抱いていますぐ抱いて。あ~、私ってどうしちゃったの~。抱いて~~!!」となってしまう。
そして、別れた翌日も「どうやったらあの人とまた会えるの……。あ~~っ、あの人に抱かれたい~~っ。なんだって言うことをきくわ~」「会いたくて気が狂いそうよ。あの鋼のようなシャープなカラダ!あのセックス。あ……思い出しただけで濡れてきちゃった」と女性を悶々とさせるのだ。
只野はこうやってセックスで美女を籠絡して、事件を解決していく。
単純明快だが、このストレートさがストレスに悩む中年サラリーマンの心を掴むのだろう。
只野がジェームス・ボンドの様な存在でなく、窓際族というのも共感させる仕掛けだ。
只野は会社では虫けらの様に彼を嫌っているプライドの高い秘書課の坪内紀子を抱いて虜にしてしまう。
(女たちにはなぜか只野がメガネを外してしまうと、別の人間に見えてしまうのだ)
会社でバカにされていても、ベッドでは虜にさせてしまうという図式である。
また、只野が懲らしめるのは、「金を横領して、愛人を3人も囲い、銀座のクラブで豪遊する精力絶倫部長」であったり、「特権で女子大生をものにしてしまう大学教授」などである。
これも世の男性の溜飲を下げるのであろう。
★研究ポイント
自分をバカにしているプライドの高い女性、相手に絶対にされない女性を抱いてみたいという世の中の男性の欲望を代弁した作品。
これは中年オトコのマーケッティングによって生み出された作品だ。
★追記
様々な男たちから貞操を狙われている山吹一恵という女性社員がいて、彼女の貞操が危なくなると、只野が助けるという図式も面白い。
また、罠であったが冴えない中年の上司・佐川に若い恋人ができた時、彼が言った言葉も悲哀を感じる。
「この幸せがいつまでも続くわけがない。そう思うとこわくなるばかりで、彼女がいなくなったら……それからの人生を考えると、絶望してしまうのだよ。それなら、いっそこんな夢見なかったほうがよかったんじゃないかと……」