「喰いタン」の主人公・高野聖也(東山紀之)はひたすら食べることによって事件を解決する。
「喰いタン」、すなわち「くいしんぼう探偵」。
彼の能力は、ラーメン10杯ぐらいは軽くいける強靱な胃袋を持ち、材料を見ただけで出来上がった料理の味がわかってしまう、というもの。
第2話は殺された横浜中華街の主人の胃に麻婆豆腐の材料が残っていたところから、「喰いタン」に仕事が依頼される。警察が「殺害場所を麻婆豆腐を食べた店だ」と考えたからだ。100近くある中華街の麻婆豆腐を喰いタンに食べてもらい殺害場所を特定しようというわけだ。
この作品は、新しいコンセプト(「ひたすら食べて事件を解決する」)があれば、新しい探偵・ドラマを作り出せるということを教えてくれる。
ただし、それを作る作家に専門知識は必要。
事件は、胃の中の「豆腐、挽き肉、長ネギ、唐辛子、味噌」が実は麻婆豆腐を食べたからではなく、別の料理を食べたから残ったということに喰いタンが気づいて解決するのだが、これがアイデア・思いつきを作品にできるかどうかの分かれ目だ。
つまり、「豆腐、挽き肉、長ネギ、唐辛子、味噌」から出来る料理が麻婆豆腐でなく、●●と■■であることを作家は知っていなくてはならないのだ。
この作品の作者は寺沢大介。
「ミスター味っ子」を書いたこの作家は料理についての造詣が深い。だから、この作品が生み出せたと言える。
推理ドラマと自分の専門である料理を組み合わせたのだ。
推理ドラマを書ける作家はいるが、料理について異常に詳しい作家はいない。
これからの作家は、自分の専門分野をどれだけ持てるかが重要になってくるであろう。
★研究ポイント
企画とは「異質なものの組み合わせ」。
例えば、推理ドラマと料理。
作家は自分の得意分野を持つべき。
それが他が真似のできない個性になる。
ただ、これだけ情報が溢れている現在、個性となるほどの専門知識を持つには時間がかかる。
★追記
ドラマ後半、「マイ箸」を使って喰いタンが犯人アクションするシーンはおかしかった。かつて「刑事物語」で武田鉄矢の刑事がハンガーを武器として使った様に日常どこにでもあるものでアクションするというのは新鮮だ。
「喰いタン」、すなわち「くいしんぼう探偵」。
彼の能力は、ラーメン10杯ぐらいは軽くいける強靱な胃袋を持ち、材料を見ただけで出来上がった料理の味がわかってしまう、というもの。
第2話は殺された横浜中華街の主人の胃に麻婆豆腐の材料が残っていたところから、「喰いタン」に仕事が依頼される。警察が「殺害場所を麻婆豆腐を食べた店だ」と考えたからだ。100近くある中華街の麻婆豆腐を喰いタンに食べてもらい殺害場所を特定しようというわけだ。
この作品は、新しいコンセプト(「ひたすら食べて事件を解決する」)があれば、新しい探偵・ドラマを作り出せるということを教えてくれる。
ただし、それを作る作家に専門知識は必要。
事件は、胃の中の「豆腐、挽き肉、長ネギ、唐辛子、味噌」が実は麻婆豆腐を食べたからではなく、別の料理を食べたから残ったということに喰いタンが気づいて解決するのだが、これがアイデア・思いつきを作品にできるかどうかの分かれ目だ。
つまり、「豆腐、挽き肉、長ネギ、唐辛子、味噌」から出来る料理が麻婆豆腐でなく、●●と■■であることを作家は知っていなくてはならないのだ。
この作品の作者は寺沢大介。
「ミスター味っ子」を書いたこの作家は料理についての造詣が深い。だから、この作品が生み出せたと言える。
推理ドラマと自分の専門である料理を組み合わせたのだ。
推理ドラマを書ける作家はいるが、料理について異常に詳しい作家はいない。
これからの作家は、自分の専門分野をどれだけ持てるかが重要になってくるであろう。
★研究ポイント
企画とは「異質なものの組み合わせ」。
例えば、推理ドラマと料理。
作家は自分の得意分野を持つべき。
それが他が真似のできない個性になる。
ただ、これだけ情報が溢れている現在、個性となるほどの専門知識を持つには時間がかかる。
★追記
ドラマ後半、「マイ箸」を使って喰いタンが犯人アクションするシーンはおかしかった。かつて「刑事物語」で武田鉄矢の刑事がハンガーを武器として使った様に日常どこにでもあるものでアクションするというのは新鮮だ。