脱出劇である。
ではどんな脱出が描かれたか?
★エレベーター通路
上に移動しなければならない主人公のディランたちはエレベーター通路に机を渡して上の階に移動する。
落ちれば奈落。上からはエレベーターが落ちてくる可能性が。
★倒れた鉄柱
A地点からB地点に移動しなければならない主人公たち。
幸い鉄柱が倒れて橋になっている。下は海水。
しかし、上がった炎で橋はなくなり、渡れないメンバーが残される。
ディランは消防ホースを持って海中に飛び込み、海中をくぐって対岸に渡る。
そしてホースで新しい橋を造った。
★迫り来る水
今までは横の移動だったが、今度は縦の移動になる。
換気通路を使って垂直移動していくディランたち。
狭い通路の恐怖。
上まで行くが、鋲で留められた鉄の柵がありそれ以上進めない。
下からは水が迫ってくる。
★水中移動
A地点からB地点に移動しなければならないが、方法は水中を泳いでいかなくてはならない。
泳ぐ力と息を止める力が試される。
★脱出口なし
船のスクリューから出ようとしていた主人公たちだが、船尾は既に浸水している。
脱出口なし。
主人公たちは諦めざるを得ないのだが、奇跡が起きる。
★スクリュー
船尾まで行くことが出来たが、スクリューが回転している。
ここを通るにはエンジンを止めるしかないが、制御室までの道は水中でしかも距離がある。例えたどり着けたとしても戻ることはできない片道切符。誰かが犠牲にならなくてはならない。
★スクリュー爆破
水素ボンベを使ってスクリュー爆破を行おうとするが。
以上が主人公たちが行った脱出劇である。
ここはアイデア勝負。
縦や横など、様々な工夫が施されていて面白い。
さてこうしたアクションものの場合、そこで描かれる人間模様が重要な要素だが、この作品のスタッフはそれにあまり関心がない様だ。
ロバート・ラムジーとジェニファーの父娘、そしてジェニファーとその婚約者クリスチャンの物語が胸を打つくらいである。
エンジンを止めに行かなくてはならない片道切符。
クリスチャンはその覚悟をしてジェニファに別れを告げるが、ふり返ると父親のロバートの姿がない。娘の幸せを願い、自分がエンジンを止めに行ったのだ。
その他、印象に残ったのは人の死。
他人の犠牲になって死んでいく死は、エンタテインメントの世界ではヒーローの死だが、こんな死もある。
鉄柱を渡る時、ラッキー・ラリーというギャンブラーは女性を先に行かせず、自分が行き炎上する炎に巻き込まれて死んでしまう。
エレナは密航者で弟に会うのを楽しみにしていたが、水中移動の際に鉄線が絡まって動けなくなってしまう。そして血管を切ってしまい、死んでしまう。
船長のブラッドフォードは船には浮力があり、ボールルームにいることが安全だと主張するが結局ボールルームに浸水して死んでしまう。助かったのは、結局船長の言うことに従わなかった主人公のディランたちだが、そのディランが「ここはまずい」と思った理由が、勘・直感だというのが皮肉だ。
この様にこの作品「ポセイドン」はヒロイックでない、皮肉で不条理な死を描いたことに面白さがある。
★追記
ネルソン役のリチャード・ドレイファス。
「未知との遭遇」や「グッバイガール」で好きな役者さんでしたが、随分老けてしまわれた。
このネルソンというキャラもよくわからないキャラ。
別の件で自殺まで考えた彼が苦難を乗り越えて生き延びてしまう。
老人なのにあの泳力・体力は?といろいろ突っ込みたくなってしまう。
ではどんな脱出が描かれたか?
★エレベーター通路
上に移動しなければならない主人公のディランたちはエレベーター通路に机を渡して上の階に移動する。
落ちれば奈落。上からはエレベーターが落ちてくる可能性が。
★倒れた鉄柱
A地点からB地点に移動しなければならない主人公たち。
幸い鉄柱が倒れて橋になっている。下は海水。
しかし、上がった炎で橋はなくなり、渡れないメンバーが残される。
ディランは消防ホースを持って海中に飛び込み、海中をくぐって対岸に渡る。
そしてホースで新しい橋を造った。
★迫り来る水
今までは横の移動だったが、今度は縦の移動になる。
換気通路を使って垂直移動していくディランたち。
狭い通路の恐怖。
上まで行くが、鋲で留められた鉄の柵がありそれ以上進めない。
下からは水が迫ってくる。
★水中移動
A地点からB地点に移動しなければならないが、方法は水中を泳いでいかなくてはならない。
泳ぐ力と息を止める力が試される。
★脱出口なし
船のスクリューから出ようとしていた主人公たちだが、船尾は既に浸水している。
脱出口なし。
主人公たちは諦めざるを得ないのだが、奇跡が起きる。
★スクリュー
船尾まで行くことが出来たが、スクリューが回転している。
ここを通るにはエンジンを止めるしかないが、制御室までの道は水中でしかも距離がある。例えたどり着けたとしても戻ることはできない片道切符。誰かが犠牲にならなくてはならない。
★スクリュー爆破
水素ボンベを使ってスクリュー爆破を行おうとするが。
以上が主人公たちが行った脱出劇である。
ここはアイデア勝負。
縦や横など、様々な工夫が施されていて面白い。
さてこうしたアクションものの場合、そこで描かれる人間模様が重要な要素だが、この作品のスタッフはそれにあまり関心がない様だ。
ロバート・ラムジーとジェニファーの父娘、そしてジェニファーとその婚約者クリスチャンの物語が胸を打つくらいである。
エンジンを止めに行かなくてはならない片道切符。
クリスチャンはその覚悟をしてジェニファに別れを告げるが、ふり返ると父親のロバートの姿がない。娘の幸せを願い、自分がエンジンを止めに行ったのだ。
その他、印象に残ったのは人の死。
他人の犠牲になって死んでいく死は、エンタテインメントの世界ではヒーローの死だが、こんな死もある。
鉄柱を渡る時、ラッキー・ラリーというギャンブラーは女性を先に行かせず、自分が行き炎上する炎に巻き込まれて死んでしまう。
エレナは密航者で弟に会うのを楽しみにしていたが、水中移動の際に鉄線が絡まって動けなくなってしまう。そして血管を切ってしまい、死んでしまう。
船長のブラッドフォードは船には浮力があり、ボールルームにいることが安全だと主張するが結局ボールルームに浸水して死んでしまう。助かったのは、結局船長の言うことに従わなかった主人公のディランたちだが、そのディランが「ここはまずい」と思った理由が、勘・直感だというのが皮肉だ。
この様にこの作品「ポセイドン」はヒロイックでない、皮肉で不条理な死を描いたことに面白さがある。
★追記
ネルソン役のリチャード・ドレイファス。
「未知との遭遇」や「グッバイガール」で好きな役者さんでしたが、随分老けてしまわれた。
このネルソンというキャラもよくわからないキャラ。
別の件で自殺まで考えた彼が苦難を乗り越えて生き延びてしまう。
老人なのにあの泳力・体力は?といろいろ突っ込みたくなってしまう。