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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

プリズンブレイク 第4話

2006年10月29日 | テレビドラマ(海外)
 「プリズンブレイク」第4話は同房者ヘルワイヤーを如何に追い出すか。

 マイケルがヘルワイヤーを追い出したいと思う理由は、彼がいるために脱獄作業がはかどらないためだが、同時にマイケルの入れ墨の秘密に気づき始めたこともある。ヘルワイヤーはマイケルの入れ墨を一目見て記憶し、絵に描き、これは「迷路」だと言う。
 こういうプラスアルファの動機を加えたことが巧みだ。
 サスペンスが生まれ、ヘルワイヤーのキャラを立てた。
 「眠らない男」ゆえに「迷路」だと気づくことができたのだ。
 結局ヘルワイヤーは、マイケルがヘルワイヤーに暴力をふるわれたと偽装して、追い出される。

 その他にもマイケルの障害はある。
★アブルッチのプレッシャー。
 「どうなってる?根性がないだけだろう。出来なかったら殺すぞ」と脅迫されるマイケル。
★看守長ベリックの妨害。
 「ヘルワイヤーを違う房にしてくれ」とマイケルが所長に直訴したため、ベリックは面白くない。
 「俺の頭越しに所長と話をするな」と切断された足の指を踏む。

 アブルッチとベリックのことは、障害としては小さい。
 今回の大きな障害はヘルワイヤーだ。
 この大技、小技を入り混ぜた障害の作り方が巧みだ。

 そして物語は大きく展開する。
 物語も第4話、そろそろ新しいシークエンスに行かなくてはならないのだろう。
 作家は次の3つの展開を描いた。

★敵はマイケルがリンカーンの弟であることを突きとめる。
 マイケルが刑務所に入ることになった経緯もおかしいため、移送手続きを取る。
★マイケルの部屋に脱獄用の穴が開く。
 洗面台の裏を削り続けてきたマイケルはついに穴を開けることに成功する。
 再び同房になったスクレも一役買う。
 歯磨きチューブに詰めた薬品を混合することにより、排水口を酸化する作業も進んでいる様だ。
★弁護士ベロニカ・ドノバンはリンカーンの再審のために動き出す。
 不当な裁判を弾劾する弁護士集団「プロジェクト・ジャスティス」の協力者も現れた様だ。

 主人公を襲う大小の障害。
 新たな展開。
 アメリカンエンタテインメントの王道の作りだ。

 それにしても敵のボスの描き方は不気味だ。
 敵のボスは歳をとった女性。
 手や後ろ姿だけで決して顔を見せない。
 今回はピーマンを包丁で切る芝居だけで、感情を表現した。 
 うまいキャラクター描写だ。

 
コメント
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