「スラムダンク」を読んでいく。
まずはコミックス第1巻・桜木花道がバスケ部入部を果たすまで。
ここで描かれるのは、花道を春子・流川・赤木が認める物語である。
まず花道を認めたのは春子さん。
背の高さ、体格の良さから「バスケはお好きですか?」と声をかけた春子。
それまではバスケ大嫌いな花道だったが、春子に声をかけられて「大好き」になってしまう。
そして3年生の呼び出しも無視して春子と体育館へ。
そこで運動神経のない春子のバスケを見せられるが、花道もボールを手にして(花道は片手でボールを掴むことができる)、いきなりスラムダンクまがい(頭をポールにぶつけてしまう)をやってのける。
春子は花道の身体能力の凄さを認め、兄を口説きバスケ部の入部届けを出す。
そして次は流川。
ここの話の組み立て方は巧みだ。
春子の片想いの人が流川であることを知って、51回目の失恋の花道。
折しも3年生から呼び出しがかかり、ムシャクシャしていた花道は放課後、校舎の屋上に行くことに。
そして放課後、先に屋上に来た3年生は眠っている流川と遭遇する。
眠りを妨げられて、3年生とケンカ。
額から血を流すが、全員を倒してしまう。
そしてやって来た花道。
3年生は倒れている。立っているのは流川のみ。
その立っている男が恋敵の流川だとわかると食ってかかる。
それを隣の校舎から目撃した春子は駆けつけ、流川が血を流しているのを花道のせいと勘違いして、「桜木くん、なんて大嫌い」と言う。
そして、その次のストーリー展開が凄い。
次の展開としては、花道と流川を戦わせなければならないが、普通の作り手ならなら恋敵として花道が突っかかるのが普通。
しかし、それをしなかった。
流川を保健室に行かせようとする春子に流川は「おまえ誰だ?」と冷たく突き放す。
これに花道が怒り、乱闘が発生する。
実に巧みだ。
恋心で流川に突っかかっていけば、花道が安っぽいキャラになる。
春子のために流川に食ってかかるから、花道は主人公になる。
花道と流川のケンカは春子の言葉で途中で終わるが、同時に流川が花道を認めるせりふを言わせる。
「こりゃあマジに病院かな。桜木か…あんにゃろう」
花道の友だちの水戸洋平も流川の凄さを認める。
「花道の本気のパンチを食らって立ってた奴なんて初めて見たぜ」
最後に花道を認めたのは赤木。
春子に流川とのケンカで「大っきらい」と言われた花道は再び、バスケ嫌いになり、バスケをバカにしバスケ部員に絡む。
赤木はバスケをバカにされて、花道と対決。
倒れた花道にトランクスを下ろされるなどの珍プレーがあるが、ラスト花道はリバウンドで取った赤木のボールを空中で奪い返してダンクを決める。
勝負はこの様な形になったが、赤木が春子の「お兄様」であること、春子が花道のバスケ部入りを望んでいることなどの理由で花道はバスケ部に入るべく行動を開始する。(ここでも花道は面白い。バスケ部に入るために赤木にバナナを届け、グラビアの切り抜きを届ける)
そして、赤木が桜木を認めたのは、その根性であった。
赤木がきれい好きと聞いて、ボールと体育館を徹夜できれいにする花道。
赤木は花道の根性を認めた。
どんなに身体能力に優れていても気持ちの弱いやつはバスケ部にいらない。(それは後に出て来る三井やリョータのことが頭にあるのだろう)
赤木がバスケで花道に勝つのは当たり前。
しかし、赤木をキャラとして立たせなくてはならないため、深謀遠慮のあるキャプテンキャラとして描いた。
花道がキャラとして立って、花道に関わった他のキャラも立つ。
実に巧みな作りだ。
まずはコミックス第1巻・桜木花道がバスケ部入部を果たすまで。
ここで描かれるのは、花道を春子・流川・赤木が認める物語である。
まず花道を認めたのは春子さん。
背の高さ、体格の良さから「バスケはお好きですか?」と声をかけた春子。
それまではバスケ大嫌いな花道だったが、春子に声をかけられて「大好き」になってしまう。
そして3年生の呼び出しも無視して春子と体育館へ。
そこで運動神経のない春子のバスケを見せられるが、花道もボールを手にして(花道は片手でボールを掴むことができる)、いきなりスラムダンクまがい(頭をポールにぶつけてしまう)をやってのける。
春子は花道の身体能力の凄さを認め、兄を口説きバスケ部の入部届けを出す。
そして次は流川。
ここの話の組み立て方は巧みだ。
春子の片想いの人が流川であることを知って、51回目の失恋の花道。
折しも3年生から呼び出しがかかり、ムシャクシャしていた花道は放課後、校舎の屋上に行くことに。
そして放課後、先に屋上に来た3年生は眠っている流川と遭遇する。
眠りを妨げられて、3年生とケンカ。
額から血を流すが、全員を倒してしまう。
そしてやって来た花道。
3年生は倒れている。立っているのは流川のみ。
その立っている男が恋敵の流川だとわかると食ってかかる。
それを隣の校舎から目撃した春子は駆けつけ、流川が血を流しているのを花道のせいと勘違いして、「桜木くん、なんて大嫌い」と言う。
そして、その次のストーリー展開が凄い。
次の展開としては、花道と流川を戦わせなければならないが、普通の作り手ならなら恋敵として花道が突っかかるのが普通。
しかし、それをしなかった。
流川を保健室に行かせようとする春子に流川は「おまえ誰だ?」と冷たく突き放す。
これに花道が怒り、乱闘が発生する。
実に巧みだ。
恋心で流川に突っかかっていけば、花道が安っぽいキャラになる。
春子のために流川に食ってかかるから、花道は主人公になる。
花道と流川のケンカは春子の言葉で途中で終わるが、同時に流川が花道を認めるせりふを言わせる。
「こりゃあマジに病院かな。桜木か…あんにゃろう」
花道の友だちの水戸洋平も流川の凄さを認める。
「花道の本気のパンチを食らって立ってた奴なんて初めて見たぜ」
最後に花道を認めたのは赤木。
春子に流川とのケンカで「大っきらい」と言われた花道は再び、バスケ嫌いになり、バスケをバカにしバスケ部員に絡む。
赤木はバスケをバカにされて、花道と対決。
倒れた花道にトランクスを下ろされるなどの珍プレーがあるが、ラスト花道はリバウンドで取った赤木のボールを空中で奪い返してダンクを決める。
勝負はこの様な形になったが、赤木が春子の「お兄様」であること、春子が花道のバスケ部入りを望んでいることなどの理由で花道はバスケ部に入るべく行動を開始する。(ここでも花道は面白い。バスケ部に入るために赤木にバナナを届け、グラビアの切り抜きを届ける)
そして、赤木が桜木を認めたのは、その根性であった。
赤木がきれい好きと聞いて、ボールと体育館を徹夜できれいにする花道。
赤木は花道の根性を認めた。
どんなに身体能力に優れていても気持ちの弱いやつはバスケ部にいらない。(それは後に出て来る三井やリョータのことが頭にあるのだろう)
赤木がバスケで花道に勝つのは当たり前。
しかし、赤木をキャラとして立たせなくてはならないため、深謀遠慮のあるキャプテンキャラとして描いた。
花道がキャラとして立って、花道に関わった他のキャラも立つ。
実に巧みな作りだ。