平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

日本シリーズ 第4戦

2006年10月26日 | スポーツ
“復帰”金村が勝利投手 日ハム、日本一へ王手(共同通信) - goo ニュース

 日本ハムと中日の日本シリーズ。
 守備や走塁の重要さをすごく感じる。

 日本ハムは主に足で点を取っている。
 2試合目の新庄の本塁突入。
 森本の盗塁と好走塁、昨日は3塁打だった。
 一方、中日。
 例えば昨日ウッズが2塁にいて、ライトフライ。
 ここは、ウッズの足に不安がるとはいえタッチアップで3塁へ行くべき。
 2塁と3塁とではプレッシャーが違う。
 例えアウトになったとしても、積極さで弾みがつく。
 走塁はチームに勢いを与える。

 守備は両チームとも素晴らしい。
 2死満塁のピンチを好守が救う。
 好守で守りきれば、守った方には弾みがつき、攻める方は意気消沈する。
 スポーツは心理戦でもある。
 ひとつひとつのプレーが選手に影響を与え、試合の流れを作る。
 だからディティルが重要なのだ。
 これはドラマや小説でも同じ。
 1シーン、1せりふ、1文章を大事にしない作品は面白くない。
 話は逸れたが、好守されて影響を受けない選手がいた。
 新庄だ。
 昨日の試合、満塁でバッターは新庄。
 ここでヒットを打てれば、ヒーロー。新聞の1面は新庄。
 しかし、ショート井端の好守でアウト。素晴らしいプレー。
 しかし、新庄はその好守を賞賛している様な表情。
 まず野球を楽しんでいる。
 彼は日本シリーズ、勝敗というプレッシャーからは超越している選手。
 お祭りを楽しめて、結果勝てればいいと思っている。
 それが新庄の魅力。
 
 さて、今回ドラマという点ではどうだろう。
 報道されている以上のことはわからないのだが、ドラマはほとんど日本ハムにある。
 ★新庄の引退
 ★北海道のファン
 ★そして今回の金村

 金村はファンとチームに謝り、感謝し、
 ヒルマン監督は「素晴らしいプレーだった。私にとってもチームにとってもファンにとっても彼は誇りだ」と返した。
 ドラマを抱えているチームは強い。
 ファンは各選手の抱えているドラマを知っていて応援にも熱が籠もる。
 新庄のため、金村のためファンが力を送る。
 一方、選手たちもファンに応えるためにがんばる。
 いい循環だ。
 これがプラスアルファを生む。
 ドラマは求心力を作る。
 だからドラマを抱えているチームは強い。

 さて、本日の第5戦。
 日本ハムが勝って、北海道で胴上げ。北海道のファンの中、新庄引退というドラマも面白いとは思うが、中日は一矢を報いて新しいドラマを見せてほしい。
 そんな中で新庄らがどんなドラマを演じるか見てみたい。

★追記
 翌日、10月26日。
 日本ハムは中日を下して、日本一になった。
 1点取られればスクイズで追いつき、追加点はセギノールの3ラン。
 小技、大技を使った攻撃。
 駄目押しは稲葉のホームラン。
 日本ハムが中日に流れを与えなかった。
 新庄は涙でラストバッターボックスに。
 大きな活躍はなかったが、やはり我々の記憶に残った。
 いい日本シリーズだった。
 野球が時代遅れで人気がなくなったのではない。
 いい試合を見せファンを大事にすれば、人はついてくる。
 これを今回証明したシリーズでもあった。

 
コメント
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