第9話(15:00)
サンガブリエル島の原子力発電所のメルトダウンが始まる中、ついにジャックとアラス家が遭遇する。
今まで別の線で進行していたエピソードが交差するわけだ。
刺激されたパウエルの携帯電話の通信記録から、逃亡中のベルースとその母親ディナの存在を知るジャック。
ディナの携帯に電話をかけ、逆探知の様な方法で居場所を割り出す。
居場所はチャッツワースのホテル。ジャックは10分で到着すると言って現場に向かう。
その10分、ベルースは叔父が薬剤師をしている病院に痛み止めの薬をもらいに行く。
しかし、人間は予想外の動きをするもの。
叔父はベルースの挙動がおかしいのを不審に思い、ベルースの父親に電話をする。父親はテロリストで、ベルースたちを追っている。居場所がわかり幸いと父親は「ベルースは薬をやっていて探していたところだ」と嘘を言い、ベルースを足止めさせる。
一方、ジャック。
ディナを確保すると、口を割らない彼女の弱みにつけこんで協力させる。
ディナの弱みとはベルース。
ベルースの恩赦を条件に口を割らせる。
ディナは、証拠として恩赦状を見せろと言う。(ここでまたタイムロスが起こる)
そして、恩赦上を確認したディナはベルースに電話をして、捜査官に従うように言うが、ベルースは無理やり言わされているのではないかと疑っている。
結局、ジャックたちといっしょに行くディナ。
一方、病院ではベルースの父親が迫っていた。
叔父を射殺し、ベルースを殺そうとする。
ベルースは父親が自分を殺せば、ディナは復讐で今回のテロ捜査に協力するだろうという。17歳の少年ながら、この駆け引きはいい。生きるために必死で出た知恵なのだろう。
そして駆けつけるジャックと銃撃戦。
父親はベルースと病院の地下に逃げ込み、ジャックとCTUのチームが出口を塞いで取り囲むという状況になる。
そしてディナは言う。
「もし、ベルースが無事に戻らなければ、自分が捜査に協力しない」
今回の面白さのポイントは「二転三転する状況」だ。
ベルースを取り巻く状況が猫の目のように変わっていく。
叔父の電話で父親がやって来る。
同時に母親の捜査協力でジャックたちがやって来る。
ベルースは捕らわれて殺されそうになるが、自分が死ねば母親はすべてを話すだろうと言って命を取り留める。
一方、ディナはベルースが安全に戻らなければ、自分には守るべきものがないから、テロリズムに殉じるという。
キャラクターの言葉のひとつひとつが状況をくるくる変えていく。
カードゲームで駆け引きをしている様に、駆け引きのひとつひとつがプレイヤーの不利有利に繋がっていく。
実に面白い。
その他の物語要素としては、次の3エピソードがあった。
★エドガーの母親がメルトダウンした原子力発電所の近くに住んでいて、エドガーが何とか助け出そうとする話。
★ドリスコルらの保身。(彼女らCTUの上層部は、スパイのマリアンを雇った状況を正確に本部に報告しなかった)
★トニーの現場との軋轢。
トニーの現場との軋轢はこうだ。
捜査のヘルプのためにトニーを連れてきたジャック。
現場の捜査官たちは面白くない。
ディナに口を割らせる方法でも、トニーと現場捜査官とは違っていた。
現場捜査官は撃たれた傷口を握り苦痛でディナに喋らせようとするが、トニーは「やめろ!」と言う。
同じ事態に対し、どうリアクションするかでキャラクターが出て来るが、この倍はトニーのリアクション・判断が正しい。ディナは死んでも口を割らない気でいるからだ。
こうしたエピソードによって、トニーのキャラを立てたと共に、間に入って仲裁したジャックのキャラも立てた。
いずれにしてもこの3エピソードは後に繋がるものになりそうだ。
★追記
ベルースの叔父の存在は今まで描かれていなかったため、今回ひとつエピソードを置いた。
ベルースの父親はディナの妹のところにやって来る。ディナをかくまっていないかと思ったからだ。妹は何かを隠している様だったが、隠していたのは不倫相手。「夫には黙っていて」という妹。
直接、事件の展開には繋がらない話だが、叔父の存在を示す布石としては重要。
「24」は布石の置き方がうまい。
サンガブリエル島の原子力発電所のメルトダウンが始まる中、ついにジャックとアラス家が遭遇する。
今まで別の線で進行していたエピソードが交差するわけだ。
刺激されたパウエルの携帯電話の通信記録から、逃亡中のベルースとその母親ディナの存在を知るジャック。
ディナの携帯に電話をかけ、逆探知の様な方法で居場所を割り出す。
居場所はチャッツワースのホテル。ジャックは10分で到着すると言って現場に向かう。
その10分、ベルースは叔父が薬剤師をしている病院に痛み止めの薬をもらいに行く。
しかし、人間は予想外の動きをするもの。
叔父はベルースの挙動がおかしいのを不審に思い、ベルースの父親に電話をする。父親はテロリストで、ベルースたちを追っている。居場所がわかり幸いと父親は「ベルースは薬をやっていて探していたところだ」と嘘を言い、ベルースを足止めさせる。
一方、ジャック。
ディナを確保すると、口を割らない彼女の弱みにつけこんで協力させる。
ディナの弱みとはベルース。
ベルースの恩赦を条件に口を割らせる。
ディナは、証拠として恩赦状を見せろと言う。(ここでまたタイムロスが起こる)
そして、恩赦上を確認したディナはベルースに電話をして、捜査官に従うように言うが、ベルースは無理やり言わされているのではないかと疑っている。
結局、ジャックたちといっしょに行くディナ。
一方、病院ではベルースの父親が迫っていた。
叔父を射殺し、ベルースを殺そうとする。
ベルースは父親が自分を殺せば、ディナは復讐で今回のテロ捜査に協力するだろうという。17歳の少年ながら、この駆け引きはいい。生きるために必死で出た知恵なのだろう。
そして駆けつけるジャックと銃撃戦。
父親はベルースと病院の地下に逃げ込み、ジャックとCTUのチームが出口を塞いで取り囲むという状況になる。
そしてディナは言う。
「もし、ベルースが無事に戻らなければ、自分が捜査に協力しない」
今回の面白さのポイントは「二転三転する状況」だ。
ベルースを取り巻く状況が猫の目のように変わっていく。
叔父の電話で父親がやって来る。
同時に母親の捜査協力でジャックたちがやって来る。
ベルースは捕らわれて殺されそうになるが、自分が死ねば母親はすべてを話すだろうと言って命を取り留める。
一方、ディナはベルースが安全に戻らなければ、自分には守るべきものがないから、テロリズムに殉じるという。
キャラクターの言葉のひとつひとつが状況をくるくる変えていく。
カードゲームで駆け引きをしている様に、駆け引きのひとつひとつがプレイヤーの不利有利に繋がっていく。
実に面白い。
その他の物語要素としては、次の3エピソードがあった。
★エドガーの母親がメルトダウンした原子力発電所の近くに住んでいて、エドガーが何とか助け出そうとする話。
★ドリスコルらの保身。(彼女らCTUの上層部は、スパイのマリアンを雇った状況を正確に本部に報告しなかった)
★トニーの現場との軋轢。
トニーの現場との軋轢はこうだ。
捜査のヘルプのためにトニーを連れてきたジャック。
現場の捜査官たちは面白くない。
ディナに口を割らせる方法でも、トニーと現場捜査官とは違っていた。
現場捜査官は撃たれた傷口を握り苦痛でディナに喋らせようとするが、トニーは「やめろ!」と言う。
同じ事態に対し、どうリアクションするかでキャラクターが出て来るが、この倍はトニーのリアクション・判断が正しい。ディナは死んでも口を割らない気でいるからだ。
こうしたエピソードによって、トニーのキャラを立てたと共に、間に入って仲裁したジャックのキャラも立てた。
いずれにしてもこの3エピソードは後に繋がるものになりそうだ。
★追記
ベルースの叔父の存在は今まで描かれていなかったため、今回ひとつエピソードを置いた。
ベルースの父親はディナの妹のところにやって来る。ディナをかくまっていないかと思ったからだ。妹は何かを隠している様だったが、隠していたのは不倫相手。「夫には黙っていて」という妹。
直接、事件の展開には繋がらない話だが、叔父の存在を示す布石としては重要。
「24」は布石の置き方がうまい。