第2話は母の話。
この「僕の」シリーズは、最初が「恋人」次が「子供」、主人公が誰かと心通わせていく話なのだが、今回は「母」と絡んでいくのだろうか?
動物園に勤め始めた輝明(草剛)。
言われたことを忠実にやる輝明。当然、トラブル・摩擦が起きる。
ヤギの餌やりの時間を答えられなくて、トラブル。
「大竹さんはお客様と話さないで下さい」と三浦(田中圭)に言われ、さらにトラブル。
このことを園長(大杉漣)に聴取されて、三浦とさらにトラブル。
トラブルが発展していく。王道の見事なドラマ作りだ。
さて、これに対して、母・里江(長山藍子)は「今度は辞めないで、続けよ」と励まして、輝明を動物園に行かせる。
ここに母親が描写されている。
息子を現実の中で生きていける強い人間にしたい。
兄(佐々木蔵之介)の言うことはわかる。
まわりに迷惑をかけることも、輝明にとってつらいことであることも。
しかし、ここで自分が流されていては、輝明は強くなれない。
だから、心を鬼にする。
見事な母親の心情が描かれている。
しかし、主治医の堀田(加藤浩次)からは「普通に見えて、我々が想像する以上のストレスを受けている場合があるので、気をつけてください」と言われ、次のカットで輝明は倒れてしまう。
過度のストレスが原因。
これで里江の張りつめていたものがプツンと切れた。
子供を守る母親の顔になり、辞めることを動物園に告げにいく。
これも母親の心情だ。
ここで面白いのは、都古(香里奈)が、「動物園で働きたいの?」と輝明に言う所だ。
里江は「退職すること」、都古は「仕事を続けること」を輝明に対して交互に言う。
都古が輝明のもうひとりの母であり、物語はこの3人で動いていくだろうことがわかる。
そして、このふたりの母の想いが輝明を変えていく。
今回は輝明に場所を与えた。
輝明はロードバイクに乗る亀田(浅野和之)に「僕の仕事は動物園の飼育係です」と少し誇らしげに言う。
こう輝明が言えるようになったのは、まず里江のがんばりがあり、次に都古のがんばりがあったから。
今後、輝明はどの様に変わっていくのだろう。
妹のりな(本仮屋ユイカ)のことなど、大竹家でもトラブルが起きそうだが。
★追記
今回、輝明の心に残った言葉は、三浦の「チクんじゃねーよ」という言葉。
輝明に意味はわからなかった様だが、強い言葉は心をえぐり傷つける。
だから、輝明はこの言葉にこだわった。
同時に「輝明はテンジクネズミの説明を全部覚えている」と園長に言った三浦に「チクッてんじゃねーよ」と言った輝明。
りなからどんな説明を受けたかわからないが、これは作者のユーモア。
「大竹さんの担当はジンジンです」という言葉も輝明の心に残ったらしい。
輝明にしてみれば、嬉しい言葉だったのだろう。
感情をおもてには表さないが、輝明の心の中には様々な感情が渦巻いているようだ。
そして何もない空虚な生活よりも、つらいことを含めて心の中に様々な感情がある生活の方が素晴らしいのだと思う。
その点でも、今回の里江、都古のがんばりは正しかった。
この「僕の」シリーズは、最初が「恋人」次が「子供」、主人公が誰かと心通わせていく話なのだが、今回は「母」と絡んでいくのだろうか?
動物園に勤め始めた輝明(草剛)。
言われたことを忠実にやる輝明。当然、トラブル・摩擦が起きる。
ヤギの餌やりの時間を答えられなくて、トラブル。
「大竹さんはお客様と話さないで下さい」と三浦(田中圭)に言われ、さらにトラブル。
このことを園長(大杉漣)に聴取されて、三浦とさらにトラブル。
トラブルが発展していく。王道の見事なドラマ作りだ。
さて、これに対して、母・里江(長山藍子)は「今度は辞めないで、続けよ」と励まして、輝明を動物園に行かせる。
ここに母親が描写されている。
息子を現実の中で生きていける強い人間にしたい。
兄(佐々木蔵之介)の言うことはわかる。
まわりに迷惑をかけることも、輝明にとってつらいことであることも。
しかし、ここで自分が流されていては、輝明は強くなれない。
だから、心を鬼にする。
見事な母親の心情が描かれている。
しかし、主治医の堀田(加藤浩次)からは「普通に見えて、我々が想像する以上のストレスを受けている場合があるので、気をつけてください」と言われ、次のカットで輝明は倒れてしまう。
過度のストレスが原因。
これで里江の張りつめていたものがプツンと切れた。
子供を守る母親の顔になり、辞めることを動物園に告げにいく。
これも母親の心情だ。
ここで面白いのは、都古(香里奈)が、「動物園で働きたいの?」と輝明に言う所だ。
里江は「退職すること」、都古は「仕事を続けること」を輝明に対して交互に言う。
都古が輝明のもうひとりの母であり、物語はこの3人で動いていくだろうことがわかる。
そして、このふたりの母の想いが輝明を変えていく。
今回は輝明に場所を与えた。
輝明はロードバイクに乗る亀田(浅野和之)に「僕の仕事は動物園の飼育係です」と少し誇らしげに言う。
こう輝明が言えるようになったのは、まず里江のがんばりがあり、次に都古のがんばりがあったから。
今後、輝明はどの様に変わっていくのだろう。
妹のりな(本仮屋ユイカ)のことなど、大竹家でもトラブルが起きそうだが。
★追記
今回、輝明の心に残った言葉は、三浦の「チクんじゃねーよ」という言葉。
輝明に意味はわからなかった様だが、強い言葉は心をえぐり傷つける。
だから、輝明はこの言葉にこだわった。
同時に「輝明はテンジクネズミの説明を全部覚えている」と園長に言った三浦に「チクッてんじゃねーよ」と言った輝明。
りなからどんな説明を受けたかわからないが、これは作者のユーモア。
「大竹さんの担当はジンジンです」という言葉も輝明の心に残ったらしい。
輝明にしてみれば、嬉しい言葉だったのだろう。
感情をおもてには表さないが、輝明の心の中には様々な感情が渦巻いているようだ。
そして何もない空虚な生活よりも、つらいことを含めて心の中に様々な感情がある生活の方が素晴らしいのだと思う。
その点でも、今回の里江、都古のがんばりは正しかった。