Zooey's Diary

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石ころを窓に投げるな!

2010年02月06日 | 社会
今日の日経の土曜版。
「スピーチ任されても平気?」と題する特集。

アンケート調査の結果、スピーチを苦手だと答えた人
(とても苦手、どちらかといえば苦手を含めて)は75%だったのだそうです。
その理由は
「緊張する」「面白いことが話せない」「アドリブがきかない」など。

企業向けのスピーチ研修を指導する講師の談として
「欧米では学校教育の場面で話し方も教えるが、
日本では読み書きが中心。
日本人がスピーチが苦手なのは当たり前で、得意な人の方が珍しい。」と。

折りしも昨日の読売の「拝啓 文部科学大臣様」というコラムで
新潟県立大学学長の猪口孝氏が
ご自分の自己表現力についての情けない思い出を語っておられます。
1970年米国に留学していた頃、大学の図書館長にある要請をしに行った。
内容は、ある分野の蔵書が弱いというようなこと。
館長の口から返って来た言葉は
「君は何をしてもいい。ただ、石ころを窓に向かって投げないでくれ!」
だったと。
そのときほど、自分の表現力に絶望したことはなかったと。

そんな言い方があったのか…
知りませんでした。
しかし、まだ貧乏だった頃の日本の学生が、
大きくて圧倒されるアメリカのキャンパスにおいて
乏しい英語力で(多分)必死に訴えたのであろうに
そんな風に言われたら、そりゃショックでしょうね…
氏は、「グローバル化が着実に深化していく中、自己表現力が弱い学生は
圧倒的に不利です。自分の存在をしっかりとした言葉でアピールする能力を
向上させるよう、大学教育はもっと力を入れるべきです。」と。

そういえば、昔友人のアメリカ人宅に行った時、
そこの家では、しっかり者の長女に比べてちょっと引っ込み思案気味の長男を心配して
食事の時などに、何か小さなテーマを見つけては、その子に話させようとしていました。
で、その時7歳くらいだった子がなんとか話すと、
内容に関わらず、両親が大袈裟に褒めちぎっていました。
ああこれはいい!と思って私も、その頃小学生だった自分の息子達にさせようとしたのですが
見事に拒絶されたのでした。

大学からでなく、小学校から力を入れて欲しいと、
私は思います。
自分が困ることもさることながら
政治家のつまらないスピーチをもう聞きたくないし…

写真 登別のクマ牧場で
コメント
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