Zooey's Diary

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正義は勝つ!「ベスト・キッド」

2010年09月08日 | 映画
日経新聞の「シネマ万華鏡」で
「オリジナルを上回る、大成功のリメーク」とまで言い切っていました。

いじめられっ子のアメリカ西海岸の高校生が、日系の空手の老師匠と出会い、
修行を通じて心身共に成長していく姿を描いた1985年の「ベスト・キッド」。
私はこの作品が大好きだったのです。
今回は、主人公はアメリカ黒人の小学生(ジェイデン・スミス)、舞台は北京、
師匠はカンフーのジャッキー・チェンと変わっている。

どの世界にも壮絶ないじめがある。
只でさえ異文化に馴染めず、孤独な思いをしている転校生ドレが受けるいじめは、
男の子の母としては正視できないほど酷いものです。
暴行を受けている最中に通りかかって、見事なカンフーの技で助けてくれるハンは
普段はさえないアパートの管理人。
その二人の師弟愛と友情、凄まじい修行を通して成長していくドレ、
そのドレによって救われる、妻と息子を亡くした孤独なハン。
まさに娯楽映画の王道、「正義は勝つ」を高らかに叫ぶ作品です。

しかし、こういう作品があってもいいのではないかと思うのです。
元々映画なんて娯楽品なのだし、真っ直ぐに夢と勇気を与えてくれるものが
あってもいいのではと。
強い者は威張り、弱い者はいじめられるという分かりやすい世界。
何くそ!と歯を食いしばっていじめられっ子が修行に耐える姿には
それだけで感動してしまう。
そして終盤、カンフー大会の決勝戦。
結果が分かっていても、私は鳥肌が立ってしまいました。
決勝戦の後、あれだけ執拗にドレを苛めていた悪ガキたちが
ハンに深々と敬礼をするシーンは、涙なしでは見られない。
確かに2時間半弱は長すぎる気もするし、中だるみもありますが
紫禁城、万里の長城、武当山、北京の下町など景色も飽きさせない。
北京の武道学校で、何百人という子供達が赤一色の武道着で練習をする光景は圧巻です。

ああスッキリした!
大雨の中、観に行った甲斐があったというものです。
惜しむらくは、台風が気になって私は作品が終わり次第出てしまったのですが
エンドロール、舞台裏のスナップ写真で綴られていたのですってね。
しまったことをした…

☆4

公式HP
コメント
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