Zooey's Diary

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「ジュディ 虹の彼方に」

2020年03月17日 | 映画

ハリウッド黄金期のミュージカル女優ジュディ・ガーランドが、47歳で亡くなる半年前の1968年冬に行ったロンドン公演の日々を描いた作品。
ジュディに扮し、全曲を歌い上げたレネー・ゼルウィガーが、アカデミー賞主演女優賞受賞。

ジュディ・ガーランドといえば、私にとってはミュージカル映画「オズの魔法使い」に出て来る可愛らしい少女。
その生涯についてはまるで知りませんでした。
1968年、地方巡業で生計を立てていたジュディは借金がかさみ、ホテルからも追い出される始末。
別れた夫から子供たちの親権を取られそうになり、起死回生をかけてロンドン公演に臨む。
しかしロンドンでも、遅刻やドタキャンなどの愚行を繰り返してしまい、遂には舞台を降ろされてしまうのです。



物語は、ジュディの惨めな最晩年の様子と、子役で売り出した頃の回想シーンが、交互に繰り返されながら進行します。
遊ぶ時間どころか寝る時間すらなく、厳しい食事制限を課せられる少女時代のジュディ。
ダイエット薬と称して、覚醒剤(アンフェタミン)漬けにされる。
青少年保護法なんてあったものじゃなく、子役が大人の食い物にされた時代、セクハラも当たり前にあったのでしょう。
あの夢のような「オズの魔法使い」の裏には、こんな事実があったのですね。



こんな少女時代を過ごしたらそりゃ、人生が駄目になるでしょう。
映画を観終わってからWikiで見てみたら、ジュディはその後、神経症と薬物中毒に苦しめられ、撮影への遅刻や出勤拒否、薬物治療のための入退院を繰り返す。
5回結婚するがどれも長続きせず、ロンドン公演の半年後、睡眠薬の過剰摂取にてバスルームで死去。
娘のライザ・ミネリは「母はハリウッドに殺された」と言っていたのだそうです。


それでも舞台に立って最高のステージを見せ、喝采を浴びる大歌手としての矜持を
映画のラストシーンは見せてくれます。
長年の彼女の熱烈なフアンという、ゲイのカップルもいい味を出していました。

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