Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

「名もなき者」ボブ・ディランの若き日々

2025年03月06日 | 映画

1961年の冬、ヒッチハイクでニューヨークへやって来た青年(ティモシー・シャラメ)。
先輩ミュージシャンのウディ・ガスリーやピート・シーガー(エドワード・ノートン)に才能を認められ、ジョーン・バエズ(モニカ・バルバロ)とパートナーを組んだりしながら、時代の寵児となっていく。
が、フォーク歌手としてだけでなく、彼は他にも自分の道を模索し始めていた…



ジェームズ・マンゴールド監督の描き方は正攻法で奇をてらうこともなく、安心して観ていられますが、やや退屈とも言えます。
晩年ノーベル文学賞まで取ったボブ・ディランという男の、若き頃の数年間を淡々と描いた作品。
そりゃ御本人は83歳でまだ御健在なのだから、そうそうぶっ飛んだことは描けないでしょうし。
なのにアメリカでこれだけ評判になった(アカデミー賞7部門ノミネート、結局取れなかったが)ということは、この作品が思い起こさせる特別なものがあの国ではあるのだろうかと思います。



ただ、「風に吹かれて」「ミスター・タンブリン・マン」など、結構な頻度で歌うシーンが出てくるのですが、ティモシー・シャラメがすべて歌ったというのは凄い。
この映画の企画が出てからコロナ禍とストライキなどで制作が5年停滞、その間にシャラメは歌とギターとハーモニカを猛特訓したのだそうです。
そしてジョーン・バエズ役のバルバロも、役が決まった時点では歌も演奏も未経験だったと。
プロは凄いなあ!


(御本人たち、そっくりで驚きました)

そしてタイトルの「A Complete Unknown」というのは、「ライク・ア・ローリング・ストーン」の曲の中の「Like a complete unknoun, like a rolling stone」から取ったということです。


公式HP 


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「ごめん、もう売り切れです」

2025年03月05日 | 社会

あの人の自伝「ヒルビリー・エレジー」を読んで、あんなに苦労して育った(父は蒸発、母は薬中、幼い頃から母から虐待を受けている)のだから、もっと弱者に優しい態度が取れる人かと思っていました。
しかしあの首脳会談では、むしろバンス氏が煽っていてビックリ。


今日の読売新聞によると、3日のFOXニュースのインタビューで、あの会談についてバンス氏は「面白かった」と述べたのだそうです。
ニューヨーク・タイムズは、会談の一部を「緊迫した外交協議に副大統領が割って入るという驚くべきシーン」と伝え、バンス氏について「トランプ氏の番犬になった」と。
民主党のマーク・ケリー上院議員は、バンス氏の振る舞いについてMSNBCのインタビューで「パパ見てよ、僕はこんなことができるようになった!と言っているようだ」と揶揄したのだそうです。


そしてあの後、スキー休暇で訪れたバーモント州では、数百人が抗議活動を。
住民から「裏切者」「スキーはロシアでしろ」「ごめん、もう売り切れです」などと抗議されたのだそうで、ちょっとホッとしました。

「ヒルビリー・エレジー」の感想文
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お風呂マスクと桜肉

2025年03月03日 | グルメ

FaceBookでは毎日、「過去のこの日」という記事が出て来ます。
ヒマな私が毎日のように何かしらアップしているので、去年の今日、2年前の今日、10年前の今日の記事、という具合。
国内や海外あちこち旅行したり、映画を観たり、食べ歩いたり、タロウと遊んだりした日々が蘇ります。
4年前、2021年3月2日には、こんな記事が。
「私が日頃行っているジムでは、お風呂でもサウナでもみんな普通のマスクしています。布マスクでも不織布でも、濡れたら洗うだけ。全裸にマスク、シュールですがもう慣れました」

これは、お風呂用マスクが発売されたというニュースに驚いて、私が書いたもの。
そうしたら、「お風呂でマスク?裸マスク?なんてシュール!」と意外に反響があって驚きました。
私が通っているジムでは当たり前の光景で、特段驚くことでもなかったのですが…
こんな日々もあったのねえ。

夫が、面白い所に連れて行ってやると言って今回向かったのは、こちらでした。
町田の「馬肉専門料理店柿島屋」
馬肉の刺身、馬肉鍋、馬肉ハム、馬肉メンチカツ、これにご飯に味噌汁、香の物。
夫はゴルフの帰りに行ったらしい。



癖のない馬肉の刺身が、私には一番美味しかった。
馬肉は犬の健康にもいいということで、シニア犬用の馬肉のオヤツなど時々買っています。
しかし普通に暮らしている分には、馬肉はその辺でまず見かけない。
日本に馬は沢山いるのに、どうしてもっと普及しないのかと不思議です。

トップ写真は2013年の今日行った、オホーツク海の流氷。

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ペッパー君のおもてなし

2025年03月01日 | 社会

渋谷東急プラザ中の「PepperPARLOR」には、ペッパー君が30体いておもてなししてくれます。
今はイチゴの帽子を被ったペッパー君が我々の席まで来て、歌ったり踊ったりクイズを出したり。



しかし友人と話したいと思っても、「何かお話ししませんか?」「一緒に遊びませんか?」などと話しかけてくる。
こちらも相手してあげなきゃいけないということなのね。



この子たちは夜のショータイムで踊るらしい。
外国人観光客がウケていたのでペッパー君の画面をよく見たら、「あなたは服装もお洒落でとっても素敵!」と褒めたたえています。
画面に映っているのが、その時に相手していた人です。



Wikiによれば、ペッパー君は2014年に誕生した身長121㎝の人型ロボットなのだそうです。
世界初の感情認識パーソナルロボットであり、世界初の量産されたヒト型ロボットでもあるのだと。
感情認識ロボットってどういうこと?と思ったら、「人間の表情や声のトーン、姿勢、動作などから感情を推定し、適切な対応を行うロボット」なのですって。
じゃあ私が悲しくて泣いていたら、慰めてくれるということか。
そういやタロウも以前は、私がションボリしていると顔をペロペロしてくれたなあ。
今はもう、まったく寄っても来ませんが。



ペッパー君の生産はしかし、2020年夏から停止しているのだそうです。
返却分で在庫が十分に確保できたための一時的な停止で、生産終了ではないということですが、そう聞くとちょっと寂しいですね。

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お茶日本一、神楽坂の「千」

2025年02月28日 | グルメ
去年のお茶の生産量でトップをとったのは、鹿児島県だったのだそうです。
鹿児島県2万7000トン、静岡県が2位で2万5800トン。
統計開始以来、鹿児島県は48年間にわたり2位で、このたび初の日本一になったのですって。
ペットボトルのお茶を中心に使われる「二番茶」以降で巻き返したことで、1位が入れ替わったということです。


ごく僅差とはいえ、「日本一」というのはやはりインパクトがあるのか。
確かにお茶と言えば静岡というイメージで、新幹線に乗って静岡を通過する度にあのお茶畑を車窓から眺めていました。
鹿児島の生産量がそんなに高いとはツユ知らず。
担当者は悲願の日本一に涙をみせたということで、その動画を見たら私も釣られそうになりました。



神楽坂の「千」で以前食べた焼き胡麻豆腐が恋しくて、久しぶりに行って来ました。
カウンターの中の炭火焼きの一角で焼いて、とろりとした焼きたて胡麻豆腐を出してくれます(写真右の真ん中)。
季節の天ぷらは蕗の薹とコゴミ、これに縮緬山椒ご飯と赤だしがつきます。
神楽坂の路地のあちこちに梅が咲き、春が来ていました。

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「ファイアーブランド」

2025年02月26日 | 映画

英国史上有名な暴君、ヘンリー8世。
離婚を正当化するために英国教会を作り、5人の妻を処刑、追放、出産による死亡などで切り捨てた残虐王。
その6番目の妻となった女性の目線から描く、生き残りをかけた宮廷サバイバル劇。



横暴な君主ヘンリー8世(ジュード・ロウ)と望まぬ結婚をした、理知的なキャサリン(アリシア・ビカンダー)。
国王と対立する立場であるプロテスタントに肩入れしていることを告発されてしまった彼女は、前妻たちのように首をはねられるのか、それとも病に蝕まれた王が先に死ぬのか?
豪華な調度品に囲まれた薄暗い宮廷の中に、息詰まるような緊張感が漂います。



カンヌ映画祭でこちらが上映された際、8分間のスタンディング・オベーションが巻き起こったと言いますが、しかしこれ、ヘンリー8世いいとこなしじゃないの?
これでもかと体重を増やしたジュード・ロウが、見事に演じていましたが。
太りすぎのせいか、痛風のせいか、糖尿病のせいか、激痛と足の壊死に苦しんで癇癪を起し、暴れる王。
そんな王に疑いをかけられ、キャサリンはロンドン塔に幽閉されるのですが…



「ファイアーブランド」(FIREBRAND)とは、火をつける人、扇動者、転じて悪意や情熱を燃やす人という意味があるらしい。
この映画に描かれたヘンリー8世に、ピッタリの言葉でありました。
前妻アン・ブーリンの娘エリザベスが冷めた声でナレーションを担っていましたが、この人が後のエリザベス一世となったようです。
王の権力が絶対だったこの時代に、女性目線から描いたという点で珍しい演出だとは思いますが、何しろ緊張感で疲れました。

公式HP 

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「スピノザの診察室」「大使とその妻」

2025年02月25日 | 


「スピノザの診察室」 
和菓子と哲学をこよなく愛する町医者が、終末期の患者と向き合う日々を通して生と死を問う、静かな感動作。
大学病院での熾烈なエリート競争から訳あって抜け出し、姥捨て山のような地域病院に自転車で通い、老人たちを看取る雄町医師(マチ先生)。周囲からは惜しまれていたが、本人は充足した日々を過ごしていた。
「たとえ病が治らなくても、仮に残された時間が短くても、人は幸せに過ごすことができる。できるはずだ、というのが私なりの哲学でね。そのために自分ができることは何かと、私はずっと考え続けているんだ」
京都の街並み、そして矢来餅、阿舎利餅、長五郎餅、赤福、梅が枝餅といった、マチ先生が好きな和菓子が色々出てくるのが楽しい。
映画化が決定したようです。



「大使とその妻」
世界がパンデミックに覆われた2020年、軽井沢に住むアメリカ人の翻訳家ケヴィンは、隣家の元外交官夫妻と親しくなる。能を舞い、たおやかに着物を着こなす典雅な夫人、貴子には意外な出生の秘密があったが、夫妻は突然消息を絶ってしまった。ケヴィンは貴子の数奇な半生を、日本語で書き残そうと決意する。
その夫がケヴィンに語った言葉が、印象に残りました。
「あのまれびとは、どうも月に住んでる人たちと交信してるようなんですよ。そんな時に約束を破って邪魔しちゃあいけないと思ってね」
「(能は)舞台芸術である以前に、祈りのようなもんらしいですよ。舞い降りてくる神様にじぶんの芸を捧げてね、自分がこうして生きていることのありがたさって言うのかな。そんなようなものを感じながら、死んでしまった人たちの鎮魂を祈る…」
こんな言葉をもっと前に聞いていたら、私も能楽をもっと楽しめたのにね?

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大倉山公園ー初春の光や風

2025年02月24日 | お出かけ

次男夫婦が住んでいる大倉山には、梅林が綺麗な大倉山公園があります。
梅が見頃だというので、タロウを連れて夫と、そして次男夫婦と行って来ました。



この週末は梅祭りが催され、山ほどの屋台、野点や踊りのステージもあって、物凄い人混みです。
梅は8部咲きくらい。
人が多すぎて、タロウが乗ったバギーを押すのに苦労する程でした。
写真は、極力人がいないところを撮りました。



2年前、2023年3月5日に、やはりタロウを連れて来たのでした。
その時にもタロウはもう大分弱っていて、上り坂などは抱っこして運びましたが、今思えば元気だったなあ。
何しろまだバギーが要らなかったし、こちらを見て笑っている、こんな写真が撮れたのですから。


(2023年3月)

今はもうこんな感じ。
公園の中の空いている所で少し歩かせて、後は殆どバギー、或いは車の中で寝ていたようですが、それでも出かけたら疲れたようで今日はもうぐったりと。
以前のように散歩もお出かけも喜ばないし、尻尾を振ることもまったくないのですが、それでも初春の光や風や梅の匂いが、僅かにでも刺激になっていると信じたい。
また行こうね、タロウ。



ランチは、大倉山の犬連れ可のイタリアンバル「マリーナ・ピッコロ」で。
その後、次男宅に寄ってケーキを食べて帰りました。



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抜けるような青空の下

2025年02月22日 | お出かけ

東博の前に結構な人だかりがあって驚きましたが、ハローキティ展目当てでした。
ざっと見た限りでは、若いお嬢さんが多かったよう。
展覧会オープン当初は、ミュージアムショップの限定グッズを買い占めるC国人バイヤーが殺到したということですが、もう落ち着いたのかしら?
上野の国立博物館というと堅苦しいメージを私は持っていたのですが、「挂甲の武人」を美男子揃いと喧伝した昨秋の「はにわ展」といい、「ハローキティ展」といい、今回の百花繚乱大パノラマ展といい、工夫を凝らして頑張っているのねえ。



冬の上野公園では、アイスチューリップを見るのを楽しみにしています。
球根を一定期間冷蔵することで開花時期を早めたという、新種のチューリップ。
それが、今年はこんなにショボショボ。


(奥は東博)

2022年11月にはこんなに咲いていたし、通常、見頃は1~2月だというのに。
上野のアイスチューリップに何が起きたのか?


 (2022年11月26日)

それにしても大寒波に襲われてるというこのところ、最高気温は10℃行くか行かないかという日々ですが、写真のように連日抜けるような青空です。
でも日本海側では大雪が続いていて、雪下ろしに苦心してる様子が毎日ニュースに。
先月来たベルギーの青年は、この冬はずっと惨めったらしい冷たい雨の日が続いていて、ここ一ヶ月で晴れたのは2日だけだったと言っていました。
こちら毎日こんな晴天、南向きのガラス越しの部屋では暖かすぎるくらいで、ありがたいことです。

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「大覚寺展」障壁画100面、百花繚乱!

2025年02月21日 | お出かけ

東博の特別展「旧嵯峨御所 大覚寺-百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」
平安時代初期、嵯峨天皇(786~842)が離宮嵯峨院を造営。
唐の文化を愛し、唐から帰国したばかりの空海の良き理解者だった嵯峨天皇は、空海の勧めで持仏堂に五大明王像を安置したのだそうです。
その後876年に寺に改められ、大覚寺が開創されたのだと。



その五大明王像、東京に五体揃って登場したのは初めてなのですって。
迫力ありましたが撮影禁止、これはネットから頂いた写真。



襖絵、障壁画は撮影可。
正寝殿狭屋におさまる腰障子には、渡辺始興作の19匹の野兎が。
飛んだり跳ねたり寝転んだり、メチャ可愛い。



通常非公開の重要文化財、正寝殿の歴代門跡の執務室であった御冠間が再現されていました。



そして圧巻の障壁画と襖絵のフロアは、横に広がる襖絵と上から垂れ下がる襖絵との重層構造、百花繚乱の大パノラマ空間。
狩野山楽の代表作、重文「牡丹図」全18面は総延長22m。



こちらは徳川秀忠の娘で後水尾天皇に入内した、和子(東福門院)の女御御所(天皇の寝所に侍る女官である女御が住む御殿)を飾る障壁画だそうです。
やはり嵯峨天皇の離宮を前身としたお寺だからこそ、こうした典雅な作品が似合うのでしょう。



ランチはハードロック・カフェ上野店で。
飲物は「ビー・マイ・バレンタイン」、イチゴとバニラアイスが入った季節限定ノンアルカクテル。
久しぶりに入ったら、このお店も海外旅行客でいっぱいでした。




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