世界的人気を誇る日本発のプレイステーション・ゲーム「グランツーリスモ」から生まれた実話を、ハリウッドで映画化したレーシングアクション映画。
ヤン(アーチー・マデクウィ)は英国ウエールズに住む若者で、大学を中退し、衣料品店でバイトしながら自分の部屋で「グランツーリスモ」に夢中になっている。元プロサッカー選手の父親は、そんな息子を苦々しく思っている。
2008年、日産とプレステによって、ゲームのトッププレイヤーを世界中から選抜し「本物のプロレーサー」を育成するドライバー発掘プログラム「GTアカデミー」が造られた。そこに選ばれたヤンは、本物のレーサーを目指して、過酷な訓練に耐えていく…
いや、面白かった。
車に特に興味のない私は、カーレースの映画というと、『栄光のル・マン』『ラッシュ プライドと友情』
『フォードvsフェラーリ』くらいしか観ていませんが、それらに劣らない。
プレステのゲーマーが実際のル・マンで入賞するなんてそんなことがある訳がないと思いますが、これが実話だというのですから。
ゲームオタクで人生の目的を見失っている若者ヤンを、プレイヤーの才能と可能性を信じて「GTアカデミー」を立ち上げたダニー(オーランド・ブルーム)、ゲーマーが活躍できる訳がないと考えながらも指導を引き受けた元一流レーサーのジャック(デビッド・ハーバー)たちが鍛え上げて行く。その過程と結果が、観る人の気持ちを限りなくポジティブにしてくれるのです。
それにこの映画は、日産とプレステが舞台であるだけあって、とても良い意味で日本が関わってくる。
ゲームオタクであったヤンが憧れていた場所は東京であったし、ポリフォニー・デジタル(東京に本社を置くゲームソフトの開発会社)にヤンは契約に行くし、日産のプライベートジェット機、レーシングスーツのかっこいいこと!
色々な意味で自信を無くしかけている日本人を、元気にしてくれる映画です。
昔、いつまでもゲームやってると親に小言をいわれ「迷惑かけてない!」なんて言うものなら「電気代払え」とかいうのが多かった気がします(笑)
日本が世界に誇るニュースを見ると嬉しくなります。
プレステもそうだけどWBCやホームラン王の大谷投手とかね。
ゲームオタクの息子を嫌がっていたヤンの父親の気持ちがとてもよく分かります。
でもそれで成功するのは、世界中でほんの一握り。
難しいですよねえ。
こんなに日本をリスペクトしてくれる映画、
もっと広く知られてほしいですよねえ!