Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

オホーツク海の流氷

2013年03月05日 | 国内旅行
流氷見ながら蟹食べよう!という夫の一言で
2日土曜日から3日間、オホーツク海に行って来ました。

土曜日、中標津空港に着いた時は青空が確かにあったのです。
ところが夕方頃からどんどん天気が荒れてきて
外に一歩出ると、雪混じりの強風が頬に突き刺さるよう。
当初の予定通り、まずオシンコシンの滝に行くも、どんどん雪が酷くなり、
降っている雪なのか地面の雪が舞い上がっているのか分からないような吹雪状態。
なんとか知床のホテルにたどり着いたものの、ひと晩中、ヒュウウウウウウ~という
この世のものとは思えないような音がしていたのでした。


(雪に煙る滝)

次の朝は綺麗な青空。
ところが一夜の嵐は相当なものだったようで、
北海道で死者9名を出す大惨事になったのだそうです。
知床から網走に行く道は不通、流氷を見る観光船もトロッコ車も運休。
我々は何処にも出られず、半日ホテルに閉じ込められたのでした。
しかしじっとしているのも悔しいので、ホテルの周りの雪の中を散歩してみると
20分も歩くとこんな光景が。
思わず息を呑みました。


(こんなのが岸まで続いている)

前日まではこんな大量の流氷はとてものぞめなかったのに
一晩の嵐で押し寄せられたのだそうです。
今は温暖化で流氷もどんどん減少し、これほどの規模の量が接岸するのは
数年ぶりのことなのだとか。
実際ホテルには、3度目に来てようやく流氷に出会えたという人も。


(真っ白に凍る網走湖)

結局この日、道が開通したのは3時過ぎ。
本来は紋別に泊る筈だったのですがとてもそこまで行けず、網走のホテル泊。
しかし、普段は知床よりももっと流氷が減少しているという網走でも
そして3日目の紋別でも、見渡す限りの流氷を楽しめたのでした。
ようやく流氷砕氷船「ガリンコ号」に乗ることもできて。
どこまでも続く白い氷の世界、ロシアまで歩いて行けそうな勢いです。


(砕氷船から見た流氷)

初日の猛吹雪に驚いたと言っても
実際には私は、大きな暖かいホテルの中でぬくぬくしていたにすぎません。
しかしその同じ晩に、そこからほど近いところで
9歳の女の子を抱きしめた53歳の父親が凍死したという事実があるのです。
車ごと雪に閉じ込められ、そこから歩いて帰ろうとして
自宅から2キロのところで力尽きたという…
自然の猛威の前には言葉がありません。
コメント (14)
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