ヨーロッパ金融危機の震源地
2004年2月、ウォール街のドイツ銀行オフィスに、ウォール街を代表する50人の債券トレーダーが集まった。
所得が極端に少なく、あるいは所得そのものがない階層の人々に資金を貸し付け、その借金の証文を債券として高利回りで市場販売し、「所得が無い=借金返済不可能になり貸した資金が戻ってこない危険性」を債券の買い手に押し付け、その債券を販売した業者は責任を逃れるサブプライム債券。
会議の目的は、近い将来、返済不可能になる事が確実な、このサブプライム・ローン債券を複数「ワンパック」にし、「1つの仕組み債券」として売り出す計画の実行であった。
そして、格付け機関に働きかけ、この「ワンパック」全体を最高レベルのトリプルAに「評価してもらえば」、最初から返済不可能になる事が明確であったサブプライム・ローンを販売した責任は「うやむや」に出来る、という考えであった。
つまり発ガン性の放射性廃棄物を大量の水に混ぜ、河に流し、「水の量が多ければ多い程」、水1リットル当りの放射性廃棄物「量」は、環境保護規制の基準値以内に収まる、という発想であった。「使用する水が多ければ多い程、汚染濃度は下がるため、より大量に水は使用され」、結果的には膨大な量の汚染された水が世界中の河川・海に拡大する結果になった。
この汚染水=サブプライム仕組み債券はドイツ銀行のグレッグ・リップマンが指揮を取り、ゴールドマンサックスのトレーダー=ラジブ・カミラ、ベアスターンズのトッド・クシュマンが立案し、さらにシティバンク、モルガンが加わった5社のトレーダー=グループ・オブ・ファイヴと呼ばれる人間達によって「大量生産」された。
ヨーロッパ金融危機の深淵には、こうしたサギ行為が存在している。そして、このサギ行為に関して誰も責任を問われる事は無かった。
世界金融恐慌と第三次世界大戦の「引き金」になる可能性の高い悪行を実行した、この人間達の名前を、人類は、アドルフ・ヒトラーの名前と共に、永久に記憶に留めなくてはならない。