彼岸会の最も早い記録は延暦二十五年806三月十七日です。日本後紀・延暦二十五年806三月十七日の条に「崇道天皇の奉為に 諸国国分寺の僧をして春秋二仲月七日に別て 金剛般若経を読ましむ」。(崇道天皇というのは桓武天皇の弟、早良親王のことで785(延暦4)年に謀反の罪を負わされ淡路島に流される途中で死亡し次々とたたりを起こしたとされています。その霊を鎮めるために春分と秋分の前後7日間、諸国の国分寺の僧 . . . 本文を読む
「神祇秘抄」・・17/22
神祇秘抄下
十七、神道と密教一致の事
問、吾神等劫初の振舞と密教の事相と一致の義之在り云々。其の義如何。
答、爾也。即事而真の談を以て之を解すべし。之に依れば吾神,天上に坐し、先ず素戔嗚尊天下り給ひ諸の荒振神を退治して、正神を請ひ奉らんとし給ふ儀式、彼の密教の事相と全く同じ也。彼素戔嗚尊出雲の国に天下り給ふに、或谷に一大虵有り。八頭一尾也。彼の虵は今の鎮壇(密教 . . . 本文を読む
「神祇秘抄」・・17/22
神祇秘抄下
十七、神道と密教一致の事
問、吾神等劫初の振舞と密教の事相と一致の義之在り云々。其の義如何。
答、爾也。即事而真の談を以て之を解すべし。之に依れば吾神,天上に坐し、先ず素戔嗚尊天下り給ひ諸の荒振神を退治して、正神を請ひ奉らんとし給ふ儀式、彼の密教の事相と全く同じ也。彼素戔嗚尊出雲の国に天下り給ふに、或谷に一大虵有り。八頭一尾也。彼の虵は今の鎮壇(密教 . . . 本文を読む
Q,定業(過去の業因によって結果を招くことが決定している業)は仏様でも転ずることができないと言われますが、では仏様の利益とは?A,業には現世で報いがでるもの、来世で出るもの、再来世ででるもの、いつ出るかわからないもの、と種々の業がある。軽重はあるが業の報いは必ず出る、業の報いは懺悔して仏様の教えに従った生活を続けるしか消滅できないのである。夢中問答集(無窓疎石)より・・・7「神仏の効現問、仏力・法 . . . 本文を読む
「神祇秘抄」・・16/22
十六、神とは不生の理、又三千界の主たること(十四条にすでに「此の神は法然本有不生の理なり」とある)。
問、今神は諸佛本有の理體と云ひ、又三千界の主と云ふ、其の義如何。
答、共に爾なり。先ず一州を建立するに須弥を以て中央に置く。此の寶山は則ち神の一體なり。梵天・帝釈乃至三十三天等、皆此の神徳に依りて住せしむ。又彼の諸天とは眷属圍遶の義なり。深意を以て之を見るに彼の須 . . . 本文を読む
今日は勧学会の始まった日
「扶桑略記」「二十六村上天皇」
「(康保元年964)三月十五日、大学寮北堂学生等、叡山西坂下に於て、始めて、勧学会を修す・・」
「三宝絵詞」に「村上の御代、康保の初の年、大学の北の堂の学生の中に、心ざしをおなじくし、まじらひをむすべる人あひかたらひて云、人の世にある事、ひまをすぐる駒のごとし、
我等たとひ窟の申に雪をば聚とも、旦は門の外に煙を遁む願 . . . 本文を読む
「神祇秘抄」・・15/22
十五、太神宮は求聞持相応應の事。
問、太神宮に於いて求聞持法を以て 法楽相應の義と為すこと如何。
答、聞持の法とは虚空蔵の法也。凡そ三世の諸佛、歴代の祖師は此の法に依りて正覚を成すと見へたり。是又神の本誓なるが故に法樂と為す云々。然れば則ち釈尊山に入りて六年苦行して十二月八日の晨朝に明星を禮して正覚を得云々。其の明星とは明星と之を書く。明の字は則ち日月なり。日月は . . . 本文を読む
今日は大師が二十五か条の御遺告を作成された日です.大師二十五箇条の御遺告「諸弟子等に遺告す東寺眞言宗家後世内外事を勤め護るべき管、合して貳拾伍條の状竊に以んみれば大法味同じけれども興廢機に任せたり。師資累代、付法、人に在り。鷲峯の視聽は傳へて中洲(インド各地)に流れ、鐵塔の傳教(密教)、烏卯に利見す(早く流れた)。流を探り源を尋ね、晃鑒本討(光をかんがみて、もとをたずぬ)。大唐の曲成に既に血脈あり . . . 本文を読む
「神祇秘抄」・・14/22
十四、太神宮僧尼等を忌む事
問、太神宮は三寶名字を忌給ふ事如何。
答、之に付いて二義有り。一義に云ふ、第六天の魔王此の州を統領し其の衆生を引き皆地獄魔道に堕せしむ。我が神遥かに之を覧じ此の州を魔王に乞ひ玉ふ。魔王云く、我此の中の人を引て悉く地獄魔道に堕せしむ。然る間、三寶を崇め法性を顕し給へば、此の國輿へ奉ること能はず、と云々。神答て云く、我と汝と流類(仲間)にし . . . 本文を読む
「神祇秘抄」・・13/22
十三、神明の法楽に依りて善悪二邊を顕す事
問、此の神は周邊法界すと云々、爾者何を以て神體を定むべきや。(第十二条に「天照大神は周遍法界す」とあり)
答、神は實體なし。衆生の見に據て又不同なり。或人は云ふ、實社の神(人や畜生の生霊死霊)に詣ずるは定め邪道に入り、権社の神(佛の垂迹)に仕ふるは必ず地獄に堕す(典拠不明)。
問、若し爾者、代々の祖師・歴代の先徳、皆神に . . . 本文を読む
浅野和三郎(東大英文学科卒。海軍機関学校教官)「幽魂問答」より天保年間に書かれた福岡県志摩郡の神道家宮崎加賀守大門の手記で門外不出の家宝として同家に秘蔵されてあった記録を浅野和三郎が発掘したもの。数百年以前に切腹した武士の霊魂が福岡県志摩郡久我村の酒造家岡崎家の若主人市治郎に憑依し、つぶさに当年の怨みを語り、又幽界の機微を漏らしたもの。原文を現代語に訳してかきます。神道家の宮崎加賀守大門が憑依霊に . . . 本文を読む
「神祇秘抄」・・12/22
十二、神本佛迹の事。
問、神を以て本地となし、佛陀を以て垂迹と為す云々。其の義如何。
答、宗々の料簡不同なりと雖も、惣じて神の神たる故を知らず、暫く法花の意を以て之を分別すべし。彼の經の所説、先ず迹門を以て方便と為し、本門を以て已證と為す。經に云、若有聞法者无一不成仏(法華経・方便品「もし 法を聞くことあらん者は 一人として成仏せずということなけん」)。己心を直指 . . . 本文を読む
今日3月12日は東大寺再建の落慶供養が行われた日です。1195年3月12日、重源が大勧進を務めてきた東大寺再建がなり落慶法要が行われました。吾妻鑑には「(建久六年 乙卯)3月12日 丁酉 朝雨霽る、午以後雨頻りに降り、また地震 。今日東大寺供養なり。雨師風伯の降臨、天衆地類の影向、その瑞掲焉たり。・・朝光厳旨を伝えて云く、 当寺は平相国の為に回禄し、空しく礎石を残し、悉く灰燼と為す。衆徒尤も悲 . . . 本文を読む