徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

鉄道は、正確が当たり前!!-その6-

2005年08月30日 10時56分02秒 | 鉄道は正確が当たり前!!
先日に、日本の鉄道が正確に運営管理されているのは、鉄道開通より前から、即ち江戸時代から、環境が整っており、その一つとして時鐘システムがあったことを述べました。

2番目の要因は、大規模移動のプロジェクトを運営する能力があったことです。
参勤交代という、大規模でかつ多くの人の移動を経験していたことです。

この参勤交代は、莫大な費用を費やし、毎年繰り返された大プロジェクトであっただけでなく、多くの制約の中で行われた事に注目したいと思います。

大名たちは、それぞれの立場、身分に応じて国元から江戸に入る時期はもちろんの事、連れて行く家臣の人数や武器の数、馬の数、かけるべき費用などこと細かく制限されており、その家臣達は、事前に幕府に承認をとる作業をつつがなく行わなくてはなりませんでした。

大名が泊まる陣屋(本陣)に別の大名らの宿泊が重ならないように何ヶ月も前から調整して、陣屋等に予約を入れ準備をしていました。

これ程の制約条件つきの大規模移動プロジェクトを経験した社会と、そうでない社会とでは、鉄道運行技術の飲み込みが同じとは思えません。

今日の写真は、箱根祭りでの大名行列の模様です。