江戸っ子や江戸しぐさについては、2007年12月26日付けの当ブログ 江戸時代の庶民生活 ーその4ー で掲載しています。
そこで江戸しぐさについて、7項目程書いたのですが、まだまだありますので、続きを下記に書きました。
この江戸しぐさの根底にある考えとは、大事なものはみんなの共有物と考えて、相手を尊重し思いやる心なのだそうです。
今日の絵は、九州大分県両子寺にて F8号
これらは、現在にも通じるもので、快適に過ごすヒントがあります。
① 感情を逆なでする言葉を使うな。
聞く人の気分を害する
② 人の意見を無視する言葉を使うな。
話している人は真剣です
③ 人の話を真剣に聞く時に、メモをとるな。
メモをとると話す人の気が散る、聞く人の真剣味が減る
④ 人に行き先をむやみに聞くな
プライバシーを尊重せよ(江戸時代にもプライバシーはあったのです)
⑤ 相手を卑下するな、威張るな。
そんなに自分が偉いのか
⑥ 人と会っているときは、足組みや腕組みをするな
自分を誇示する印象を与える
⑦ 紹介者を飛び越えて親密になるな。
紹介していただいたことに感謝せよ
⑧ 打てば響く心意気を持て。
説明しなくては分からない輩とは付き合うな
⑨ 口先でなく目で人を判断しろ。
表面的な言葉では判断できない、本質を見よ
⑩ 人の時泥棒をするな。
突然の訪問や遅刻をして、人の時間を奪うな
⑪ 足を踏まれたら、うっかりしていましたと謝れ。
ぼんやりしていて踏まれた側にも責任がある、思いやりの心を
江戸っ子は”引き際のよさ” に対して 浪速っ子は”押しの強さ”だそうです。
<参考> ”商人道「江戸しぐさ」の知恵袋” 越川禮子著 講談社より