今日の試合が、今季セ・リーグのペナントレース最終日となりました。
その144試合目が、金本の引退試合となりました。
能見の先発で、2奪三振をとり、奪三振が杉内と並ぶと、即メッセンジャーに代え、3対0でメッセンジャーが勝ち投手となり、10勝をあげ、最終戦の初期の目的を達成しました。
いま、一つの、この試合の目的は、金本の打点数でした。
金本は、数々の記録ホルダーをしていますが、今日の試合は、その多くの記録の中で、長嶋氏の記録に追いつくか追い越せるかという記録が打点なのです。
それが打点で、7位の長嶋氏の1522を1つ少ない1521でこの試合に臨みました。
結果は、その記録を追いつき追い越せませんでした。
それが、記録というものの難しいところで、やり残したことが沢山あったことでしょうが、これも引退そのものではないでしょうか?
金本は、打つだけでなら、充分通用すると思います。
彼が望むなら、代打専任でも、また、パ・リークのDHでも技術的には充分通用出来ると思いますが、それを彼は、望まなかったのではないでしょうか?
そこには、年俸の問題は別にしても、彼の意地、そしてポリシー、プライドがあったのではないでしょうか?
彼の口癖が、走攻守揃ってこそプロ野球人と言うことからすれば、打つだけではダメだったのでしょう?
怪我に強いと言われていながら、2年前の肩を痛め、まともに送球出来なかった時の辛さいかばかりと思われます。
その時、彼を追い越せる選手がおれば、もっと早く引退していたことでしょう?
彼のタイガースでの10年間のうち、2回の優勝が出来たのも彼の活躍があってこそです。
彼で勝てた試合は多くあり、彼なくしては、トラの再生は出来なかったのではないでしょうか?
しかし、ここ2年は、彼で勝った試合より負けた試合の方が多くあったように思われるのは残念です。
多くのフアンに惜しまれていますが、願わくばもう少し早くてもよかったように思われたのは僕だけでしょうか?
今年、新監督としての和田監督のベテラン重視も、負けが混んでくると、金本の不振が際立って目立ちました。
ともかく、引退というのは、ボロボロになるまでという考え方もあれば、まだ余力を残して惜しまれて辞める考え方もあります。
彼の場合は、どちらなのでしょうか?
そして、考え方によれば、彼の引退の時期が、若手の育成を遅らせたということも言われています。
その意味、甲子園で別れを惜しむ多くのファンも、明日からは考えを切り替える必要があるようです。
現実に目を配ると、惜しんでばかり居られません。
遅れている若手の育成、底上げは、どうなるのか、多くのレギュラークラスが抜ける来季にはどうなるのか?
トラのファンは、このことに一番関心があります。
球団や首脳陣は、今年の不振の原因究明をして、来季に生かして欲しいのですが・・・・
特に、和田監督が、今季の失敗をどこまで反省、修正出来るか、まだまだ興味は尽きません。