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鉄道ビジネスと経済 ⑥ -鉄道会社の副業ー

2012年10月22日 08時26分05秒 | 鉄道のよもやま話

現状、鉄道会社は、鉄道だけの運賃収入ではやっていけません。
なんらかの副業をしています。

鉄道車両内での広告は、昔からあるものですが、それ以外のビジネスの一般的なものとしては、バス(路線バス、高速バス)、分譲地、建設業、不動産、流通、レジャー、それに物品販売などがあります。

物品販売場の提供として、最近は駅ビル、駅ナカ、駅チカ、駅ウエ、などをうたい文句に、集客力を強めると同時に、その賃貸での収入を伸ばしています。

電鉄の副業、特に物品販売自体で有名なのは、銚子電気鉄道の”ぬれ煎餅”です。
今や、銚子電気鉄道の乗客収入より、この”ぬれ煎餅”の方が、売り上げが大きく、副業とは言えないまでに売り上げを伸ばしています。

     

銚子電鉄は、1998年に自己破産、事実上の倒産し、県や銚子市から支援を受けていたのですが、当時の社長の横領が発覚し、逮捕されるという最悪の状態に陥りました。

もちろん、こうゆう状態では、資金不足となり、電車の修理代にも事欠くことになり、今でも有名になった「電車修理代を稼がなくちゃいけないんです」という言葉は、”現代用語の基礎知識」にも収載されました。
この有名な言葉は、ウエブで”ぬれ煎餅”を販売するため支援を呼びかけた言葉でした。

これが、世間でも有名になり、今でも多くの地方鉄道会社では、物品販売が盛んになりました。
物品販売だけではなく、色々なイベント列車を走らせるということにもつながりました。

ラッピングカーもその一つです。
イベント列車もラッピングカーも昔からあったのですが、最近は、それが益々盛んに行われるようになったようです。

このようにして、鉄道会社の多くは、運賃収入以外の収入の道を探し、営業努力を続けているのです。