日本の歴史を語る上で「城」は欠かせないもので、特に戦国時代以降は、政治上の拠点、居住の場所、攻守の要であり、城を中心に町が出来、政治が行われていたところであり、その土地のシンボルでもあったところです。
かって、日本には25000もの城が存在したと言われるが、これには柵で囲われただけの砦のようなものや、文書に残っているが存在が確認されたものも含まれています。
その城跡すらもただの野山としか見分けがつかないものもあります。
江戸時代の後期には、200をきり、天守閣のあった城は70位だったそうです。
そして、今現存天守のある城は12城しかありません。
昭和の初めは、19城あったのですが、戦災で焼失した城が、名古屋城、大垣城、和歌山城、岡山城、福山城、広島城の6城、昭和24年に火災で松前城があります。
これらの城に天守が今あるのは、復元天守、復興天守、模擬天守などで、現存天守とは、江戸時代又はそれ以前に建設され、現在まで保存されている天守のことです。
その現存天守のある城にも色々なものがあります。
○ 修復などを繰り返しつつ、ほぼ、創建当時のまま維持してきたお城・・・・姫路城、彦根城。
○ 現存天守が在籍していた城が存城であった当時、再建・改築されたもので、それがほぼそのまま残っているお城・・・・・・犬山城、松本城、高知城、松江城
○ 付属する一部の建物を焼失又は改築されたお城・・・・・宇和島城
○ 明治維新以降に保存されるまでの経緯で付属する建物を撤去又は、損失したことにより、主に主体のみ保存されたお城・・・・・・・備前松山城、松山城、弘前城、丸亀城。
○ 損失したが遺材を組みなおして再建されたお城・・・・・・・丸岡城
以上の内、国宝に指定されたお城は、姫路城、松本城、犬山城、彦根城の4城です。
今後、この欄では、今まで行ったお城も行っていないお城もまとめて、日本のお城の成り立ちや別名などの由来を書いていきたいと思います。