「今まで 駅の上空は活用されなかった。画一的な駅から世界に誇れる駅にしたい」とJR西日本大阪ターミナル開発課長が述べています。
では、新しい大阪駅はどのように変貌し、上空はどのように活用されるのでしょうか?
今、大阪駅へ行くと、地上は工事中で迷路となっており、駅の上を見上げると、灰色にくすんだ老朽化した屋根が目に入ります。
それも来年の春には、取り払われ、その上の大きなドームに覆われることになります。
新しい大阪駅の屋根は、東西180m、南北100mで、サッカー場の2.5面分という広さです。
11月現在の大阪駅の上空 (サンケイニュースから) 完成予想図
駅の上空の利用とは、大阪駅の北と南を結ぶ大きな広場(橋)が出来ます。
駅の北側に建つ「ノースゲートビル」(来春完成)の5階と南側に建っている「サウスゲートビル」(現アクティ大阪)の6階をつなぐ”空中”広場が作られ、乗降客などが南北に行き来出来る通路になります。
11月1日から乗り換え連絡通路として利用。 通路から下をホームをのぞく。
通路からホームに降りるエスカレーター
ホームから西梅田方面のドームを見上げる。 ノースゲートビル
今までの大阪駅には、たたずむ空間がなく、ただ移動だけの空間からの脱却を図るため、8つの広場が設けられます。
地上22mに設けられた広場から下をのぞくと列車をジオラマのように眺めることが出来、ガラス張りの明るいドーム形屋根から光が降り注げば、まさしく、一服の清涼剤的にたたずむことが出来るのではないでしょうか?
サウスゲートビル(現アクティ大阪、大丸が増床されました) ノースゲートビル
ノースゲートビルの14階には、駅ビルでは、初めて1500㎡の農園が出来、トマトやサクランボが栽培されるそうです。
従来の駅という概念を取り払い、「小さな街のような駅になるのでは・・・・」と鉄道関係者も期待を込めています。
来年5月には、JR大阪駅が生まれ変わりますが、大阪の街自体も変わる可能性を秘めています。
平成16年5月に着工し、約2100億円を投じた巨大ターミナルは、今後どのように人の流れや街を変えて行くのか、興味が付きません。
その変貌のいったんを連載してゆきます。
(11月10日付けの産経新聞を参照しました)
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