松の下 小鮎の群れに 投網打つ 黄昏暮れて 酒を飲み干す
Beneath two pine trees
I throw a cast net to take in the small sweet fish
In the evening, I have sake with it as a side dish
兩個松樹下 我把網和捕捉小香魚
到了一晩上 喝酒煮烹調楽在其中

愛犬がけたたましく吠えるので玄関に出ると、ご近所の田中さんが半開きの扉から
顔を覗かせに「鮎はいらんか」と問いかけている。玄関前の車のリフトバックを開
けると沢山の小鮎がギッシリ詰まった保冷箱を見せ、投網で今朝捕ってきたが、残
って処分に困ると女房叱られているだんというので、残ったものはどうするのと尋
ねると自家農園にに捨て堆肥にするのだという。それじゃということでアルミボー
ル一杯に分けてもらい冷やして保存するすることに。
あめ色の鮎ふつくらと香ばしく皿にのこりし骨もうつくし 笠原多香
仙台は青葉で被災され無事だった歌人の充足感の顕れは美しい。
家に帰ってきた彼女が早速甘露煮に調理。できたての熱々を、二本松の‘奥の松’
の冷酒で戴けば「皿にのこりし骨もうつくし」と韻が響き渡るではないか。ここ淡
海の初夏では、かように大粒の苺や小鮎料理と地酒が堪能でき、まことに極東、極
楽かな。
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※明日は、この映画を鑑賞するのだ。
【Intermission】
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【太陽光採光技術】
管理状態の判らない海外からの輸入加工食品よりも、農薬使用や衛生状態等きちん
と管理された国内生産食品を嗜好する動きと、国内農業人口の減少一途の農業生産
の新たな仕組みが求められているが、安全保障から、農業生産方法を改善し、単位
面積あたりの収量を増やし、安定的かつ効率的に農業生産可能な仕組みを構築の前
提となる太陽光の高効率利用をネットで下調べするが、ブログでは確か二度目にな
る(『ワインカクテルと太陽を追って』)。現在普及途上の、植物工場での採光は
LEDと蛍光灯が中心とさせている。ここでは、自然光である太陽光を自動的に追尾し
ながら、採光し紫外線から遠赤外線を効率よく導光し、作用植物に二次元平面に照
射或いは反射板を使い広域平面照射させる、若しくは、チューブ状、円筒管状照射
させ、超高齢化対応で、知的労働集約型植物栽培システムを昨日に続き模索する。
尚、下図は「太陽光採光装置」(環境工学研究所 WEEF)の特許事例図である。
【符号説明】
40受光ガイド 41枠部 42ラーパネル 43軸 44部材 45スライド制御板 46スラ
イド溝 47制御装置 48平面鏡 49駆動軸 50回転軸 51回転モータ 52受光セン
サ 53太陽光追尾制御装置 60太陽電池セル 61受光面電極 62受光面 63反射防
止膜 6 4n形層 65 p形層 6 6p+形層 67裏面電極
太陽光採光システムとは、太陽光を採光するために太陽追尾装置によって駆動する
採光部を備えたシステム。システム構成は(1)採光部とそれに付随する(2)太
陽追尾装置、(3)伝送部、(4)照射部から成り立っている。採光部には、反射
鏡、プリズムまたはレンズのいずれかとその併用が使われ(1)ミラー方式(2)
複合ミラー方式、(3)ダブルミラー方式、(4)プリズム・ミラー方式、(5)
レンズ・光ファイバー方式などがある。次に、太陽追尾装置には、光センサーによ
って太陽の位置を検出し駆動軸を制御するタイプと、設置場所の緯度・経度と時刻
からコンピュータで太陽位置を算出するプログラム方式の二種類がある。またこの
二つを併用し、常に太陽の位置を追尾して、雲の出現による追尾時間のロスを少な
くする方式が多く採用されつつある。どの方式も、日没後は自動的に翌日の日の出
に備えて採光部の向きを変えるようになっているので、いったん設置すれば、操作
不要になる。太陽光採光システムは、採光方式の違いはあるものの、全て太陽追尾
装置を備えており、太陽の方位、高度を正確に捉えて太陽の位置にかかわりなく採
光するシステム。追尾のための採光部の駆動方法は、いずれの方式でも省エネルギ
ー設計が進み、小型モーターを使用、AC100Vで数W程度の小さな電力で動き、また
太陽電池駆動方式も商品化されている。
図 導光板(拡散板)概説図
【特許事例研究 その1】
【課題】
太陽光利用の農業用ハウスにおいて、病虫害防除効果及び内部資材劣化防止効果を
得ながら、単位面積当たりの収量増加に寄与する非常に効果的な植物栽培方法を具
体的に提供する。特に、補光栽培、トマトにおける低段密植栽培、イチゴにおける
遮光資材利用栽培等において効果が高い。
1栽培ヘッド、2トマトの株、3半導体発光装置、4作業・収穫スペース
【解決手段】
半導体発光装置を光源として可視光成分を主成分とする光を照射する植物栽培方法
であり、特定波長の透過特性を有する被覆資材を用い、特定照射量以上の光を特定
栽培方法にて照射した場合に、非常に高いレベルの防虫害防除効果、内部資材劣化
防止効果を栽培性への影響に配慮しつつ達成し、且つ、単位面積当たりの収量増加
に寄与可能となる。
この発明の特徴は、初期投資の少ない農業用ハウスを利用した補光栽培において、
特殊な光線透過特性を有する被覆資材や半導体発光装置により、消費電力が少なく
長寿命であるという半導体発光素子の特徴を生かしながら、効果的な補光手段を提
供できないかを検討したところ、本明細書に記載する、特殊な紫外線透過特性を有
する被覆資材と半導体発光装置を用いて400〜800nmの可視光線成分を主成分とする
光を栽培植物に対して照射し、補光栽培を行うことにより、効果的に増収効果が得
られ、更に、病虫害防除効果も得ることが可能な具体的な方法を見出した。更に、
本発明においては、特定の半導体発光装置を用いることにより、大量の可視光線(
照射エネルギー)を効率的に、日照不足の葉に照射することができ、より効果的に
植物を栽培することができることにある。
表 導光板、拡散板用アクリル樹脂仕様特性例
【特許事例研究 その2】
【課題】
本発明は、太陽光や、蛍光灯などの人工光などの光源の光を反射して、光源から放
射された光の波長分布とは異なる波長分布を有する光を照射することができる照明
装置及びこれを用いた植物栽培用照明装置を提供する。
【符号の説明】
1光反射層 2発光体層 A光反射体、第一光反射体 A1湾曲端部 B光源 C植物
栽培棚 D第二光反射体 L照明装置、植物栽培用照明装置
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【解決手段】
本発明の照明装置Lは、光源Bと、この光源Bから放射された光の波長分布とは異
なる波長分布を有する光を反射光として放射する光反射体Aとを備えているので、
光源から放射される光とは異なる波長領域の光を強調させ、従来の白色及び銀色反
射板では表現できなかった色相にすることができ、色相が重視される用途において
好適に用いることができるということである。
以上、新規考案例2件を掲載し急ぎ足で下調べしてみた(この他に良い案件がある
のかは疑問符が付くが)。これらを整理して集約すると次のようになる。
1.設備の初期投資が高くなるが、目的と目標を明確にすることで安全保障政策を
理想状態に照準を合わせる。
2.知的労働集約型植物栽培システムのように農本→工業→商業(若しくは情報通
信)への転換経営モデルを構築する。
3.高初期投資に対しては、1~2%の金利融資を国・自治体が支援するか、高額
設備部品を5%程度のリース支援制度設計を行う。
4.太陽光発電などのソフトエネルギーと組み合わせ、特に太陽光は採光システム
を利用して発電と採光を同時に行う農産物用ソーラーステーション1)を構築し、夜
間の採光・空調に利用する。
これ以外に、マクロ政策として調整インフレをベストマッチング(相対的な償還ス
ピード、資本回転率を数%向上させる)すれば、後は変動経費+原価償却費の相対
的な評価となる。何が言いたいのか? バラマキをやるくらないなら、資産価値を
高めた方が良い。
1)バイオマス発酵、バイオマス発電をシステム化した‘バイオマスステーション’
も有力な設備だろう。
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