鶯の春一番の 歌い染め 子の鳴くを聴き 親鳥も唱う
昨年は歌を忘れたカナリアのように山へ登ることはなかった。運動不足ろ体力維
持に再開しようと、登山再開準備(ウォ-ミングアップ)。日曜の朝はやく準備
し、武奈ヶ岳に向かう(『夫婦滝で敢えなく撃沈する。』)。途中、朽木村本陣
道の駅に立ち寄り、彼女と約束の焼き鯖寿司を買うものの朝市の生椎茸と蕗の薹
を合わせ買う。天気は上々、雲ひとつなし。
白露の 玉まくくずの かつら川 くる秋にしも 我はかへらん
今回も高島市の安曇山は葛川坊村の駐車場にクルマを止めた。一昨年は、坊村→
明王谷→夫婦滝→木戸峠→比良岳のコースだったが、今回は坊村・葛川息障明王
院→御殿山→(ワサビ峠→武奈ヶ岳)に変更。ルートは3つありガリバー旅行村
と湖西線比良駅、そして葛川坊村。登山開始は正午ジャスト。時間の関係で折り
返し時間を14:30に設定し、下山予定を16:30とした。
ムック
登りは、考えていたより葛折りの急峻な上り坂が続き相当きつい。途中スタート
時間が遅かったかげんも有り、わたしが最終の登山者だ(そう思っているだけだ
が)。そんな中、犬を連れて下山するひとりの中年の男のひとと出会い、余りの
可愛いさに思わずデジカメさせて頂く。名前は“ムック”(1歳半)。その後も
何組かの下山者とすれ違うその度ごとに出発時、山頂までの時間、途中の状態を
聞く。何れにしろ開始時間が4時間程度遅れたため武奈ヶ岳への登頂はおろかワ
サビ(山葵)峠、御殿山への登頂も無理と判断。実際、御殿山付近でタイムアッ
プで下山。結局、疲労限界など考えると、仮にもう一時間延長し、15:30として
18:30に下山となりこれは相当危険。咄嗟の判断に間違いなし(いいかえれば、
失敗体験は数えきれずあるが、欲をかかなかった分、運を味方にすることができ
たのだと一顧だする)。
山葵
御殿山付近
南比良(釈迦岳)
奥比良 武奈ヶ岳 1,214メートル
釣瓶岳 1,098メートル
蛇谷ヶ峰 901メートル
北比良 釈迦岳 1,060メートル
堂満岳 1.057メートル
南比良 蓬莱山 1,174メートル
打見山 1,108メートル
白滝山 1,022メートル