極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ソーラーパネルになごり雪

2013年03月08日 | 時事書評

 

 

 

重症のインフルエンザで、魚油などに含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)由来の脂質酸代謝物
プロテクチンD1(PD1)がウイルス増殖を抑制することをマウス実験で解明したと、今井由美
子秋田大大学院医学系研究科教授と大阪大、東大の研究チームが発表。重症化したインフルに有効
な治療薬の開発につながる可能性があるという。8日発行の米科学誌「セル」電子版で発表した。
タミフルなど既存の抗インフル薬は感染から48時間以内に投与しなければ効果がなく、重症者の
救命は難しかった。今井教授らによるマウス実験では、感染後48時間を過ぎても、PD1を既存
薬(ペラミビル)と併用すれば生存率百%になった。ペラミビルだけ投与したマウスの生存率は約
25%だった。 今井教授らは多数の脂質代謝物の中からインフルウイルスの増殖を抑える物質を
特定し、PD1は従来の薬とは異なるメカニズムで増殖を抑えることも確認したというから、これ
は、かなりチョットした?ニュースだ。

そこで、プロテクチン1(PD1)?ドコサヘキサエン酸(DHA)はもう誰もが耳にしているが、こ
れは聴き慣れない言葉だ。
プロテクチン1(PD1)とは、不飽和脂肪酸であるドコサヘキサエン酸
(DHA)から生体内でつくられる脂質メディエーターで、抗炎症作用があることが分かっているらし
い。つまり、PD1が健康人の呼気中に含まれること、喘息発作を起こしている患者の呼気にはPD1が
減少することが分かっているらしい。またマウス実験では、PD1前処理がアレルゲン投与後の炎症反
応を抑制することや、アレルゲン感作後に投与した場合でもアレルギー性炎症の収束を加速するこ
となどが確認され、喘息における新たな治療として、戦略的に組み込めると期待されていた。

※ Protectin D1 is generated in asthma and dampens airway inflammation and hyperresponsiveness.
   J Immunol. 2007 Jan 1;178(1):496-502.

とどのつまり、プロテクチンD1は、(1)急性炎症の抑制(2)マクロファージの貧食能促進、
(3)神経細胞死を防ぎ(4)角膜の修理促進(5)インスリン抵抗性を改善するという人間にと
って好都合な機能を持っているという。これは魚好きな日本人(あくまでも離散系での中央値のと
がり(ピーク値)として)は朗報だ。

※  貪食能(マクロファージ機能)に及ぼす運動の影響→マクロファージの貪食能は運動負荷によ
  り亢進する。疲労困憊に至るような激しい運動ほど貪食能がより高い。
免疫機能を低下させる
  反応と貪食能の亢進が同時に生じる。
これらの貪食能の亢進には副腎皮質ホルモンなどが関係
  していると考えられ、内因性ホルモナルな免疫機構で激運動時のマクロファージ機能はコント
  ロールされている。また
腸管由来の抗原、異物に対する防御機構として重要な役割を担ってい
  るクッパ-細胞は、
肝常在マクロファージで総マクロファージの80%を占め、生体内に侵入し
  てきた異物を取り込み、急性運動時には貪食能の亢進を発揮。
運動負荷で誘発された消化管傷
  害に、低炎症性サイトカイン産生し、組織保護し貪食能で異物を処理する。
※ インスリン抵抗性とは体がすい臓から分泌しているホルモンのインスリンが標的とする細胞(

  筋肉や脂肪)に十分作用しない状態をさす。
※ ペラミビルとは、細胞膜表面にあるノイラミニダーゼ(NA)を阻害する抗ウイルス薬のこと。


【Intermission】

 

 

 

【なごり雪は深みを添えて】

沢田研二の「カサブラカ・ダンディー」の歌詞が、眠気の取れない脳に突然浮かんできた。ユー・
チューブを
開くと、懐かしさが込み上げてきた。そう言えば桑田正博が逝ったばっかりというのに、
泪が枯れた季節のこころに、なごり雪が降ってきた。気障が許されていた時代はもう来ないが、研
ぎ澄まされた渇望(やせ我慢)が、それを許してくれる女達の優しいまなざしがあった時代だ。



 

ところで、豊岡市は、環境都市のシンボルとして整備した太陽光発電所(同市日高町山宮)の発電
量が予想の65%にとどまったことを明らかにした。昨年12月完成後、12月16日から今年2月15日まで
2カ月間の発電実績を、予想した発電量と比較した。年間発電量を61万8000キロワット時と見込み、
2カ月間の発電量を約7万3千キロワット時と予想していた。発電実績は4万7,550キロワット時だ
った。市によると太陽光発電のパネル上に積雪がない日は予想と同等以上の発電量があった。パネ
ル上に積雪がある日は発電量が予想を下回るのが当然であるが、売電収入は年間で約2600万円を見
込んでいるという。2カ月の売電収入は209万円。予想を約97万円下回り苦戦。 市は今年度、発電
所内の除雪作業をせず運用状況を検証して、来年度以降の対応を検討するとのこと。中貝宗治市長
は「除雪をすれば予想に近い発電があると思うが、除雪費用がかかる。2カ月の発電量だけをみる
と残念だが年間を通じてみる必要がある。夏場に冬の発電量を補う可能性もある」というニュース
が目にとまり早速除雪方法の現状をネット検索する。

頭に浮かぶ除雪方法には、(1)水で融雪・流水する(2)振動で振り払う(3)加熱用ストリン
グスで融雪する(4)仰角を鋭敏にし篩い落とす(一種の振動)の4つ。このうち最後は駆動機構
のコストが莫大で難しい(もっとも、自動追尾式であれば間欠作動で対応できるので対象外)。豊
岡市場合は、(1)が夏場対応(シリコン結晶系は温度が上がれば変換効率が低下)にも使えるの
で、三菱電機の新規考案のようなことを追加すてば解決できる。それにしても、時間軸の拡大不足
設計の問題だったと腑に落とし、今夜はこの辺で。

 

コメント
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