極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

五風十雨に郷土在り

2013年09月23日 | デジタル革命渦論

 

 

コンパクトロケット・イプシロンの打ち上げに成功した宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、今度は
「超薄膜高高度気球の飛翔性能試験(BS13-08)」を実施し到達高度53.7kmを世界記録を更新。

の記録は、2002年5月に文部科学省宇宙科学研究所が放球した超薄膜高高度気球(厚さ3.4μmのポ
リエチレンフィルム製、満膨張体積60,000m3(直径53.7m))の到達高度53.0kmを越える。今回はさ
らに、
世界で最も薄い気球用フィルムである厚さ 2.8 μmのポリエチレンフィルムを用いて製作さ
れたもの。JAXAと北海道大樹町の連携協力拠点である大樹航空宇宙実験場より午前5時22分に放球
(9月20日)
この気球は満膨張体積80,000m3(直径60 m)の超薄膜高高度気球で、およそ毎分250m
の速度で上昇し、放球22間42分後に大樹航空宇宙実験場東南東約130kmの太平洋上で高度53.7kmに
達した。その後8時15分に指令電波により気球を引裂き破壊し、気球及び制御機器部は大樹航空宇
宙実験場東南東約150kmの海上に緩降下させ回収に成功。今後、気象観測ロケット
MT-135ロケットに
代わる飛翔体として、より幅広い中間圏下部(高度50~60km周辺)における大気科学等の「その場
観測」の道を拓けることとなった。
 

石榴の話し。古来石榴に纏わる神話に、釈迦が、子供を食う鬼神「可梨帝母」に柘榴の実を与え、
人肉を食べないように約束させた。以後、可梨帝母は 鬼子母神として子育ての神になったとか、冥
王・ハーデスにつれ攫われたペルセフォネが石榴を口にしたことで一年のうち一定期間を冥界で過
すこととなり、母・デメテルはその期間嘆き悲しむことで冬となったとするギリシャ神話もある。
ザクロはペルシャ原産で、この地方では有史以前から利用された歴史の古いくだもの。西へはシリ
アからエジプトに伝わり、さらにギリシャに伝わり「カルタゴのリンゴ」とも呼ばれる。種子が多
いことから、古代ギリシャ・ローマでは豊穣のシンボルとされた。地中海沿岸地域が主産地となり、
アメリカに伝わったものはフロリダ・ルイジアナ州など東部に多い。 東には中国へ2~3世紀に
伝わり、種子が多いところから、これを中国では子孫繁栄の意味にとり、結婚式にはハスの実と共
に拱する風習がある。日本には平安時代に中国を経て渡来したが、ほとんどが観賞用で、果実は副
産物として利用される程度である。現在では、アメリカ(カリフォルニア・アリゾナ)・イタリア・
スペインなどの地中海沿岸諸国・ソ連・インド・中国などで果樹として栽培されている。因みに、
輸入されるザクロは、ほとんどがアメリカ(カリフォルニア)産だとか。

  

お彼岸ということで朝か墓参りへ宗安寺へ。その足で水ヵ浜はシャーレに向かう。この間の台風18
号の影響で国民休暇村から水ヵ浜は通行遮断。いつものようにウエルカム・ベルを鳴らし水辺を散
策。ちょうど、石榴とむべが撓わに実り、中秋の彩りを添えた階段を下りると、流木やゴミが打ち
寄り捨てられている。しばらくして、外で作業している店のご主人と台風のことで言葉を交わしラ
ンチのドライカレーを注文。ルーがすこし少ないのが気になったと彼女が話すが、湖面はガスが霞
かかるような中を、水上スキーやバスルアーを楽しむボートを眺めながめていた。ところで帰ろう
としてウエルカム・ベルの側に立て札を見落としていることに気付く。「五日に一度風が吹き、十
日に一度雨が降る/世の中が大事なこと/五風十雨(ごふじゅう?)に郷土あり」と書かれている。
自然と一体となり暮らすことが大切と、そのように訴えかけているのだろうと解釈し、途中、喫茶店「カンター
ター」でダージリンとアイス・ティーを飲み、白い金麦とブルーチーズを買って戻る。 戻って、「最新太陽電池
製造法(光閉じ込め技術)」の作業を続ける。

  

さて、シリコン系の太陽電池重大な短所である、太陽光の取り込み効果、閉じ込め効果の悪さがあったが、
(1)シリコン結晶のダウンサイジング化(微結晶化)、(2)反射防止膜構造化-マイクロテクスチャーの最
適化(特開2013-183114「太陽電池の製造方法、製造装置及び太陽電池」)(3)あるいは集光シー
トのガラス表面への貼り付け、(4)集光シールのセルへの直貼り、(5)ダイレクトインプリン
トなどがある。簡単な光学シミュレーションでは、ガラス表面で反射される光は太陽光直下では4
%程度であるが、太陽光の朝夕の傾斜入射角度を考慮したシミュレーションでは全方位で一様光を
入射させた場合の平均では20%程度と大きく、傾斜光の反射率が大きくなることに起因する(その
点では化合物系、有機薄膜系は有利にある)。
下図は全方位集光シートの原理の概説図(クリック!)。
さらに、その下の図は、透過光の拡散性にの程度を計測ヘーズ測定の概説図。公的規格であるJIS
のヘーズ測定。ヘーズとは、試料を通過する透過光のうち、入射光から2.5°以上それた透過光を
百分率で表したもの。散乱光の測定には積分球を用い、

Haze(%)=τd/τt×100
拡散透過率(τd)=T4-T3(T2/100)

で計算。一方、反射光の拡散性については、決まった測定法がなく、透過と反射で異なる基準を当
てはめるのは不合理なため、透過光のヘーズに準じた反射のヘーズを測定する方法を提案、実際に
測定にし、 散乱光の測定には、透過光の測定と同様に積分球を用い、

反射Haze(%)=ρd/ρt×100
拡散反射率(ρd)=R4-R3(R2/100)

で計算している現状がある。

 

 

 


特開2013-183114「太陽電池の製造方法、製造装置及び太陽電池」

特開2013-187236 「太陽電池製造用のスリットノズル及び薬液塗布装置」

【符号の説明】
10 スリットノズル 12 フロントリップ 14 リアリップ 12a フロントリップ先端部 
18 吐出口  30 薬液案内部材 30a (薬液案内部材の)先端部  34(薬液案内部材の)
裂け目  40 薬液塗布装置  42 ステージ 44 走査部  46 薬液供給部

上図のダイコーターは、太陽電池用のカバーガラスは、普通のソーダライムガラスや光閉じ込め効
果を兼ねるテクスチャ強化ガラスからなり、平坦性が良くない。たとえば、ロールアウト法によっ
て作られるテクスチャ強化ガラスは、ガラス製造工程の際にロールから乗り移った大きなうねりを
有することが多々ある。一般に、太陽電池用のカバーガラスは、数100μm以上(大きいのでは
1mm程度)のレンジで反りやうねりをもっているため、フロントリップ先端部から吐出口の下を
通ってリアリップ先端部の下まで延びる薬液案内部材をもって対処するという方法(これでうまく
いくだろうか?)。非スピン型コーターについての考察は別途、記載するとして残件扱い。

以上、ほぼ、関連技術は出そろった感があり、効率・コストを除けば堅牢性・信頼性に焦点が絞られてくる
だろうと考える。

                                                            

                                                               
 

 

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