【映画とカクテル: スティンガー】
20世紀初め、ニューヨークのレストラン“コロニーレストラン”で生まれた、食後酒の甘口カク
テルとして代表的な“スティンガ”。ブランデーとホワイト・ペパーミントをステアすれば簡単
にセットできる、食前酒のマティニのペアでお勧めのカクテルだ。ステインガーとは“針”のこ
とで、ブランデーのコクと、ペパーミントの爽快感がコンプレックスし、鋭い味わいがこころに
響く。氷を入れたグラスにブランデーとペパーミントを注ぎ、軽くステア(混ぜる)だけ。もう
少し詳しい説明すれば、ショートタイプのカクテル、カクテルグラスに注ぎ、 中甘辛口 ブラ
ウン(琥珀色)、アルコール度は強い(25度以上)、 クルボアジェVSOPルージュ 3/4、ホワイト
ペパーミントリキュール 1/4 をシェーク。その人気の全盛期の間に、古典的なスティンガーは、
ニューヨークで夜のための理想的な "寝酒"とされていたという。1947年に上映された映画『気
まぐれ天使』では、ケーリー·グラントとデヴィッド·ニーヴンとの昼食シーンで。1956年上映の
『上流社会』で、ビング・クロスビー、フランク·シナトラ、グレイス・ケリーが晩のパーティー
に、ジェームズ·ボンドの『ダイヤモンドは永遠に』にもアクセサリーされている。
なんのことはない、白い金麦だけでは、酔えないので創意工夫として、ストレートに代わる、非
炭酸系のサブ・ストレートタイプのカクテルを手探していている日々というわけだ。
【カヤック・ツーリング計画】
忙中閑ありという瞬間、パソコンのアップグレードあるいはリカバリーの手待ち時間、そういえば、センカ
ドライフのテーマの1つカヤッキングが放ったらかしの状態だったことを思い出した。といっても、ここ二年
間は家庭事情があり行動できないということで、せめてというわけではないが、琵琶湖周遊カヤッキング
(カヤック・ツーリング)二カ年計画を立てようと思い立った。
ところで、日本カヌー連盟の常務理事を勤める辰野勇(1947年- )は、大阪府生まれの登山家で、
冒険家。登山用品メーカーの株式会社モンベル(mont-bell)の創立者であり、現在は会長を務め
る(大阪府立和泉高等学校卒業)。中学時代に岩壁登攀を開始し、1967年には前穂高岳の屏風岩
に登頂。1969年には当時の世界最年少でアイガー北壁の登頂に成功。 モンベル創業前には大阪・
梅田の登山用具店「白馬堂」の営業社員を務めていたが、ある冬の登山中のビバークで粗悪品の
手袋をしていたことで凍傷になり、より高機能で安全性の高い装備の必要性を痛感。自ら開発す
ることを決意し、1975年にモンベルの創業にいたるという経歴を持ち、山と渓谷社の『カヌー&
カヤック入門-川・海・静水別、基本&実践テクニック集』の著者でもあることをこの作業で初め
て知る。
その彼がカヌーと出会って、もう40年以上も前の話になるとか。当時、明けても暮れても山に出
かけていたのを見た、ある先輩が「あいつをこのまま山に登らせていたら、いつか命を落とすに
違いない」と考え、滋賀県の瀬田川ではじめられたばかりのカヌー教室に誘ったことが切っ掛け。
そこでは、かつて功名をはせた著名な登山家たちが懸命にカヤックの練習をしていたという、19
75年の春だと。小さな折りたたみ式のカヤックに乗り込み、初めて水面に浮かんだときは、たと
えようのない不思議な浮遊感を覚えと振り返る。練習を重ねるうちに、彼ら登山家たちがこのス
ポーツにのめり込んでいった理由が理解できたという。しかし、冒険好きの彼は、少しカヌーの
経験を重ねていくと、今度は「誰も下ったことのない川を下ってみたい」といっては、ヒマラヤ
を流れ下るネパールの川を漕いでみたり、黒部峡谷の源流から日本海を目指して、15mの落差の
滝を含む激流をカヤックで漕ぎ下ったことを皮切りに、タスマニアの海やアリューシャンを漕い
だりする。
悠々と流れる大河に、キャンプ道具を積み込んで、木々の葉ずれや小鳥のさえずりを聞きながら、
流れに身をまかせるのも悪くはない。四万十川や釧路川の、里の自然の原風景は、どこか心を癒
してくれるカヌー(カヤック)とは、旅であり、冒険であり、安らぎであり、出会いであり、そ
んなことがカヌーが、山登りに似ているのだという。そこに旅があり、ドラマがあり、自然を愛
で、人との出会いを愛しむ。自然が厳しければ厳しいほど、人は強く、そして優しくなれる。そ
んな出会いを重ねることが、生きる力を与えてくれと。そして、カヌーの技を磨くのは、安全に
余裕をもって海や川を旅するため、カヌーの漕ぎ方や楽しみ方は、色々あってよい。用具や装備
はめまぐるしく進化していくなか、その操作方法や技術が変化するが、「自然を知り、自然への
畏怖の念を忘れてはならない」ということは変わることはないと、この思いを肝に銘ずる限り、
カヌーは、操る者の思いを実現させ、無限の可能性に誘ってくれる魔法のジュウタンとなるに違
いないと結んでいる。
※「M.O.C.(モンベル・アウトドア・チャレンジ)」の校長、「大阪府カヌー協会」副会長など
を勤める。「障害者カヌー協会」パラマウント・チャレンジカヌー創設者でもある。徳島県では
川の学校の講師を務める。
母の見舞いに1週間滞ったので、途中、母の大フアンの氷川きよしの『満天の瞳(ほし)』のC
Dを購入して聴かせる?! そでだけではない、曲にあわせ歌ってみせる。これって何年ぶりだ
ろう、宮世話からとすると4年ぶりになる。さざなみ苑が震えるぐらい大きな声で歌ってやった
んだ。^^; 御免ね、長いことこなかってと。